寝オチしたらサウザーになっていたが 何か? 作:コトナガレ ガク
元斗軍は去った。
少々誤算もあったが、リンちゃんが望むならそれは天の意思間違いない正しいのだ。
そういう訳で生き残った南斗の主なメンバー、シン、レイ、シュウ、ユリア、リハク、マミヤ、カーネルなどのを集め対修羅の軍議を開いた。
「リハクよ、修羅軍の様子は?」
元斗が片付いたので俺は反対側の修羅軍との戦線を任せていたリハクを急遽呼び戻し戦況を訪ねる。
リハクがいない間は残りの五車星のメンバーが戦線を支えている。風と炎は真面目だが実力的に、雲は実力はあっても性格的に、ううっ胃が痛くなる。早く結論を出して戦線に戻らなければ。
「はっ突出していた修羅の第一軍はサウザー様がハンを撃破したことで統率が取れなくなり動きが止まった部隊を各個撃破しています」
本来なら退いて後軍と合流すればいいんだろうけど、修羅が退いたら直ぐ処刑されるからな。督戦隊は一時的にはいいが、やっぱ多用するもんじゃ無いよな。
「うむっ。其方は問題ないだろう。問題は第二軍と第三軍だ」
「第二軍は統率の取れた行動で着実に進軍しています。修羅の軍らしくなく邑々から略奪もしてないようです」
「そうか」
魔界に墜ちる前のヒョウならワンチャン交渉の余地はあるか? こうなるとケンシロウが手元にいないのが痛い。いればスパロボの説得イベントよろしく簡単に寝返ってくれたかも知れないんだが・・・。まあいない者はしょうが無い。俺自身で説得を試みて、駄目ならスーパーサウザーになって倒せばいい。
「不明なのは第三軍です。その進軍速度は遅く第二軍との距離も離れる一方です。定石通り第二軍と第三軍で攻められると数で劣る南斗軍が不利でしたが、これなら各個撃破が狙うことも可能です」
そう進言しつつリハクの顔は曇っている。
「どうした何かあるのか?」
「はい。どう考えてもこの行軍不可解です。
敢えてこんな不利にする意図が読めませぬ。何かの罠の可能性もあります、ここは慎重に判断すべきかと」
まあ普通の軍師ならそう考えるだろう、寧ろリハクが裏を考えるなんて意外だった。脳筋軍師じゃ無かったんだ。
だがそれは深読みのし過ぎだ。
原作を知る俺にはカイオウの狙いは手に取るように分かる。
ズバリ、カイオウの狙いは俺とヒョウの相打ち。
俺とヒョウの相打ちが敵わなくとも、どちらかが深手を負えば嬉々として止めを刺しに来る積もりだろう。
姑息なカイオウらしい手だ。
まあ、それでも離れすぎな気もしないでもないが。これでは止めを刺しに来れない。実は軍を離れどこかに隠れて様子を伺っているのか?
「まあいいどんな意図か分からぬが好都合なのは間違いない。
もはや後方の憂いは無い、第二軍を全軍を持って迎え撃つ」
「ふっ」
腕を組み気障に笑うナルシスト シン。
「サウザー、修羅とはいえ降伏した者には慈悲をお願いします」
相変わらずぶれない女、ポリコレ ユリア。
「修羅など俺が全部切り刻んでやる」
自信過剰、いきりの レイ。
「レイあまり気負うなよ」
安心の心配性、みんなのお父さん シュウ。
「ねえ帝都からにして大丈夫なの?」
皆意気揚々の中一人心配そうに呟く、常識人 マミヤ。
「大丈夫だ。元斗は去ったもう後方に敵はいない。
それとも怖いのか? だったら可愛らしくお留守番しててもいいんだぞ」
俺はことさら敵はいないと強調しリハクに目配せしつつ言う。
「ちょっと、私がいなかったら誰があんたの馬鹿を止めるのよ」
「そうか頼むぞ。
ユリアも分かっているな」
「はい、私も南斗の将としてあなたに与えられた役割を果たしましょう」
「え~本当にあれやるの?」
「いやならいいぞ。自信が無いならしょうが無い」
「誰が、やってやるわよ。あんたこそちゃんとしなさいよ」
「よし、南斗全軍で修羅を迎え撃つ」
俺は南斗全軍とことさら強調して宣言するのであった。