公式戦で継続高校と戦う前に継続高校の方から練習試合でフラッグ戦を申し込まれた俺達は試合をするか迷ったが今回は皆の意見を聞いて試合をする事になった。
「それでは!これより継続高校とサンダース大学付属高校の試合を始めます。お互いに礼!」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「貴方が白竜の沖原由衣君ね?」
「そうですけど?どちら様ですか?」
「私の名前はルミよ!白竜の貴方に勝って見せるわ」
「俺と一騎討ちですか?」
「そうよ!プラウダ戦みたいに貴方に一騎討ちを申し込むわ」
「わかりました!ならばその勝負をお受け致します」
「それじゃあまた後でね」
「はい!」
「・・・・・良かったの?」
「何がですか?」
「一騎討ちの事よ」
「大丈夫です。あの人がフラッグ車だと言うのがわかりましたから」
「何処でわかったの!」
「俺に話しかけて来た時に周りの人達は一言も話してませんでした。」
「それで?」
「それは継続の周りの人達が俺に話しかけて来た人が隊長だと教えてくれたようなもんですよ」
「なるほどね」
「さて!隊長!そろそろ行きましょうか」
「ええ!」
試合が開始したので俺達は動く事にした。
「沖原君は先に行って見つけ次第に相手を倒して!」
「わかりました!」
「他の人達も相手の戦車を見つけたらすぐに報告するように」
「「「イエス・マム」」」
「こちら白竜!相手フラッグ車を見付けました!」
「もう見つけたの!」
「見つけたわ!白竜」
「試合前に言ってた一騎討ちか!」
「前から貴方には興味があったのよ!男なのに無敗で勝ち続けている実力者なんだから私が勝てば貴方から見て初めて負けた相手が私になるからね」
「なら負ける訳にはいかないな!いざ!尋常に」
「「勝負」」
継続高校のルミと名乗った人と一騎討ちをする事になったが相手の戦車の数はフラッグ車を入れて3両だけだった」
「何でこんなに撃ってるのにどうして当たらないの!」
「狙いが甘いな!余裕余裕!」
「ならコレでどう!」
「ひょいっとな」
「いい加減に当たりなさい!」
「当たれって言われて当たる人いないですよ!」
「コレがサンダースの白竜か!」
「あまり長引かせる訳にはいかないから終わらせます!」
「しっ・・・しまった!」
「撃てぇぇぇ!」
撃った音が大きくそして相手のフラッグ車から白旗が上がるのを確認した。
「Tー34行動不能!サンダース大学付属高校の勝利!」
「よし!勝った」
「負けちゃったか」
「俺の勝ちですね」
「そうね。でも楽しかったわ」
「また今度何処かでやりましょう」
「その時は私が勝つからね」
「また俺が勝たせてもらいますけどね」
継続高校と練習試合が終わったその日の夜・・・・・
「風に誘われて来たら白竜の戦車が・・・・・これは貰っても良いと戦車が言っているから持って帰るとしよう」
そう思った私は白竜の専用車に近づいて触ろうとした瞬間だった。
「やっぱり盗みに来たか」
「これは何かな?何故か動けないんだけど」
「コイツは盗みに来たヤツら専用の罠だ」
「私は盗みに来たんじゃなくて目の前にある戦車を持って帰ろうとしただけだよ」
「それを盗むって言うんだ」
目の前にいる1人目とは別に外にもう何人かいる気配がしたので俺は話しかけた。
「外にいるヤツも出てこいよ」
「嘘!バレてた!」
「早くしろよ!」
「わかったわ」
外にいる人達も出て来て全員で5人もいたのでやっぱり盗む気で集まったんだなって思っていた。
「さて・・・・・俺の専用車を盗もうとしたんだから覚悟は出来てるよな?」
「何の事かな?盗んではいないさ・・・・・さっきも言ったけど目の前の戦車を持って帰ろうとしただけさ」
「じゃあ証拠を出してやるよ」
「証拠?」
「コイツだ」
それは俺の戦車を盗もうとした今いる1人とは別に5~6人の継続の人達がプラウダの戦車を盗んで行った場面だった。
「しかもこのプラウダの戦車は俺達が公式戦でプラウダと試合した後すぐだったからな・・・・・修理してない状態で良く盗めたもんだ。しかもコイツは俺と一騎討ちをしたヤツの戦車なんだよ」
「それがどうしたって言うんだい?」
「敵とは言え俺と一騎討ちをしたヤツの戦車を盗んでんじゃねぇよ!俺達2人の戦いを汚しやがってよ!」
「っ!?」
「盗むって事は犯罪なんだ。悪い事なんだよ!それを知らないで盗みやがって」
「確かに盗むのは犯罪だけど盗むのは悪い事は知ってたよ」
「はぁ!?盗むのは悪い事だと知ってた!なら知ってたにも関わらず盗んだんだからお前らは犯罪者だな」
「違いないわね」
「隊長・・・・・帰ったんじゃなかったんですか?」
「君が気になったんで引き返してきたんだけどこの5人が?」
「盗むのは悪い事だと知っててやった犯罪者ですよ」
「そうなの!」
「俺の専用車は無事でしたがプラウダ戦で俺と一騎討ちをしたヤツの戦車をコイツら継続が盗みましたからね」
「どうして君がそれを知ってるの?」
「そこのビデオカメラに動画を撮ってましたからね。後はこれを警察に出した後にネットに拡散すれば終わりです」
「待ってくれないかな?」
「なんだよ?継続・・・・・いいや!犯罪者さん」
「警察とネットに拡散させるのは止めて欲しいな」
「お願い!私は今年で最後の戦車道なの!だから見逃して」
「犯罪者が何を言おうが関係ねぇよ!Tー28!標準を犯罪者に向けろ!」
俺がTー28に指示を出すとTー28が継続の5人に標準を合わせた。
「ちょっ!本気で撃つ気!」
「当たり前だろう?その前に良い物を見せてあげましょう」
「良い物?」
俺がズボンの右ポケットから拳銃を出すとそれを右手に持って構えた。
「それ・・・・・拳銃じゃない!?」
「どうせオモチャでしょ?」
「嘘ね。私は騙されないわよ」
「なら見せてあげますよ」
俺がガラスのビンを地面に置いてビンに向かって拳銃を使うとビンが粉々に割れて砕け散った。
「きゃあああ!」
「ほっ本物!」
「・・・・・」
「俺はコイツがオモチャだと言ってませんよ」
「確かに言って無かったわね」
「いったいいつから・・・・・コレがオモチャだと錯覚していた?」
「この継続の5人どうしようかね?」
「さて・・・そんな犯罪者の5人に聞きますが頭と心臓の何処に撃たれたいですか?言ってくれればそこに撃ちますから」
「待っ・・・・・待って!待って!待って!本当に待って!」
「うるせぇな!何だよ!」
「返す!プラウダの戦車を返すから!?」
「返すから・・・・・何?」
「私達を・・・・・見逃してください」
「はぁ!?プラウダの戦車を盗んで今度は俺の戦車を盗もうとしたクセに見逃してくれだぁ!?はーははははははははははは!ふざけた事を言ってんじゃねぇよ!」
「まあ継続のやった事は犯罪だしね」
「Tー28!俺が3カウントするから0になったら撃つようにな」
「本気!本気なの!」
「いくぜぇ!3」
「2」
「1」
「0」
「撃てぇぇぇ!?」
Tー28に指示を出した後はTー28が継続に向かって当たるように仕向けたがわざと位置をズラした。打った弾丸はスレスレで外れたけど大きな音と何かが壊れた物が辺りに散らばった。
「ほっ・・・本・・・当に・・・撃つ・・・なんて」
「誰が撃たないって言いました?俺はそんな事を一言も言ってませんよ?」
「確かに言って無かったわね」
「Tー28!今度は継続の頭を狙うように標準を合わせろ!」
「謝るから!もう盗まないから!プラウダの戦車も返すから!」
「撃たないでください!お願いします!」
「何でもしますから!何でもしますから許してください!」
「本当に撃つなんて・・・」
「殺さないで!殺さないで!」
「俺はね?やる時は、やる男なんだよ?」
「お願い!何でもするから!見逃して!」
「じゃあ継続のお前らに選択肢をくれてやるよ」
「選択肢?」
「1つ目は盗んだ戦車をプラウダに返した後に次の公式戦の対戦相手の継続が辞退する道を選ぶか」
「・・・・・」
「2つ目は警察に被害届けを出した後にネットに拡散される道を選ぶか」
「・・・・・」
「3つ目はここで戦車の的になって撃たれる、もしくは俺に撃たれる道を選ぶか」
「・・・・・」
「好きな方を選んで良いけど、どちらも選ばないは無しだからな」
「ダメなの!」
「当たり前だろ!犯罪者にチャンスをくれてやっただけでもありがたいって思えよ」
「それは・・・」
「俺個人としては2番を選ぶけどね。運が良ければ継続は公式戦に数年間の出場停止処分か廃校のどちらかになるんだからね」
「それは困るんだけど!」
「じゃあさっさと選べよ!犯罪者!」
「私は1番を選ぶわ」
「良いんですか!?」
「この子が言うように確かにプラウダの戦車を盗んだのは事実であり白竜の戦車も盗もうとしたのも確かだからね」
「へぇ・・・・・今になって認めるんだ」
「私達がやりたいのは戦車道であって犯罪じゃないからね」
「けどプラウダの戦車を盗んだのは事実だし犯罪は犯罪だから今更もう何を言っても遅いけどね」
「そうかも知れないね」
「じゃあコレにサインしなよ」
「何これ?」
「コレにサインして提出すれば継続は辞退する事が出来るから」
「・・・・・書いたわ」
「・・・・・確かに確認した」
「それじゃあ!」
「まだだ!ちゃんとプラウダに返した後に辞退する所を俺が確認するまでは監視しておくからな」
「そんな・・・」
「少しでもおかしな動きをしたら本気で撃つからな」
「わかったわ」
「ほら!さっさと歩け!」
それから数日後・・・・・継続がプラウダに戦車を返して次の公式戦を辞退したのを確認した後は被害届けとネットに拡散して一般の人達にも伝えた後に継続がサインした物も一緒に提出した。その結果は継続が今年と来年の公式戦の出場停止処分に決まりました。だけど継続の代わりにBC自由学園が次の対戦相手に決まった。その連絡を聞いた俺は隊長に対戦相手が変わった事を伝えた後に隊長の方から全員に話をして次のBC自由学園戦を考える事になった。
「BC自由学園ってどんな所なんですか?」
「1年生は知らないと思うから仕方ないけど知波単学園は去年のベスト6よ」
「ベスト6!」
「去年は黒森峰が優勝して2位が私達サンダースで3位が聖グロで4位にプラウダと5位に知波単学園で6位がBC自由学園だったのよ」
「じゃあ結構強い学校なんじゃ!」
「それがそうでも無いのよ」
「と言うと?」
「BC自由学園は試合中でもお互いにケンカしてばっかでチームプレーもして来ないから戦い方は単純で分かりやすいからよ」
「そうなんですか?」
「それで良くベスト6になれましたね」
「クジ運が良かったのかしらね?」
「けど去年はベスト6でもその前とかは最高でベスト8止まりみたいなの」
「じゃあ強いですね」
「気を付けなくちゃね」
「沖原君もBC自由学園戦は気を付けてね」
「わかりました。」
「由衣!ちょっと良い?」
「何だ?」
「前から気になってた子がいたから紹介したいんだけど」
「ケイが気になってる人か・・・よし!呼んでくれ」
「わかったわ!・・・・・こっちに来て!」
「こんにちは」
「こんにちは」
「こんにちは・・・ケイが言いたかったのはこの子?」
「名前はナオミで射撃の命中率が高かったの!」
「俺の名前は沖原由衣だ。よろしくな」
「ナオミだ。こちらこそよろしく」
「沖原君・・・どう見る?」
「・・・・・試しにファイヤフライに乗せてみましょう」
「わかったわ!ナオミ!頑張って」
「ああ!」
ナオミにファイヤフライを乗せてナオミの命中率を確認しながら見ると10回中8回も的に当てられた。
「どう?由衣?」
「俺は良いと思うんだ。隊長は?」
「私も良いと思うわ」
「良かったわね!ナオミ」
「何とかやれて良かった」
「ナオミの戦車は・・・・・ファイヤフライに乗ってくれ」
「良いのかい?」
「あんなに命中率が高かったからナオミにファイヤフライを任せても大丈夫だと俺と隊長が判断した」
「ありがとう沖原」
「さて!それじゃあ次のBC自由学園の対策をしましょうか」
BC自由学園の対策で話をしてから数日が経って今日はBC自由学園と試合する日になった。
「沖原君は今回も専用車を使うのかな?」
「そうですね。けど前とは違うのを使いますよ」
「何を使うの?」
「今回はパンターG型で行きます」
「その時その時で変えるんだね」
「コイツらに乗って少しでも慣らしておく必要があるんで」
「じゃあ沖原君はパンターG型で出るのね?」
「はい!」
「じゃあ今日も私達を勝たせてね」
「もちろん!勝たせますよ!」
「隊長!由衣!そろそろ試合の時間になるわ」
「わかった!ケイは先に準備をしててくれ!」
「任せて!」
「沖原君は挨拶に行く?」
「行きます」
「じゃあ私の後ろから来てね」
「はい」
俺と隊長の2人が歩いて行くと既にBC自由学園の人達が揃っていた。
「それではこれより!BC自由学園とサンダース大学付属高校の試合を始めます。互いに礼!」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「それでは各自で移動してください」
「ちょっと良いかしら?」
「はい?」
「私の名前はアズミって言うんだけど貴方が白竜かしら?」
「そうですけど?」
「私達の学校はいつもベスト4常連校って呼ばれてるんだけど今年は優勝するつもりでいるのよ」
「・・・・・」
「だからこの試合は勝たせてもらうわね」
「残念ですがこの試合は俺達サンダースが勝ちますから」
「へぇ・・・」
「それでは、また後で」
挨拶が終わって移動した後は戦車に乗って試合が開始してから移動した。
「相手の戦車は5両よ!周りに警戒するように!」
「「「イエス・マム」」」
「ARL44とソミュアS35を見付けました」
「今回もフラッグ戦だから迅速に相手のフラッグ車を見つけて勝ちに行くわよ」
「隊長!」
「どうしたの?沖原君」
「こちらの戦車が攻撃を受けてます!」
「えっ!何処から!」
「それはわかりません!ですが俺達の戦車が6両もやられて後は俺と隊長とケイとナオミだけなんで今から相手の戦車を片付けたら合流します!」
「負けないでよね!」
「はい!ケイは俺と一緒に来てくれ」
「わかったわ」
「ナオミは今いる場所から狙撃して相手の戦車を減らしてくれ!」
「イエス・マム」
「由衣!見つけたわ」
「流石だ!ケイ!撃てぇぇぇ!」
「・・・・・白旗を確認したわ」
「沖原!こちらも倒したぞ!」
「俺も倒したぞ!後は相手のフラッグ車だけだ!急いで隊長と合流するぞ!」
「相手のフラッグ車は何処かしら?」
「私ならココよ!でも・・・撃ちなさい」
「何処を狙って・・・・・しまった!履帯が!」
「コレで終わりね」
「隊長!」
「やらせるか!」
「ケイは隊長と一緒に下がってくれ!」
「だけど由衣!」
「俺が相手のフラッグ車を撃ち落とすからさ」
「信じて待ってるわ」
「ああ!」
「沖原君!」
「安心して待っててください」
「わかったわ」
「サンダース大学付属高校1年生の沖原由衣だ!」
「BC自由学園のメグミ!勝負よ!」
「受けてたちます!」
「当たりなさい!」
「残念!無念!また来週!」
「コレで!」
「当たらなければ意味は無い!」
「これならどう!」
「当たって上げる訳にはいかないな」
「なかなか当たらないわね」
「コレで終わりにします!撃て!」
「履帯を切られた!逃げられない」
「フィニッシュ!撃てぇぇぇ!」
相手の攻撃を避けながら俺は相手に攻撃して白いんげんが上がるのを確認した。
「ARL44行動不能!サンダース大学付属高校の勝利」
「やったぁ」
「しゃあああ」
「勝った」
「負けちゃった」
「確か・・・アズミさんでしたよね?」
「そうだけど」
「またいつか何処かで一緒にやりましょう」
「次は負けないからね」
「楽しみに待ってます」
この試合に勝った事で俺達の決勝行きが決まった。
前書きも後書きも何を書けば良いのかわからなくなってくるんだよな