寝オチしたらサウザーになっていたが 何か?   作:コトナガレ ガク

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第9話 トキ vs サウザー 愛と知略

 ステータスオープン。

 トキ:M

 HP:70

 ちから:90

 きようさ:300

 スタミナ:20

 すばやさ:300

 かしこさ:300

 みりょく:200

と流行の転生者のように相手の能力が分かればいいが残念ながらそんな能力は無い。

 俺の見立てでは、能力的にトキ100ならサウザーは80くらいか?

 同じ柔拳なのも相性が悪い。同じ傾向なら技の切れがそのまま強さになってしまう。

 だが悲観することはない。格ゲーをしていたら分かるが100対80の能力差なら勝てないことは無い。

 更に、いきなり天翔十字鳳も使わない。

 これまた格ゲーをしていれば分かるが大技に頼っていては強くなれない。

 まずは通常拳でのコンボこそ大事。

 はっきり言って怖い。

 対峙すれば分かるが、いいしれぬプレッシャーを感じる。

 トキは秘密を知っているのでいきなり秘孔を突かれて負けもある。

 野望など捨てて逃げ出したい。

 だがサウザーの血がそれを許さない。

 帝王に後退はない。

「行くぞっ」

 このサウザーの身に宿る野望の達成の為トモに成って貰う。

 構えずふんふんと無造作に間合いを詰めていく。間合いに入る直前トキも流れるように前に出た。

 交差する一瞬。

 すれ違う両者。

「はあはあはあ」

 振り返ってトキと再度対峙する。

 よし、ぴきぴきあべしとなってない、なっなんとか秘孔を突かせなかったぞ。

 攻撃できなかった、怖くて防御に徹していたのでなんとか躱せたが正直なところ。本気で格ゲーのキャラを使っているようなもので体の性能が良くても、中身が足を引っ張る。

「どうしたサウザー、技の切れに迷いが見えるぞ」

 流石トキ、一瞬で見抜かれた。

 今の俺じゃ圧倒的弱者にしか勝てない。

 これでは世紀末を生き残れない。

 もっとメンタルを鍛えねば。

「やめておけ、次はないぞ」

「うぐっ」

 世紀末を生きる者の凄みを感じる、これがラオウの言う恐怖!?

 この帝王が思わず後ずさりそうになった。

 やっぱ平気で人を殺せる世紀末の人間のメンタルは凄まじい。

 だが、帝王に・・・。

「やめてーーーーーーーーーー」

 この情が乾いた世紀末の世界に悲痛の声が響いた。

「えっ」

 見ればリンちゃんが泣きながらこっちを見ている。

 俺を見る悲しい瞳には勝負の結果が見えているのだろう。

 

 

 

 こんな俺の為に泣いてくれるのか。

 ここで死ぬわけに行かないか。

「ふはははっは~流石トキ、技の切れ正確さ北斗神拳最も美しいと言われるだけはある。

 だがお前はこの帝王の頭脳に負けるのだ」

 ユダがそれ俺の台詞という顔をする。

「なにっ」

「お前等っ」

 俺の掛け声に傍観していた兵士達に火が灯る。

 全員が戦士いや修羅の顔付きとなる。

「トキよこれが最後だ。俺の配下になれ、断れば背後の邑に包囲した部下達が一斉に襲い掛かる。

 幾ら最強の拳士とて一人では津波は防げまい」

「ぐっ」

 配下とはこう使う、数はこう活用する。

 ケンシロウに数が通用しないのは、一人だから。

 ラオウに数が通用しないのは、非道だから。

 だがトキには守るべき者がいる。

 最強でも非情には成れない。実際原作でもこんな感じで闇に落ちたようだし。

 幾ら強くても守るべき者があるなら仲間がいる。

「結果は分かっているな。

 だが先に言ったが悪い話ではない。お前が俺の配下になるならお前の患者は南斗が責任を持って守護する。何者には手出しはさせない。お前は患者の治療に専念できるぞ。

 うぃんーうぃんの関係という奴だ」

「それでお前は俺に何を要求する」

「ラオウと戦って貰う」

 ラオウとトキに戦って貰い、俺はシャチポジションを狙う。

「!」

「返答は?」

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