ありふれた錬成士は最期のマスターと共に 作:見た目は子供、素顔は厨二
七千文字くらい書いたのにミレディ・オルタ戦終わんないんやけど?
異常じゃね?
取り敢えずどうぞ
ーーミレディ・オルタside
それは戦いが始まる数時間前のこと。
『やーい、やーい。オーくんのロリコーン!』
『ミレディぃい! テメェ、ブッ殺してやるぅ!』
『落ち着け、オスカー! 第一、メイル! ラウス! ヴァンドゥル! ええい、貴様ら動かんか!』
『あらあら、ナイズくんったらとんだ意気地なしね? もう少し自分だけで頑張ってみたらどうかしら?』
『メイル…貴様、大仏スタイルで寝ている癖に助太刀せん気か…』
『…待て、ナイズ。リューティリスは何処に行った?』
『…逃げたか。さてはこのカオスを予見していたな…ゲートを使うか?』
『わざわざ奴を捕まえに行くなら仲裁をした方が早いだろう、ナイズ。この場から逃げたい気持ちも分からんでは無いが…』
『ふん、これだからクソダサ眼鏡の品格が問われるのだ』
『ああん? そこの季節外れのマフラーの方がダサいだろう?』
『ねぇねぇ、オーくん、ヴァンちゃん。ミレディさんから見ればどっちもどっちです』
『『こいつとだけは一緒にするな! ミレディぃいいい!!』』
『『落ち着かんか! 貴様ら! あとミレディ、お前は黙っていろ!』』
『あらあら、今日も賑やかね』
彼女の前には喧騒極まり無い光景が広がっていた。そう、ミレディ・オルタはかつての夢を見ていたのだ。
広がるのは神に敗北する少し前の光景。ミレディが気ままにオスカーをからかい、それにオスカーがブチギレ状態。ナイズとラウスが仲裁に入るものの、メイルはおっとりしながら傍観を決め込み、ヴァンドゥルは煽り、リューティリスはその場から既に逃走していた。
喧騒極まり無い、だがミレディにとっては暖かな記憶で合ったはずだ。それは泡沫の様に淡く脆い記憶の底を映し出した物。ミレディ・ライセンの宝物、とも捉えることができるだろう。
その夢を思い出したミレディ・オルタは不意に目覚める。そして呟きはたった一言。
『くだらない』
そう、ミレディ・オルタにとってはそれらは甘い幻想。苛立ちを覚えさせる物にしか過ぎない。かつての幸福は今の不幸に。かつての喜びは今の虚しさに。そしてかつての希望は今の絶望へとミレディ・オルタの中では反転し切っている。
夢に手をかざし、ヒビを入れて破壊する。甘ったるいにも程があり、体が無いにも関わらず、吐き気さえも覚えた。
夢の光景が砕けて行く度にミレディ・オルタは己の決意をなおも硬くする。
この迷宮は最早、
同時に、この『聖杯迷宮』はあくまでもその世界の主、ミレディ・オルタに理を定める。聖杯はミレディ・オルタが手にあり、彼女が破れない限りこの世界は繁栄を続ける。
『…負けられない。私が正しいと、そう証明する為に』
だがミレディ・オルタは迷宮の内の世界の繁栄を無視する。あくまでも彼女の願いは反転し切った先にある憎悪により定められたものなのだから。
雫が岩を穿つかのような年月、孤独にされた。その際に生じたかつての仲間に向けられた怨念こそが彼女を生み出した要因。それが彼女の存在理由。
己を贋作でないと、そして己の内の憎悪こそが真実であると証明する為に彼女は戦う、そう決めたのだ。
悍ましいまでの自己肯定の念、それが彼女を突き動かす理由。
『あんな女に…負けるはずがない』
その理由を胸に抱きながら吐かれた言葉は呪詛の如く。ウザったらしいまでの笑顔を浮かべる記憶の己を脳裏に浮かべ、彼女はもう一度呟いた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そして今、ミレディ・オルタの願いは寸前の所まで来ていた。
この『聖杯迷宮』は元々、その迷宮の主以外の『解放者』を弱体化させる機能を持っている。そして今の支配者はミレディ・オルタだ。元々残りの魔力が少ないミレディは兎も角、オスカーも弱体化させており、彼らを殺すのは容易であった。
ただしそれを拒む者達がいた。
勿論、ミレディ・オルタからすれば己の願いを邪魔する者は是非も問わず駆逐する。実際にそうしようとしている。
しかし敵は想定外に強い。精神面でも肉体面でも。
しかも全員が己の必殺とも言える“重力魔法”の直接作用に対する対策法を手にしている。十中八九、白髪の男の用意したアーティーファクトが原因だろう。
他にもこの世界においての
(そしてあの男がルナが言っていた…)
その男はかつて異界の白衣で身を覆い、澄んだ空色の瞳と黒髪といった所。顔からは能天気な様子が伺えると同時に、澄んだ光のような雰囲気を纏っていた。かつての己と同じように。
だからこそ気に入らなかった。この男を見るたびにかつての己が脳裏にチラつく。
どんな悪人だろうと、裏切られようと手を伸ばすような
そしてそんな男は今、白髪となり憎悪の炎を持ってミレディ・オルタを直視していた。片手に持つ炎は渦巻き、黒薔薇の波動を空気にさえも伝播させていく。
(…『英霊憑依』。しかも『十三の花の盟約』で結ばれた一騎を降ろしたか。私と同じ
ミレディ・オルタにはルナから与えられた知識がある。ルナ曰くあくまでも【オルクス大迷宮】から仕入れた知識を流しているだけ、とのこと。だからこそこの迷宮で初めてとなるシア、頼光、獅子王に対しては対処が一歩遅れたのだ。さらに言えば前の迷宮で立香が使わなかった『
同時にミレディ・オルタは感じた。男の中に黒い魂が芽吹き、開花したのを。それを感じれたのはきっと同じ
少年の顔にはとても似合わない不敵な笑みを浮かべ、憑依した黒薔薇の花嫁は告げた。
「さあ、アンタの憎悪が私に勝るか…見てあげるわ」
言葉を引き金としたかのように、高々と掲げていた剣を降ろす。すると轟っと音を上げ広がる憎悪の炎。炎は顎門を開き、ミレディ・オルタを呑み込まんと空を這い進む。
『お前の憎悪?』
ミレディ・オルタは炎を“重力魔法”の衝撃波により拡散。同時に周囲の瓦礫が浮き上がる。
『取るに足らない。出直して来るといい』
土属性の上級魔法の“崩岩“と“重力魔法”の複合魔法。数多くの大の岩が弾丸の如く、立香へと飛来する。
だがその一方で立香は後退はせず、代わりに白百合の盾が立香の周囲に出現する。それらが一つ足りとも残さずミレディ・オルタの攻撃を防ぐ。
魔術回路から純白と黒薔薇の魔力を解放し、立香は更に加速。それに合わせるように淡青白色の輝きもミレディ・オルタへと肉薄。立香は憎悪を込め、シアは気を洗練させる。
するとミレディ・オルタの周囲に空間ごと波紋が広がる。そこから出てきたのは幾多もの黒い鉄球。その材質は当然の如くアンザチウム100%。重量面でも硬度でも馬鹿げた品物である。
『吹き飛べ』
鉄球を曇天の魔力が覆い隠すと、“重力魔法”により瞬時に加速。出現したのがシア達の直前であったにも関わらず、ただではすむはずがないほどの運動エネルギーが込められていた。
それに対し、二人が取った行動は回避でも諦めでもない。至極単純にして大馬鹿の所業。
「ぶっ飛びやがれですぅ!」
「邪魔よ!」
シアはブレヒェンの機能の一つである“剛腕”を使用し、立香は魔術回路を一層際立たせ、右腕を繰り出した。淡青白色の魔力を纏った拳と、黒い炎で覆われた拳はいとも容易く鉄球を砕いた。
そして残心をも起こさず、空中を踏みシアは左手に持っていたドリュッケンを右手に持ち替え振るう。“聖絶”によりドリュッケンの動きが止まるがその合間を縫うように再び黒い炎が剣を中心に渦巻いた。
『ぐっ! そんなことをさせはーー』
「“牛王招雷・閃光豪弓”」
ミレディ・オルタは立香に右腕を向けた。その腕が光ったかと思うと、炎の時雨が渦巻いた。
しかしその前に立香のすぐ横を通って紫苑の光がミレディ・オルタの機体の右腕を貫き、炎自体が消失する。腕が魔法の媒体として働いていたのだろう。
だか吹き飛ばされた腕は迷宮の壁などから補完され、すぐ様に再生する。同時に頼光の周囲に影の英霊達が屯する。ミレディ・オルタからすれは単なる時間稼ぎ。目の前のウサギと竜の魔女を殲滅するための時間の確保である。
計算外はただ一つ。今の源頼光にとってはそれらの肉達は等しく時間稼ぎにさえもなりはしない、という点であろう。
持っていた弓矢を霊子へと返し、同時に出現したのが一本の刀に持ち替えられる。そしてその矛先に火が灯り、鍵言と共に振るわれた。
「“牛王招雷・鬼切炎弧”」
紫苑の火の粉が舞い、刃の弧の先にいた英霊達の体が炎で焼け二つに割れる。邪魔そうに刃を薙いだだけ。それでも飽き足らず、ミレディ・オルタの元にも炎が辿り着く。何とか後ろに落ちて回避したが、胸の辺りが爛れ削られる。
『こっちの
ミレディ・オルタの言う通り頼光の戦闘はあまりにも凄まじい。頼光の花嫁衣装『春紫苑の花嫁・刃雷の丑姫』では数多くの宝具を使用可能とする上でそれら全てをAクラス相当に上昇。更に“魔力放出(雷)”も大幅に強化されており、前衛・後衛どちらもバランス良く強化されており、十三騎の中でもオールラウンダー型となっている。
ミレディ・オルタの知った話ではないが、これほどに頼光が強化により力を引き出せているのは彼女の中にある丑御前を通して、己の
成る程、出鱈目だ。最早英霊としてのランクも通常の域からはかけ離れた箇所にあるのだろう。
『だが無駄だ。それでも私には届かない』
頼光からの雷撃も凄まじい勢いでミレディ・オルタへと落ちる。だがブラックホールの中に吸い寄せられ、そのエネルギーが削られ
シア、立香、頼光の三人でなお致命傷には程遠い。
しかし逆に言うならば三人までならば、対処が可能ということであり、それ以上となればミレディ・オルタをしても困難であるということだ。
「
向日葵の輝きが神々しくも再び現界する。同時にドゥン・スタリオンが獅子王を背に乗せ、空中を踏み駆け上る。その速度は強化以前とはかけ離れたもので、流星の如く空を断っている。
勿論目掛けて飛ぶ方向はミレディ・オルタ。そして絞られるように槍を持つ腕は後ろへと。やがて光は放たれる。
「“真・
封印の解除数は三。やや威力は落ちているものの、それでもなおも強大。ミレディ・オルタか無視を許容できようはずはない。
獅子王の花嫁衣装、『向日葵の花嫁・神聖なる槍の君』。彼女の場合は身体能力の強化ともう一つ、“
“
やはりその光も“絶禍”により圧縮されるが、四人の攻撃によりミレディ・オルタの機体も流石に損傷が目立ち始める。核までは届きはしないものの、ヒビが走り、補填が完了する前にまたもや破壊される、といった事が繰り返されている。
(まずいっ! このままでは!)
徐々に追い込まれるミレディ・オルタ。攻撃も本人らが避けたり、受け身を取るなどしてあまりダメージは入らない上に、大体はユエとマシュにより無力化される。しかも向こうは四人の攻撃があるというのにだ。
立香が生み出した黒い杭がミレディ・オルタの右腕を固定すると、逆側から向日葵の極光が吹き荒れる。それを避けようとも逃げた先にシアがおり、ダメージは免れない。
ドリュッケンにより肩の部分を砕かれたものの、シアに空気の弾丸をぶつけ一時的に距離を取る。シアはゲシュヴィントにより空中で後転することで、衝撃を和らげ再びミレディ・オルタへと突貫。
再び風の魔法によりシアを弾こうとしたが、その前に紫電が横から迫る。“絶禍”により雷を飲み込み、その後一拍遅れて打ち込まれようとしたシアのドリュッケンを、加速しきる前に腕で止める。
しかしここで拍子抜けにも四人がミレディ・オルタから距離を取る。明らかに異常だ。ミレディ・オルタはすぐに身構えた。しかしその前に吸血鬼の姫の鈴のような声が響く。
「“蒼天・螺転”」
それは火属性最上級魔法である“蒼天”と風属性上級魔法である“砲皇”の複合魔法。螺旋を描き、蒼き炎が刃を繰り出しながらミレディ・オルタを中心に踊り狂う。
炎の出力は凄まじく、“絶禍”や肉壁を切り裂き、ミレディ・オルタの機体の表面を焼き溶かす。本来の魔法の出力より下がっているというのにだ。
「貴様ら…ふざけーー」
ミレディ・オルタの内に込められた怒りが遂に魔法として露わになり掛けたその時だった。そうーー
「チェックメイトだ」
蒼の炎の壁から白百合の防壁と共に、紅の稲妻が現れたのは。マシュの加護の元、炎の中でも一切の傷を負わないが故に出来る芸当だ。ハジメが握るのはシュラーゲン。黒鉄の銃身が紅に染め上げられる。言わずもがな、南雲ハジメの十八番の一つである“強化”。
ただえさえ対人宝具の域に達しているアーティーファクトが、ミレディ・オルタの胸に当てられる。要はゼロ距離における射撃。融解したことにより、ミレディ・オルタの機体は防御力が著しく下がっている。
(先程から気配が無かったのは…このためか!?)
南雲ハジメの技能の一つ、“気配遮断”。絶好の機会を疑っていたという事実に気づくがもう遅い。既に引き金は引かれた。
「俺たちの糧になれ、木偶」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ーーハジメside
ーーズドォオオン!!
電磁加速と“強化”を纏った弾丸はいとも容易くミレディ・オルタの核へと到達する。だが核はアンザチウム製の鋼鉄によりコーティングされている。たとえハジメの弾丸もまたアンザチウムにより加工されていたもしても、容易には貫けない。
だが到達したならば話は早い。ハジメにはそれさえも覆す手がある。
「“
瞬間、ミレディ・オルタの胸から紅の炎が吹き出す。弾丸を爆発のエネルギーへと転換し、解き放たれた爆炎は核の半分近くを喰らい尽くす。
ハジメは半分の核が残っていたことに警戒していたが、それでも十分だったらしい。ミレディ・オルタの機体の瞳から光がなくなる。他でもない、中の魂が消えた証拠。
(…思ったよりも呆気なかったか)
ハジメはそう思いながらもシュラーゲンを宝物庫の中にしまった。そして“天歩”により、虚空を踏み、落下で潰されないように減速していく。
そしてハジメが着地すると同時に、ミレディ・オルタは墜落する。重い音を響かせて、四肢を投げ出す形でゴーレムは地に伏す。
誰しもがそう思っていた。
事実、立香も頼光や獅子王の霊衣を解除仕掛けていた上に、宝物庫の中にいるミレディが「よっしゃぁー! 私の分身ザマァ! プギャー!」などと叫んでいた。何故、ミレディがここまで己の分身を煽るのかはハジメには分からないが、取り敢えず全員気が抜けていた。
『…ァァアア』
空間全体に不意に響き出した甲高い音。それは恐らくは痛哭だったのだろう。むしろ、本性が浮き彫りになったと言うべきか。
『ミトメナイ…ミトメナイミトメナイミトメナィイイイ!!!』
ミレディ・オルタの機体の瞳が再び光を放つ。同時に核からスパークが弾け、エネルギーが核に収束する。そこに先程までの理性は無く、荒ぶった魂があからさまであった。曇天の魔力が辺りを吹き荒らし、物理的な力を持ってその場を支配した。
同時にそれらの魔力は変換される。迷宮の空に魔法陣が描かれて、世界そのものがあまりもの魔法の出力に、魔法としての形を成さない今からでも悲鳴を上げている。
「っーー“真・
獅子王が魔法の力場に己の絶対必殺を撃ち込もうとした。封印解除の数は八。今までに類を見ないほどの出力。先程までならばミレディ・オルタの“絶禍”でさえも吹き飛ばしかねなかったまでの威力だ。
『キエロ』
しかし滅茶苦茶な鍵言と共に不意に嵐が出現。光は争う余地さえも無く、一瞬で散らされた。それだけに留まる事なく、場全てに風が渦巻く。
“重力魔法”、それは表面上は重力を支配する神代魔法。だが真の使い手がその魔法を通して扱うのは、星の力。即ち森羅万象の力の再現である。自然災害全てを掌とする能力。それがミレディ・ライセンが持つ能力。
頼光も雷を生み出し、対抗しようとするもののミレディ・オルタの前では塵にさえも等しい。結果、魔力量に勝つことが出来ず頼光の雷は嵐に呑まれた。
「おいおい…嘘だろ?」
「こんなのって…」
ミレディ・オルタの周囲の空間が重力の歪曲により、ぐにゃりと形を崩した。今までの“重力魔法”とは比べ物になり得ない魔力の総量。ハジメでさえも頰に汗を垂らし、シアが青ざめる。
呆然と見上げる一行に、ミレディ・オルタは告げた。
『オレロ! ツブロレ! ネジキレロ! キエロ! ワガサイヤクガモトニ!』
ミレディ・オルタがかつて放った“星落とし”でさえも稚拙に思える魔力が高鳴りを上げ、やがて『宝具』となり展開される。
『“
そしてハジメ達の元に落ちるのは曇天の空。ミレディ・オルタの『重力魔法の使い手』という世間の知名度を元に、宝具へと昇華させた神代魔法の力。それが
ハジメが全員に配った“重力魔法”への抵抗を示すアーティーファクトが強く輝く。同時にマシュも防壁を展開。軋みこそするものの、破壊されるまでは行かない。
しかしその均衡はあっさりと崩れる。何かが砕ける音と共に。
それはマシュの腕から鳴った。
「ブレスレットが…」
ハジメが全員に渡したブレスレットの効能は二つ。一つは“重力魔法”の直接作用の阻害。そしてもう一つはライセン大峡谷の性質である魔力の霧散に対する耐性。
マシュの場合はこのブレスレットにある“重力魔法”の阻害を“生成魔法”により己の防壁に付与し、防御を行なっていたので一層他人よりもブレスレットを酷使していた。この場でブレスレットが砕けたのもアーティーファクトの限界が訪れたということの示唆に他ならない。
故に、マシュの防壁は砕ける。魔力の霧散が働き、柔くなった防壁は重力の加重に抗うことは許されはしなかった。
『オワリダ、シネ』
無慈悲な宣告は告げられた。
同時に響く迷宮の崩壊の音。瓦礫が続々と重力に従い、縛られた一行へと落ちる。重力は全て下に加重されているため、血が弾けることさえも許されない。ただただ全てが下へと押し付けられる。
崩壊の音はやがて止んだ。
瓦礫の山の上、半壊を迎えていたミレディ・オルタは狂気的な光を瞳から発する。
…ミレディ・オルタ、強い。
それしか言えねぇわ、今。
想定外に強くてビビってる。
こっから更に強い奴が増えるとか…。
…あれ? クソゲーの空きじゃね、これ?
あと更新遅くてごめんね。
テスト週間なの、許して。
次回こそ!
次回こそ!
ミレディ・オルタ戦を終わらせてみせるぅ!!