バレンタイン&ホワイトデー特別編 甘いチョコレートと甘い思い   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです

 今回は前回のバレンタイン特別編の続きです!

 それではどうぞ!


【ホワイトデー特別編】 甘いチョコレートと甘い思い(後編)

side京介

 

 3月。皆さんは3月といえば何を思い浮かべますか?

 

 俺は……そうですね……。お花見ですね(現実逃避)。お花を見ていると心が落ち着きます。

 え?ちがうって?

 

 じゃあひな祭り?え?それも違う?それなら俺は分かりません。

 え?ホワイトデーそんなの知らない子ですね。今までバレンタインでも一回も女の子にチョコを貰ったことが無いからお返しする必要が……。ん?貰ってたじゃないかって?そんな馬鹿な!僕が貰ってるなんて……。

 すみません。現実逃避です。今までチョコを貰ったことが無かったのでそれでホワイトデーのお返しって何をすれば良いのか分からなくて現実逃避してただけなんです!

 

 こういう時、真斗ならどうするんだろうか……。あ、あいつはシスコンだからめちゃくちゃ良いのを買っていきそうだな。やっぱり真斗は参考には出来ねぇ。

 

 そんな事を考えていると着信がかかってきた。

『やぁやぁ。我が親友。とりあえずゴートゥーヘル』

 着信に出てやったら挨拶がわりにそう言われたから俺は物凄く起こりました。小鳥遊さんを怒らせたら怖いんだぞ!

 とりあえず藁人形って近くの店で買えるかな?

 

「とりあえず真斗何の用だ。今のを言いに電話しただけなら今度会った時を楽しみにすると良い」

 そして電話を切ろうとすると

『待って待って!違う違う!君にホワイトデーのアドバイスをしに電話したんだよ』

 いやなんで俺が悩んでることこいつにバレてんだよ。

 

 それより、

「シスコンのお前に聞くことなんかない。と言うかお前の妹小学生じゃないか。シスロリ」

『やめてぇっ!なんかその呼び方嫌だ!』

「近所の小学校をハァハァ言いながら覗いてるじゃないか」

『変なこと言うのやめて!?俺そんな事したことないからな!?』

 知っている。だけどシスコンってのは本当だ。

 なぜならこいつは妹から貰ったチョコを手にハァハァ言いながら抱きしめて由梨(ゆり)と呟いていた。

 あの時は狂気を感じたし、何より犯罪臭がした。

 

 由梨とは真斗の妹なんだけど、一回あった時は滅茶苦茶可愛い子で愛でたくなる可愛さだった。

 あんな子がこいつの毒牙にかかってしまう想像をすると……。なんかまた怒りが湧いてきたぞ?

 

「とりあえず次会った時殴らせろ」

『なんで!?今の話の流れで被害者は俺だよね!?』

 とりあえず無視する。

 

「んで、アドバイスってなんだ?」

 

『ああ、まぁお前あの女の子からチョコ貰ったじゃん?あんな可愛い子から。しかも美味いし』

 ん?美味い?

「お前勝手に俺の食ったな!?」

 道理で減っているように感じたわけだ。

『まぁ、お返しにはそれ相応のお返しが必要なわけだ』

 スルーされたし……。

 

「それ相応?」

 

『そうだ。あのチョコは本命だったとしてもおかしくないくらいのクオリティだった。恐らく手作りだろう』

 

「確かに。あれはクオリティ高かったな」

 珍しく真面目に解説している真斗に感心する。

 

『だからお前も手作りするんだ』

 

「……無理だぁ……」

 俺は膝をついて倒れ込む。

 

 俺は料理の腕が絶望的なんだ。

 

『なら我が妹に教わるが良い』

 

「確かにお前の妹、お菓子作るのうまいもんな」

 何回か由梨ちゃんのお菓子を食べた事があるが滅茶苦茶美味かった。

 

「分かった。今からお前ん家行くよ」

 そう言って話しながら家を飛び出した。許可無しだけど大丈夫だろ。

 

『え?今からっすか?』

 

「何か不都合があるのか?」

 隣の家だから直ぐに着いた。そしてインターホンを押すと由梨ちゃんが出てきた。

 手書きで遊びに来ましたと言うと由梨ちゃんものってくれてどうぞと書いてくれた。優しい。

 

 そしてこのインターホンは真斗の部屋までは聞こえないから気が付かれずに入れたぞ。

 

『いやぁー』

 するとペリっと何かを剥がす音が聞こえてきた。

「お前まさかまた由梨ちゃんの写真を部屋中に」

 またと言うのは以前も部屋中に写真が貼ってあって、由梨ちゃんのの身の危険を感じたから全て処分しておいたのだ。

 

『まさかぁー』

 嫌な予感がしたから真斗の部屋に直行すると案の定真斗が妹さんの写真を回収してるところだった。

 

「まぁ、お前の後ろに居るんだけどな」

 

「な、いつからそこに」

 

「お前が証拠を隠滅しようとしてる時からだな」

 そして真斗から写真を奪う。地味に綺麗に写ってやがる。

「じゃあな」

 そう言って絶望してる真斗に別れを告げて由梨ちゃんの元に向う。

 

 そして俺は由梨ちゃんに教わりながら遂にクッキーを完成させた。

 


 

 今日は三月十四日。ホワイトデーである。

 

 ちゃんとクッキーを持った。だが、俺にチョコをくれたあの子に会えるかは運次第である。

 

 だが……。

「もう放課後になってしまった……」

 俺は頭を抱え込んでしまった。

 

 昼休みなんかも探したんだが見つからなくて俺は頭を抱えているのだ。

「京介。お前はそういう運命(さだめ)なんだよ」

「うんめいと書いてさだめやめろ」

 

 だが、渡せないのはまずい非常にまずい。

 ホワイトデーにお返しをしない冷たいヤツという噂が広まってしまうかもしれない。

「俺の人生積んだ。はは、ははは」

「お、落ち着け京介!お前には俺がいるからな!」

「え?」

「うん。ちょっとずつ遠ざかっていくのやめないか?」

 

 そして遠ざかって廊下に出ると長髪で顔が良く見えない例の人が見えた。なんて偶然!

 神様ありがとうございます!僕はまだこの世界で生きていけそうです!

 

 そして俺は女の子の元に向う。

「あ、あの〜」

 すると女の子は振り返ってこちらを見た。

「なんですか?」

 

 あれ?そう言えば俺ってあの子以外に女の子に話しかけたことない。どうすればいいんだ?

 そうだ。こういう時はクールにだな。

「これ。バレンタインのお礼」

 と言ってクッキーを突き出した。

 

 すると小声で「ありがとうございます……」とお礼を言ってくれた。

 

 そして「じゃーな」と言って歩き出すと──

「あ、あのー」

 今度は女の子に話しかけられた。

「私に覚えはありませんか?」

 そして少し考えてみる。

 

「いや、無いな」

 そう言うとちょっと悲しそうな顔になった。

 

 全然分かんない。

 俺とこの子が会ったのこの間が初めてじゃないのか?

 

 そんな事を考えていると廊下の窓が開いていたため、風が吹いてきて彼女の髪が靡いて素顔が見えた。

 

 あれ?あの顔って……っ!

 

 気が着いた瞬間、俺は青ざめてしまった。

「お、お前、貝山か!?」

 聞くと小さく頷いた。

 

「良かった〜覚えててくれたんだぁ」

 まさかこっちに居たとは!

 

「あの……さ。……やっぱりなんでもないや」

 何かを言おうとしたみたいだけど走り去ってしまった。

 

 なんだったんだ?

 

 そして俺も歩き出すと突然真斗が目の前に出てきた。

「ふぁっ○きゅー」

「うん。隠せてないからね?伏字さんちゃんと仕事して?」

 結局貝山とはそれ以来だけど、俺としては充実した日々を送れるようになった。




 はい!ホワイトデー特別編終了!

 僕としては珍しい告白しないパターン!

 この後の彼等の物語は色々ありますね。

 このまま会わないのか、なんだかんだあって付き合うのか。想像で楽しんでください!

 それでは!

 さようなら!
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