ありふれた錬成士は最期のマスターと共に   作:見た目は子供、素顔は厨二

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おまたせいたしましたー!
ついに次回から後半、本格スタート!!
頑張りまっす♡


100階層、そして…

 ーー立香side

 

 一行は一通り回復を済ませると階層を一気に下っていった。モードレッドがいなくなったのは痛手であった。しかし代わりにサーヴァント並みの実力を持つハジメと本調子を発揮できるようになったユエがパーティーに加わったことで以前にも勝る速度で階層を突破していった。

 

 なお何故ユエが本来の実力を発揮できるようになったのか。それはユエのある特性にあった。

 

 ユエが不死であるのは技能の“自動再生”によるもの。魔力さえあれば死にはしないというチートぶり。また“高速魔力回復”や“魔素吸収”により、三百年という封印された月日を過ごすことを可能としていた。

 

 ハジメと出会い、一度神水を含むことで魔力も一時的に満タンになったがそれでも補給をせねばいつまでも本気を出せるはずはない。

 

 そこで“血力変換”だ。これは吸血鬼の持つ固有技能で血を摂取すれば魔力や体力を回復するというもの。ただユエはこの行為をハジメ以外にはするつもりは毛頭無く、結果ハジメと和解するまでは魔力は節約しつつ戦っていたのだ。

 

 そのためハジメと合流後は血の摂取の効率が高くなる“血盟契約”をハジメと結んだこともあり、万全のコンディションで迷宮を突破できたのだ。相手の魔物達からすれば…悪夢だろうが。

 

 そうしてかつてカーグと始めて戦った『オルクス大迷宮』深層一階から数えて100。即ち百階層へと辿り着いた。上層の『オルクス大迷宮』が百階層式であったことからここが深層の最終階層であると予想できる。

 

 事実、今立香達の目の前の豪奢で巨大な扉からは嫌なプレッシャーが立ち込めている。

 

 そのため立香達はここで三日ほど猶予を設け、それぞれ万全のコンディションへと整えていた。

 

 ハジメの場合は武装の充実。立香が破壊した対物ライフルも復活した。材料は“投影魔術”で間に合わせた。魔術の乱用がハンパないと立香は思った。

 

 なおハジメは自分が作り出した武器に名前を付けるようになった。本人曰く「前は道具としてしか見ていなかったが、今は相棒と思えるんだ」とのこと。普段から愛用する大型リボルバーは『ドンナー』、そして対物ライフルは『シュラーゲン』と名付けられた。きっとこれからも強化されていくことだろう。

 

 次にユエはハジメから血液を搾り取った。それはもう…凄いぐらいに。マフラー含めて抵抗したハジメだったが、それは虚しく灰になりそうなぐらいカプッとやられた。その後神水を使わざるを得なくなったのは仕方がない。

 

 また立香の方はモードレッドの回復を目論んだのだが…流石に霊基そのものを調整など不可能なので結局は失敗に終わった。ここで戦える戦力は増やしておきたかったのが立香の心境だったが、無理は言えない。

 

 そして今、迷宮での最後の晩餐が迎えられていた。全員が気負うことなく食事を行なっている。

 

 ただ立香からすれば少し気がかりな点があった。

 

「そういえば、『オルクスのキャスター』は何者なんだろう?」

 

 古き時代の神への反抗した者にして、立香との共和関係を結んだ者。ただそれでもその正体は一切分かっていない。

 

 ユエにもその情報は開示した。しかし彼らしき情報は得られなかった。代わりに神に背を向けた者として、『反逆者』と呼ばれる古代に生きた反英雄のことが分かったが。

 

『反逆者の首魁』ミレディ・ライセン。世界数多の聖人たちを悪とし、反乱を目論んだ主犯。その神の力によりあらゆる人々を押しつぶしたとされる。まず女なので『オルクスのキャスター』ではない。

 

『黒眼鏡の悪魔』オスカー・オルクス。反逆者の参謀。その悪魔的な眼鏡はを見ると人々は固まったとされる。夥しいほどのアーティーファクトを武装している。なお彼の所為で眼鏡は使ってはならないものとなった。目の悪い者はコンタクトレンズを使わねばならない。『オルクスのキャスター』は眼鏡をかけていなかったのでこの男でもない。

 

『赤錆の陽炎』ナイズ・グリューエン。赤髪の男。二つ名はその名の通り、いつのまにか消えては現れる陽炎のようだったことから。髪は赤かったらしく、まず『オルクスのキャスター』ではないと伺える。

 

『悪海の支配者』メイル・メルジーネ。水色の髪の海人族。神に反した者でありながら、聖人のような治癒力を持っていた。女性かつ海人族なので『オルクスのキャスター』には当てはまらない。

 

『裏切の騎士王』ラウス・バーン。元々は正教騎士団の閃光騎士団団長。魂魄魔法と呼ばれる神代魔法の使い手。どうやら禿げているらしく『オルクスのキャスター』でないことは明白だ。

 

 あと2名はリューティリス・ハルツィナとヴァンドゥル・シュネー。だがユエはその二人に関してはそこまで知らないとのこと。聞いても「……まだ原作、行ってない」と謎のメタ発言を繰り返した。だがそれでも森人族と魔人族らしいので『オルクスのキャスター』とは違う。

 

 彼等七人はユエが言うには神代に、神に反逆し世界を滅ぼそうと画策したと言われる七人の眷属。しかし、その目論見は破られ、彼等は世界の果てに逃走した。

 

 その果てというのが、現在の七大迷宮といわれているらしい。この『オルクス大迷宮』もその一つで、奈落の底の最深部には反逆者の住まう場所があると言われているのだとか。

 

 と言うのが表向きの話。きっと彼等にも『オルクスのキャスター』と同じように訳が何かしらあるのだろう。そう立香は同情した。

 

 だが同時に立香はその迷宮の奥ならば『聖杯』もどきがあるのも納得できるとようやく理解した。またえっちらおっちら地上に上がることもないだろうと、地上への出口もあると予想している。

 

 だが結局はそれだけだ。『オルクスのキャスター』のことは一切分からない。そんな訳で全員が頭を悩ませている。ユエもそれ以上の情報は無いものかと頭を悩ませた。

 

 一方でハジメも何か合点がいかないような顔をしていた。まるで今の立香達を訝しんでいるようで、眉にシワがよっている。その様子に疑問を感じた立香はハジメを心配する。ユエも同様のようでハジメを気遣っていた。

 

「……ハジメ? 魔物の肉、あたった?」

「…いや、そうじゃない。ちょっと不思議な点があってな。それを考えていただけだ」

「そうなのか? それにしてはかなり思いつめて多様な気がするんだが…」

「小僧、少し休むか? 先日の吸血ショックがまだ抜け切っておらんのではないか?」

「…いや。むしろ早く百階層突破と行こう。何も無ければ、それでいい」

「…? わかった。それじゃあ、行くか」

 

 ハジメの様子も気にはなった。しかし下手に心配しても意味はないと立香は割り切って百階層の扉の方へと向かう。

 

(…この迷宮での戦いも、あと少しで終わりか)

 

 そう思うと全身に帯びる熱が沸騰するかのように湧き上がる。ひとまずもうじきに第一の『聖杯』を獲得できる。それを思うと興奮せずにはいられない。

 

 やがて扉が一人でに開いた。立香達が近づいてきたのに反応したようだった。

 

 しかし、その後に突如襲いかかる浮遊感。これに三人が声を上げた。

 

「なっ!!?」

「これは!!?」

「っ!!? 先輩!!」

 

 ハジメ、立香、そしてマシュだ。三人は襲いかかる浮遊感に覚えがあった。思い返すのはかの上層での罠。宝石の煌めきが起こしたあの日の、悲劇が起きたかの日の転移。

 

 それに肌を粟立たせ、声を上げる。だが時は遅い。

 

 立香の耳に届いた二つの絶叫、それらは突如として途絶えた。代わりに脚が再び地面に着いた。転移が終わった証拠に他ならない。

 

 だが周りにいた仲間達の姿は無い。心当たりは当然先ほどの光と浮遊感。つまりは転移のみ。

 

 それが示唆するのは…

 

(分断された、のか?)

 

 この事実に立香は顔を青く染めた。立香の戦闘の特徴はあくまでも前衛、後衛が揃ってのオールラウンダーとしての万能さ。ハジメやスカサハのように一人で完成した戦いを身につけているわけでは無い。むしろ仲間がいてようやく本領を発揮するタイプだ。

 

 ハジメの時は何とか詠唱を紡ぎ切る事が出来た。それはハジメの決心がまだ完成していなかったからこそ。しかし今度の相手は迷宮。意思など無いも同然である。

 

「……リッカ。私もいる」

 

 その声は足元から。灯台下暗しとは言うがまさにこのこと。立香が足元を見るとそこには見覚えのある少女の姿が…

 

「ユエさん!? …ごめんですけど、脚を引っ張ることになるけど…大丈夫?」

 

 ユエだ。どうやら他のメンバーはいないようだが、何とか一人だけという最悪の状況は免れたらしい。それに一安心し、立香はユエにあらかじめ謝罪をしておく。

 

 だがそれにユエはサムズアップし、一言。

 

「……ん、大丈夫。後ろで詠唱、頑張れ」

「少なくとも“英霊憑依”の時間を稼いでもらうんですが…」

「……構わない」

 

 何とも強い返答ばかりだった。というか肌がツヤツヤしている。血を飲んだお陰でご満悦らしい。ただとうの吸われた本人はダメージを負っているだろうが。

 

 そして心の余裕が出来たためか、立香は今いる階層の様子をしっかりと掴むことができた。無数の強大な柱に支えられた広大な空間だった。柱の一本一本が直径五メートルはあり、一つ一つに螺旋模様と木の蔓が巻きついたような彫刻が彫られている。柱の並びは規則正しく一定間隔で並んでいる。天井までは三十メートルはありそうだ。地面も荒れたところはなく平らで綺麗なものである。どこか荘厳さを感じさせる空間だった。

 

 暫しその光景に見惚れつつ足を踏み入れる。すると、全ての柱が淡く輝き始めた。ハッと我を取り戻し警戒する立香とユエ。柱は立香達を起点に奥の方へ順次輝いていく。

 

 立香達は暫く警戒していたが特に何も起こらないので先へ進むことにした。神経を張り巡らせながらも二百メートルも進んだ頃、行き止まりに止まる。いや、行き止まりではなく、それは巨大な扉だ。全長十メートルはある巨大な両開きの扉が有り、これまた美しい彫刻が彫られている。特に、七角形の頂点に描かれた何らかの文様が印象的だ。

 

「やっぱりここが…」

「……ん。ボス部屋」

「うん。他の階層に比べて一段と綺麗だし…プレッシャーも凄い。間違い無いと思うよ」

「……ん。とっとと片付ける。それからハジメを……くふふっ」

「ちょっとー、そこのユエさーん? 余裕が過ぎませんかねー?」

 

 ある種のコントを立香とユエが行なっていたその瞬間、扉と立香達の間三十メートル程の空間に巨大な魔法陣が現れた。赤黒い光を放ち、脈打つようにドクンドクンと音を響かせる。

 

 立香は、その魔法陣に見覚えがあった。忘れようもない、あの日、ハジメが奈落へと落ちた日に見た自分達を窮地に追い込んだトラップと同じものだ。だが、ベヒモスの魔法陣が直径十メートル位だったのに対して、眼前の魔法陣は三倍の大きさがある上に構築された式もより複雑で精密なものとなっている。

 

「…これヤベェ奴じゃ……」

「……負けるわけには、行かない!!」

 

 魔法陣はより一層輝くと遂に弾けるように光を放った。咄嗟に腕をかざし目を潰されないようにする立香とユエ。光が収まった時、そこに現れたのは……

 

 体長三十メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。例えるなら、神話の怪物ヒュドラだった。

 

「「「「「「クルゥァァアアン!!」」」」」」

 

 不思議な音色の絶叫をあげながら六対の眼光が立香達を射貫く。身の程知らずな侵入者に裁きを与えようというのか、常人ならそれだけで心臓を止めてしまうかもしれない壮絶な殺気が立香達に叩きつけられた。

 

「“聖絶”お願いします!それまでに俺も詠唱済ませますから!!」

「……ん。まかされた!」

 

 赤い紋様を宿らせたヒュドラの口から豪炎が放たれた。万物を融解せんばかりの炎。しかしそれを阻む壁はここに。

 

「“聖絶”!!」

 

 炎がユエとその後ろにいる立香を避けるように爆進した。逆に二人は無傷。ただ、威力は予想外のものだったらしくユエは息を上げた。

 

 一方で、立香はただ唱え始める。己の唯一の技を。

 

「今我はここにーー」

 

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ーーマシュside

 

 一方でマシュとスカサハ(ついでにモードレッドの霊体)。赤銅に溶けた金属が脇の方でフツフツと煮えたぎる。その光景はまさしく地獄のあり方そのもの。マシュの料理の師匠である紅閻魔の実家のそれだ。

 

 そしてマグマの奥から黄金の魔獣が咆哮する。

 

「グォオオオオオオオ!!!」

 

 悠然とマグマの滝を割り、現れた百獣の王。体躯にそれほどの大きさは無い。それこそベヒモス程度のもの。今まで様々な旅を行なってきたカルデアのメンバーならば驚くことはなかった。

 

 このマグマで赤く染まる階層の中、星のように煌めく獅子の分厚い肌。一目でわかる。そこらの鎧などよりも、それこそ鋼よりも堅固であると。たなびく尾は金色を纏い、額にもまた黄金の紋章。その出で立ちはまさにヘラクレスの神話に出てくるネメアーの獅子のそれ。

 

 ネメアーの獅子はヘラクレスでも太刀打ちが不可能なまでに硬い肌を持っていた。また馬力も獣のそれ以上であり、正しく百獣の王と言える存在だったとアーチャーのヘラクレスは言っていた。恐らくは目の前の獣もネメアーの獅子から遠くはないだろう。

 

 そして水面のように凪いだ黄金の瞳。体から滲み出る獣の王者たる覇気。階層全体に吹き荒れる嫌でも感じる圧力。

 

 ネメアーの獅子は問いかける。

 

 ーーお前達は敵か?

 

 体に電撃が走った。英雄達ですらも硬直せざるを得ない絶対的な威圧感。一般人ならばその時点で跪くこととなるだろう。

 

 だがスカサハもマシュもただの人間では無い。『座』に英雄として認められた絶対的な実力者。引き退るなど、そんな道は見えていない。

 

「…マシュよ。油断ならんぞ?」

「はいっ! マシュ・キリエライト、行きます!!」

『テメェらぁ! 頑張れよーー!!』

 

 マシュは身の丈を覆うほどの白百合の盾を。スカサハは可憐な赤き二双の槍を顕現させる。

 

 そして百獣の王が四肢に力を込めたその時、マシュは呟く。

 

「…行きますね、先輩」

 

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 ーーハジメside

 

 そしてただ一人、南雲ハジメは漆黒の柱に囲まれて立っていた。その部屋は見る限り全てが超硬質の鉱物。錬成士たるハジメであれば本来は目を輝かせるほどのものだった。

 

 しかしその紅き瞳は今、鋭く細められている。それは目の前の男を警戒して故のこと。

 

 あの日と同じように黒い服で身を纏った男。あの日と同じように腹が立つほどに自然体で立つ男。ハジメは『オルクスのキャスター』に話しかける。

 

「…で? テメェはどんなタネを使って『反逆者』というワードとお前を立香達の頭の中で繋げさせないようにしたんだ『オルクスのキャスター』? それとも、こっちの名前の方がいいか?」

 

 小さく微笑んだ黒衣の男。その男にはあるものが付け足されていた。

 

「『黒眼鏡の悪魔』、オスカー・オルクス?」

 

 その男の鼻に掛かるもの。すなわちーーー眼鏡である!!

 

 敢えてもう一度言おう。黒〜いフレームの眼鏡だ!

 

 これが『オルクスのキャスター』の鼻に掛かるだけであら不思議、「コイツヤベェ…」的な腹黒いオーラが吹き出てくる。そしてあっという間にオスカー・オルクスに早変わりだ!!

 

 オスカーは以前から空ぶっていたように眼鏡のフレームをくいっと上げると哀愁漂う雰囲気となり、ハジメの質問に答えた。

 

「別に僕自体は何も彼等に干渉していないさ。…ただ、眼鏡を外したら英霊『オスカー・オルクス』としては認識されなくなり、僕に関連する情報全ても無意識に認識から外されるらしくてね。ミレディの言った通り、僕の本体は眼鏡なのかもしれないね…」

 

「…そうか」

 

 なんだか申し訳ない気持ちになった。決してハジメは悪く無いのだが…人の傷口を知らないうちに抉っていたらしい。オスカーの目は死んだ魚のように早変わり。心の中でハジメは南無阿弥陀仏と唱えてあげた。

 

 しかしオスカーが気を取り直すために咳払いしてすぐ、部屋一帯に陽光の魔力が広がる。優しげでありながら、ハジメを脅かす魔力そのものに宿る物質的な圧力。南雲ハジメの中で警鐘は凄まじく鳴り響き始める。

 

「それで? 君は何の為に戦う、南雲ハジメ?」

 

 ハジメは知らないことだが、この質問はかつて立香も尋ねられたものだ。

 

「それは…必要な質問か?」

「うん、必要だね。リッカに関しては分かってはいるし、あの吸血鬼に関しても君に着いて行くと分かりきっている。でも…君はわからない。だから是非とも、教えてくれないかな?」

「あー、そうだなー」

 

 それを聞いてハジメは頭をおもむろに掻いて、赤い瞳をオスカーに向けた。何かを定めているようだ。そして口を開け、オスカーに言い渡す。

 

「ーー死ね」

 

 ーーードパンッ!!

 

 死刑宣告に紅い一条の光という慈悲のない一撃を乗せて。

 

「黒傘 十式 “聖絶” ーー局所展開」

 

 だがその光を阻む、照り輝いた黒き傘。聖なる光は奈落の怪物の一撃に揺らぐことなく未だに灯っている。

 

 そしてオスカーはコートを捲る。その中にはあり得ないまでのアーティーファクトの数々。立香は気づいていなかったが、ハジメは気がついていた。魔術“解析”によって理解した。オスカーの手により作り出された宝具の数々を。だからこそ、ハジメはオスカーを怪物と断じたのだから。

 

 アーティーファクト『黒傘』を閉じ、肩に担ぐ。そしてアーティーファクト『黒眼鏡』のフレームをくいっと上げる。オスカーの丁寧な口調とは真逆に陽光の魔力は一層強く吹き荒れる。

 

「やれやれ。それじゃあ無理矢理吐き出させるしかないね。奈落の怪物くん」

 

 一方で鮮やかな紅はとどろ渦巻く。その様子はまるで竜巻で、見るものを圧倒するような威圧的なもの。そして拳銃、『ドンナー』を握り、言い放った。

 

「やってみせろ。このバケモノが」

 

 

 三つの試練の間で行われる五人の戦い。

 

 奈落での探索はついに最終決戦へと岐路を向けた。




何でユエと立香?
何でマシュとスカサハ?
何でハジメ単体?

と思った方、いるかもしれません。
ただ…作者としてはこれがベスト!!
特に最期の戦いはやりたかった!!
錬成士VS錬成士、燃えない?
次回の戦いはユエ立香からスタートです!

なお、オスカーの眼鏡ネタはこれで終わらん!!
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