流石に掲示板だけだとあれなので、ちょろちょろ話題になってた人たちを投下。
なのはについてはちょっとした掲示板に繋がる小さなネタなので短めでごめんなさい。
誤字修正。日向@様、化蛇様、亜蘭作務村様、とくほ様、名無しの通りすがり様、kuzuchi様、五武蓮様、カッスラー様、佐藤東沙様、竜人機様、オカムー様、たまごん様ありがとうございました!
「こいつは少し困ったな」
敵対している勢力が、まるまる一つの国を犠牲にして戦力を立て直そうとしている。そんな情報が入ったのはつい昨日の事だった。連中となにかとかち合っていたとある泥棒からもたらされた
ようやく情勢が落ち着いてきてお役御免になるかと期待していた彼の目論みは見事に外れ、久しぶりの骨休めを潰して訪れたこの都市に着いてすぐ
この町は、もう死んでいる。
「1班から3班まで。武器の使用を許可する。生存者を探せ……辛い者は待機しても良い」
「いえ……せめて、弔いを」
「許可する。僕は恐らく騒動の中心だろう場所を片付けてくる。避難所に指定されている場所は必ず確認しろ。行動はツーマンセルを基本に。班長は常に無線に気を配れ。恐らくまだ元凶共は居る」
誰一人待機を選ばなかった部下達の了解の言葉を聴きながら、彼は指示を出し終えると副長に後を任せ1人町の中へと入っていく。大佐なんて階級をぶら下げているが、彼は根っからのガンマンだった。人を指図するより銃を握り締める方が似合っている。
大通りを真っ直ぐ。その先にある市庁舎へと。彼の歩みに合わせるように、方々に散っていた人の群れがゆっくりと彼の方へと向きを変える。
いや、人の群れと言うよりは、人だったもの達の群れだろうか。道端で別の何かに顔を埋めているモノ。ぐしゃぐしゃになった車の中から上半身だけでずるずると這い寄るモノ。老若男女問わず、かつて人間だった何か達は、歩み寄る彼を新鮮なエサだと認識したのか。互いに貪り合っていたモノたちですらも今は彼に向かってゆっくりと進み始めた。
一体一体は大した事はない。だが、流石に周辺全ての人間が変異したと思われるこの数は、そこそこの腕っこきである彼にしても骨だと思わせるものだった。そして、何よりも。
「親子連れ……か」
血塗れのワンピースを着た少女だったモノと、手を繋ぎながら歩み寄る母親だったろうモノ。郷里の家族を思い起こさせるその光景は……少しばかり、堪える。少しだけ目を瞑って彼は祈りの言葉を呟いた。せめて、来世では親子仲良く暮らせるように。
腰のホルスターから彼用にチューンされたショックガンを引き抜く。目測でも優に100を超える何かの群れを前に、部下を散らせた今彼はたった一人。通常ならば、生存すらも絶望的なこの状況だが、しかし。
「流石に数が多いな。指が疲れた」
恐らく2、3秒ほどだろうか。彼は両手にショックガンを数度煌めかせた後、のんびりとした口調で町の外から歩いてきた時と同じようにテクテクと彼は大通りの真ん中を歩いていく。
彼の行く手を遮るものは、もう何もない。
「化け物め。また速くなりやがったな」
歩み去ろうとしたその時、頭上から唐突に聞こえた声に腰に手をやりながら周囲を窺うと、見知った顔の男が通り沿いの建物の窓から顔を覗かせている。情報提供者の仲間の1人。何かと彼と縁のある男だ。そういえば、やけに細かく新しい情報が届いていたのを思い出す。
成る程、現地に仲間が居たのなら納得のいく話だ。
「たったこれだけでちょっと指が痺れちゃったよ。師匠に聞かれたら大目玉だ。そう思うだろう?」
「抜かせ」
おどける様にそう言うと、男は鼻で笑うように返して窓からひょい、と通りに飛び降りた。どうやら行先は同じらしい。飛び降りる際、腰に挿したコンバットマグナムが一瞬だけ目に入る。この状況で尚、信念は変わらないのか。これがこの男の強みでもあるのだろう。
「ウェスカーは、市庁舎に居る」
「成る程、何時の情報だい?」
「20分前。何か準備をしているようだが手間取っているらしい。恐らくこの惨状も奴にとっては前段階なんだろうぜ」
「……へぇ。気に食わないね」
口元だけに笑みを浮かべた彼に、男……次元は首を縦に振った。前段階でこの都市は死んだらしい。町の規模から考えても、恐らく数万人単位の死者が出ただろう……希望的観測でだ。
「奴さんにはいくつか借りがあってな。野比、俺は勝手させて貰うぜ」
「どうぞご自由に。こちらはこちらで勝手に狙わせてもらうからね」
それきり二人は無言だった。何も言わず、通りすがる生物兵器を草のようになぎ倒しながら、黒いスーツを着た次元と戦闘服を着た彼……野比のび太達は、3丁の拳銃を携えて街の中心部へと歩みを進めた。この町を襲った
真っ直ぐ、敵の居る方に。
【のび太のバイオハザード 完】
「あんの小娘がぁぁぁあ!」
どかん、と音を立てて机が揺れる。八つ当たりされた机の上に置かれていた書類がバサバサと音を立てて崩れるが、今はそれどころではない。
折角関係各所を刺激しないように細心の注意を払って文面を作成し、あまり謙り過ぎず、かと言って高圧的になり過ぎないように。しかも仲介を頼む形で行ったこちらの要望に対して、カセイエリアの軍政官、ホシノ中佐は簡潔な文書で返答を返してきた。
『バスク大佐へ
カレの処遇に対してはエリア群代表より、特に
命を受けている為、当方に権限はありません。
ホシノ・ルリ』
「日本語ぉぉぉぉ!!」
「は、腹がいてぇ」
わざわざ日本語で送られてきた文書に確認のハンコを力一杯押し付けて、バスクは文書を届けに来たヘルメットの男に目を向ける。上官の荒れる様にソファの上で笑い転げていた男は、一頻り笑うと引き攣りそうな腹を擦って立ち上がった。相変わらず制服の似合わない男だ。
「で、どれだけ動くと思う」
「こんだけあからさまな挑発をあんたが受けた。機会だと捉える野郎は多そうだぜぇ。のび太の思惑通りにな」
「ふん、悪名も使いようだな。それ位役に立って貰わねば困るが」
それにしたってこの縦読みはないと思うのだが。事前に貰っていた通信の際の、ホシノ中佐の含み笑いを思い出す。あんなにも素直な少女がたった一年でカセイに毒されてしまった。BETA戦役の際、家族を取り戻す為に戦うと、涙ながらに語っていた姿を思い出してバスクはそっと目元を拭った。
「ジャギ。噂を流せ。バスクがカセイの挑発に激怒している、とな」
「あいよ。面白可笑しくばら撒いといてやらぁ。白赤には話を通しとくぜ?」
「うむ」
バスクが指示を出し終えると、不格好な敬礼を浮かべてジャギは部屋から退出していった。相変わらず似合わない制服はともかく、敬礼に関しては再三注意したのに結局不格好なモノにしか出来なかった。自身の指導力不足に嘆くべきか、あんな奴に宮仕えをさせねばならないこの情勢を嘆くべきか。
あれで多方面に気がつく使い出のある男なのだが。ニートをしている弟より余程世間の役に立っているのに、本人の柄の悪さとかつての悪行と、『本来歩む』歴史の悪行のせいで、自身と並んで歩くと噛ませ主従なんぞと言われてしまっている。せめて奴の悪行位は払拭してやりたいものだ。
バスクは席を立ち、窓の外を見る。飛行場も隣接しているこの基地は都市から離れた郊外に建設されている。眼鏡を外して汚れを拭き取りながら、遠く離れた町並みを眺めるのがこの時間の日課だった。
2年前、死の街と化したあの街を焼き払ったのは、まさにこの時間帯だった。当時、同僚だった野比代表の要請により、あの街を焼き払ったのは自分だった。その時の情景をバスクは良く覚えている。やはり、という部下達の表情と、くぐもった声の了解の声。そして、炎に包まれる町並み。
あの街を死の街に変えた元凶は野比が片付け、そしてその後始末を自身が行った。それだけの話だ。汚れ仕事に忌避感はない。それが軍人の一面だと思っているからだ。
だが。
「気に食わん」
元凶は始末した。だが、その元凶と行動を共にしていた連中はまだ多くがこの世に残っている。奴らが全てを忘れて平然と呼吸をしている事がバスクには我慢出来なかった。
この企みが決まれば連中の所業を白日の下に晒す事が出来る。あの日、自身の胸に残ったやるせなさをぶつける事が出来る。しかも、合法的に。誰憚ることなく。恩には恩を、仇には仇を。因果は巡るのだという事を、思い知らさなければならない。
「必ずだ……!」
傷が癒えたとしても、一度狂った歯車は元には戻らない。彼の向けるべき矛先を失ってしまった狂気は、形を変えてこの世に姿を表した。
その歩みがいつ止まるのか。止まれる場所が本当にあるのか。それはまだ誰も知らない。
【噛ませさん達の現況 完】
「なのは。本当に、本当にここなの?」
「うん。朧ちゃんに聞いたから間違いないよ」
何度も尋ねるフェイトの言葉に、なのはは手元のメモ書きの文字を見る。間違いなくこの店の名前だった。
先日、どうも様子がおかしいと思い、最近友人になった朧の元に尋ねた際の事だ。朧以外の面々がやる気満々といった顔で野良仕事や狩りを行っている姿を見て、一体どうしたのかと尋ねると、彼女は少し言いにくそうにしながら事の顛末を話し始めた。
勿論その後数時間ほどお話ししたのだが、それはそれとして朧はとても重大な情報をなのはに渡してくれた。
それは、クロオ先生がメイドを見て可愛らしいと言った、と言う事だ。なのはにとってそれは晴天の霹靂だった。何せあのクロオである。彼はもしかしたら性欲とか諸々が昇華してしまってるんじゃないだろうかと、そちらの方面は不得意ななのはですら感じてしまう時がある。七実ちゃんが定期健診に来た時、いきなり裸になった姿を見て「健康的だな。背中を見せてくれ」と表情一つ変えずに言ってのけたのは正直どうかと思うが、そんな男なのだ。ちなみに七実ちゃんはその日、テンカワ亭に夕食を食べに来なかった。
そう。そんな男が、滅多な事では他人の容姿に言及したり、ましてや褒めるなんて事をしない人物が、他人の容姿を褒めたのだ。しかも、衣装が似合うと。可愛いとまで言った、というのだ。
「これはもう、突撃するしかないの……!」
「凄い、事なんだよね?」
「大丈夫、フェイトちゃん。ここから先は1人で行けるから……だから、心配しないで」
「何だかすっごく不安になる事を言い始めたよ! はやて! は居ないんだった……わ、私がしっかりしないと!」
何故か微妙に乗り気になりきれていないフェイトに、やっぱり自分1人で行く、となのはは伝える。だが、彼女の親友は、心配だからと彼女の手を握って、一緒に行こう、と笑ってくれた。そう。自分はもう、1人じゃない。ここからは二人で行くのだ。
「さぁ、行こう、フェイトちゃん! メイクイーンニャン×2へ!」
「……うん!」
希望の未来へ胸膨らませるなのはと、そんななのはを優しい目で見つめるフェイト。二人は扉を開け、店の中へと姿を消した。
店内に新しい額縁が飾られる事になるのは、また数日後の話である。
【高町なのはさんじゅうななさい。めいどになる 完】
野比のび太:後のチキュウエリア代表。この当時はまだ内戦中で前線指揮官として活動中。10歳の頃は早撃ち0.1秒。なら今は?()
因みに現実の早撃ち世界記録は0.02秒らしい。他意はない。
次元大介:影でウェスカーとドンパチやってたらしい。ルパンが統合軍基地へ(クロオを囮にして)潜入した少し後。コンバットマグナム以外ならもっと早く撃てるらしいがそれは彼の美学に反する。
アルバート・ウェスカー:名前だけ登場。上記二人のガンマンと同時に対峙した今回の可哀想な人枠。
バスク大佐:原作より大分綺麗めだが狂気はちっとも薄まっていない模様。赤い彗星と名乗る男が死ぬほど嫌いで本人にもいつか殺すと言っているらしい。
ジャギ:制服をつけて上から例のヘルメットを被っている。因みに被っている理由は趣味と、このヘルメットを被っていると相手が油断してくれるかららしい。つまり。
ホシノ・ルリ:別にバスクは嫌いではないが彼の周囲に群がっている連中が嫌い。今回の一芝居に手を貸した理由もそれが主な理由であるのと、クロオの関心を買えるかも、程度の思惑である。
高町なのは:最近なのちゃん成分が多めになってる気がしないでもない。ネコ耳メイド服のなのはさん十七歳マジ見たいんですがどっかに画像ないだろうか。
フェイト・T・ハラオウン:今回の可哀想枠2.一緒に特に理由も無くネコ耳メイドになりました。超見たい。なお掲示板の方で話してるのはこの時の事で、この件をはやてに画像着き通信で送ってあります。尚特に書く理由はありませんがはやてはその時3日ほどタンクベッド生活をしていました。特に意味はありません。
追記
そう言えばシュタゲは2009年前後の話でリリなのはストライカーズが2007年でしたね。