皆さんこんにちは!俺の名前は沖原由衣(おきはら・ゆい)って言います。高校1年生で男子ですが俺は家でゲームをしていると親に呼ばれたので階段から降りて親がいる場所まで行くとお母さんが目の前にいたが突然の事で反応が出来なかった。
「転校しなさい」
「はあ?」
「だから転校しなさいって言ったのよ」
「いやいやいやいや!?突然転校って言われても意味がわからねぇよ!どうして転校しなきゃならないのか理由を説明しろよ!」
「実はね?お父さんが仕事で異動しなくちゃならなくなったのよ」
「それで?」
「お母さんもお父さんと一緒に行かなきゃならないから一緒に行くのよ」
「仕事の話でそういった理由で転校はわかった。だが何処の学校に転校するのか?学校の名前を教えてくれよ」
「聖グロリアーナ女学院よ」
「なん・・・・・だと・・・・・」
「聖グロリアーナ女学院よ」
「2回も言わなくていいから!そこって確か戦車道が有名だよな」
「そうね」
「ってか女子校じゃねぇか!?男の俺が行ける訳が無いだろ」
「確かにそうだけど実は指名されたのよ」
「指名?」
「お母さんが学生の時に戦車道をしていた時の話なんだけどね?まだ中学生だった私は学校が終わって家に帰ろうと歩いてた時に信号を無視した車が私から見て反対側にいる歩いていた2人の歩行者を跳ねたのよ」
「そうなの!」
「それで私は急いで救急車を呼んで2人が血を流していたから救急車に運ばれたのを確認した後に犯人は逃げたんだけどその人が乗っていた車をメモをしていてね。私は警察に連絡して犯人は数日後に逮捕されたわ」
「そんな事があったのか」
「犯人は常習犯だったらしくて他にも前科があったみたいで最後は死刑になったんだけどそれから1週間後に被害者から私の方に連絡があって後日会えませんか?っと言われて私は両親と一緒に会う事にしたの」
「そうなの?」
「その2人は私に言ってたんだけど貴女は私達の命の恩人です。助けてくれてどうもありがとうございますって言ってたのよ」
「助かったんだ?それなら良かったな」
「今その2人なんだけど1人は聖グロで2人目はサンダースの理事長をしているわ」
「サンダースも戦車道が有名だったな」
「私の実家が戦車を売っているし整備士の仕事もあるのは知ってるわよね?」
「昔おばあちゃんが俺に教えてくれたから知ってるよ」
「私の実家はお金持ちだけど今の私達は裕福じゃないわよね?」
「まあ貧乏でも無ければ金持ちでも無いわな」
「だけど私が助けた2人の内の1人・・・・・サンダースの理事長が私にあの時のお礼って事で現金で5億円を渡そうとしたのよ」
「宝くじの1等みたいだな!?」
「でも私は断ったわ」
「なんで断ったんだよ」
「私はお金が欲しくて助けた訳じゃないし何よりも受け取っていれば今よりかは贅沢な暮らしは出来たかも知れないけど人を狂わせるには充分なのよ」
「そっか」
「何よりも金額が金額なだけに親を除けば他に相談が、出来る人達もいなかったし」
「確かにな」
「だから私は2人に対して言ったんだけど、もし私が困った事があったら出来るだけ協力してほしいって言ったのよ」
「それで?その後どうなったんだ?」
「その2人・・・・・今の聖グロとサンダースの理事長ね。その2人はその事に対して承諾してくれたわ」
「でもそれが最初に言ってた俺の指名と何が関係するんだよ」
「聖グロが指名した理由は私達2人がいなくなっている間は由衣が1人になるでしょ?親としては子供が1人でいるのはやっぱり心配な訳でそれを聖グロとサンダースの2人に相談すると聖グロの理事長が帰ってくるまでは私達が責任を持って預かりますよって言ってくれたのよ」
「あれ?サンダースの方は?」
「サンダースは私が既に話をしてあるからそっちは平気よ」
「そんな事が・・・・・」
「聖グロもサンダースも理由が理由なだけに断りはしなかったから私が伝えたのよ」
「じゃあ俺が聖グロを断ったらどうなるんだ?」
「そしたらサンダース行きよ」
「まさかのサンダースだった!?」
「それに由衣は小さい時から戦車に乗っていたでしょ?」
「まあ乗ってたね」
「しかも特例とはいえ今まで勝ってきたし高1で勝てば8連覇よ」
「確かに俺は高1だがまだ高校に入ってから公式戦には出てないけど俺が高2高3になった時に勝てば10連覇だからな」
「それに由衣が高校を卒業して最終的には戦車道が出来なくなっても整備士として戦車道に関わる事は出来るわよ」
「・・・・・」
「それとは別だけど由衣には専用の戦車あるわよね?」
「俺のコレクションだけどな・・・・・パンターF型とパンターG型とティーガーⅡとシュトゥルム・ティーガーとクルセイダーとセンチュリオンとシャーマンとISー2とTー72とTー20とTー28とⅣ号戦車H型とマウスな」
「結構多くない?しかも専用車って事で青と白で絵で竜が書かれているしカラーリングされてるし数も多いわよね」
「良いじゃん!俺は色なら青と白が好きなんだから・・・後は水色な」
「けど他の人では動かせないよね?」
「基本そうだよ?俺専用にフル改造してあるからピーキー過ぎて普段乗り慣れてる人でも俺のコイツらに乗ったら違いすぎて操作も出来ないだろうしな」
「良くそんな事をしたわね」
「販売してる戦車は改造してないから金さえあれば誰でも買えるけど普通に買うってなったら戦車は高いからウチは少し安くしてるんだろ?」
「そうよ」
「俺はコイツらを売る気は無いけどな」
「そうなの?」
「俺専用に色があるのは気に入ってるって証拠だからな」
「じゃあ転校は必ずしなさいね」
「それなんだけど・・・・・」
「何かしら?」
「どうしても転校しなきゃならないんだよな?」
「そうよ?」
「聖グロに行かなきゃならないのか?」
「聖グロリアーナ女学院が嫌ならサンダースでも良いわよ」
「そっちでも良いんだ?」
「なんならサンダースを選ぶ?」
「・・・・・そうする」
「って事はサンダースで良いのね?」
「ああ!サンダースで良いよ」
「良かった」
「いつまでに行けば良いんだ?」
「来週の月曜日までにお願いね」
「あんまり時間が無いな」
「まずサンダースに着いたら理事長に会ってね」
「生徒とか先生から先じゃなくて良いのかよ」
「それについては大丈夫よ」
「なら良い」
「それと聖グロリアーナ女学院は紅茶を飲む学校なのよ」
「へぇ」
「一部の生徒・・・・・まあ戦車道をしている人で紅茶の名前で言われてる子がいるんだけどその子達は隊長だったり副隊長だったりするのよ」
「そうなんだ?」
「後は着いたらちゃんと連絡してね」
「わかったよ」
そんな感じで親と話をしていて気付いたら夜になっていたので時計を見ると夜の6時30分と表示されていたので俺は夕飯の準備を始めた。本当なら引っ越しの準備をしたかったが時間も時間だったので先に夕飯から始めました。 そして突然の転校宣言から3日後・・・・・
「それじゃあ俺は行くから」
「気を付けて行きなさいよ」
「そうする」
「それとね」
「まだ何か?」
「サンダースの理事長に会ったらコレを渡しといてくれない?」
「・・・・・手紙?」
「そうよ」
「携帯で良いんじゃねぇの?」
「これは直接渡す事で意味があるのよ」
「少なくともサンダースとグロリアーナは由衣の顔を知っているから大丈夫よ」
「どうして知ってるんだ?」
「由衣が小さい頃にサンダースとグロリアーナの理事長の家に何回か連れてって上げた事あるし学校にも何回か連れて行ったから仮に周りの人達に質問されたりしても私の名前を出せば少なくとも話くらいは聞いてくれる筈よ」
「お母さんが学生の時にいた学校って聖グロかサンダースだったん?」
「お母さんは大洗よ」
「知らない名前だな」
「今から20年以上前に戦車道で有名だったんだけどお母さんが大洗で優勝したのを最後にそれからの大洗は優勝してなくて・・・・・お母さん達の世代が大洗を卒業してからは結果が残せなかったから大洗から戦車道が無くなったのよ」
「そうだったんだ」
「由衣は今7連覇達成してるけど戦車道は続けるでしょ?」
「やるよ」
「それは良かった」
「男が戦車道するなって周りの人達に言われた時さすがにムカついたからその時の相手の人達全員と戦車道の公式戦で勝負して相手の心を折ったからな・・・・・白旗が上がっても攻撃しまくったし」
「そうだったわね」
「1番最高だったのは俺に男が戦車道をするなって言ってきた相手側の人達が男の俺に公式戦で負けて俺の顔を見るなりすぐに逃げ出したから笑えたよ」
「戦車道は女性のイメージがあるのは確かだからね」
「だから俺は公式戦が終わった後に言ったんだ」
「何て言ったの?」
「いつ?誰が?何の為に?どういった理由で?男が戦車道をしてはダメなのか?ちゃんとした理由を教えて下さいってインタビューされた時に言ったよ」
「そうなの?」
「それでも俺が・・・・・男が戦車道をするなって言うのであれば男の俺と公式戦で勝負しましょう!って言ったからな」
「その後どうなったの?」
「毎日!毎日!俺に戦車道するなって言ってきた人達全員が俺に負けて俺に謝ってきたよ」
「許したの?」
「許す訳が無いだろ?だから無視した」
「それでも納得が出来なかった人達がいたから連続で勝負して俺が勝って相手の戦車に白旗が上がってても試合が終わるまで攻撃しまくってた」
「まさかの行動!」
「フラッグ戦だったけど最後に相手フラッグ車を倒したが相手のフラッグ車を入れた全ての戦車を倒して白旗が上がっても攻撃しまくった。その結果は相手側のチームは公式戦で全員俺に負けて心が折れた後に2度と戦車道をしなくなったって話を聞いたよ」
「由衣は大丈夫だった?その後は?」
「ストレス溜まっていたぐらいで後は大丈夫だったな」
「毎日言われたらそうね」
「けど勝ちは勝ちだし!公式戦だから記録に残ってるから相手側は何も言えないしな」
「確かに公式戦は見てる人達が沢山いるわね」
「そういった事があったから中学の時は荒れてたしな」
「そうだったわね」
「まあ良いや!じゃあサンダースに行ってくるよ」
「わかったわ。サンダースに着いたら理事長と会うようにね」
「さてと!行きますか」
俺は家を出て明日から住む家に向かった。移動してから2時間が経ったけどやっとの事でサンダース大付属高校に着きました。
「やっとサンダースに着いたか」
「Hey!そこの貴方」
「えっと・・・・・俺ですか?」
「見かけない顔だけどサンダースに何か用なの?」
「今日から俺はサンダースに転校する事になってまして」
「そうなの?」
「俺のお母さんがサンダースの理事長と知り合いらしいんでサンダースに着いたら理事長と会うようにって言われたんですよ」
「そういう事なら案内するわ!私の名前はケイって言うの」
「俺の名前は沖原由衣で高校1年生です。」
「私も1年生なの!よろしくね」
「こちらこそ」
ケイさんの案内で理事長室に連れて行って貰って俺は中に入る事にした。中に入ると結構若そうな人が座っていました。
「失礼します」
「失礼します」
「こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちは」
「君は誰かな?」
「俺の名前は沖原由衣って言います。今日からサンダースに転校してきました。」
「ああ!美紀ちゃんの息子の!大きくなったわね」
「美紀ちゃん?」
「俺のお母さんの名前です」
「最後に会ったのは10年以上前だから君は知らないかも知れないけど君のお母さんの事は知ってるわ」
「そうなんですか?」
「ええ!」
「それとお母さんからサンダースに着いたら理事長と会うようにっと言われました。あと手紙を渡すようにと言われました。」
「今は携帯があるからそれで直接やりとりすれば良いのに・・・・・」
「これがその手紙です」
「どれどれ・・・・・なるほどね。確かに美紀ちゃんの手紙は受け取ったし確認もしたわ!」
「手紙には何て書いてあったんですか?」
「内容についてはまだ教えられないけど悪い話じゃなかったから良かったわ」
「そうなんですか?」
「ケイさん」
「何でしょうか?」
「これから美紀ちゃんの息子さんを学校案内してくれないかしら?」
「でも授業があるんじゃ?」
「他の学校ならダメだと思うけど私達サンダースは大丈夫よ!転校生が来るのは全教師が知っているし案内させても何も言わないから」
「わかりました!」
「失礼しました」
「失礼しました」
俺はケイさんと一緒に職員室に行って先生と話をしてからケイさんは先に教室に戻りました。俺は先生から少し話をしてから先生と2人で教室に向かいました。
「この教室が君のクラスだ。先生が呼んだら来るようにね」
「はい」
先生が教室の中に入ってしばらくすると先生が俺を呼んだので教室の中に入りました。
「初めまして!俺の名前は沖原由衣って言います。よろしくお願いします。」
「沖原の席は・・・・・窓際の所に座ってくれ」
「わかりました」
俺が先生に言われた窓際の所の席に行くと隣の席にはケイさんがいました。
「由衣!」
「さっきぶりですね」
「何だ?お前達知り合いか?」
「さっき職員室に案内してもらったんです」
「そうだったのか!それならわからない事があったら隣にいるケイに聞くようにな」
「はい!」
「由衣」
「何でしょうか?ケイさん」
「これからは同じ学校の生徒としてよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします」
アンツィオ戦がアニメで無かったから驚きました。話ではアンツィオの事を話してたのに