遊☆戯☆王~賭ケグルイな物語~   作:Gussan0

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どうもΣ(゚Д゚)

続き書けたで候。

では、どうぞ(╯°□°)╯︵ ┻━┻


第六話 賭けと魂と、仮面の素顔

ギャンブルルームでの勝負が終わった後、芽亜里が罰ゲームを受けるため、係員に連れられていった。

 

その背を、夢子はどこか名残惜しげに見送っていた。

 

 

「……少し、残念ですわ。あの方、もっと熱くなれるかと思いましたのに」

 

 

「……それでも、最後は見事だったよ」

 

 

遊戯は、静かにそう呟いた。

 

誰もいない地下の空間。観客も立ち去り、ただ二人きりの沈黙が訪れる。

 

 

「遊戯さん……あなた、やっぱり普通じゃありませんね?」

 

 

夢子がゆっくりと歩み寄る。

 

朱の唇が微かに笑みを刻むが、その瞳は真剣そのもの。

 

 

「“視えないはずのもの”を読む……ただの偶然では済まされません。ねぇ、()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

遊戯は少しだけ視線を伏せる。

 

胸元のパズルに、手が自然と触れる。

 

 

「……わからないんだ。()()にも」

 

 

「え……?」

 

 

「でも、僕の中にはもう一人の僕がいる。もう一人の僕は……とても強くて、冷静で、勝負に一切の迷いがない」

 

 

その声には迷いが混じっていた。

 

かつて、城之内や杏子と共に歩んだ日々の中でも、彼はこの“謎”に向き合い続けてきた。

 

夢子の笑みが、柔らかく、少しだけ優しいものに変わる。

 

 

「ふふっ……わたしも、同じなんですよ?」

 

 

「……え?」

 

 

「賭けの最中、心が燃えるような快感に包まれる。理性も、常識も、全部押し流されて……気づいたら笑ってるんです。勝ちでも負けでも関係なく。――わたしも、自分が何者か、よくわかっていないのかもしれません」

 

 

静寂の中で、二人の“異端”が向き合う。

 

やがて夢子は手を伸ばし、遊戯の手のひらをそっと取った。

 

 

「ねぇ、遊戯さん。“もっと深い賭け”を、してみたいと思いません?」

 

 

「……!」

 

 

「勝つとか、負けるとか。そんな浅い話ではなくて。“心”を、魂を賭けるような――そんな勝負を」

 

 

彼女の瞳に宿るのは、狂気でも快楽でもない。

 

むしろ、真っ直ぐな探求心。

 

遊戯は息を呑む。

 

 

「……僕は、誰かのために戦いたい。自分を証明するためにじゃなくて。……でも、君となら、それも悪くないのかもしれないね」

 

 

ふたりの間に、言葉では語り尽くせない共鳴が走った。

 

それは、ギャンブルを通してしか触れられない“本質”だった。

 

 

「ではまた、近いうちに……素敵な“賭け”をいたしましょう」

 

 

夢子は微笑み、地下の部屋を後にする。

 

残された遊戯の瞳には、彼女と同じように淡く光る決意が宿っていた。

 

――これはまだ、ほんの序章。

 

魂と魂が交わる、真のゲームの幕が、いま静かに上がろうとしていた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

闇に沈む王宮のような場所。

 

重厚な柱に囲まれた玉座の前、無数の松明が闇を揺らめかせている。

 

誰かが、彼に呼びかける。

 

 

『……我が名は……』

 

 

黄金のパズルが、音もなく光を放った。

 

そこには、誰もいないはずの“記憶”があった。

 

 

『我は……誰だ?』

 

 

ピシ、と鏡が割れるような音。

 

空間がひび割れ、黒い闇に引きずり込まれる――。

 

 

「っ……!」

 

 

ベッドの上、遊戯は荒く息を吐いて目を覚ました。

 

額には冷たい汗。

 

握り締めた手には、パズルの欠片が触れていた。

 

窓の外では夜が明けかけ、薄青い光が差し込んでいる。

 

 

 

 ──また、あの夢を見た。

 

 

 

玉座、神官たち、そして……誰かが僕を呼ぼうとする、寸前でいつも目が覚める。

 

 

『……相棒、起きていたのか?』

 

 

声が、心の奥から届いた。

 

誰よりも近くにいる、もう一人の“僕”。

 

 

「うん。あの夢、まただったよね……」

 

 

名もなき(ファラオ)の魂──僕の中に宿るもう一つの魂。

 

だけど、その名前を彼自身はまだ思い出せていない。

 

 

『思い出せない……だが、確かに“俺”はあの夢の中にいた。記憶の欠片が、呼んでいるようだった』

 

 

「……君は誰かに呼ばれていた。名前を……でも、その声が聞こえた瞬間に、夢が途切れた」

 

 

もう一人の遊戯は静かに答えた。

 

 

『名前。それが分かれば……俺が“何者”か、掴める気がする』

 

 

寝返りを打って、枕元の千年パズルに手を伸ばす。

 

金の光が、微かに揺れた。

 

 

「昨日のギャンブル……ジャンケンカードの時、君が出てきた瞬間、空気がピリッと変わったんだ」

 

 

『……あの少女、夢子。常軌を逸していたな。命を賭けるギャンブルを、心から愉しんでいる……』

 

 

その言葉に、僕は小さく笑った。

 

 

「少しだけ、君に似てると思った」

 

 

『……否定はしない。ただし、俺とは“賭ける理由”が違う。彼女は“狂気”を盾にしている。まるで、己自身を賭けることでしか生を実感できないかのように……』

 

 

……その時、僕達はきっと、またゲームの中で対峙する。

 

 

「夢子さんとは、また勝負することになるね」

 

 

『ああ。その時は、俺の出番だな』

 

 

千年パズルが静かに脈動する。

 

夜の闇は、まだ深い。

 

でも──何かが、目覚め始めている気がした。




二人のやり取りが難しい。

では、また\(^o^)/
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