ありふれた錬成士は最期のマスターと共に   作:見た目は子供、素顔は厨二

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三日ぶりです。
これだけ遅くなったのは今回の字数です。
ーー6997文字
これでアサシン過去前編です。
後編がまだあるし、その上それだけでは一章中編は終わらない!
…一章終わりの先が長い。
今年から受験期だし…大丈夫だろうか、私?


アサシンの過去(前編)

迷宮攻略記(ダンジョン・レコード)

 

 この本については様々な脚色が付け足された上で、構成されている。

 

 例えば英雄ヒュルミドはまるでヨルムンガンドを一人で倒した、かのように言われている。

 

 しかしそうではなく、ヒュルミドが追い込まれていたところをたった一人の少年が片手間で討伐。あまりもの高速の剣技に困惑していたヒュルミドがその場でずっと固まっているといつのまにか英雄としてはやし立てられ、その伝承により英雄の力を得た。

 

 そんな風に嘘が割と混じっている一冊の本。もちろん当時の最強のメンバーについても脚色はされている。

 

 ただしそれは他とは違い、過小評価と言う意味で、だ。

 

 それは、ヨルムンガンドを一人で倒してみせた本当の英雄が成人した後のお話。

 

 ーーアサシンside

 

(これは…私の、過去か)

 

 戦闘の瞬く間、『アサシン』はかつての記憶を思い返していた。

 

 

 

『ヴェルカ王国』、王都ヴェルニカの近郊ヴェルシア。

 

 大迷宮の一つ、『オルクス大迷宮』を国内の領土に保有している『ヴェルカ王国』の中でも最もその迷宮に近いヴェルシア。この街では冒険者の割合が他の国に比べ、なお一層多く存在する。ならず者から片手間で営む者まで。ギルドはブラックリストの制度こそあれど、来るものを基本的に拒むことはない。夢や希望に憧れて、今日も窓口に新参の冒険者達が訪れていた。

 

「それじゃ、ここにサインよろしくね」

「はいっ!!」

 

 また一人の少年がサインを書き、冒険者への道を歩もうとしていた。あるパーティーに対する過剰なまでの憧れ。そのためあまりにも若い年でここへと来てしまった。

 

 ギルドは来るものを拒まない。されどギルドに所属する者もが、というわけではない。むしろ先ほども言ったようにならず者は多く存在する。

 

 そんなならず者達はサインを終え、はやくもダンジョンへと向かおうとする少年の方に向かうと、彼の足に己の足を引っ掛けた。

 

「あわっ!!?」

 

 案の定、少年はそれに反応できず間抜けた声を上げて床へとダイブすることとなる。この時の男達の顔というのが非常に気色の悪いものだった。女子の一人が見てられないと顔を背けた。

 

 だが少年が床に転げ回るという事態には陥らなかった。少年はある男の片手により、空中で華麗に一回転してそのままそっと着地させられた。

 

「よう、大丈夫だったかい?」

 

 その男は大して巨漢というわけではなく、また少年と同い年に見えるようなそれは若々しい人だった。黒い短髪が逆さに釣り上がっており、顔からは陽気で風来坊な感じが伝わってくる。身長は170並みで普通としか言えない高さだ。また服自体が鎧などではなく、農民の服のようなボロ布。一般的に見ればギルドの客であると十人中十人が答えるような姿だ。

 

 しかし後ろに控えている4人のメンバー。彼が背負う最強を表す唯一無二の銀の大剣。そして彼らが武器に付けている共通の剣を模した焼印。それだけでここにいる全ての人間はわかる。彼らの、そして少年を止めた男が何者であるかを。

 

 ヴェルカ王国、最強の冒険者パーティー『キルギ・メラス』。

 

 構成員は『結界士』のルリファ・シャルナ。『魔術士』のズドラ・メギロード。『重装士』のアイル・センドラゴ。副団長兼参謀兼パーティーのオカン兼『投擲士』のマイナ・センドラゴ。

 

 そしてその団長である『剣士』カーグ。世界一とすら言えるほど卓越した剣技の使い手である。

 

 そんなカーグが少年の頭を乱暴に撫で、「頑張りな!」と一言掛けて背中を押した。少年はそれだけで感激の極みだと言わんばかりに瞳を潤わせ、ギルドから出て行った。

 

 一方でならず者達はそろーり、そろーりと逃げ出そうとする。しかし時すでに遅し。ならず者達にあっけからんとしつつも、何処か怖気を感じさせる気迫が轟っと音を鳴らし放たれた。

 

「ギルガ、ナルマ、ソイノ、コルズメ。どこ行くつもりだ?」

 

 逃げようとしたならず者は名前を呼ばれてビクッとする。こうなったら大人しく捕まらねばならない。じゃなければきっと死ぬ。それを即刻理解したならず者達はUターンを決めて、床に正座する。熟練の技がうかがえる流れであった。

 

 やがてならず者のリーダーが冷や汗を垂らしながら質問した。

 

「兄貴ら…いつのまに帰って来てたんですかい? 次は60階層クリアするまで帰って来ない的なことを言っていたような…」

 

 そう、今『キルギ・メラス』はかつてない挑戦を行なっている。今までの迷宮の最大攻略階層は59層。それを越えるため、カーグ達はつい昨日に旅立ったはずなのだ。

 

 にも関わらず早過ぎる。かつて59階層をクリアするには一ヶ月、パーティーは潜り続けたというのに。

 

 もしや失敗したのでは? と思ったが故にならず者達は問うたのだ。実際に周りも「まさか」「まさか」となっている。

 

 一方でカーグはこう告げる。凄いいい笑顔で、だ。

 

「必要か?」

「いえ! とんでもない!!」

 

 カーグが威圧的に問い返す! それを見て、ならず者達はすぐに己の質問を撤回する。判断が早すぎる!

 

 ただ威圧もすぐに無くなり、欠伸をでかくかますと今度は普段の人の良い顔でカーグはワケを説明した。

 

「ま、一応言っといてやるよ。もう60階層は突破した。ただそこからは未知の領域なワケだし、警戒して参りましょ☆ というウチの参謀の判断だ! あとその参謀が生理だ!!」

「アンタ!! 下らない嘘、吹いてるんじゃないわよ!!」

 

 というのは苦労人のマイナである。赤髪のスレンダーなパーティーの女傑。流石に生理などという嘘言われれば腹が立つのも無理はない。手が少し腰のホルスターに伸びている。ナイフ準備、オッケー。いつでもヤレるぜい。

 

 マイナの投擲は正確無比。百メートル離れていたとしても百発百中の腕前、当然こんな至近距離ならば外すなどとということはない。カーグも「ひぇー、おっかねぇ」と飄々としつつも、ビビっている。

 

 するとそんなマイナの頭に手が置かれ、そっと宥めるように優しく彼女を撫でた。どうやらカーグを心配してくれて、アイルはマイルを諌めてくれているらしい。カーグの顔はわあっとアイルに感激の涙を流した。

 

「マイナ、落ち着いて。流石にギルドの床汚しちゃダメだって」

 

 どうやら味方はいなかったらしい。カーグは現実の無慈悲さに泣いた。

 

「アイルぅー! なんでお前マイナの味方すんだよーう! 俺たち昔からの親友だろーう!?」

「口調変わってるし、あと流石にその嘘は酷いと思うよ。ここがギルドじゃ無かったら僕も参加してたし」

「本当に慈悲ねぇじゃん!!?」

 

 なおアイルとマイナは夫婦の関係である。そのためアイルは基本的には優しいのだが、カーグのセクハラ染みたセリフは看過出来ないらしい。少し血管が浮いていることを見ても、静かにキレているのが分かった。

 

「なーなー。早くギルドの方に60階層クリアを伝えよ。カーグがボコられるのはその後でいい」

「えっ!? ちょっ!? 俺がボコられんのは決定事項ですか!!? なのですかい!!!?」

 

 こう言うのは面倒くさがりのズドラである。相当な難ありの性格だがパーティーに馴染んでもいるし、いざこざは無い。故にズドラもまた自分を受け入れてくれる『キルギ・メラス』を気に入っているようだ。

 

 だがこれとそれは話が別と言うようにマイナ達の味方に入る。一応言っておくが確実に、カーグの方が悪いであろう。

 

 カーグは残りのメンバーであるルリファの方を仰いだ。ルリファは心優しい女の子。きっとカーグが傷つくのも嫌だと泣いて止めてくれるだろう。

 

 事実、ルリファは頷いた。

 

「大丈夫です! ボコボコにされちゃっても私が癒してみせますね!!」

「俺に仲間はいなかった!!」

 

 ーー殴られる前提の話ではあったが。

 

 ガッデム!! とカーグは叫んだ。そしてこの時ばかりは日頃、祈りもしないエヒト神に仰いだ。藁にでも縋る気持ちだ。もっとも神と藁を同等扱いするカーグは相当罰当たりだろうが。

 

「嗚呼、この世のスッゲェ神よ。ナイスガイな神さまよ。どうか俺に慈悲を! 慈悲をください!!」

「日頃からお祈りもしないような野郎のところに誰が恩恵やるか」

「ま、それはこのパーティー全員だけどね」

「この街、全員の間違い」

「神様に納め物するよりも実際に食べ物食べた方がいいですからねー」

『違えねぇ! 神なんぞ知ったもんかぁ!!』

『ああ。むしろ酒が神だ!』

『むしろエヒト神とやらが酒の眷属だ!!』

 

 なかなかこの街の人々、太々しかった。「信仰もクソもしらねぇよ! ペッ!」的な思考の人々ばっかである。ギルドの人々も笑いながら総スルーしている時点で相当である。むしろ何故ここまで言いつつも、罰せられないのか気になってくるぐらいだ。

 

 というのもこの街、確かにならず者ばかりでロクでも無い。しかしこの街はその代わりとして迷宮の探索の速度上昇に大きく貢献しているのもあり、処罰が非常に難しい。街全体がこんな感じなので処刑としても街全部燃やす勢いで無ければならない。本当に正教教会からすれば厄介なそれ以外の何者でも無かった。

 

 そんな風情もあってか、この街は『神の堕ちた迷宮街』と呼ばれている。人々は今日も迷宮へ夢を馳せながらも、自由に生きる。『キルギ・メラス』はそんな人々の最もたる例である。

 

「だぁあああ!!! もう俺、家帰るぅーー!!!」

「シッ!!」

 

 カーグは脱兎の如く逃走する。入り口を追い求め、クラウチングスタートだ!!

 

 その背中にいくつものナイフが強襲する。マイナさんに慈悲はない。そんなものは既に母のお腹の中に置いてきたと言わんばりの迷いの無さである。

 

 しかしカーグは認識から外れるような動きでそれらのナイフを紙一重で回避。まるで残像が生まれたかのようなカーグ独自の回避法。ただオカマのように腰やら腕やらを気持ち悪くクネクネさせながら避けている。たまには投げキッスも入れてくる。思いっきりマイナを煽っていた。

 

 案の定マイナは速攻で仕留めにかかる。狩人の如く颯爽と追う。目には殺意しか無かった。手に持てるだけのナイフをごまんと持っている時点でそれがよくわかる。

 

「あ、待て! クソっ! クネクネして避けるなぁあーー!!」

「フハハハハ!! アリアベル直伝の逃走法に不可能は無ぁいっ!!」

 

 なおアリアベルは『キルギ・メラス』メンバー同様の金ランク冒険者である。一店の服屋を務めている店主さんでもある。なおアリアベルは筋骨隆々とした長身の男である。フリフリ服を己の筋肉に食い込ませるという悪魔的なファッションをしているが、人間である。

 

 二人がもう人間をやめた並みの動きで逃走と追撃を行なっている光景にギルドの人々は唖然としていた。しかし残りのパーティーメンバーはほっこりしながらのほほんと会話していた。

 

「アレ、もう名人の域だよねぇ」

「本当にアイツ『農民』なのか気になる」

「どちらにせよ、薬調合しておきますねー。怪我してなくても飲ませますー」

「「それはやめて差し上げろ」」

 

 アイルはとりあえずマイナを治めるための準備を、ルリファはなんだか危なそうな薬をゴリゴリと乳鉢でかき混ぜ、ズドラはそれを制止にかかる。

 

 まさしく自由を体現したかのようなパーティーの姿にならず者もギルド員も等しく笑顔を咲かせるのだった。

 

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「やれやれー。マイナの奴め、ナイフを同時に百本投げるか普通…」

 

 ギルドでの騒動が終わり、マイナの機嫌もアイルによってある程度治ったところでカーグは自身の家へと戻ってきていた。

 

 カーグの家は街とは少し離れた地域にひっそりとある。これはカーグの嫁の希望あってのことだ。一応カーグもそれに不満は無かったので、現在こうなっている。

 

 ドアノブを捻り、今扉を開けようとしたその瞬間。

 

「「遅いっ(です)!!」」

「qあwせdrftgyふじこlpっ!!?」

 

 大きな陰と小さな陰のダブルドロップキックがドアの向こうから炸裂した。まさか家に帰って早々そんな攻撃を受けるなどとは思っていなかったカーグ。そんな無防備な腹に見事な一撃が決まった。当然、クリティカルである。歴戦のはずの腹が痛い。

 

 なお犯人はわかる。というかこの家にはその二人しかいないはずなのでわからないはずもない。

 

「何で!? マルナ! シシリア!!?」

 

 ただ何故ドロップキックかまされたのかは一切分からない。ので反射的にも尋ねる。俺なんかしましたっけ!?と。

 

 するとドロップキックしてきた長身の女性、カーグの妻であるマルナが笑顔のまま尋ねてきた。

 

「連絡も無くダンジョンに出かけ、しかも新記録を挑戦しに行ったそうではないですか?」

「おおー。土産話聞く?」

「それは非常に楽しみですが、それはともかくそんなボロ布でダンジョンに出かけないでください。流石に心配しますから」

「…はーい」

 

 確かにダンジョンに入る前に家に軽装の鎧を忘れていたことに気がつき、ヤバイなとは思っていた。元々回避を主とするとは言え、限度と言えるものがある。どうやら妻には心配をさせていたと反省する。

 

 その反省が良く分かったようで、カーグに回復魔法を施すと家の中に入るように促した。中からはいい匂いがする。階層到達の新記録への祝いも兼ねてだろう。娘のシシリアもにかっと笑っている。

 

「お帰りさま、です!」

「お帰りなさい、あ・な・た?」

「おう、ただいまー」

 

 

 

「パパ様! 今日も稽古お願い、です!」

 

 娘のシシリアは食事やらお祝いやらを終えるとすぐにカーグの方に剣を構えた。なお、剣は木刀。真剣はまだ早い。

 

「お〜、いいよ〜。シシリアのためならパパ頑張っちゃう!」

 

 なおカーグがここまでノリノリなのは娘に頼りにされているのと、将来娘に近づく害虫()に対しての抵抗法としてのことである。我が家のリトルエンジェルは絶対に嫁にやらん! そんな確固たるカーグの決意が伝わってくる。

 

 ただ、夫がそう考えていても妻まで同じ考えというわけではない。

 

「…あ・な・た?」

 

 事実カーグの肩がミシミシと不吉な音を漏らしている。背後から伸びたマルナの手がカーグの肩を握力のみで潰しているのだ。なおマルナの天職は『家政婦』。決して戦闘系ではない。

 

 たまにカーグはマルナのステータスが気になる。もしかしてカーグ専用のスレイヤー系統の技能を持っていないのか…と。

 

「俺はあくまでも将来来るがいちゅーーごみくーー変態共からシシリアを守ろうとしているだけだ!」

「全く言い直せていませんが…。あとこれ以上シシリアが強くなってしまうとそれこそ嫁ぎ先が無くなると申しますか…」

「嫁げなくとも俺とお前がシシリアを愛すれば充分だ!!」

「溺愛が過ぎるでしょう!?」

 

 ここで何度目か分からないカーグとマルナの夫婦喧嘩が始まる。なおこの夫婦の喧嘩の内容はいつもシシリアの教育方針に関して。他の場合は基本的にカーグが譲る。しかし娘の為なら是非も無く戦うパパでもある。故にシシリアのこととなると基本的にヒートアップが常のものとなっている。

 

 しかしここでシシリアが元気に手を挙げた。あら可愛らしい小振りな手だ。パパさんは一気にデレっと笑顔になる。

 

「パパ様、ママ様! シシリアは平気なのです! シシリアは将来騎士になるのでそれで食べたいって、パパ様もママ様も幸せにするのです!」

「シシリアーー!!!」

「ふふっ。そうですか」

 

 娘の親孝行宣言に二人は一気にデレた。カーグは感激の涙を流し、マルナは少し照れ臭そうに顔を赤らめた。家族に温和な雰囲気が戻った。

 

 ただ、次の娘の宣言に二人は硬直するのだが。

 

「ただ子供は欲しいので、養子は取るのです!」

「「……ん?」」

 

 アレ? 子供が欲しいなら普通は結婚じゃない?

 

 そんな思考が二人にはあったのだが、そんな二人の様子に気がついていないシシリアは続ける。

 

「結婚するとしても私よりも強い相手が好ましいのです。なおその際は剣士であろうが、勇者であろうが構いませんです! ただ軟弱者は無理なのです!」

 

 どうやら我が家のお姫様は相当思考がバーサークしているらしい。なおシシリアの歳は今6歳。だというのに今でも学生の剣士に劣らない実力を持つ。…確かに同い年の男の子達は眼中に入るわけもないだろう。

 

 更に将来性もある。カーグが教えるのは『柔』の剣。力は要らず、技を持って戦いを進める。そういった戦法だ。その極地にいるカーグを師としている時点で、シシリアは将来並外れた剣の力を持つことは確実だ。

 

「……あなた?」

「…うん。これは流石にやり過ぎた感が否めないな」

「……あなた?」

「…ああ。それと明日にはまた迷宮に戻って65層突破してくるわ」

「……あなた?」

 

 壊れたラジオみたいだった。しつこいぐらいにリピート再生を繰り返している。なおマルナは素晴らしい笑顔だ。ただその目が笑っていない。怒りを通り過ぎたレッドゾーンだ。

 

 それを敏感に感知したカーグは速攻でシシリアを脇に挟んで家を飛び出した。

 

「よし! シシリア! 今から行くぞ! パパ、新しい技を教えてやる!!」

「わーい、です! 速攻で覚えてやるなのです!!」

 

 やはり娘はエンジェルである。多少物騒ではあるが、是非ともこうして成長してほしいものだ。パパはほんわかとそう思った。

 

 ただし後ろから凄まじい勢いで迫っている妻のせいで心の余裕が一気に無くなったが。

 

「……あなた?」

「くそぉっ!! 何で俺の敏捷に追いつけんの!!? マジでお前スレイヤー系統の技能持ってない!!?」

「パパ様! 早いの、早いの〜♫」

 

 最強パーティーの団長の一家はそれはもう騒がしかった。




次からアサシンの絶望編です。
このほんわかムードとの落差にビックリしてください。

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