異なる世界で妹として楽しんでいます   作:日々草

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リムル視線で書いてみました。


テンペスト

 

 

 

.....................

 

 

...びっくりしたぁ!ドラゴンって聞いていたけど......黒いドラゴン...か.........

 

 

『......まあ、これが普通の反応よね。』

 

 

『ん?...ひょっとして、俺を抱いていたのは........』

 

 

『私よ。はじめまして、スライムさん。』

 

 

...小さい女の子。こんなところにいるのはおかしいな......というか、ドラゴンが目の前にいるのに平然としているのも怪し過ぎるしなぁ。

 

 

『......えーっと...キミ、何者?』

 

 

『......その前に、スライムさん、お名前は?』

 

 

.....この子、本当に何者なんだ?何故、スライムの俺に............

 

 

『.........話を変えた方がいいかな?....そうね、..前世ではどうでしたか?』

 

 

『...前世⁉どうしてそれを...............』

 

 

...俺を転生者だと気づいている。転生者を知っている。............ひょっとして.........

 

 

『私も転生者です。前世では、水上 音羽という名前です。住んでいた場所は、東京都というところです。』

 

 

『俺は、三上 悟、それが俺の前世の名前だ。』

 

 

......東京都、ということは同郷者か。

 

 

『悟ってことは、前世では男性だったのですね。』

 

 

『ああ。死ぬ前は、37歳のサラリーマンだったんだ。できればもっと生きたかったよ。お前は?』

 

 

『私は、まだ学生でした。アルバイトもまだしたことがなくて、私もまだまだ生きて、色んなことをしたかったです。』

 

 

俺よりも若かったのに、早くに亡くなってしまったんだな。俺よりも未練がいっぱいあったはずだ。

 

 

『......病気とかで亡くなったんですか?』

 

 

『ううん。通り魔に刺されそうになった後輩を庇って、ね。後悔はしていないよ。』

 

 

『...俺もだ。会社の後輩を通り魔から庇って亡くなった。......何か似ているな。名字も三上と水上で似ているし、.........なんか、こう、兄妹みたいだな。』

 

 

...思わずお互いに探り合いのような感じで聞いちゃったけど、悪いことしちゃったな。何か言って、気を紛らわすことができたらいいんだけど、変なことしか言えないな.........。

 

 

『.....えっ?いや、一様、兄妹ですよ?』

 

 

『...は?』

 

 

...どういうことだ?

 

 

『...あのー.....何を言っているんだが.........』

 

 

『..うーん.........そうだ。...あの、..............できますか?......そうですか!...では、お願いします。』

 

 

........誰と話しているんだ?

 

 

『解。私と同じ反応を探知しました。おそらくその者と話しているのかと..........告。その者が干渉してきます。抵抗しますか?』

 

 

...いや、しなくていい。少し話してみたいしな。.....それより、大賢者、同じことができるか?できれば、お前もあの子に挨拶くらいしといてほしいんだけど...。

 

 

『了。』

 

 

......大賢者もできるんだな......。

 

 

『お答えします。私は、ユニークスキル『記憶者』といいます。』

 

 

.........お、きたきた。記憶者がきたけど、大賢者は、あの子と話しているのかな?

 

 

『お答えします。大賢者と干渉していることを確認、間違いありません。』

 

 

...おお、ならよかった。それで、一様、俺とあの子が兄妹だって、...いったいどういうこと?

 

 

『お答えします。彼女は、半分人間、半分魔族なのです。』

 

 

.........は?

 

 

『ですから、彼女は、半分人間、半分魔族なのです。何故だが分かりませんが、見た目は人間で、魔族のオーラは、人間達には見えないのですが、魔素が命の元で、それに、魔族ならそのオーラが見えるので、半分人間、半分魔族ということにしています。私からは、彼女のことを調べられませんでした。ですが、魔素を調べたところ、兄妹であることが分かりました。』

 

 

.........半分人間、半分魔族......見た感じ人間の女の子にしか見えない.........でも、あの子からオーラか分からないけど何か感じるしな。......それに、俺の兄妹、妹ということか。

 

 

『はい。彼女は、5日前に生まれたばかりです。』

 

 

そうか、俺は、...確か90日以上前に生まれたな。

 

 

『解。正確に言えば......』

 

 

『お。大賢者、戻ってきたな。なあ、あの子に関して何か分かったか?』

 

 

『......否。人間には見えず、魔族には見えるオーラを持ち、そして、マスターの妹だということしか解析できませんでした。』

 

 

大賢者でも無理か。........まあ、大賢者も兄妹と言っているし、あの子が妹であることは間違いないな。

 

 

『おい、我のことを忘れて話すでない。』

 

 

『『あ、すみません。』』

 

 

おっと、ドラゴンさんのことを忘れていたな。それと、互いに前世の記憶を持っているが、兄妹だからか息が合うな...。 

 

 

『では、改めて自己紹介しよう。我が名は、暴風竜ヴェルドラ。この世に5体のみ存在する竜種の一体である。』

 

 

暴風竜......!

 

 

『脅えて逃げちゃだめですよ。』

 

 

......小声でありがとう。...うん。俺は、脅えていない、脅えていないぞ。

 

 

『それにしても、実に珍しい。......スライムは、本来思考もしない低位モンスター。それなのに自我がある。ユニークか?それに、人間だか魔族なのかも分からないやつは、いったい何だ?おまけに、兄妹とは......何者だ?』

 

 

『それが俺達もよく...........そういえば、ユニークと言いますのと.....』

 

 

『ユニークモンスターとは、簡単に言うと、異常な能力を持ったモンスターのことです。まあ、私達は、それと似たような存在らしいですよ。』

 

 

...ヴェルドラさんに聞いたら、妹が答えてくれた。...俺よりも遅く生まれたのに、俺より色々と詳しいな。

 

 

『だって、いつの間にか生まれ変わっていて、見知らぬ世界にきていて、色々と知っておいた方がいいと思って、色々と聞いていたのです。』

 

 

.........出来の良い妹だ。

 

 

『...話を聞いていたが、お前達、転生者か。お前達、物凄く稀な生まれ方をしたな。』

 

 

えっ、稀?

 

 

『異世界からやって来る人がたまにいるの。その人達は、異世界人と呼ばれていて、私達、異世界からきた人は、世界を渡る際に、特殊な能力を獲得するらしい。』

 

 

『転生者は、我が知る限り、お前達が初めてだ。魂だけで世界を渡ると、普通は耐えられないからな。』

 

 

......ってことは転生じゃなくて、異世界からこっちに渡ってきた人がいるということか。もしかしたら、この子のような日本人がいるかも.........ちょっと他の異世界人を探して会ってみたいな...。

 

 

『私も同じことを考えていて、この洞窟から出ようか.........』

 

 

『なんだ?もう行ってしまうのか...?』

 

 

しょんぼりしている!

 

 

『え、えーっと...もう少しいようかな...?どうせ暇ですし.....』

 

 

『そ、そうですね.....』

 

 

『そうか!ゆっくりしていくがよい!』

 

 

俺も妹も、なんか気の毒に感じて言ったが、すっげえ喜んでいるな...。少し話を変えるか。

 

 

『えーっと、ヴェルドラさん、さっき封印されていたって言ってましたね?』

 

 

『よくぞ聞いてくれた!...300年前のことだ...。ちょっとうっかり街を一つ灰にしちゃってな......。』

 

 

しちゃってな、って......。

 

 

『うっかりで街を一つ灰にしたらだめでしょ...。』

 

 

...冷静にツッコミをいれたな......。

 

 

『そんな我を討伐に来た者がいた。ちょびっと相手をなめてたのは間違いない。それでも途中から本気を出したのだがな、負けてしまったな。』

 

 

『ヴェルドラさんすごい強そうなのに、相手はそんなに強かったのですか?』

 

 

『威張って言うことじゃないと思うけど、それぐらい誇っていいくらいの強さだったのかな...?』

 

 

俺達も少し興味を持った。兄妹だからかな?前世では違うと言っても、似ているところはあるらしい。

 

 

『ああ、強かったよ。加護を受けた人間の勇者と言われる存在だ。』

 

 

人間の勇者......まるでゲームみたいだな。

 

 

『ユニークスキル絶対切断で我を圧倒。そして、無限牢獄で我を封印したのだ。』

 

 

『その光っているのが無限牢獄なのか?』

 

 

『ああ。その勇者は、自分のことを召喚者だと言っておったな。』

 

 

『...召喚者......。』

 

 

...どうしたんだ?召喚者とかいうのに反応して、真剣そうな顔になったが.....召喚者......異世界人とは違うのか?

 

 

『......召喚者は、30人以上の魔法使いが何日もかけて儀式を行い、異世界から呼び出された者達。』

 

 

『おお!ますますゲームっぽい!』

 

 

『.....ここまでは確かにゲームっぽいですが、ゲームとは違います。呼び出された者達は、強力な兵器としての役割を期待され、召喚者は、召喚主に逆らえないように魔法で魂に呪いを刻まれる。』

 

 

『なんだそりゃ!酷い話だ!』

 

 

この世界の人権は、いったい何なんだ!

 

 

『酷いか......。』

 

 

『言いたいことは分かります。この世界は、私達の元の世界とは違う。この世界は弱肉強食。それこそが絶対なる真理。頭では分かっているつもりなのですが......』

 

 

......この子は、頭では理解はしているんだと思うが、俺達の世界と違うこの真理を認めたくないのだろう。俺は大人だが、この子は、まだアルバイトもしていない、まだ働いたことのない子どもだ。俺達の世界との違いをいつか認めてくれるだろう。

 

 

『....で、その勇者に封印されてからずっとここで?』

 

 

『そういうだ。もう暇で暇で........』

 

 

『...確かにさみしいし、暇ね...。』

 

 

......そうだな。300年も一人っきりってどれだけ.....よし!

 

 

『じゃあ俺達と友達にならないか⁉』

 

 

『なんだと⁉スライムと人間か魔族か曖昧な存在の分際で暴風竜と恐れられるこの我と友達だと⁉』

 

 

『嫌ならいいんだけど!』

 

 

『ば、ばか!誰も嫌だと言っておらぬだろうが!』

 

 

『『ツ、ツンデレ?』』

 

 

...思わず言っちまったな...。妹も...ほぼ同時だったな。なんかだんだん息が合ってきたな。......そういえば、俺、何も相談しなかったけど、よかったのかな?

 

 

『大丈夫です。同じようなことを思っていたので..。』

 

 

......大丈夫そうだ。で、ヴェルドラさんの反応は、いいけどいいと言えない...っていう感じかな......?

 

 

『じゃあ、どうする?』

 

 

『そうだな...どうしてもと言うのなら......考えてやってもいいんだがな!』

 

 

...間違いなくツンデレだ...妹も苦笑いしているな..。

 

 

『うん、どうしてもだ!決定な!嫌なら絶交!二度と来ない!』

 

 

『仕方ないな、お前達の友達になってやるわ感謝せよ!』

 

 

......ふう......まったく...

 

 

『素直じゃないねえ....』

 

 

『ですね。』

 

 

俺と妹は、笑いながらお互いに頷き合った。

 

 

『じゃあよろしく。』

 

 

『よろしくお願いします。』

 

 

『あ、ああ。』

 

 

俺達は、手?を合わせた。妹の方は笑っていて、俺とヴェルドラは、互いに照れあっていた。いい歳して友達って、ちょっと照れるからな。......妹は若いから、照れる必要とかないもんな。不思議そうに見ているよ。

 

 

『で、どうする?』

 

 

『ん?』

 

 

『勇者がかけた無限牢獄の封印のことです。』

 

 

俺も妹も同じことを考えている。友達なら助けないとな。

 

 

『友達が300年も封印されたままなんて可哀想だからな。』

 

 

『そうそう。』

 

 

『お前達...。』

 

 

うるうると見つめられてしまった。そんなに期待されても......

 

 

『脱出方法があるなら有り難いが...。実はな、あと100年も待たずに、我の魔力は底をつくところだったのだ。魔素が漏れ続けておるし。』

 

 

『だからこの洞窟は、魔素が濃くて、貴重な薬草や鉱石ができたのか。』

 

 

『......って、暇って言ってますけど、魔力が底をつくって大変なことじゃないのですか?』

 

 

...本当に、妹は冷静にツッコミを入れるな......前世からよくツッコミを入れていたんだろう。...でも、魔力が底をつくどうなるんだ?

 

 

『魔力が底をつくとどうなる?』

 

 

『大したことはない。』

 

 

『大したことないの?』

 

 

なんだ。それなら............

 

 

『ふっ......朽ち果てるだけのことよ。』

 

 

『大したことあります‼』

 

 

妹の意見に賛成だ。死にかけているってことじゃないか!なんでそんなに落ち着いているんだ!......それなら尚更、封印をなんとかしないとな......。

 

 

『試してみるか。大賢者、捕食者で無限牢獄を捕食しろ。』

 

 

『失敗しました。』

 

 

そう簡単にはいかないか。

 

 

『無理であろう?』

 

 

『うーん.....私、調べてみますね。記憶者、お願いします。.........どうやら、解析することはできるらしいですね。ただ、時間がかかるらしい。』

 

 

『うーん...どうにかならないか?』

 

 

『可能性を検討します。』

 

 

...これは大変そうだ。妹の方も結界に触れながら唸っていて.........

 

 

『おい!自分のスキルとばっかり話すでない!』

 

 

おっさん...。寂しいからって、それは.........。

 

 

『検討終了。説明のため、強制的に念話を繋げます。』

 

 

『.....えっ⁉あ、はい!』 

 

 

...お!終わったか。...大賢者、いつの間に妹と念話、それも、強制的にできるようになったのか......妹の方も驚いているようだ。.....ん?妹にも説明するってことは、協力し合わないと難しいということか..?

 

 

『......それで、可能性としましては............』

 

 

...ふむふむ、なるほどなるほど......。

 

 

『あくまで可能性だが、無限牢獄の内側と外側から解析できれば解除できるかもってさ。』

 

 

『ほう....いやしかし内側といっても、我のスキルは我とともに封印されて使えぬぞ?』

 

 

『情報だけ寄越してくれれば、解析はこっちでやれるし.......』

 

 

『私のスキルも使えば、内側も詳しく調べることができる。』

 

 

そう。大賢者ならヴェルドラから聞いた情報でも解析できる。それに、妹には『同調者』というスキルがあり、そのスキルで内側に同調できれば、記憶者を使って内側も解析できる。大賢者と記憶者の両方が協力しあえば、ヴェルドラの封印も早く解除できるはずだ。

 

 

『...しかし、それには時間がかかろう?お前達だってずっとここにいていいのか?まあ、我は別に構わぬが?』

 

 

『確かに、時間を短縮できるけど、まだ結構時間がかかるよね...。』

 

 

『そうだな、俺達もせっかくだから同郷の者を探したりしたい。』

 

 

『そうか...』

 

 

...いちいちしょんぼりしなくていいよ。

 

 

『それで提案だ。俺の胃袋に入らないか?』

 

 

チーン

 

 

『....もうちょっと、分かりやすく言った方が......』

 

 

急に静かになり、妹が見かねて言った。ちょっと言い方が悪かったかな。

 

 

『私のスキル記憶者と同調者と』

 

 

『俺のスキル大賢者と捕食者で無限牢獄の解析を行い、内部からはヴェルドラが破壊を試みる。胃袋の中では隔離されるので、消滅する恐れもない。どうだ?』

 

 

妹も、同調者の能力で俺の胃袋の中のヴェルドラを解析できるしな。

 

 

『フフフ.....フハハハハ!ハーッハッハッハッハ!!』

 

 

何か知らないけど、笑っている.....。

 

 

『それは面白い!是地やってくれ!お前達に我の全てを委ねる!』

 

 

いいのかよ!

 

 

『そんな簡単に信じていいのですか?』

 

 

『無論だ。ここでお前達が帰って来るのを待つよりも、三人で無限牢獄を破る方が面白いそうだ。』

 

 

...そうか......一人じゃなく三人か......

 

 

『いいじゃないか!』

 

 

『ですね!』

 

 

『うむ。』

 

 

よし!決まりだな!

 

 

『じゃ、じゃあ今から捕食者で.........』

 

 

『ちょっと待て。その前にお前達に名前を付けてやろう。お前達も我に名前を付けよ。同格ということを魂に刻むのだ。人間で言うファミリーネームのようなものだが、我がお前達に名付けるのは加護になる。』

 

 

お、それはいいな...。妹が何か言いたそうだけど.....まあいっか。

 

 

『いいだろう。カッコいい名を頼むぞ。』

 

 

『そっちもな。』

 

 

....カッコいい...そうだな.....暴風竜ヴェルドラ....暴風か....英語で暴風、嵐は何だっけ...?

 

 

『ストームだと思いますけど、何か違うと思うのですよね。』

 

 

...うーん...確かにイマイチだな...。それじゃあ.....

 

 

『『テンペスト!あ!』』

 

 

『ああ。』

 

 

『決まりですね。』

 

 

互いに同意見だな。

 

 

『『テンペストなんてどうかな?(どうでしょうか?)』』

 

 

『何ぃーー!テンペストだとーーー!?素晴らしい響きだ!今日から我は、ヴェルドラ=テンペストだ!そして、お前達には、リムルという名とリンネという名を与える。......言いにくい話だが、なかなか良い名が思いつかなくて困っていたが、突然その名前が頭に浮かんでな。おそらく我の姉が思考操作したと思うのだ。我が名付けた訳ではないが、我の加護も姉上の加護も得られる。すまぬが許せ。』

 

 

『姉さんいたんだ...。気にするな。リムルという名前も悪くないからな。』

 

 

『なら、リムル=テンペスト、リンネ=テンペストと名乗るがよい。』

 

 

その瞬間、魂の奥底で何かが変化した。妹の方も同じようだ。

 

 

『リムル=テンペストの名が魂に刻まれました。』

 

 

『俺は、リムル=テンペスト!』

 

 

『私は、リンネ=テンペスト!』

 

 

大賢者の声を聞き、俺は、自分の新たな名前を確かめるように言い、妹、リンネも同じように言った。

 

 

『『リンネ=テンペストの同調者により、リムル=テンペストとリンネ=テンペストの魂の回廊の確立を確認しました。』』

 

 

『『魂の回廊?』』

 

 

『魂の回廊とは、互いの体験した互いに蓄積されます。』

 

 

『つまり、二人のうち、一人が消失してしまうと、もう一人も消失してしまうということです。簡単に言えば、二人で一つの命ということです。』

 

 

...同調者と互いに名前を得たことで、魂の回廊ができたのか..。俺が死んだらリンネも死んじまうし、リンネが死んだら俺も死んじまう...。互いに要注意だな...。

 

 

『じゃあ。今から食うけど、さっさと無限牢獄から脱出してこいよ。』

 

 

『頑張ってくださいね。』

 

 

『任せておけ。そんなに待たせずお前達と相見えようぞ。』

 

 

『よし!ユニークスキル捕食者!』

 

 

俺達は、互いに再会を約束し、俺は、捕食者を使った。俺の身体が無限牢獄を包み込み、縮んで元の大きさに戻った。

 

 

『実にあっけなかった.....今まで喋っていたのに...』

 

 

『ですね...。でも...きっとすぐに会えますよ。』

 

 

『そうだな。』

 

 

ヴェルドラの姿が消え、俺達だけがここに残った。

 

 

『『ユニークスキル無限牢獄の解析を行いますか?』』

 

 

『イエス、頼んだぞ。』

 

 

『お願いしますね、記憶者さん。』

 

 

解析も始まったし、いつか無限牢獄も解除できるだろう。

 

 

『よし!じゃあ外に...........』

 

 

『あ!待ってください!ちょっとお願いがあって、ついてきてもらえませんか?』

 

 

『えっ?い、いいけど...。』

 

 

...なんだかよく分からないけど、とりあえず行こう。

 

 

『よいしょ。』

 

 

『うわあ、わあ!?』

 

 

なんか抱えられているんですが......。

 

 

『あ、ごめんなさい。こっちの方が早く行けるし、楽かなと思って......。』

 

 

...なるほど......それなら.........

 

 

『ひゃっ!?』

 

 

『あ、ごめん。こっちでいいよ。持つのも大変だろう?』

 

 

『は、はい!』

 

 

俺は、妹の頭の上に乗った。バランスが少し不安定だけど、大丈夫そうだ。

 

 

『あのー、すみません。スライムって、無性ですよね?』

 

 

『ん?そうだが......。』 

 

 

『兄様と姉様、どっちで呼べばいいのでしょうか?』

 

 

あー......確かにな......。スライムって無性だから、兄か姉か分からなかったんだな...。

 

 

 





次は、視線なしで書きたいと思います。
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