普段にまして細かい話の寄せ集めなんで話のついた設定集とか巻末の小ネタとか読んでる気分で見てもらえればありがたいです。
文章をちょっと手直し(2.12)
誤字修正。 ヒーロー大好き人間様、焼きサーモン様、ソフィア様、めさじぇ様、椦紋様ありがとうございました!
カーテンの隙間からこぼれる朝の光が瞼を照らす。
静かに覚醒してくる意識の中、彼は手馴れた様子でベッド脇の棚に置かれたメガネを手に取った。妻はまだ寝ているようだ。無理も無い。昨日は一緒に夜遅くまでパーティーに出席。慣れない外交の場に疲れてしまったのだろう。
だが、そんな慣れない場でも期待以上の姿を見せてくれた。本当に聡明で、盆暗の自分などには勿体無い女性だ。
「いや・・・・・・これは駄目だな。悪い癖だ」
自分なんか駄目だと思い込んでしまうことは、一番駄目なことだ。
少なくとも自身の下には数え切れないほどの人が居る。そのトップが自嘲癖を持っていては彼らに失礼になってしまう。
初代チキュウエリア代表。それが今の自身の肩書きだった。妻を起こさないように気をつけながら彼は静かにベッドから離れる。
身なりを整えた彼は寝室フロアから執務室に移動するため、待機させていたエレカに乗り込み、メガネに映し出される報告書を読む。
縁のあるバスク大佐からの申請も却下されてしまったか。仕方ないだろう。彼にとってチキュウエリアは厄介ごとの思い出が強い。
半分は恩人に対する恩返しをしたいという欲求と、残り半分はエリア代表としての思惑。
素直に恩を返す事も出来ない自身の身を不甲斐なく思う反面、その道を自ら進んだのだと彼は自分に言い聞かせた。
統合軍との戦いは彼に守るものは自らの手で守らなければいけないと教えてくれた。
先生と白眉博士が居なければ、彼は親友と愛する家族を守る事すらも出来なかったのだから。
いや、最初から分かっていたのだ。何度も何度も繰り広げた冒険の中で、彼は理解していたのだ。
人は優しくなければいけない。だが、勇気も持たなければ何も守れない、と。
今の自分に勇気があるのかは分からない。
だが、たとえどこかでくじけてしまったのだとしても。倒れてしまったのだとしても。
ダルマのように何度でも立ち上がる覚悟を僕は、持っている。
「やぁ、のび太君。随分遅かったじゃないか」
「お待たせドラえもん。さ、今日も楽しい仕事の時間だ」
執務室のドアを潜ると、
今日もまた一日が始まった。
<ドラえもんとのび太の現在。完>
草木も眠るというけれど、はて草や木は眠るのだろうか。
唐突に思いついた疑問に対し、黒髪の少女は少し空を眺め、そして、どうでもいいかと結論をつける。
彼女の主治医は物事を考える事は大事な事だと言っていた。それはそうだろうが、にしたって何でも節操なしに考えるのもいかがなものか。
彼女からすれば彼女の主治医は考えすぎているようにしか見えない。もっとありのままを受け入れるのも必要なことではないかと彼女は常々思っている。
「しっ」
「ちょい」
彼女のその姿を隙だと見たのだろう。手足を持った草が彼女に触れようとしてきたので少し雑に引き抜いた。
口を持っている草だったので先に頭から離しておいたのは正解だろう。どこかの世界には引き抜いた時に呪いをかけてくる草もあるらしい。用心に越した事はない。
……ああ、そうか。これが考えるのは大事と言う事か。成る程、ようやく合点が行ったのか彼女はぽん、とわざとらしく手を叩いて見せた。
その様子を見て草がぶるりと震え、すぐさま背を向けて駆け出した。
残念。そのまま向かってくるなら毟り易かったのに。追いかけようとした彼女の足が、止まる。
「探したぞ、七実くん」
「トキ先生。珍しいですね」
男とすれ違うようにして現れた青年の姿に七実は首をかしげた。彼が集落を離れる事は中々に珍しいからだ。
「この時間になっても君が戻らないと七花君に言われてな。随分と手間取ったみたいだが」
「少し数が多かったので。すぐ戻ります・・・弟がご迷惑を」
七実が頭を下げると、トキと呼ばれた青年は笑顔で首を横に振った。気にしないでほしいのだろう。七実は頷いてそれに答えた。
会話をしている間に、青年の背後から断末魔のような悲鳴が聞こえ、何かがひしゃげたような音と破裂音が夜の闇の中から響き渡る。
さて、今日の草毟りは終了だ。病が無くなったとは言え運動不足の七実には、山一つを使った
本来ならこのまま目の前の御仁と一遊びして家路に着くのだが・・・・・・
「そういえば、夕餉をまだ食べていませんでした」
「ならテンカワ君の所を訪ねると良い。今日は久しぶりにラーメンを作っていたよ」
「ああ、あの・・・・・・奥様は、手を入れては居ないんですよね?」
不安そうに尋ねる七実に、トキは苦笑を浮かべた。
夜闇の中、二人分の足音が集落へ向かい、そして消えていった。
後にはただ、物言わぬ草の名残が残るだけである。
<草毟り。完>
「おかしい。こんな事は許されない」
なのはから定期的に来る連絡を受け取った後、八神はやては俯いたままそう呟いた、
画面上のなのはは終始笑顔で先生とのやりとりや集落での出来事。住民たちの事を話し、そんななのはにはやては終始笑顔を絶やさず対応した。
彼女との会話が終わった後、10秒はその表情も持った。それを過ぎた辺りから表情筋が我慢の限界を向かえ、よろよろと椅子から立ち上がったはやては自室に備え付けてあるタンクベッドに向かう。
夢も見ず、泥のように眠りたかった。
はやては現在3徹目。3時間に一度、タンクベッドで10分ほど睡眠を取り仕事をこなしている。
彼女は現在ツキエリアの軍政官補佐として任務に当たっている。ツキエリアはチキュウエリアと隣接しているエリアで、タイヨウ系エリア郡ではかなり後方に位置している。恐らくエリア郡内で最も小さなエリアになる。
と言っても小さいから仕事が無いわけではない。その場所柄、他のエリア郡からタイヨウ系エリア郡に入る場合ツキエリアかチキュウエリアに立ち寄る必要があり、そういった交通の要所になる為治安維持にかなり気を配らなければいけないのだ。
幸いな事に
原作でも自身は優秀な部隊長として評価されていた。このまま経験を積めば、近々ほぼ間違いなくエリア軍政官になれるだろう。仕事と私生活はまた別の話だが。
「家庭的で料理もできる。仕事も出来て経済力もある。容姿だって、決して悪くないはずや。なのになんでや。なんで私には一切そういった浮ついた話がないんや!」
現実に言うとなのはは別に男を捕まえているわけではない。現在もあくまで治療中であり、彼女だってそれはわかっている。
ただ、仕事の同僚は大体相手持ちだったり、圧倒的に年上だったりする自身と、
これがただの嫉妬や羨ましいといった感情なのはわかる。自身だって若いしまだまだだと思っている気持ちもある。
でも、想像してしまうのだ。10年後。白いウェディングドレスを着たなのはやフェイトを見送るスーツ姿の自身を。
家に帰り、電気をつけ、ソファーに座ってビールを片手にTVを1人見ている自分を。
「・・・・・・寝よ」
タンクベッドのドアを閉めながら、彼女は一言そう呟いて目を閉じた。
<八神はやて。嫉妬の心は母心 完>
野比のび太:因みにまだ30台。自衛のために2丁拳銃を腰に挿しています。
ドラえもん:統合軍にひみつ道具を悪用されそうになり、そこを当時チキュウエリアにいたクロオと鷲羽ちゃんに助けられた。多分以後出てくるかも分からない設定。のび太君からすると20年近くぶりの再会だがドラえもんからするとそんなに経ってない。
鑢七実:趣味は草むしりの家庭的な女の子。現在17歳。ユリカが努力しているのは知っているし進歩も分かるのだがそれでも根付いた意識は改善できない模様。
トキ:今回有情の拳は使ってません。
八神はやて:次の日、婚活パーティーのチラシをみて「流石に早すぎるでしょw」と同僚に言われ凄い目になる。
信じてもらえないかもしれませんが、ぱちぱちは八神はやてさん大好きです。