この手記は今の所一番情報の出てないカセイに渡った後半年をテーマに、数回に渡って書いていこうと思います。何回かやります(大事なry)
何名かのインタビュー形式をとったエスコンパロなので興味のない方は読まないでも大丈夫です。本編に影響はほとんどありません。
最近エスコンパロの良作を読んだのでつい……
誤字修正。ユウれい様、酒井悠人様、日向@様、ソフィア様、名無しの通りすがり様、赤頭巾様、竜人機様、Paradisaea様ありがとうございます!
『あいつの事?』
壁に立てかけられた銃器がゴトリ、と音を立てる。ライフルと呼ばれる種類のそれは、しかし見知っている時代――昭和や平成と呼ばれる時代に扱われていた物とはかけ離れた姿をしている。恐らくは防衛機構経由で他所の世界から渡ってきた代物だろう。
『ああ、良く知ってるさ』
その持ち主である目の前の人物は、勝手知ったるとばかりに廃墟とも見紛うばかりに荒れ果てた部屋の中に入り込み、痛みの少ない椅子を引き寄せて、そこに腰掛ける。男は私の傍らを飛ぶようについてくる球形の端末と手元のカメラに視線を送り、少し眺めた後にこちらを見る。
『長い話になる。たった半年しか一緒には居なかったんだが……沢山の事があった』
そう語りながら、男は椅子の背もたれに体重を預けながら、目を閉じ。
『知ってるかい、記者さん』
少しの沈黙。やがて目を開けた。
『英雄って呼ばれる奴には幾つか種類があるんだ。自分で何でもやっちまえる奴。どんな時でもなんとかしちまえる奴。こいつのためならって周りを奮起させちまう奴――』
指折り数えながら、噛みしめるように言葉を切り。男は、どこか懐かしいものを見たかのような表情を浮かべたまま虚空を見つめる。
やがて男は語り始める。
半年にも満たない期間に行われた悲劇と英雄譚。チキュウエリアから飛び火した内乱。エリア半分を飲み込んだBETAの海の来襲。カセイ事変と呼ばれたそれを、その全てを最前線でブラック・ジャックと共に見届けた男。
――彼の相棒だった男。
『あいつは』
”シティーハンター”と呼ばれる彼の言葉から、最後の取材は幕を開ける。
『確かに英雄だった』
とあるルポライターの手記 カセイ事変
カセイ事変。
時空統合歴3年に突如として起きた人災、或いは天災とも呼ぶべき出来事。その前年に起きたチキュウエリアでの大規模内乱と合わせて『タイヨウ系統一紛争』と呼ばれることもある。防衛機構の膨張と統制の緩さがもたらした防衛機構の闇。そして、たまたま目を通したそれに関する文書に記載された、よく見知った名前。
ブラック・ジャック。本名は間黒夫。
防衛機構の成り立ちから関わりを持ち、そして大規模内戦の引き金にすらなった男。生粋のトラブルメーカーにして他の追随を許さない程の手腕を持つ天才外科医。関わった事柄が尽く秘匿情報とされる男。
隠棲すると言いチキュウエリアを去った男の半年は、どうやら予想の斜め上を行く道行きだったようだ。エリア群間の情報網は一部を除けばほぼ存在しないこの世界、知りたいと思った事柄は全て自らの足で調べる必要がある。
掲示板で必要な事柄を有志から聞き取り、宇宙怪獣の襲来で多忙を極める上司を騙くらかして渡航をもぎ取った私は、タイヨウ系エリア群に渡った後、群司令部の資料保管庫へと足を運び――膨大なその資料の束に、途方に暮れる羽目になった。
束ねるだけで私の身長を軽く超えるだろう書類の山が所狭しと並ぶ机。この保管庫の管理を任されているという職員の少年――子供だろうが適正があれば使うのはゲンソウエリアも同じだが、世知辛い世の中だ――ユーノ氏は、未だに纏められていないそれらの山と、恐らくは編集作業中だろう職員達の様子に嘆息し、一つの申し出を行ってきた。
『ブラック・ジャックさんに関する事柄だけを集めましょうか? 資料纏めの過程で出てきたものになりますが』
『それは、ありがたいのですが。よろしいのですか?』
『ええ。こちらもテコ入れの必要性を感じてましたし……前の職場に比べたらこれでも大分楽な状況なので』
そう言いながらユーノ氏は膨大な書類の山を見て、乾いた笑顔を浮かべた。
今にして思えば、その申し出に飛びついたこの時の私は非常に勘が優れていた、と言えるだろう。ユーノ氏は司書長を任されるだけあって非常に有能であり、特に求めた事柄を抜き出す検索魔法と呼ばれる技術のエキスパートだった。勿論他の司書達が無能であるというわけではない。
大まかな資料の選別を行った後、補佐についてくれた本屋ちゃんと呼ばれる少女は私が求めた事柄全てに答える能力をきちんと有していた。仮にもエリア群司令部に務める職員に能力のない人間は居ないのだ。
しかし、彼はそんな他の有能な職員と比べたとしてもずば抜けて優れていた。
膨大な資料の山を時系列毎に纏め、秘匿文書とそうでない物を仕分け、関連する事柄毎に振り分ける。ほぼ1年。しかも幾つかのエリアに跨った内乱に関する書類は非常に多岐に渡って残されており、それらを仕分ける事だけでも本来なら多大な時間がかかる作業量だ。
内乱終結後からこの作業を行っていた職員も居たが、それでもまるで終りが見えない量の書類を職員たちに指示を出しながら仕分けていく手腕。しかもその過程で私が求めた資料を抜き出して……もし彼に協力を求めなかった場合、私の調査は最初の資料出しの段階で多大な時間の浪費を強いられていただろう。
『ありがとうございました』
『いえ、これも仕事ですし。記事、楽しみにしてますね』
3日ほど振り分け作業を行った後、他の業務の為ユーノ氏は数名の司書に残りの資料の編纂を命じ、本来の職務へと戻っていった。そしてようやく、私は本来の目的であるBJの足跡を辿る作業に乗り出す事になる。
保管庫の司書達と共に調べた結果、私はカセイエリアで起きた事柄の大まかな流れと、それにどうBJが関わっていたのかを知ることが出来た。資料に彼の名が出てくるたびに「何故そうなる」「なんでお前がここにいる」と司書達と共に驚愕し、或いは彼の起こした事柄に魅せられ、気づけば夢中になって共に彼の軌跡を読み漁った。
大まかな資料をまとめ終えたときには、彼女たちももう根っからのBJファンと言える存在になっていた。
『なんていうか、神話の主人公みたいだよねぇ。憧れるし尊敬もするけど、直接お知り合いになりたいかって言われるとちょっと』
『日刊世界の危機みたいな人生歩んでますからねぇ。彼』
司書の一人であるハルナの言葉が、彼に対する防衛機構側の総意かもしれない。恐らく防衛機構という組織が成り立った瞬間から今の時点までの。目の届く範囲に居ないのは怖すぎるし、かといって秘密裏に消すには彼を慕う者が多すぎる。
それも統治者側に。あの名高き
司書達とは1月ほど寝食を共にし、特にハルナという司書からは様々な現代文化という物を伝えられ非常に世話になったのだが、その辺りは割愛しておくとしよう。後ほどこれも纏める機会があれば文章に起こそうと思う。
さて、話を戻そう。
司書達の協力によりある程度の情報を入手した私は、次にどう動くかを考える事になった。直接BJ氏に取材を行うのは、正直な話難しいと言わざるを得ない。なにせ彼は一応、防衛機構から許可をもぎ取ってカセイエリアに隠棲しているのだ。
実態がどうであれ。タイヨウ系エリア群で私の有する伝手は防衛機構の物に偏っており、そちら経由で許可を取るのは難しいだろう。
私はまずカセイエリアへ渡る前に正規の手順で取材の申請を申し込み――例え許可されなくてもこれは重要なプロセスである――次に、当時の彼を知る関係者達への取材を申し込んだ。直接の取材は難しくても、彼を知る。彼と行動を共にした人物はそうではない。
司書達の協力により絞り込んだ人名リストから、特に関わりが深い。或いは面白い話が聞けそうだという人物をピックアップし、限りなく彼の視点に近いカセイ事変を再現する。
彼ら、彼女らの口から紡がれるカセイ事変の物語に思い馳せ、胸を弾ませながら私は最初の人物の家を尋ねた。
【防衛機構タイヨウ系エリア群即応集団所属 ”スカルリーダー” ロイ・フォッカー】
『取材? 君のような美人さんなら幾らでも構わないさ』
『……明らかな異形でもそう言えるとは。本物ですねぇ』
浅黒い肌に金髪。事前に友人となったハルナから聞いていた軽薄な男の見本のような姿かたちの男。しかし眼光の鋭さと明らかな異形である私すら口説きにかかる胆力は英雄の一人と呼ばれるに相応しいものかもしれない。
彼の名はロイ・フォッカー。防衛機構タイヨウ系エリア群所属にして、現在は最前線となっているカセイエリアを中心に展開している即応集団、通称”マクロス大隊”で機動部隊を率いる人物。現在のタイヨウ系エリア群で主流となりつつあるフォールドシステム搭載型艦船。
その中でも彼の属する『マクロス』は原型艦と呼ばれるもので、恐らくこの統合世界でも有数の知名度を誇る艦である。知名度に似合った修羅場も当然潜っており、母艦の移動能力の高さによりエリア間を飛び回る彼の名声は遠くヤオヨロズエリア群にも響いている。
”白い悪魔”等と並ぶタイヨウ系エリア群を代表する人物の一人だろう。
そして、恐らく現状名前の上がるエースでもとびっきりに特異な経歴の持ち主でも有る。
『統合の時はそりゃ驚いたよ。ドッキリかなんかを仕掛けられたかと思って、艦長さんと二人で監督に詰め寄ったのを覚えてる』
彼は世界統合前は元バルキリー乗りの俳優として一世を風靡した名優であり、世界統合によって人生を狂わされ役ではなく本物のエースパイロットになってしまった男だ。旧式のバルキリーと、近々退役し廃艦・再利用する予定だったために軍から許可を貰って手入れし、外装だけをSDF-1に似せたマクロス級。
チキュウエリアで改修されるまでは、まともに飛ばすことすら困難だったその艦を、少数の軍役経験者と一から仕込まれた撮影スタッフで切り盛りし、3年。今では防衛機構でも指折りの実戦経験を誇る部隊の始まりは、そんな活動写真か何かのような始まりだったそうだ。
その異色すぎる経歴は、機会さえあれば是非詳しく尋ねて世に知らしめたいものである。
『先生の事は、そうだな。確かにチキュウの頃から知っている。とはいえ、チキュウエリアでの戦いでは戦場を一緒にすることはほぼなかったがな。ただ、先生とつるんでいたジャギや間桐の奴とは縁があってな。カセイに来る前から色々話は聞いていた。まぁ、聞いていたそのままの人間だとは、流石に思っては居なかったがな』
奥方が淹れてくれたコーヒーを口にしながら、その時の事を思い返したのか。これまでの飄々とした姿は鳴りを潜め、げんなりとした様子でフォッカー中佐は口を開く。
『初めて会ったのは、そう。あの島に降り立った日だ。初めてカセイエリアにデフォールドした時、間近にあった有人島。確か、不承島だったか。エリアとして登録されていても未発見・未調査の地域は山ほどある。なんせ一つのエリアに地球が幾つ入ってるか分からない位の広大さだからな』
『確かに普通の移動手段では、何年かかるか分からない範囲ですからねぇ』
『だからこそフォールド装置や、波動エンジンが着目されているんだろう。話を戻すが、そういった未調査の領域を見つけると、緊急事態以外では出来る限り周辺の調査を行う、というのが防衛機構内の取り決めにあるんだ』
『ええ、よく存じております。未統治エリアを発見した場合は可能な限り情報を集めること。また、専門の調査員が居ることも』
『ああ、記者さんは間桐の知り合いだったか』
さもあらん、とうなずくフォッカー中佐に曖昧な笑みを浮かべて返事を濁しておく。実を言うと空を飛べるという特性と腕っぷしを買われて、一度調査員にならないかと誘われた事があるのだ。余りの多忙さと危険度、そして何よりも知りたいことが知れそうにない環境に一も二もなく断りを入れたが。
この制度は膨大にすぎる領域を管理する為の苦肉の策のようなものだろう。特に文明が余り発達していない、もしくは歪な文明を形成している世界では全貌をその世界の者すら把握していない場合がある。
そういった場所を発見した場合、防衛機構の人員は簡易的な調査員となり、後ほど手の空いた専門の調査員が大まかな危険度や文明の発展度……そして、何かしらの
間桐氏のように不死なのかと思えるほどの悪運か、本当に人類なのか疑いたくなる
当然、簡易的なものとはいえ常に想定外の危険が予想される事柄に賓客とも呼べる人間を送り出せる訳がないし普通は行こうなんて言い出さない。立場の有る人間であればなおさら。
『……まぁ、あの人普通じゃないからなぁ』
どこか諦めたかのような口調で、けれど懐かしむかのような表情を浮かべながら。
フォッカー中佐は、少しずつ思い出すかのようにぽつり、ぽつりと話し始めた。
「あの島に降りる? 何いってんだあんた」
予想を遥かに超える言葉を耳にした時、人間はどうリアクションをとるのか。どうやら自分の場合は呆れたものとなるらしい、等と他人事のようにそう考えながら、フォッカーは思ったことをそのまま口にし、目の前の人物を見る。
前々から聞いていた。戦場を共にしたこの男を知る連中の口から、知らないものの口からも。多くの噂を耳にして、大げさだとすら思えるものも、それなりにはあった。
「この艦一番のVIPを、どんな危険があるかも分からない場所に降ろせるわけないだろうが」
「まぁ、でしょうな。しかしそこをなんとかして頂きたい」
実態は、それらの噂が過小評価にすぎる位の問題児であったが。しかも、極めて有能な。
彼の弁はこうだ。一応未だに防衛機構に所属する身としては義務を果たさなければいけないのは自身も同じ。これは間違いない。また、現状艦内で自分以上に数多の世界を渡り歩いた人間は居ない。これも、間違いない。むしろ防衛機構に属する人間で彼以上などという存在は、それこそ身一つで転移やワープが出来る化生の類くらいだ。
その過程で得た知識と、植生や動植物についての知識を関連付ければある程度世界の傾向――我々の知る地球型の世界か、それとはまた別の進化をたどった世界か――を知ることも出来る。正しい。確かにそのとおりかも知れない。
だが、それとこれとは話が別で、正直あんたにはじっと部屋で大人しくしていてほしいんだが。喉まで出かかった一言をなけなしの自制心で押し留め、フォッカーは何も言わずに首を横に振る。口を開けば罵詈雑言が飛び出しそうになるからだ。
いや、むしろここで罵詈雑言を浴びせかけていた方が良かったのかも知れない。
そうすれば、結局折れなかったBJの決意を被る形で自分が彼の護衛官をすることもなく。化け物のような親娘と遭遇し、死にかける事もなかったのだから。
『化け物、というと』
『見た目が、って意味じゃない……俺や当時艦内に居た人間は、チキュウでの戦いじゃ主に機動兵器を相手にしていたからな。本物の化け物のような一個人ってのに詳しくなかったんだ。誰それは怪物のように強い。一人で大隊に匹敵する。そんな人物は山のように知っている。だが、知っているだけで見たことはなかった。リアルじゃないんだ、感覚が。だからソレと対峙した際にどう動けばいいかを知らなかった。その結果がこのザマだ』
そう口にして、フォッカー氏はシャツの右袖をまくりあげ、私の前に掲げる。右腕の半ば、肘の先に、腕が一周するように走る一本の線。それを左手で触れてフォッカー氏は深く息を吸って、吐いた。
『10代半ばを少し越えた位の年齢だったかな。ヤマトナデシコってのはこういう娘なのかと考えたさ。病弱だとは後で知ったが、透き通るように白い肌と緑がかった黒髪が印象深かった。儚げな印象の可愛らしい娘だった。時間が空けば声をかけようかとすら思ったよ。指で触れられただけですっと右腕が落ちるまではな』
『……それは、その』
『半狂乱になった俺の首を彼女の手が触れようとして、先生が割って入ってくれた。くっつけてくれたのも先生さ。手術まで少し間が空いちまったからな。線が残っちまったと、悔しそうにしていた』
おかげで足を向けて眠れなくなったよ、と自嘲気味に笑みを浮かべてフォッカー氏は右袖を直し――カタカタと震える手で、コーヒーカップを手に取る。初めて妖怪を目にした人間と、襲われた人間がこのようになったのを見たことがある。現代社会ではトラウマと呼ばれる心の傷が、その時彼に付けられたのだろう。
『専門の護衛官を用意するって話が出たのもこの時の事が原因だった。先生の周囲を固める人間は居たが、彼らはみんな防衛機構の外の人間だった。防衛機構側が用意して、信頼でき、どんな状況でも対応できそうな腕っこき。そんな夢みたいな人材が必要だと思われたわけだ。2週間もしないであいつが来た時は冗談かと思ったよ』
『貴方が二人に増えたのかとめまいがしそうになったわ。あの時はね』
『あいつと一緒ぉ? おいおい待ってくれよクローディア。俺はあそこまで盛った猿じゃないだろ』
軽口を叩くうちに震えが止まったのか。飛び散ったコーヒーを布巾で拭う奥方に抗議するようにフォッカー氏が声を上げる。そのまま少しの談笑と雑談が行われたのだが、ここでは氏の名誉のため記録することを控えておく。どこの世界でも妻というものは強いものだ。
しかし、よくよく考えると手術まで間が空いた、というのはおかしい話である。伝え聞く彼の性格であれば、万難排して患者を優先すると思うのだが。
疑問に思った点を尋ねると、フォッカー氏はああ、と軽く頷き、私の疑問に何事もないような口調で答えてくれた。
『それは仕方ないだろうな。なにせその後すぐ、マクロスは撃沈されかけたからな』
いやぁ、あの時は死ぬかと思った、とケラケラと笑いながら答えるフォッカー氏に、「貴方も大概普通じゃないですね」と喉まで出かかったのを飲み込んで。私は曖昧な笑みを浮かべて一つ頷きを返した。
「長期の護衛任務? やなこった」
「やなこった、じゃないだろっ!」
自室のベッドで揺り起こされ、寝ぼけ眼をこすりながら依頼内容を耳にし。彼はまず最初に思い浮かんだ単語を口にする。ブーブーと口を尖らせる相棒を尻目に、聞かされた仕事内容を再度頭の中で思い浮かべる。最近裏の界隈を騒がしているとある
「依頼人の素性は?」
「ホシノ・ルリ。それ以上はわからなかったけど、声の印象は結構若い女の子だった」
「ほぉぉぉっ!」
「護衛する相手は男の医者なんだけどね」
「ほぉぉぉ……」
「あんたって人は……」
明らかに下心でテンションを上下させる彼の姿に相棒は口元をヒクヒクさせながらため息をつく。
そんな相棒に「だってやる気でないんだもぉん」と身振り手振りを交えて伝えながら、彼は自然な動作で部屋の窓を開ける。部屋を新鮮な空気と賑やかな喧騒の音が吹き抜けていく。新宿の町並みは、今日も昨日と変わらない様に見える。いや、変化はあるのだろう。常に変わらないものなど存在しないのだから。巡らせた視線の先でチカチカと光るソレに小さなため息を一つつく。
――相棒は、自分が口にした内容がナニに繋がっているのか理解しているだろうか。パズルのピースのように昨今の情勢が脳内でハメ込まれ、大凡の状況が予想できてしまった彼はもう一度小さなため息をついて振り返り、自分のベッドに腰掛けた相棒に目を向ける。
「香、コーヒーを入れてくれ。来客だ」
「……は?」
そう言って着替え始めた彼に何も返さず、香と呼ばれた女性はぽかん、と口を開けた後。ピンポーン、と鳴らされた呼び鈴の音に、慌てて部屋を後にした。
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図書館探検部メンバー割と好きなんです。ベーコンレタスが嫌いな女子は居ません!とか作中で叫びそうなキャラ。勿論記者さんにも叫んでた。
ロイ・フォッカー:出典・超時空要塞マクロス
即応集団、通称”マクロス大隊”の機動部隊隊長。コールサインの”スカルリーダー”がそのまま異名となって定着している。
今作だと『初代マクロスは劇中劇』という設定を元にちょっと年代弄ってあるが、本名ロイ・フォッカーである事は間違いない。元軍人のヴァルキリー乗りで軍でも優秀だったが女性関係で揉めて軍を退職。生来の目立ちたがり屋で役者を志したらまさかの適正で名優と呼ばれるようになった頃に世界統合に巻き込まれた。
記者さん:出典・???
あからさまな口癖は避けたが結構わかりやすい気がする。どちらかはご想像とまた次の手記の時に。