流石に放置はマズいと思い、【ユニコーン・ウィキッド】で使いたいネタをかき集めたのを投稿してみました。
…正直自分でも、碌でもないネタばかり思いついてしまって、自主的に自制して使わないネタが多く、とりあえず紹介だけして意見を聞いてみたく思った次第。
『登場勢力』
【ニュー・テンプル騎士団】
ユニコーンの世界では、イスラム過激派の色が強い設定が多かったことから、対比となるようなキリスト過激派の秘密結社を連邦側でも出すべきかと思い、考えたオリジナル組織。
表向きはスペースノイドも不法居住者も地球の貧困層も、すべて自国民として保護すべき立場にある地球連邦政府が、環境悪化による食糧難を回避するための『口減らし』や、非合法組織による襲撃という形で厄介な場所にいる者たちを排除するため復活させてやった、復古主義者たちの集団。
かつて、『異端審問会』という役職に就いていた者たちの子孫を中心として結成された過激なキリスト教原理主義者の結社であると同時に、白人主義および地球至上主義者の集団でもある。
宇宙世紀になった頃には、科学技術の発展や宇宙の神秘が解き明かされる課程で、コスモ・クルス教やマリア主義などの新興宗教がコロニー間では人気が出るようになったのに対して、既存の三大宗教などの影響力は地球上ですら弱まるようになってしまっていた。
そんな状況下で勃発した一年戦争は、細々と生き残っていただけの彼らにとっても災厄だったが、天恵にもなり得る側面を持つ出来事でもあった。
彼らにとってダイクンが提唱したジオニズムは、『人が神の座に近づかんと欲する欲望の書』であり、唯一正しき神の教えをまったく尊重しているとは思えぬジオン軍という『異教徒たちの軍勢』から聖地を含めた地上全体を守るための『聖戦』への協力と参加という点において連邦政府と彼らの思惑は完全な一致を見た。
結果として一年戦争時の連邦政府は、秘密裏に武器供与などを行って彼らを組織化させていきながら、様々な汚れ仕事を『異教徒への異端審問』という『民間団体による私刑』として行わせていた知られざる闇の歴史を持っていた。
とはいえ、戦後になれば彼らのような集団を野放しにしておける訳もなく、表向きは連邦政府と何の関係もない民間団体を装っていたという事情もあり、犯罪組織として摘発された末に刑務所へと収監され裁きを受ける身になっている・・・・・・はずだったのだが。
現実には彼らの需要は戦後になっても減ることはなく、戸籍上や書類上では別組織に所属する別人となって、右翼派の政治家や連邦軍の有力者たちからの情報提供と武器供与などを受けながら異端審問を実行し続けていたのである。
UC100年が近く迫った時代になって、彼らは世代交代こそすれ活動が衰えることはまるでなく、むしろ活性化していたと言ってよい。それは世間一般では悪化の一途を辿っていたことを意味している。
旧ジオン残党、アクシズ軍、第二次ネオ・ジオン、南海同盟、エゥーゴ、カラバ・・・・・・地球連邦の支配にとって、面倒な情報を持ち得る存在は残留し続けており、その多くは正体を隠して潜伏しているため、公的な治安機関では捜索が難しく、平和な時期の処罰には非難が付きまとう。――彼らが刈るべき異端は多い。
そんな彼らの元へもたらされた凶報が、袖付きとの戦いに彼らを誘う。
数十年前に連邦政府首相官邸を爆破した『イスラム系テロリスト』の一人だったサイアム・ビストという欲深き悪徳商人が、『ラプラスの箱』という“偽りの石版”を捏造して、金欲しさに連邦政府を強請り続け。
遂には異端者ダイクンの手先と手を組み、地上の異教徒たちとも手を結ばせ、正しき神を信ずる者たちから聖地の支配権を奪い去ろうとしている!・・・・・・というのである。
あまりにも身勝手な、己の欲望しか頭にない悪逆な異教徒共を異端審問にかけて根絶やしにするため、彼らは彼らの価値基準だけで情報を解釈して判断し、宇宙へと乗り出す。
・・・・・・既に地上の宗教本部からさえ見限られた、時代錯誤すぎる危険人物たちの集団は、こうして『連邦側のガーベイ家』の立ち位置で戦いに参戦してくることになる・・・。
ユニコーンでの戦いへの参加目的は、『ラプラスの箱の破壊』
忌まわしき“偽りの書”など存在する価値はなく、金儲けのため捏造された石コロに存在価値など最初から全くない。
彼らは地球至上主義を、連邦政府も共有し続けていると確信しており、その前提に基づき碑文に書かれている内容など嘘に決まっていると信じ切っているため躊躇いなく壊せてしまい、狂信者に理屈は通じない。
サイアムにとっては最も行動がコントロールしづらく暴走しやすい、最悪のジョーカーとして戦いを引っかき回す役を担うことになっていく。
『登場するオリジナル兵器の設定』
【神殿艦ビッグ・ファーザー】
ニュー・テンプル騎士団の母艦であり、多くの一般信者たちも搭乗している偽装民間船。
現在の彼らは表向き、慈善団体として行動しており、戦禍で傷ついた子供たちの保護や怪我人の治療などを無償でおこなって回りながらコロニー間を巡礼中という肩書きを有している。
このためビッグ・ファーザー内には、孤児院や病院なども存在する大型艦として建造されており、信者たちの多くが居住スペースとしても使用している。
だが言うまでもなく、内部の一部にはモビルスーツ格納庫や整備施設などが存在しており、それらの区画は一般の信者は立ち入り禁止。
また、古くさいデザインの拷問室や牢獄なども存在しており、信者たちには有事の際の人質という側面もあるなど、キリスト教の歴史の中でドス黒い部分だけが凝縮されてしまったような、形をもったキリスト教限定の黒歴史じみた存在になってしまっている。
【中型MA セイント・ドッグ】
漫画『ゼータガンダム1/2(ハーフ)』に登場したティターンズ製の可変MA【アモン・ドッグ】を更に発展改良した機体で、ニュー・テンプル騎士団の最高戦力。
機体の上下に足無しのバウンド・ドッグが、胴体同士でくっついたような形状も同じ。
ただし、武装面は大幅に向上しており、パイロットの能力もハーフゼータの際に乗っていた『ウォルナック』と異なり、マシーンの力なしで死者たちの声を聞いて敵の攻撃や動きを事前に教えさせることを可能にしている(Z最終回のカミーユにエマの魂が警告したのと同じ現象)
これには、ユニコーン程ではないが機体各所に内蔵された新型サイコフレームの存在が大きく、考えるだけで機体を動かすことまでは出来ないが、強く願う(祈る)ことによって機体限界を超えた機動を可能にしてしまうことすらある。
『ファンネル』はあるが、ビーム射撃兵器としてではなく『ファンネル・クリスナイフ』という名の小型ビームサーベルとして主に接近戦用として搭載している。
これを全弾発射して敵MSを切り刻む【アイアン・メイデン】と名付けた技を最も得意とし、かつ趣味にもしている残虐なる異教徒の敵の権化とも呼ぶべき機体。
『登場オリジナル・キャラクター設定』
【ローザス・クロイツ(仮称)】
ニュー・テンプル騎士団長にして、『現存する最後の奇跡』と称されている神の奇跡の担い手『ローデン・クロイツ(暫定の名前)』が操るNT専用MA。
奇跡と呼ばれる彼の力はNT能力であり、その素養自体は地球生まれでありながら極めて高い。
だが、その精神は歪みきった方向へと開花しており、『神への信仰と地球』を忘れようとする時代の圧迫が、地球の重力に魂の底まで惹かれることを渇望した彼にとっては凄まじいプレッシャーとなった結果として覚醒している。
見た目は礼儀正しい美青年で、貧しき者や苦しむ者に慈悲を与えることを神の教義として各コロニーを回っている好青年だが・・・・・・あくまで彼が優しいのは『同じ信仰を持つ者のみ』
その内面は徹底しすぎた、異端審問官の歪められて美化された歴史と、異教徒狩りを尊い行為と信ずるが故の聖性、この世に神の正義を敷いて邪悪を滅ぼすという使命感に満たされており、何があろうと彼の信仰が揺らぐことは決してないだろう。
古い時代には異端審問の名家だった者の子孫に産まれたことと、連邦政府が政治目的で彼らに免罪符という特権を与えてしまったこと、時代が『自分たちと、自分たち以外』を明確に別けることを良しとする方向に走った時代に再起してしまった両親のもとで誕生してしまったことなどが、彼を歪めてどうしようもない程に成長させてしまう理由になってしまった。
また過去には、様々な出来事に関わっていた事があるというオリジナル設定の持ち主で、『過激な一部民間人による暴走』としてビスト家の何人かも彼が拷問の末に殺した経験をもつ。
また今作オリジナルの出来事として、その中で殺された一人がアルベルトの身内で、カーディアスとサイアムは連邦政府に要求を飲ませることを優先した過去があり、彼がマーサの元へ走る一因になっている。
組織を含めた元ネタは、PS2のRPG【シャドウハーツ】
それに登場した、【異端審問会】と【ローザン】
『今作版でのオリジナル解釈歴史』
【ラプラスの箱とビスト家】
今作世界でのオリ設定として、実は物語開始当初の時点でビスト家は追い詰められつつある状況に陥っていた。
小説版でのサイアムの言によるなら、『今更ラプラスの碑文を公開しても少し騒がれるだけで大した効果はない』と見られている時代に今日ではなっていたらしい。
・・・・・・とすれば、最も危険な立場にあるのは、『ラプラスの箱による脅迫で巨万の富を得たビスト家』という事になる。
今はまだ、連邦政府が『箱が公開されれば政府が滅びる可能性』を恐れる方に天秤は傾いてくれているが、既にその危険性はないと分かってしまう者が表れた時点で終わりである事実が変わるわけではない。
そして、気づかれる危険性は、時間の経過と共に上がることはあっても下がることは無いだろう・・・・・・既にビスト家の未来は断たれたのだ。それは受け入れるしかない。
だからこそ、計画は急がなければならなかった。
まだ箱に価値があると信じられている間に、価値が失われた事実に気づかれる前に。
相手の心の中にだけ『幻想』が生き続けている間までに、計画の準備を完成できなければ、自分の一生は全て無価値で終わってしまうことが確定してしまうのだから・・・・・・。
【連邦政府・マーセナス家・その関係者たち】
ローナン・マーセナスは、ラプラスの箱の物語の始まりを担った初代首相リカルド・マーセナスの子孫であり、ラプラスの箱と連邦政府との関係に最も深い関わり合いを持ってきた一族の現当主でもある。
・・・・・・そのため判断と選択に、感情が最も入りやすい立場にあったのも彼ではあったのだろう・・・。
いや、彼だけではない。
アナハイム勢力を率いたマーサ・カーバインは、ビスト家から嫁入りした『ラプラスの箱で栄達した一族の女性』であり、カーディアスもバナージも、皆自らの一族と箱との繋がりが強すぎる立場にある者たちだ。
ミネバ・ザビもまた例外では無い。
幼い頃から自分の人生を振り回し続けた『ザビ家の血筋』『一年戦争』『ジオニズム』・・・・・・それらを繋ぐ存在として『ラプラスの箱がある』と言われたら虚心ではいられにくい深い関係性と血筋を持った存在だろう。
ラプラスの箱に大きく影響された一族の血を引く者たちばかりが、物語の中枢に多すぎてしまい、感情的な動機が理性を上回っていないか否かの判断が難しい。
サスペンスとは相性の悪い物語がユニコーンだったと感じさせられたミステリー好きな作者としては、その点を改善して書き直したいと思いつつもアイデアは無い。情けない為体が続いている次第~。