俺がやっと隊長としての仕事に慣れてきて編成やら何やらを考えていたらケイが隊長室に入ってきた。
「次の試合の相手が決まったわ!由衣」
「次の相手は?」
「プラウダよ」
「ノンナのいる学校か」
「けど私達には由衣がいるから大丈夫よ」
「だと良いがな」
「他の皆は全員揃っているわ」
「なら行くとしようか」
「由衣」
「何だ?」
「いいえ・・・・・何でもないわ」
「そうか?なら行くぞ」
隊長室にいた俺とケイは一緒に歩いてて皆のいる場所に着くと周りの人達が静かになったので俺は話しかける事にした。
「次の試合の相手はプラウダなんだけど前の試合で戦ったアンツィオよりは大変かも知れないが俺から皆に言う事は1つだけだ。・・・・・次の試合も俺達が勝つぞ!俺について来い!」
「「「イエスマム」」」
「けど由衣?どんな作戦でプラウダと戦うの?」
「まずは俺のフラッグ車の周りに護衛として5~6ぐらいは置いておく」
「そしたら?」
「そしたら残りの味方戦車が偵察して何かあったらすぐに連絡していつでも動けるように準備しておく」
「私はどうすれば良いのかしら?」
「ケイは副隊長だから俺と一緒に動きながら敵を見つけ次第に攻撃開始だ」
「わかったわ」
「タイミングは俺に合わせろ」
「もちろん」
「そして・・・ナオミには周りの敵戦車を撃破してくれ」
「イエスマム」
「俺はノンナと一騎討ちをするつもりだ」
「大丈夫なの?」
「プラウダはカチューシャとノンナがいるがプラウダはどうにも3年生と1年2年の仲が悪いらしくてな」
「そうなの?」
「仲が悪ければ悪いで俺達からすれば助かるんだ。うまくいけば自滅するかも知れないからな」
「そう簡単にうまくいけば良いけどね」
「コレばかりはどうなるかは知らないが最終的には勝つのは俺達だ」
「凄い自信ね」
「お前達が俺と一緒に公式戦で試合して負けた事が1度でもあったか?」
「無いわね」
「つまりはそういう事だ。勝ちたいって思ってるヤツと負けたくないって思ってるヤツは俺に従え!そしたら負けないで勝たせてやるよ」
「私は賛成するわ!少なくとも今のサンダースで由衣に不満がある人はいないと思うわ」
「だと良いがな」
「それじゃあ今日はコレで終わりかしら?」
「そうだな・・・後は特に無いから大丈夫だ」
「それじゃあ解散ね」
「帰る時は各自で気をつけて帰るようにな」
「次の試合が楽しみね。由衣」
「ああ」
「私達も帰りましょう」
「そうすっかね」
俺はケイと一緒に歩きながら話していたけどケイの家に着いたのでケイが家の中に入ったのを確認してから俺も家に向かって歩き始めた。そしてそれから1週間後・・・
「それではコレよりプラウダ高校とサンダース大学付属高校の試合を始めます。お互いに礼!」
「「「「よろしくお願いします」」」」
「それでは各校の指定位置まで移動してください」
審判が話終わった後に俺とケイは指定された場所に行って自分が乗る戦車の前に来た。
「俺はISー2で出るからお前達は何かあったらすぐに俺に伝えろ」
「「「イエスマム」」」
試合開始の合図を確認した俺達は少しずつ移動を始める事にした。俺の周りには副隊長のケイも含めて5両が俺の護衛をしていた。
「沖原隊長!敵の戦車を発見しました」
「結構早く見つかったな」
「どうしますか?」
「見つかった敵戦車を含めて何両いる?」
「えっと・・・5両です」
「よし!ならコレから俺達も移動するが深追いは絶対にするなよ!」
「イエスマム」
「ケイも俺の隣で一緒に移動を開始だ」
「わかったわ」
「沖原隊長」
「どうかしたか?」
「相手の戦車が近づいて来ました。どうしますか?」
「固まっていれば狙われやすくなる!各自でバラバラに動きながら出来るだけ相手に狙われないように気を付けながら射程内に入らないようにしろ」
「イエスマム!」
「撃って良いのは・・・撃たれる覚悟があるヤツだけだ!ナオミ!撃て!」
ナオミの一撃は相手戦車に当たり白旗が上がったのを確認した。
「良くやった!それじゃあ・・・っ!?」
嫌な予感がしたので後ろを振り向くとノンナが此方を狙っていて撃たれたが俺は急いで回避して外れて良かったけど気付かなければ落とされていたなっと感じた。
「白竜」
「ノンナ」
「私は貴方と勝負したいです」
「良いだろう!お前からの指名に全力で答えてやるよ!」
「由衣!」
「全員に告げる!今から俺とノンナの一騎打ちを開始するが手を出すんじゃねぇぞ!良いな」
「「「イエスマム」」」
「ケイは他のヤツと協力しながら周りの戦車を片付けろ」
「わかったわ」
俺以外の味方戦車は各自でバラバラになって今この場所にいるのは俺とノンナだけになった。
「待たせて悪かったな」
「私と同じISー2・・・・・それが今回の貴方のフラッグ車ですか」
「そうだ。俺は相手に合わせて戦おうと思って戦車を変えてるんだよ」
「しかしフラッグ車の白竜の貴方を倒せば私達の勝ちです。」
「確かにそうだがそういうのは俺に勝ってから言えよ」
「そうですね。今年は貴方に勝ちます」
「言ってろ!最終的に勝つのは俺だがな」
「行きます」
「来い!俺を楽しませてみろ!」
俺とノンナの一騎打ちが始まったけどノンナはフラッグ車じゃないがノンナを倒せば後はカチューシャを倒せば良いだけになるので俺は気を抜かない事にした。
「由衣・・・大丈夫よね?」
「副隊長!私達はどうしますか?」
「少しずつで良いから相手の戦車を倒すわ!」
「イエスマム」
「ナオミも見つけ次第に撃っちゃって」
「イエスマム」
「後は相手のフラッグ車なんだけど・・・」
私が周りを見ていた時に反対側の方から此方に向かって来ている戦車がいた。
「ちょっと!白竜いないじゃないのよ!」
「由衣ならプラウダの副隊長と一騎打ちをしてるわ」
「ふん!ノンナが負ける筈が無いわ」
「ずいぶんと信頼してるのね」
「ノンナは強いんだから!」
「けど由衣の所に行かせる訳にはいかないわ!ここで私が倒してあげる!ファイア!」
「逆にカチューシャがすぐに倒してあげるんだから!」
私の周りには味方戦車がいるけど私はプラウダのフラッグ車のカチューシャと勝負する事になった。カチューシャの周りも護衛として5両いるけど他の戦車に乗っている子達が引き付けてくれていた。相手のフラッグ車さえ倒せば終わりになるけど倒せるかわからなかった。
「さあ!行くわ!私達サンダースが由衣だけのチームだと思わない事ね」
俺がノンナと一騎打ちを初めてから20分が経ち撃っては避けての繰り返しで今にも当たりそうで当たらないような感じになっていた。
「流石にノンナはすぐに倒せるとは思って無かったが結構時間が掛かってんな・・・去年よりも強くなってるのが良くわかった。また腕を上げたな」
「私は去年ですが白竜に負けてしまいましたからあの後は練習して貴方を倒す為にひたすら頑張ってきました。」
「そっか・・・・・そんなに去年の俺に負けて悔しかったか?」
「はい」
「じゃあ悪いがまた悔しい思いをしてもらう!俺は他のヤツに負けてあげる訳にはいかないんでな」
「今年こそは!」
「だったらさ・・・今から俺とお前で1発勝負しようぜ!」
「1発勝負?」
「お互いに撃てる回数は1回だけで白旗を先に出した方の勝ち・・・どうだ?」
「良いのですか?貴方は私と違ってフラッグ車なんですよ」
「最終的に勝つのは俺だから大丈夫だ」
「私が負けるとでも?」
「勝てんぜ!お前は」
「その勝負を受けましょう」
「決まりだな・・・じゃあ今から俺のカウントを始めるから0になったらお互いに動いて撃つがタイミングは自由だ」
「わかりました」
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「0」
カウントが0になって俺達は動き出し当てられそうな距離に近づいてから俺達は同時に撃った。
「やはり貴方は強いですね。白竜」
「何言ってんだ。ノンナも強いよ」
ノンナの戦車から白旗が上がっていたが俺の戦車には白旗は上がっていなかった。
「ISー2行動不能!」
「今年も貴方に勝てませんでしたか」
「その割には悔しそうには見えないな」
「私は男子で在りながら戦車道をしている貴方を見て勝つつもりでいましたから」
「油断や慢心あったから負けたんだよ」
「それらが無ければ勝てていたと?」
「知らねぇな!そん時のコンディションとかあるだろうしな」
「そうですね」
「けど俺の勝ちでお前の負けだ。」
「はい」
「また来年になったら俺に挑んでこい」
「わかりました」
「少なくともプラウダだったらまたお前と一騎打ちをしてやるよ」
「では来年こそは私が貴方に勝ってみせます」
「それは楽しみだ。お前には特に期待しとくよ」
「Tー34/76行動不能!サンダース大学付属高校の勝利!」
「白竜」
「なんだ?」
「また試合しましょう」
「良いぜ!また試合が出きるのを楽しみにしているけどそれでも俺達が勝つから」
「来年こそは貴方を倒します」
「期待して待ってるぜ!」
「それと白竜」
「なんだ?」
「去年の話ですが継続が私の戦車を盗んだ時に貴方は返してくれましたね。」
「あー・・・・・あれな」
「私と貴方は敵なのに何故そうしてくれたのですか?貴方だったら私の戦車を自分用に変える事も出来た筈です」
「お前の戦車は去年の俺と戦ってお前は負けて俺は勝ったけど良く知りもしないヤツらに横から奪われるような感じがしたからだ。そして盗んだ後に自分達の戦車として使おうとしてるのが気に入らなかったからな!アイツらは俺の戦車も盗もうとしてたから罰を受けてもらったわ!」
「何をしたのですか?」
「アイツらに向かって撃ったんだ。当たるギリギリの所までな」
「そうでしたか」
「流石に撃たれるとは思わなかったらしくてな?驚いていたよ」
「それはそうでしょうね」
「人の物を盗んだり盗もうとしたんだ。犯罪者相手に躊躇う気も無いし何をされたって文句は言えないんだよ」
「そうですね」
「コレ・・・・・俺の連絡先だから何かあったら連絡してこい」
「良いのですか?」
「話ぐらいは聞いてやるよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあ皆を待たせちまってるしお互いに戻ろうぜ」
「はい」
俺達2人は戦車から降りてお互いに握手してから合流する事にした。
コロナが流行っていますが皆さんも体調には気をつけて下さい