男子高校生が戦車道で何かをしてみる話   作:シデンカイ

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大洗とBC自由学園の続きが早く見たいな


第3話

「専用車ですか?」

「どうだろうか?」

 

俺達1年生チームと2年生3年生の連合チームで練習した後に俺は着替えようと更衣室に行こうとしたら後ろから誰かに話しかけられたので振り替えって見てみると戦車道の3年生の隊長に話しかけられたので話をしていた。

 

「確かにあるにはありますけど・・・・・俺だけが専用車を使って公式戦に出場なんていいんですか?俺は男です」

「確かに沖原君は男で本来ならば公式戦に出られないが君には実績があるからな」

「7連覇ですか」

「私達サンダースは何回か準優勝した事だったらあるが優勝した経験は無いんだ」

「黒森峰に7回連続で優勝を持ってかれてますからね」

「私は3年生だから今年で最後になるけど最後ぐらいは優勝してみたいんだ」

「誰だって負けたくないですからね」

「そこで私は思ったんだ」

「何をですか?」

「今年の全国大会のルールには男性が公式戦に出てはいけませんとかって書いてない事だ」

「っ!?」

「つまり今年は出る気があるなら出られるって話だよ」

「確認させてもらっても?」

「構わないよ」

「・・・・・確かにそんな事は書かれていないですね」

「どうする?沖原君は今年の全国大会に出てみるかな?」

「出ます」

「即答だね」

「今年は良くても来年はダメになってるかも知れませんからね。それに・・・・・」

「それに?」

「先輩が言ってた最後の大会で優勝したいって気持ちを俺は聞いてしまいましたからね。優勝させてあげたいって思ってますから」

「沖原君」

「やるからには俺も負けたくないし勝ちたいのでその話を引き受けますよ」

「ありがとう」

「そこで何ですが隊長にちょっと頼みたい事あるんですけど良いですかね」

「何かな?」

「専用車についてはわかりました。それと試合の時なんですが俺はケイがいるチームだけに指示を出したいのですけど良いですか?」

「ケイがいるチームだけ?」

「はい」

「それは何故かな?」

「2年生は来年もありますから特に言いませんが今いる3年生達は来年になったら卒業しますし今の内に3年生がいなくなった後の事を考えなければならないっと思いまして」

「あー・・・・・そういう事」

「その為まずは俺がケイに指示を出せるようにしてそれに慣れたら少しずつ全体に指示を出せるようにしたいなっと思ったんです」

「確かに私達3年生は来年で卒業してしまうからね」

「だけどサンダースは今いる3年生達全員が抜けても人数だけなら大丈夫です」

「戦車については?」

「それについては練習すれば少しずつ慣れるようになりますがすぐには無理でしょうね」

「なら来年の隊長は沖原君を指名したいのだけど・・・」

「それは出来ません」

「どうして出来ないのか教えてくれるかな?」

「俺は親の仕事の関係で引っ越しが多いんですよ」

「だからいつ離れるか実際わからないから指名しないでほしいと?」

「そういう事です」

「確かにそれなら納得は出来るが・・・・・それじゃあ沖原君の他に誰かいるかな?」

「1人だけいます」

「それは?」

「ケイです」

「えっ!あの子!?」

「今は俺が実際に指示を出しているのでわからないって思うかも知れませんが俺がいなければケイが隊長になるのをオススメしますよ」

「うーん・・・・・」

「何でしたら明日は1年生チームと2年生チームで勝負させてください」

「3年生は出なくて良いのかい?」

「3年生は来年で卒業していなくなりますから・・・だったら今の内に1年生と2年生の実力を確認しといた方が良いと思いますから」

「確かにそうね」

「大会前ですが実際に決めるのは俺じゃなくて隊長ですから良く考えて決めた方が良いかと思いますよ」

「まあ間違ってはいないな・・・・・よし!なら明日の放課後に練習して1年生チームが勝ったらケイを隊長にさせてあげるよ」

「ありがとうございます」

「逆に2年生が勝ったら2年生の誰かを選ぶからね」

「それで構いません」

「じゃあ次の隊長については監督と一緒に話をしてくるけど沖原君の事については参加で良いんだよね?」

「はい」

「全国大会では期待しているからね。白龍さん」

「時々それで言われます。それではコレで失礼します」

「気をつけて帰るように」

 

隊長と話が終わった俺は家に帰ろうとしたけどカバンが無い事に気付いたので教室に戻ってカバンを持って帰らなきゃと思い教室の中に入るとケイがいた。

 

「遅かったわね」

「隊長に話しかけられてな」

「隊長に?」

「今後の事についての話をしていたんだ」

「そうなの?」

「3年生が来年になったら卒業するだろ?だから明日の練習は1年生と2年生で練習をする事になった」

「へぇ」

「ちなみに明日だが俺達1年生チームが明日の2年生チームに勝ったら次の隊長は・・・・・お前だ」

「次の隊長は由衣じゃないの?」

「俺はサンダースに入学してないだろ?しかも転校生だ」 「そうね」

「今後いつ転校するかわからないのに隊長なんか出来る訳が無いだろ」

「そうかしら?」

「それに・・・」

「それに?」

「いや・・・・・まだ止めとく」

「気になるわね」

「ケイ」

「なに?」

「明日は頑張ろうな」

「そうね」

 

 

ケイと一緒に話ながら歩いていたらケイの家に着いたので俺はケイが家の中に入ったのを確認したら今度は歩いて自分の家に向かった。そして歩いていると自分の家が見えてきて家の玄関に着いたのでカバンから家の鍵を出して使って中に入ってから夕飯の準備を始めた。夕飯を食べてからは片付けと洗い物をした後お風呂に入って勉強してから寝る事にした。そして次の日の放課後・・・

 

 

「それでは今から1年生チームと2年生チームの練習を始めます。お互いに礼!」

「よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「ケイ」

「なに?」

「今回なんだがケイは1年生全体では副隊長って事にしておくけどやってほしい事があるんだ」

「何をやるの?」

「それは・・・・・」

「・・・・・本当に出来るの?」

「出来るの?じゃなくてやるんだよ」

「由衣が言うと本当に出来そうね」

「やってやる!やってやるぞぉぉぉ!?ぐらいの気持ちが無いとな」

「ちなみに作戦名は?」

「コロコロ作戦だ」

「ああ・・・・・本のヤツね」

「そっちじゃねぇよ!」

「沖原隊長!」

「どうした?」

「こちらAチーム!2年生チームの戦車を発見しました」

「数は?」

「8両で縦1列で並んでます」

「よし!なら好都合だ」

「どうしますか?」

「AからFまでのチームは左右に別れろ!これよりコロコロ作戦を開始する」

「イエス・マイロード!」

「配置に着いたら周囲を良く見て俺に報告しろ!ケイはいつでも撃てるように準備をしておけ」

「わかったわ」

「こちらAチーム!配置に着きました」

「Bチームも着きました」

「CチームもOKです」

「Dチーム異常なし」

「Eチーム異常なし」

「Fチーム異常なし」

「よし!ならABCの3チームは先頭の戦車の左側を!残りのDEFチームは反対の右側を狙って撃て!」

「イエス・マイロード」

「ケイは俺と一緒に先頭の戦車の履帯を狙ってくれ」

「わかったけど何処を撃つの?」

「なら左側を狙ってくれ!俺は右側を撃つから」

「こちらDチーム!あと3分ぐらいでこちらに来ます」

「向こうは俺達に気付いたか?」

「どうやらまだ気付いてないようです」

「ならカウントダウンだ!0になったら一気に攻撃だ!」

「10」

「9」

「8」

「7」

「6」

「5」

「4」

「3」

「2」

「1」

「0・・・・・撃てぇぇぇぇぇ!?」

 

相手チームの先頭の戦車は一気に撃たれた後に最後は俺とケイに狙われて履帯のギリギリの所を撃った。すると戦車が引っくり返ってコロコロと回転しながら他の戦車を巻き添えにしていった。中にいる人達は後で絶対に吐いてそうだなぁぁぁ・・・

 

「凄い!8両全ての白旗が上がりました」

「計画通り!」

「由衣!」

「ケイは偵察して見つけたら攻撃だ!残りは2両!?AからFチームで探し出せ!残りは俺のフラッグ車の護衛に専念しろ」

「イエス・マイロード」

「こちらAチーム!残りの2両を見つけました」

「ならBからFまではAチームと合流しろ」

「由衣!私はどうすればいいかしら?」

「ケイも合流して攻撃に参加してくれ」

「わかったわ」

「俺は今いる護衛の人達と待機してるから何かあったら言うから聞き逃すなよ」

「沖原隊長」

「どうした?」

「副隊長が残り2両を撃破して白旗が上がりました」

「よし!俺達の勝ちだな」

「そこまで!1年生チームと2年生チームの対決は・・・・・1年生チームの勝利です」

「やったぁぁぁ」

「勝ったぁぁぁ」

「ヒャッハー」

「隊長のおかげで勝てました。ありがとうございます」

「みんなが協力してくれたから勝てたんであって俺だけの実力じゃないから」

「それでもありがとうございます」

「由衣!由衣!由衣!由衣!由衣!由衣!」

「由衣!」

「良くやったな!ケイ!さすがだ!?」

「ありがとう」

「隊長と副隊長」

「なんだ?」

「なに?」

「3年生の隊長が呼んでいます。会議室に行って下さい」

「わかった。他の人達には着替え終わったら解散するように伝えとくように」

「イエス・マイロード」

「ケイ・・・一緒に行かないか?」

「そうね。一緒に行きましょう」

 

 

俺達2人が会議室に着くと3年生の隊長が1人座っていて俺達を見つけると此方に近づいてきた。

 

「さっきの練習を見ていたぞ」

「そうでしたか」

「沖原君には昨日だけど帰る前に話したよね?」

「そうですね」

「それで私じゃない他の3年生全員にも聞いたが次の隊長は沖原君を指名していた。」

「待ってください!俺達1年生チームが勝ったらケイを隊長にするようにって俺は言いましたけど」

「確かに言ったね。けど他の3年生は君が良いと言ってたよ」

「ケイじゃ駄目なんですか?」

「まだまだ頼りない所があると他の3年生が言ってたから仮に彼女が隊長になったとしても不満は残るだろうね」

「だから俺なんですか?」

「君が隊長になる分には不満は無かったし私じゃない他の3年生達は全員が賛成だと言っていたよ」

「そうなんですか?」

「君には実績もあるしな・・・・・それに何だがさっき2年生にも聞いてみたが隊長がケイでは無く沖原君なら反対しないっと言ってたし賛成だと言ってたよ」

「良かったじゃない!由衣」

「わかりました。なら俺は隊長をやってみます」

「じゃあそのように私の方から全体に伝えておくとしよう」

「ありがとうございます」

「君が隊長と呼ばれるのは私達3年生が卒業したらになるから来年からは隊長として頑張ってね」

「はい」

「じゃあ今日は着替えたらそのまま帰って良いから」

「わかりました。それじゃあ先に帰りますね」

「それなら来年は隊長としてよろしくね。由衣隊長」

「なら期待に応えなきゃな」

「そうね」

「それじゃあ家に帰るとしますか」

「私は帰る準備が出来たわ」

「俺も大丈夫だから行くぞ」

「けど今は次の大会に集中しないとね」

「勝って優勝を目指すぞ」

「今から楽しみね」

「そうだな」




前書きも後書きも何を書くか迷うな

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