寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第5話 人事通達 その2

「ユダ。お前は参謀として暗躍して貰う。

 嫌なら処刑」

「ちょっっちょと待てサウザー、いきなり処刑は無いだろ。

 仮にも俺は六聖拳だぞ」

「言っておくけど、裏切ったら南斗六聖拳から永久追放、そして処刑」

「だから処刑処刑言うなっ」

「文句があるなら処刑」

「待てや~」

 激昂するオカマ。正直此奴だけはさっさと処刑した方が南斗の為のような気がする。

「冗談だ。許せ。

 何なら処刑するか」

「もういい。参謀の件は引き受ける」 

 オカマでナルシストで嫉妬深い上に策も大したことない。

 それでもだ汚れ仕事を嫌悪感無く引き受けてくれる人材は帝国を作る上では必要不可欠でもある。

「お前の能力には期待している。

 早速だが、これから言う者達の行方を追って貰う」

「誰だ?」

「ジャギ、アミバ、そしてトキだ。特にトキの居場所は絶対に掴め」

 北斗の拳において重要な役割を果たした者達。この者達次第で大きく物語の流れが変わる。つまりこの者達を制するということは物語の流れを制すると言うこと。

 このサウザーに有利な流れを作ってみせる。

「サウザー、今のお前は俺以上に悪い顔をしているぜ。

 そういう顔が出来るなら俺も活躍出来るというもの、任せておけ」

 こうして南斗汚れ仕事人が生まれたのである。

 

「リハク、俺はユリアとケンシロウの仲を認めてもいいと思っている」

 ユリアとは話が出来ないのでリハクを呼んでいる。

「本当ですか。てっきり宿敵北斗の仲など認めないとでも言うかと」

「だが条件がある」

「なんですか?」

「ユリアとケンシロウを完璧にガードしろ」

「?」

「特にケンシロウにモヒカン一匹たりとも近づけるな。

 水も食料もお前達が援助しろ。

 出来るか?」

 正直ケンシロウの技術は物語初期の時点で完成している。だがその甘い性格故に非情に成り切れずシンに負けた。

 つまりケンシロウに非情さを身に付けさせなければオーラを身に付けることも無く天破活殺も使えず脅威にならない。

「もっと言えば、どこか静かな場所で二人でいちゃいちゃして貰うのが一番。

 これが出来るというなら認めよう。

 出来ぬというなら南斗の帝王として今すぐケンシロウに勝負を挑む。

 さあ、どっちだ?」

「分かりました。

 このリハク全身全霊に掛けてその使命果たして見せます」

「うむ」

 政治が出来るリハクは希少な人材だが、ケンシロウを封じ込めるなら仕方ない。その分はシュウに頑張って貰おう。

 これで国の基礎は出来た。

 これから俺は天下を取る為暗躍を始める。帝王の仕事でも無いような気がするが、こればっかりは原作知識のある俺がやるしか無い。


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