ブラック・ジャックをよろしく   作:ぱちぱち

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遅くなって申し訳ありません。
ルポライターの手記は今回で終わりです。お付き合い頂きありがとうございました

誤字修正。佐藤東沙様、オカムー様、鮭類アレルギー様、ソフィア様、たまごん様ありがとうございました!

大事な物を忘れていた!
ファンアートを頂きましたのでこちらで紹介させてもらいます!

みもざさんより
https://www.pixiv.net/artworks/87660956
表紙が!どこかの少年雑誌っぽい表紙ができました!

彩辻シュガさんより

【挿絵表示】

素晴らしい雰囲気の間先生ですね本当にありがとうございます!


とあるルポライターの手記 終

 長い年月を生きた。

 

 それこそ自身の住処である幻想郷が外界から隔離される前。日ノ本が平安と呼ばれる時代に烏として生を受け、寺の境内にて仏僧の読経を耳に仏法を学び。やがて妖に転じ、天命の軛から外れて幾星霜。

 

 様々な事があった。

 

 天狗の長、天魔の元で修行した若かりし頃。鬼に従い陰陽師や侍と戦った事もあった。幻想郷が成立した時分の事も、よく覚えている。その頃の自分はまだ若く、野心的で、自分が何をやりたいのかすらも分からぬままただ燻るような日々を過ごしていた。

 

 外界から流れ込んだ一枚の紙が、自分の運命を変えるまで。

 

 たった一枚の瓦版。最初は、それを見つけてきた天狗がなぜこんなにも騒ぐのか分からなかった。たかが一枚の紙切れ。よほど高尚な物でも書いてあるのかと見てみれば、~街の~が何をした、歌舞伎の花形が、といった大したことのない文面でしかなかったのを覚えている。

 

 こんな物に時間を使うくらいならば妖術の鍛錬でもしたほうが良い。そう頭では思いつつも、なぜかこの紙切れの事が頭から離れなかった。

 

 やがて流れ着く紙切れ――瓦版は、見つかるたびに天狗達の集落で回し読みされ、私もその輪に加わり――気づけばそれが見つかるのを心待ちにする日々を送っていた。

 

 そしてそれが数回続いたある日。天狗の中の誰かが、こう零したのが始まりであった。

 

『これを、我らも作ろう』

 

 ああ、よく覚えている。この言葉が出た場面だけは鮮明に覚えている。誰が言ったかは分からない。天魔か大天狗。或いは……もしかしたら、無意識に自分の口から出たかもしれない言葉。

 

 響き渡ったその一言に、ざわめきが起き、やがて静まり返った天魔の屋敷。重々しく頷く彼の姿は、今でも忘れられない。

 

 その時から、自分は記者だった。取材をし、事実を集め、記者として記事を作りそれを紙に起こす。瓦版はやがて新聞という名前となり、紙面の表現も変わっていった。だが、それを書き起こす自分はあの瞬間から何も変わらず、今も興味が惹かれた事件や人物を追い、記事を書き続けている。

 

 あの瞬間から山の烏天狗、射命丸文は文々。新聞の編集長、射命丸文へと生まれ変わった。

 

 私は、己が何をなすべきなのかをあの時に知ったのだ。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp」

「ちょ、夕呼!?」

 

 とはいえ、そんな経験豊富な取材記者である私にも、経験したことがない瞬間というものは存在する。

 

 例えば目の前のように、取材対象が話を聞いただけで絶叫して泡を吹きながら白目を剥く、なんて事は。

 

 

~とあるルポライターの手記 カセイ事変~

 

 

「また香月先生が倒れたのか」

「最近少なくなってたのになぁ」

 

 口々にそう駄弁りながら、香月夕呼を乗せた担架を持った職員たちは彼女の執務室を後にした。手慣れた空気に会話、おそらくこれが初めてじゃないのだろうそのやり取りをメモしながら、さてと頭を切り替えて。

 

「で、あの。どうしましょうか」

「……わ、私が答えられることなら」

 

 頭を抱えたままの女性にそう声を掛けると、絞り出すような言の葉がその口から漏れ出てくる。それはそれで願ったり叶ったりであるため、私にとっても否やはない。

 

 彼女は香月夕呼の副官、神宮寺まりも。香月女史とは先程泡を吹いてぶっ倒れた女性の事であり、カセイエリア……いや、タイヨウ系エリア群でも有数の頭脳を誇る天才である。

 

 泡を吹いてぶっ倒れたが。

 

「申し訳ありません……その、香月は例の事変、というよりも、間先生の事柄に関してがとんでもないトラウマになっていて、その時の事を思い出すと」

「研究とかするより病院に掛かった方が良いのでは……?」

「研究している方が何も考えなくてすむから、と……」

 

 それはそれでどうなんだろうと思わないでもないが、本人にとって気が楽ならばそれが良いのだろうか。流石に卒倒するほどの精神的苦痛という物を味わったことがないために、曖昧な表情を浮かべていると、こほん、とわざとらしく咳払いをして神宮寺まりもは口を開いた。

 

「それで、その。間先生についての取材だと伺っているのですが」

「あ、はい。香月博士と貴女が、BJ氏によって救出されたと伺いました。ただ、その件について詳しい資料が残っていなくて」

 

 仕切り直したいのだろう彼女の言葉に頷いて、私は本題を切り出した。

 

 統合軍残党の蜂起と、同時期に起こった外世界からの侵略(BETAの侵攻)。これら同時期に起きた大規模な戦闘により、カセイエリアは甚大な被害を受けた。

 

 とりわけ彼女たちの生まれたエリアは後者であるBETAの第一目標にされていたらしく、BETAの駆逐に成功したとはいえ復興にはまだまだ時間がかかるらしい。

 

 そして、そんな激戦が繰り広げられた場所にあの男(BJ)が居ないはずもなく。

 

「……はい、たしかに、私達はあの時。崩壊した防衛機構の基地から、間先生に助けられました」

 

 当時、香月博士と彼女がその基地に居たかは、機密指定のため分からなかった。おそらく彼女の研究内容に関わるのだろうが……その辺りも出来れば本人に尋ねてみたかったのだが、どうやらそれは叶いそうにもない。

 

 であるならば、元々の目的はきっちりと果たさなければいけないだろう。

 

「その状況を、お聞かせ願えますか?」

「…………」

 

 私の問いかけに神宮寺女史は硬い表情を浮かべる。先程ぶっ倒れた香月博士の件を引き合いに出すわけではないが、当時の状況は外部が残している資料を眺めるだけでも地獄のような状況だったらしい。

 

 目の前に居る彼女も、生き残った後は数週間の療養生活が必要だったそうだ。あのBJが助けた患者が、である。そう考えると先程の香月博士の醜態も仕方ないのでは、と感じてしまう。

 

 しかし、たとえどれほどの地獄であろうとそれを思い起こして貰わなければならない。起きたことは誰かが伝えなければ、風化して忘れられてしまう。彼女が味わった悲劇も、ただどんな事が起きたかが、何名が亡くなったかというだけの記録しか残らないだろう。

 

「実は……」

「はい」

 

 やがて。何かを決意したかのように口を開いた神宮寺まりも――『狂犬』と呼ばれたエースパイロットは、私の目を真っ直ぐに見据えながらこう口にした。

 

「私が意識を取り戻したのは、間先生に救われてからで……基地が陥落して気を失ってからの記憶は、ほとんど残ってないんです」

「……は。は?」

「朧気に残る記憶で、黒夫さんにおぶわれていたのは覚えています。朦朧とする意識の中、私に彼は『頑張れ。必ず助かる』と、何度も。それだけは、覚えているんです」

 

 思いもよらぬ言葉に不覚にも間抜け面を晒した私に、彼女は申し訳無さそうにしながら肝心の部分の前後――香月博士の行動は軍機により語れないが、自分は基地内で新人の教育を行っていたこと。BETAの襲来は予想していたが、規模が段違いでかつ後方だと思われていた場所が襲われた為、対応できなかった事を語ってくれた。

 

 その辺りの情報は、正直に嬉しい。記録にも残っていなかった事なのだが、違う。違うのだ。私が今回求めていた情報、BJ氏に関わりのある情報とはかすりもしていないのだ。

 

 失意のままに頭に手を置く私に、神宮寺女史は慌てたようにしながら口を開く。

 

「あ、その。助けられた後は間先生とも結構な、数週間は一緒に居たわ。リハビリに買い物に付き合ってもらったり、退院祝いにお酒を飲みに行ったり」

「その辺は詳しく」

「あ、はい」

 

 求めていた情報ではなくても、それはそれとして気になる情報が出てきたため、トータルではイーブンという所だろうか。え、貴女結構飲めるんですね、この後一杯――

 

(ここから先はページが破り取られている。読み取れる最後の行には失敗した、の文字が――)

 

 

 

 

「おい、黒夫!」

「分かってる。少し時間をくれ」

「――っ! だー! そうもたんぞ!」

 

 叫びながら、手に持つ防衛機構からの支給品――レイガンを戦車級に向かって撃ち放つ。すっかり手に馴染んだ、最早愛用と言っても良い銃を連射していると、近くで何もせずに隠れていろと伝えた女の、明るい声が響き渡る。

 

「獠! 援護するよ!」

「待て香! お前は撃つなどわぁ!?」

 

 チュイン、と盲撃ちに放たれた銃弾が突撃級の装甲に跳ね返され、接近する兵士級の頭を撃ち抜き、更に勢い余って獠の足元を穿つ。

 

「お、ラッキー♪」

「ラッキー♪ じゃないわい!」

 

 撃てば当たるような状況で跳弾なんて器用な真似を起こした香に苦言を呈するも、香はどこ吹く風とばかりにへっぽこな構えで銃を前方に向ける。言っても無駄と振り返り、獠はそちらで一団を率いる青年に声をかける。

 

「忍者の色男っ! そっちは大丈夫か!?」

「火縄の扱いは心得ておりますゆえ!」

 

 その青年、甲賀弦之介を名乗る忍者集団の頭領は、BETAから逃げ回る途中で拾い集めた銃器を簡単なレクチャーを受けた後に身につけ、防衛戦の一角を自らと配下達で担っていた。

 

「う、うぅ……」

「大丈夫だ。必ず助ける。”私”を信じてくれ」

「先生! 腕を食いちぎられたご婦人が――」

「すぐに行く!」

 

 うめき声を上げる青年に優しくそう声をかけ、すぐさま自分を呼ぶレオリオに答えて黒夫は走る。BETAの襲来から半日、波のように襲い来るBETA達から逃げ続け、生き残った人間たちをかき集め。

 

 限界が来た者たちを治療するために、瓦礫になった防衛機構の基地だったモノに籠もって1時間。大型のBETAを引きつける”援軍”の存在もあり、簡易的に作られた野戦病棟は、足りない物資と断続的に襲い来るBETAに怯えながらも、なんとか機能していた。

 

「おい、もう持たんぞ!」

「分かってる!」

 

 だが、それもそう長くは続かない。戦える人間は数少なく、守るべき人間は多い。弾薬もいつまでも続かない。いや、いつ弾切れが起きてもおかしくない状況だ。

 

 自分の仕事はこのバカの首根っこを引っ張ってでも生き残らせること。こんな所で死ぬつもりはないし、死なせるつもりもない。

 

 ――仕方ない、か

 

 トレードマークの黒いコートを脱ぎ去り、白いYシャツを赤く染める黒夫……たった半年に過ぎない期間、一緒に居た相棒の姿を目にして、冴羽獠は唇を噛み締めた。

 

 この状況からでも、自分ならばこいつと香を抱えて逃げ切れる。おそらく忍者たちも。その他の人間は――

 

「リョウ」

 

 そこまで思考を進めた所で。

 

「頼む」

 

 一対の……悲しそうに眉をよせた視線が冴羽獠を貫いた。

 

 

 

――side.R あるいは手記の終わり――

 

 

『……駄目だった。あいつのあの目で見られちゃあよ』

『先程出てきた、例の本気になるときの、という』

 

 私の問いかけに小さく首を縦に振り、なんとも言えない曖昧な笑顔を浮かべたまま冴羽氏は天を仰ぐ。

 

 懐かしんでいるのか、それとも悲しんでいるのか。彼の心の中まではサトリでもない私では知るよしも無いが――少なくとも、悪い感情ではなさそうである。

 

 これで頭に特大のたんこぶが無ければ、様になったのだろうが。

 

『俺が奴の側を離れたのもそれが原因だった』

『護衛対象を危険に晒したから、ですか?』

『違う。私情をコントロールできなかったからだ』

 

 私の言葉に首を横に振って、冴羽氏はそう言ってポリポリと頭をかいた。彼にとってもその出来事は恥ずかしい事だったのだろう事が、その動作からは伺える。

 

 しかし、悪い感情ではないのは、やっぱり間違いなさそうである。

 

『……実際、奴の判断は。決断は、間違いじゃなかった。あの後すぐに、大型を相手してた援軍のあれ。特機って奴が来てくれたからな』

『ああ、たしかに特機が一機でも居ればなんとかなりそうですね』

 

 遠く離れた故郷、幻想郷が属するヤオヨロズエリアの事を思い出し、彼の言葉に納得の頷きを返す。ヤオヨロズエリアは散発的に襲いかかってくる宇宙怪獣に備えるため、特機が多く配備されている。

 

 かくいう私も彼らには数回、防衛機構の許可を得て取材を行っているため、大体の特機パイロットとは顔見知りと言っても良い。

 

 ――誰だったか確認して、後ほど取材をするのも良いかもしれない。少し離れた位置から現場を見ていた彼か彼女の話は、今回の取材の補強に役立つ可能性がある。

 

 そう頭の中で皮算用を立てていると、冴羽氏はふぅ、とため息を一つつく。

 

『判断が正しかったとはいえ、それは結果論だ。たとえ結果が悪くなろうが、俺はあの時あいつの首根っこを捕まえて引きずっていくべきだった』

『ええ。そうかもしれませんね』

 

 彼の言葉を否定せず。しかし、肯定もしない。結果だけを見るなら彼は最善を行ったと言える。しかし、彼が請け負っていた仕事は、そもそもBJ氏にそんな無茶をやらせない為のものだ。

 

 ……なるほど。なんとなく、彼が”彼”の元を離れた理由が見えてきた気がする。

 

『――奴との旅は、楽しかった。このままあいつに付き合っても良いかもしれん。そう思っちまうくらいに……ああ、くそっ! 何言ってんだ俺は』

 

 ガリガリと頭を引っ掻く冴羽氏から視線を外し、メモ帳にペンを走らせる。ように見せかけて、私は少しだけ彼が落ち着くのを待つ。感情的な今なら面白い話を聞けるかもしれないが、私が欲しい情報は、ただ面白い情報ではなく確とした事実である。

 

 ――あ、なんか一緒に行ったクラブの話とかも出てきた。これは奥様に後で伝えておこう。

 

『ま、まぁそれはともかくだ。あの、そのメモ後で見せてもらっても』

『私も守秘義務がありますので……』

『ですよねー』

 

 ぽくチン見たいな―、と甘えるような声で言われても、先程のもっこり事件で私の彼に対する好感度は天元落下している。大人しくまたハンマーを受けて欲しい。

 

 しかし、彼がBETAの海を泳いで渡ったという話は、そういう状況だったのか。大型のBETA相手にどうやって生き残ったのか疑問に思っていたのだが、それらを相手する特機が居た、というのは彼の言葉を聞くまで知らない情報であった。やはりヤオヨロズエリアに戻った折に話を聞いて置いたほうが良さそうだ。

 

『もしあの時の兄ちゃんに会えるなら、礼を言っといてくれ。あんたのお陰で命が繋がったってな』

『承りました。それで、その特機とは』

『確か鉄の城、だったかな。そう呼ばれていた』

『……ああ、なるほど』

 

 あの正義感の強い青年、鉄の城の主なら、助けた相手からの言葉は嬉しがるだろう。そのまま流れで話を聞くのも良いかもしれない、と考え。少し思考が脱線した事に気づいてふるふると頭を振る。

 

 取材も大詰め、と気が抜けていたらしい。取材対象を前にして、言語道断な態度である。

 

『では、これで最後の質問になります』

『OK、どうだいこの後食事でも――』

『それはまた機会があればという事で』

 

 上半身は男前なのに下半身は三枚目なのはなんとも面白い男だ、と感想を懐きながら。

 

 私は、ずっと彼に聞きたかった言葉を口にした。

 

『貴方は、なぜこの瓦礫の街。かつて新宿と言われた街に、今も居を構えているんですか』

『――』

 

 そう。取材が決まり、この街を訪れてからずっと思っていた疑問。防衛機構と関わりを持ち、おそらくは莫大な報奨を得ただろう彼が住まうにしては、この街は荒れ果てている。

 

 勿論、元はこの国の首都だった場所だ。やがて復興し、かつての賑わいを取り戻す日が来るだろうが――それはおそらくかなり先の事になるはず。

 

 生活することすら難しいこの環境を故郷だからと選ぶ、というのはそう出来ることではないだろう。

 

『随分と難しい質問をするんだな』

『ええ、記者ですから気になった事は尋ねるようにしてるんです』

『なるほど。あんた良い記者さんだったんだな』

 

 皮肉るような彼の言葉に笑顔で返し、私は彼の言葉を待つ。

 

 先程までの軽薄な雰囲気は消え失せ。シティーハンターと呼ばれる凄腕の仕事人の表情で、彼は何事かを言おうとし、苦笑を浮かべ。

 

『新宿は俺の――『シティーハンター』の街だからな』

 

 そう呟くように口にして、シティーハンター、冴羽遼は苦笑をやめた。

 

『もしもあいつに会うんなら伝えてくれ』

 

 あいつ、が誰を指すのかは明白である。

 

『どうしても困った時。俺の力が必要な時は、新宿駅の掲示板に例の言葉を書いてくれ。気が向いたら、依頼を受けてやるってな』

 

 二カッと笑顔を浮かべ。彼はそう言って席を立った。もう口にすることはない、という意思表示だろう。

 

 途中ハプニングこそあったが、良い取材であった。そう思えるほどに濃い数時間だった。

 

 彼が去った後。この数時間を軽く振り返りながらメモ帳を眺め、よし。と気持ちを入れ直して私も席を立つ。

 

「さて、後はこれらを纏めて添削して」

 

 メモ帳を片して脇に浮かぶ動画撮影用のドローンを引き連れながら、冴羽氏が消えた出口に向かって私も歩みを進める。

 

「ああ、そうそう」

 

 これから忙しくなるだろう予感と、心地いい疲労感を感じながら。記事作成の為、帰路につく私は、とある事を思い出してドローンのカメラを自分に向けた。

 

 確か、彼は何かに付けて締めにこの言葉を言っていたんだった。今回の取材は彼に関しての事。なら、撮影した動画データを締める言葉もまたこの言葉こそが相応しいだろう。

 

 少しの気恥ずかしさと、これを見た彼の反応を予測しながら私は苦笑を浮かべ、その言葉を口にした。

 

「ブラック・ジャックをよろしく。ふふっ」




推奨BGM:Get Wild

神宮司まりも:出典・マブラヴシリーズ
 バクっと行かれる前にクロオがインターセプトしたらしい。怪我は負っていたが数週間の療養で回復。黒夫にアタックしているが一緒に酒飲みにいったのでかなり厳しい。

甲賀弦之介:出典・バジリスク 〜甲賀忍法帖〜《/b》
 瞳術が通じないBETA相手だったので重火器で対応した模様

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