かぐや様は演じない~仮面を被ったかぐや姫~   作:燃月

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【第01話】☆かぐや様は白黒つけたい③

 生徒会書記、藤原千花。

 

 成績はいたって平均的であるものの、生徒会役員に抜擢されたことからも、優秀な人間であることは疑う余地がない……かは判断が難しいところであるが、その人当たりの良さから交渉事や根回し、情報収集などの方面で活躍しているものと思われる。

 

 天真爛漫を絵に描いたような明るい性格をしており、きな臭い雰囲気が漂う生徒会に於いて、清涼剤の役割を果たすムードメーカー。

 彼女が居るだけで、生徒会の空気が和らいだものになるのは確か。

 

 可愛らしい容姿に加え、屈託のない笑顔で、分け隔てなく優しさを振りまくその姿は、正に天使そのもの。

 一般生徒からの評判も良く、特に男子生徒からは熱烈な人気を博していた。

 

 また、『稀代の天才ピアニスト』として脚光を浴びた過去を持ち、ピアノ経験のある同世代の人間からは、憧憬の対象として崇められている。

 繊細なタッチで奏でられる、色彩豊かな心打つ音色、その卓越した技巧は未だに界隈で語り草になっているという。

 

 人を惹き付けてやまない魅力を持っており、のほほんとした雰囲気で、一緒にいると楽しい気持ちになってくる――そんなマスコット的存在として多くの人から親しまれている。

 

 が!

 

 その認識は大間違いである!

 

 彼女と深く接し、本質を知った人間は痛感することになる!

 

 あ、コイツ――やばいぞと。

 

 天真爛漫と言えば聞こえはいいが、本能の赴くままに好き勝手やっているだけなので、彼女の行動を予測・制御することは極めて困難。

 更に恐ろしいまでの天然気質であり、言動が突拍子もなく、何を仕出かすかわからないトラブルメーカー! 

 

 過去には『稀代の天才ピアニスト』として持て囃されていたようだが、現在の彼女を例えるなら、規則性もなく縦横無尽に暴れ狂う『稀代の天災テンペスト』!

 

 或いは『劇薬が詰め込まれた歩く火薬庫』!

 

 迂闊に手を出せば暴発し、とんでもない被害を被ること請け合いである。

 取り扱いが非常に難しく、気付かぬうちに近くに寄ってくる、厄介な特性のおまけつき。

 

 

 とまぁ散々な評価を述べ立ててきたが、基本的には思いやりのある良い子であり、困っている人がいれば親身になって助けてあげる善良な人間。

 まぁその所為で今後厄介なことに巻き込まれるのだが、それはまた別の話。

 

 

 

○●

●○

 

 

「あ、もしかして勝負の邪魔しちゃってましたか!? わぁーごめんなさいごめんなさい!」

 

 ゲームに割り込んでしまったことに気付き、深々と頭を下げての謝罪を繰り返す。

 

「気にするな。生徒会室でオセロに興じていた、俺たちが悪いわけだしな」

「そう言ってもらえると助かります…………でもやっぱり私も混ぜて欲しかったですよ。二人だけで楽しんでるなんてズルいです!」

 

 藤原が少し不貞腐れた表情で、愚痴を溢す。

 

「つってもなー、お前は部活動の方に顔を出していた訳だろ?」

「それはそうですけど、今日は仕事がないってかぐやさんが言ってたから――オセロするって教えてくれてたら、飛んできたのに!」

「そうですか、ごめんなさい。そこまで気が回りませんでした」

 

(折角厄介払いしたのに、何で戻ってくるのかしらこの子は?)

 

「ところで、お前はどうして生徒会室にやってきたんだ? 忘れ物か?」

「あー部活が終わって帰ろうとしたんですけど、生徒会室の明かりがついているのに気付いて、気になちゃって」

 

(光に寄って来るってあなたは蛾なの?)

 

「そういえば、ここに来る途中、奇妙な物音が聞こえてきたんですよ!」

「なに!? それはどういうことだ!?」

 

「それがですね、確かめる為に追っかけ回したら逃げられちゃって、確認できませんでした。袋小路に追い込んだはずなんですけどねー」

「逃げたって、結構ヤバい怪奇現象なんじゃ……? つーかお前が逃げるべき事象だろ、それ」

 

「新たな『学校の七不思議』の目撃者になれるかもと期待したんですけど。残念です。ただ、チラッと人影のようなものが見えた気がするんですよね。もしかして忍者ですかね!?」

「何を馬鹿なこと言っているんですか。そんなことあるわけないでしょう。大方、人影か何かを見間違えたんですよ」

「そうですかねー」

 

(あーそれ早坂ね。藤原さんを怖がらせて追っ払うつもりが、逆に追っかけ回されるなんて不憫な)

 

 かぐやとて、藤原という生命体の摩訶不思議さは、人一倍理解している。

 自身に仕える専属従者(ヴァレット)である早坂が、最善を尽くしてくれたことは百も承知。

 早坂が『対象F』の行動を監視し制御する役目を担っていたとはいえ、任務失敗は当然起こりえること。労いの言葉をかけることはあれ、失敗の責を問うことなどあり得ない。

 

 

「で、オセロはどっちが優勢なんですか? もうちょっとで終わりそうですけど」

「んーどうだろうな? まだ何とも言えん……取り敢えず決着をつけてしまうか。四宮、一時中断ということだったが、俺は持ち時間を使い切ってしまっている。どうすればいい? 最初から仕切りなおすか?」

 

「いえ、ここまで打ち進めていますし、今回の一手に限り、三十秒の持ち時間で打ち直し――ということでいかがでしょう?」

「四宮が異存ないというのなら、それでいかせてもらおう。悪いな」

「会長に非はありませんので、お気になさらず」

 

(ええほんとに。悪いのは藤原さんだけです。とんだお邪魔虫だわ)

 

 

 そんなこんなで、中断されていた三戦目の勝負が再開される。

 

「それじゃ残り三十秒からスタートです! ぽち!」

 

 かぐやの横に陣取った藤原が、タイマーの操作を請け負っており、自身のスマホを取り出し操作している。かぐやのガラケーはお払い箱となっていた。

 

(ふむ。ここは一見、好手に見えるが、後のことを考えると分が悪くなるか――)

 

「残り二十秒!」

「藤原、気が散るからやめてくれ。あと秒数が見えるように携帯はオセロ盤の横に」

「え? 秒読み係ってこういう仕事じゃ!?」

 

 秒読み係としての藤原がお払い箱となっていた。

 

(ここも似たようなもんか。あとはこっち――角を取られるデメリットはあるが、その先の展開次第で十分盛り返せる)

 

「よし! ここだ!」

 

 仕切り直しの一手は、しっかり制限時間内に打ち終わっている。

 

「さぁ勝負はここからだ!」

「ええ……そうですね」

 

 かぐやは人知れず歯を食いしばる。

 白銀は、数ある選択肢のなかで、唯一の好手を選んでみせたのだ。

 かぐやには解る。これは偶然などではなく、自らの判断で切り開いた一手だと。

 

 横やりがなければ、ほぼ間違いなく悪手に打っていた。

 

 だがそれに対し、不服を唱えることなどできはしない。

 両者合意のもとの仕切り直しであり、着手し終えた手を打ち直したいと、白銀が要求してきたのでもないのだから。

 

(まずいですね。場の空気がリセットされ、会長の思考が研ぎ澄まされています。藤原さんが観戦しているから、『奥の手』も使えない! 状況は最悪。ですが会長が言った通り、勝負はここから! 勝機はある!)

 

 かぐや決死の覚悟で白銀に挑む!

 小細工なしの頭脳(ちから)頭脳(ちから)のぶつかり合い!

 

 

 

 そして、その十分後! ようやく勝敗が決する!

 

「わぁ会長凄いです! かぐやさんに勝っちゃいました!」

「勝つには勝ったが、ほんとぎりぎりの勝利だな。はぁー疲れた」

 

 勝者! 白銀御行!!

 

「やはり会長には力及びませんでしたか」

「いや実力は拮抗していた。次勝負したらどうなることやら」

「そうですね、次は負けませんよ」

 

(もぅーー!! あと一歩だったのにー! 何でこうなるの! あ、そうか。何もかもあの鬱陶しい羽虫の所為ね……羽をもぎ取らなくちゃ)

 

 澄ました表情で対応するかぐやではあるが、内心では地団太を踏んで悔しがっていた。ついでに藤原を呪う!

 

「ふっふっふー。会長、かぐやさんを倒したぐらいで、いい気になっちゃ駄目ですよ?」

「何を言っているんだお前は?」

「わかりませんか? 私は“かぐやさんよりも強い”ってことですよ!」

「嘘つけ!」

「嘘じゃないですよーだ! 一緒にお泊り会した時に勝負して、全戦全勝だったんですから! ねぇかぐやさん?」

「えーそうですね」

 

(手を抜いて遊んであげたのに……いい気なものね。この子、頭に(うじ)でも湧いているのかしら? あぁ違うわ、この子自身が蛆なのね。納得だわ。あーちゃんと潰しておけばよかった)

 

「にわかには信じがたいが…………本当なのか。そう言えば、藤原が所属しているのはTG(テーブルゲーム)部だったな。なるほど、オセロもボードゲームの一種、専門分野ってことか」

 

「その通りです! とは言え、かぐやさん随分と眠そうでしたから、本調子じゃなかったのかもしれませんけどね」

「そうだな、その可能性は大いにあるな」

 

(何で私はわざと負けてあげた相手から、フォローされているの? この不快害虫。視界に入らないで欲しいわ。いえ、いっそのこと根絶やしにしましょう)

 

「あーまたお泊り会したいなー」

「まぁ機会があれば」

 

(そんな機会、一生訪れませんが)

 

「あ、かぐやさん! 髪、いじらせて下さいよぉ! ヘアアレンジして遊びましょー。かぐやさんの髪、すっごく奇麗で長いから色々楽しめるんですよねー」

「いえ、そういうのはもういいです」

「なんで嫌がるんですかー。普段はメイドさんが結ってるから、お泊り会とかそういう時じゃないと触れないのにぃ!」

「お構いなく」

 

(あなたの玩具(おもちゃ)にされるなんて真っ平よ)

 

「もぅーかぐやさん、つれないですねー。お団子頭にパイナップルヘアー、あと編み込みとか他にも色々試したいことあるんですよ!」

「そうなると長いじゃないですか。結構です」

 

(はぁー煩わしい。この子に構っている暇はないわ。今、私が考えなければいけないのは、会長の『お願い』をどう誘導するかということです。勝つ前提でいましたからね…………結構煽ってしまいました……会長も男、無茶な要求をしてくることもあり得ます…………って私は何をされるんです? え、ちょっと待って。そんな覚悟できてないわよ!?)

 

 かぐやプチパニック!

 

 絶対の覇者であるべき『四宮』の宿命を背負ってきた彼女は、基本的に勝つと決めた争いごとには勝利し続けてきた。故に、負けた時のことなど考える必要はない! 考える必要性がなかったのだ!

 つまり! 負けた時の耐性が皆無なのである!

 

「さて、四宮――勝者の特権を行使させてもらうが構わないか?」

「……ええ、それはもちろん」

 

(怖い! どうしましょう! 藤原さんのいる前でいったい何をさせようというんですっ!?)

 

「え!? 何です何です!? 勝者の特権って?」

 

 当然のこと、藤原がこんな面白ワードに興味を示さないはずがない!

 

「ああ、なに、俺と四宮で賭けをしていてな、オセロで勝った方が、相手に一つお願いできるって話だ」

「わぁ! いいなぁ会長! いったいかぐやさんに何をお願いするんです? 普段絶対してもらえそうもないこと頼んじゃいましょーよ!」

 

(この寄生虫……会長に取り入って余計な戯言ばかり――なんでいつもいつも私の邪魔をしてくるの? 邪魔なモノは徹底的に排除しなくちゃ。ええ、この世から)

 

 藤原への呪詛が、殺意の域に達しかけていた!

 色々余裕がなくなり、精神状態が不安定になっているかぐやとは対照的に――白銀は落ち着き払った態度で、軽く顎を引き、考えを巡らせいた。

 

「ふむ。どうしたものかな」

 

 勝者の貫禄を漂わせ、眼光鋭く敗者を見据える姿は、威風堂々たるもの――圧倒的威圧感を醸し出す!

 

 

 がしかし! それはまやかしである!!

 

(あー……勝ったら四宮に際どい格好をさせてやろうかなんて考えていたが……そんなのどんな顔して頼めばいいんだよ!? 紳士的な顔で言ったって変態じゃねーか! 今後の生徒会活動に支障がでるわ! 下手すりゃスキャンダルで退学沙汰だぞ!)

 

 それはあくまでも、傍から見た印象でしかなく、内心とリンクしている訳ではないのだ!

 基本的に白銀は『小心者(チキン)』で『意気地なし(ヘタレ)』なのである!

 

 この男に、面と向かって如何(いかが)わしいお願いができる程の豪胆さが備わっていれば、とっくにこの二人は付き合って物語は終わっている。

 

(だからといって、他に何をお願いすればいい? どんな頼み事をしたとしても、どうしたって何か意味ありげになってしまうからな)

 

 

 『相手へのお願い』とは『相手へのアプローチ』に変換される可能性がある――かぐやと似たり寄ったりな思考回路を持つこの男も、同じ発想に行き着き、同じ結論に至っていた。

 

 白銀としても、そんな危険を冒す訳にはいかない!

 

 攻めの一手を封じられ、これでは打つ手がない! 

 だが、白銀は“つい今しがた天啓を受け”この状況を打破する発想を得ていた。

 

 計画性とは無縁の、直感からの閃き!

 

 その着想の源泉は――

 

(藤原! ナイスな働きだ。お前のお陰でどうにか乗り切れそうだ。あとは上手く誘導するだけ)

 

「うーむ、しかし、パッとは思い浮かばないもんだな…………そういえば藤原。お前さっき、四宮にして欲しいことがあるとか言っていたな?」

「あ、そうですそうです! 私かぐやさんと一緒に変な写真撮りたいんですよ! なんかトリックアート的なので、面白そうじゃないですか?」

 

「違う! そうじゃない! 自分の発言を思い出せ!」

「んー? ああ、かぐやさんのヘアアレンジをしたいって話です?」

「そう、それだ」

 

(くそっ、少し不自然な流れになったが……まぁいいだろう)

 

「俺としては、二人には仲良くしてもらいたい。四宮的には不本意だろうが、俺からのお願いは『藤原の望みを叶えてやってくれ』というものだ」

 

「つまり、藤原さんから人形扱いされるのを、甘んじて受け入れろと?」

「……一種の罰ゲームだ。一方的が嫌だというなら、四宮も藤原の髪で思う存分遊んでやれ。まぁほんとに嫌だというなら強要はしないし、他の案を考える」

 

「…………はぁ、仕方ないですね。私に拒否権はありませんから」

「え!? いいんですか!? やったぁー」

 

「ということで、決定だ。あぁ一応罰ゲームという名目だからな、直接でも写真でも構わないが、様変わりした姿を拝ませて貰うぞ」

「はい! これは腕の見せ所ですね! アレンジのしがいがあるってもんです! ありがとうございます! 会長、かぐやさん!」

 

 思わぬ形で願いが叶い、大はしゃぎする藤原を隠れ蓑に、白銀もまた独り喜びを噛み締めていた。

 

(くくく! うまくいったぞ!)

 

 話の表層だけをなぞれば、藤原のわがままを叶えてあげた、寛大な心を持った白銀の心意気を称賛する場面。しかし実際には、自身の私利私欲を満たそうとしているに過ぎない!

 

 至極端的に言ってしまえば、この男、髪型を変えたかぐやの姿に興味津々なのである!

 

(もし俺が四宮のイメチェン姿が見たいなどと、素直に伝えようものなら…………)

 

 

『あらあら、まぁまぁ、会長、そんなに私のツインテール姿が見たいのですか? 随分と風変わりな趣味をお持ちなことで……』

 

 例によって白銀の脳裏にフラッシュバックする、憐みと嘲りが混在した冷めた視線。

 そして、薄っすらと微笑を忍ばせ、こう告げるのだ!

 

『お可愛いこと……』

 

 

(……こうなることが目に見えているからな)

 

 だからこそ白銀は“藤原の望みを叶える”という名目で、『勝者の特権』を活用したのだ。

 自分はどうでもいいけど、仕方ないから藤原の願いを叶えてやろう――そんな建前で自己弁護を図る姑息な手段! 男らしさの欠片もない!

 

 本来であれば、こんな見え見えの建前に欺かれる女ではない。

 だが、何をされるのか分からないという恐怖に怯えていたかぐやは、この発言を鵜呑みにしてしまう。

 

(はぁーよかった。一時はどうなることかと思いましたが助かりました。まぁ藤原さんからいいようにされるのは癪ですけれど、別にヘアセットを任せるぐらい、どうということはありませんからね。寧ろこれは、会長を仕留める好機(チャンス)なのでは……?)

 

 プチパニック状態から脱却したことで、ようやくかぐやの頭脳が冴え渡り始める!

 

(そうです。この私の美貌を活かさない手はない! あまり着飾るのは趣味じゃありませんが、髪型を変えることでまた違った印象を与えて会長を篭絡! 男子からやけに人気のある藤原さんなら、自然とそういった髪のセットも身についていることでしょうし……いける! 藤原さんのお陰で上手くいきそうな気がするわ)

 

 

「さて、もうそろそろ俺はバイトに向かわなければならん。今日はこの辺でお開きにさせてもらうぞ。四宮への罰ゲームの件はまた後日、都合がいい日にということで構わないか?」

「はぁ、気は進みませんが、敗者はただ従うのみです」

「はぁーい! じゃあ後片付けは私に任せてください! 本日のお礼ということで!」

「そうか? 悪いが先に帰らせてもらう。じゃあお疲れ」

「はい、お疲れ様です」

「さよならー!」

 

 バイトへ向かう為、白銀が退出し、残った女子二人で後片付けに取り掛かる。

 

「かぐやさんもゆっくりしてていいですよ。なんか無理やりお願い訊いてもらっちゃった感じですし、そのお詫びということで」

「お詫びなんて必要ありません。その思いやりの心だけで十分です。偉いわね」

「えへへーかぐやさんに褒められちゃいましたぁ」

 

 嬉しそうに相好を崩す藤原に向け、かぐやは続ける。

 

「ええ、あなたは人の役に立つ尊い存在よ。誇っていいわ」

「おぉそこまでですかぁ?」

「そう言うなれば益虫ね」

「えき……ちゅう?」

「知らない? 人間の生活に利益をもたらす昆虫の呼称よ」

「ふぇ!? なんかそれ、あんまり嬉しくないんですけど!」

 

 

 オセロ勝負で敗北し、罰ゲームを受けることになったかぐやではあるが、そのイベント自体を利用し、白銀を陥れる下準備が整ったと、上機嫌であった。

 

 だが、それは浅はか極まりない失策! 

 かぐやは重要な点を見落としていることに気付いていない!

 

 

 理由は至って単純(シンプル)である……かぐやの髪型を、好き勝手アレンジする権利が、藤原千花に握られているのだから……。

 

 

 

 

【本日の勝敗:藤原の勝利】

 なんやかんやで労せず一番の利益を得たため

 

 

 

 




※『本日の勝敗』は、作者の主観でしかないので、読んだ方個人個人で色々な意見があると思います。
 違った見解があれば教えて頂けると嬉しいです。
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