幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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 ドラグ達に黒歴史ができましたー



第拾伍話

「くっ、霧雨。ここは博麗を連れて逃げるぞ!!」

「何言ってんだよ!!霊夢のカードを取り返さないと……」

「現状の戦力じゃ奴には絶対に勝てん!!ここは撤退して後に繋ぐことを最優先しろ!!」

 

 ライアにしては珍しく大声でナイトに叫んだ。

 

「行かせると思う?」

「思わん。が、俺がやることはかわらん」

 

『ADVENT』

 

 ライアはそう言うと素早くエビルバイザーにカードを読み込ませた。するとエビルダイバーが出現してガイに体当たりをしかけた。

 

「レッダー君~助けて~」

 

 ガイがレッダーを呼ぶとレッダーは自らを盾にしてガイを守りった。そしてライアとナイト達に向かってこう言った(モンスターにのみ内容が聞こえる)

 

『貴様らガイ様に近づくな!!』

『『……は!?』』

 

 エビルとウィングが驚きのあまり叫んだ。

 

『お、おいレッダー?何を言っt……』

『黙れ!!汚らわしい生ゴミが我が夫に触れるなど万死だ!!』

『ええ、そうですね。私の夫でもあるガイ様に無礼ですよ。エビフライとコウノトリごときの癖に』

 

 ウィングの発言を遮ってレッダーとスターが二匹に暴言を放った。

 

『オイィィィ!!!!!ッダー目を覚ませ!!その発言ホモ臭いからぁぁぁ!!!!!』

『スターさんも!!そんな暴言言わないでぇぇぇ!!!!!後私はエビフライじゃないのですよぉぉぉ!!!!!』

 

 ウィングとエビルの叫びがその場に響いた。

 

「……霧雨、急いで逃げるぞ」

「あ、ああ」

 

 自分達の契約モンスターの会話から危険だと思った二人は急いで龍騎を連れて外に脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人と入った鏡が違った命が校庭にあった鏡から出てきた。

 

「急いであの部屋に戻らねば!!」

 

 命が急いであの部屋に向かおうとした瞬間、命が出てきた鏡から尾羽が飛び出してきて能裂持の首を捕まえる。

 

「くっ、こんな時にまた貴様か!!」

 

 見たことがあるのか尾羽を見た瞬間そう言うと鏡に入る前に強引にライアに変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミラーワールドから出てきた魔理沙は急いで霊夢に呼び掛ける。

 

「霊夢!!大丈夫か!?」

「(魔理沙?……駄目だわ。体が動かないし、何か眠たいし……このまま寝ようかしらね……)」

 

 霊夢が永遠の眠りにつこうとした瞬間、霊夢の脳裏にとある家族の姿が浮かんだ。

 

「(……っ!!そうよ、ね。まだ死ねないわ。せめてあの家族に誇れるぐらいにはなってからじゃないと死ねないのよ!!)」

「おい!!霊夢!!」

「何回も呼ぶな!!」

 

 何とか意識を取り戻した霊夢は気合いで返事をした。

 

「れ、霊夢ぅ、良かった!!生きてて良かったよ!!」

「まあ……未だに危ういけどね」

 

 霊夢がそう言っていると鏡の方からつまらなそうな声が聞こえてきた。

 

「何だ、生き残っちゃったんだ。あのまま死んでくれれば良かったんだけどな~」

 

 そう言いながら淳がミラーワールドから出てきた。

 

「お前!!」

「おいおい、俺に怒るなよ。ああなったのは魔理沙の弱さだろ?……まあ興醒めしたし助け舟をやろうかな」

 

 淳は携帯を取り出すとこの付近で一番優秀な病院に電話した。

 

「お前……何のつもりだぜ?」

「別にぃ、ただ俺は両親から楽しいことをしなさいって言われて育っただけだからね」

 

 それを聞いていた霊夢が気になったのか淳に質問した。

 

「……それと、これに何の関係性があるのよ?」

「霊夢!喋るなって、傷口が広がるぞ!?」

「簡単だよ。君達を今倒しても楽しくないからね。楽しいことと言えば、そうだな……大事だと思ってた物に破滅させられた人間を見るとかね」

 

 淳のその言葉を聞いた二人は最近近い場面を見たことを思い出し、代表して魔理沙は淳に聞いた。

 

「……ちょっと待て。まさかお前がはたて達をっ!?」

「まあ、調べだしたのは彼女の意思だけどね。俺はただ仮面ライダーの情報を与えて君にかけたのと同じ我慢しなくなる仙術をプレゼントしただけさ。まあ、でもまさか本人も捕まるとはね。それも含めて愉快だったけどね」

「……………………」

 

 淳の返答を聞いた魔理沙は拳を握るが、淳に殴ったり文句を言うことは無かった。不思議に思ったのか淳は魔理沙に聞いた。

 

「あれ言い返さないの?」

「……とっとと失せろ。私が我慢してる内に」

 

 淳の知らぬことだが、その時の魔理沙の八卦炉にはこの校舎を吹き飛ばす威力のマスパが溜め込まれ始めていた。

 

「そうさせてもらうよ。それとこの二枚が返して欲しかったら……取り返してみなよ」

 

 淳は二枚のカードをヒラヒラとさせながら部屋から出て行った。数分後に救急車がやって来て今回の被害者全員と霊夢を病院に連れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃ライアは引き込まれた先で2体の鳳凰を模した人型モンスターのガルドサンダーと対峙していた。

 

「今回は2体がかりか……流石に30体も倒されれば学習するか」

 

 ライアがそうやって考えているとエビルが言ってきた。

 

『不味いですよ命君!!残ってるのはコピーベントとファイナルベント。それと……神埼から貰ったあのカード』

 

 エビルの最後に言ったカードに対して命は直ぐに首を横に振った。

 

「あれは……使わない。使えば俺は止まる側でいられない気がするからな」

『でもこのままじゃ殺られちゃいますよ!!』

「いや、手札はまだある。だがまずは……一体を倒す」

 

『FINALVENT』

 

 エビルダイバーが飛来して来て、その背中にライアが乗り突撃するハイドベノンをガルドサンダーの内一体に当てて爆発させた。

 

「よし。後はもう一体……む?」

 

 ガルドサンダーは仲間が爆発するのを見届けると何故か何処かに行ってしまった。

 

「……何故逃げた?まあいい。直ぐに博麗達の所に行かなければ」

 

 その後ミラーワールドから出た命は近くに救急車が停まっていたことから霊夢が病院に居るのではと考え病院に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 病院につくと命の考え通り霊夢が搬送されたのか魔理沙がある病室の前で立っていた。

 

「霧雨、博麗の様子はどうだ?」

「能裂持か。……入ればわかるぜ」

 

 命に聞かれた魔理沙は何とも言えない様な顔で病室に入るのを促した。

 

「……そうか。分かった。入るとしよう」

 

 命が覚悟を決め手中に入るとそこには……

 

「おーい、ナースさーん。早く次の病院食を寄越しなさいよーー」

 

 霊夢がナースコールボタンを連打しながら空の食器を隣の物を置くところに積み上げていた。

 

「……失礼しました」

 

 命はその現状を見ると部屋を出ていこうとするがその前に霊夢に呼び止められた。

 

「そう思うなら私に食事を渡しなさい」

「カロリーメイトならあるが……」

「寄越しなさい?」

 

 清々しい笑顔で霊夢はそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「心配かけたわね二人とも」

 

 霊夢がベッドにもたれながら二人に礼をした。

 

「全くだぜ。……というか心配して損したわ」

「そこは同感だ」

「さてと、レッダー達を取り返さないとね」

 

 霊夢はベッドから立ち上がろうとするが魔理沙が制止した。

 

「待ってくれ霊夢」

「何よ、魔理沙?」

「……それは私がやるから、お前は大人しく休んでろ」

「嫌よ。私の問題は私で解決するわ」

 

 霊夢はそう言って立ち上がろうとした

 

「霊夢。……頼む」

 

 が、魔理沙が真剣な顔で頼みこむと霊夢はため息をついた。

 

「はぁ、分かったわよ。それならお願いするわ」

「おう、任せろなんだぜ!」

 

 魔理沙と命が外に出て行った。

 

「二人は……行ったわね。っ!!やっぱりまだ無理……かしらね」

 

 霊夢は痛みをずっと我慢していたのか二人が出ていくと苦痛の声を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「霧雨、本気であのガイに一人で挑む気か?」

 

 病院から出ると命がすぐに魔理沙に聞いた。

 

「当たり前だぜ」

「無謀という言葉ぐらいお前も知っている筈だ」

 

 命は暗に魔理沙一人が戦った所で勝てないと言った。それを聞いた魔理沙は顔を俯かせた。

 

「……勿論知ってるさ。それでもな、私には一人で戦う理由があるんだよ」

「何だそれは?」

「ライダーになってから私は何度も霊夢に助けられてきた……文の時も、ベルデの時も。それ以外の場合でもだ。それなのに私は恩を仇で返したんだ。だったらこれぐらいしないとお詫びにならないだろ?」

 

 魔理沙の覚悟のこもった言葉を聞いた命は少し考えた後答えた。

 

「そうか。……なら俺は絶対に手は出さん。だが……決して無理はするなよ」

「分かってるさ」

 

 魔理沙は命と別れると淳に電話をして学校に呼びつけると学校に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその頃刑務所の一室に士郎は立っていた。

 そこの囚人……八雲威は突然現れたその男を警戒しながら聞いた。

 

「……何なんだ、お前は?」

「神埼士郎。貴様に新しい力を与える物だ」

 

 士郎はそう悠然と佇みながら八雲にそう言った。それを聞いた威は一度首を鳴らした。

 

「まあ……何でもいい。とりあえず死んどけ」

 

 威は自らの爪で神埼の動脈を狙いに行った。

 

「ふむ、人間にしてはいい攻撃だ。しかし、私には無意味だな」

「なっ!?」

 

 が、その攻撃は完璧に見切られていたかの様に防がれ、その事実に威にしては珍しく驚愕の声をあげた。

 

「ふむ。初対面の相手をすぐ殺そうと思うお前の殺意、この戦いにはやはり丁度いい」

 

 士郎は威の全身を見定めながら呟いた。それが聞こえた威は自分が気になった単語について聞いた。

 

「戦いだと?」

「貴様の側にずっといるベノスネーカー。そういったモンスターと契約をして戦うものをライダーと呼ぶ」

「なるほどな……それで?」

「そして、ライダーは貴様以外にもいる。それらを倒すことができるぞ。ライダーになればだがな」

 

 威は少し思案した後に答えた。

 

「おもしろい。いい加減この刑務所にも飽き飽きしてた所だ」

「いいだろう。さあ受けとれ」

 

 士郎は懐から王蛇のカードデッキを取り出して威に投げ渡した。

 

「ふむ。……ベノスネーカーだったか?俺と契約しろ」

『ああ!ようやく戦える!!』

 

 威がベノスネーカーにそう言うと女性の声で返事が返ってきた。そしてベノスネーカーは威の持つ契約のカードに入って行った

 

「さてと、まずはお互いに食事だな」

『はい♪……ゼンインウマソウデスネ』

 

 八雲は刑務所の牢屋にあった鏡を叩き割った。そして割れた鏡の破片を持つと檻を蹴破って外に出て行った。

 

「ふむ、やはり奴を選んだのは正解だったな。……相変わらず人間は自らの欲望に忠実だな」

 

 士郎はそう呟くとその場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は変わって幻想学園の教室の一つに魔理沙はやって来た。其処には既に淳が待っていた。

 

「待たせたな霍先生」

「おやおや、魔理沙。今回は何の用かな?」

 

 淳がわざとらしい笑みを浮かべながら質問した。。

 

「霊夢のカード、返してもらいに来た」

「何だって?……お詫びのつもりかな」

「いや違うさ」

 

 魔理沙はそう覚悟の隠った声で言うとカードデッキを取り出した。

 

「なら何なんだい?」

 

 それを見た淳も自らのカードデッキを取り出した。

 

「私の自己満足だぜ」

「……へぇ、成る程ね」

 

 魔理沙の答えに納得した淳はそう答えると鏡の前に立ち、魔理沙もその横の鏡に立った。二人はカードデッキを窓にかざしベルトを腰に巻いた。

 

「変身!!」

「……変身!!」

 

 淳と魔理沙がそれぞれのライダーに変身した。但し魔理沙は変身の前に八卦炉を上空に投げて変身後にそれを掴み取った。

 そして二人はミラーワールドに入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その変な小道具で俺を楽しませれるのかな?」

 

『STRIKEVENT』

 

 ナイトの手にある八卦炉を見たガイはメタルホーンを装備しながらナイトに訪ねる。

 

「もちろん。……精々楽しませてやるよ」

 

『SWORDVENT』

 

 ナイトはウィングランサーを手に持つとウィングランサーの持つ部分の後方に八卦炉を装備させる。

 

「それは期待できそうだね」

「ふぅ。……久しぶりだから加減ができないけどお前には丁度いいわな」

 

 ナイトはそう言うと八卦炉から魔力砲(小)を出してそれをブースターがわりにして突っ込む。

 

「んなっ!?」

 

 ガイも予想外の速さだったのか防御が間に合わず直撃してしまう。

 

「くっ、これは確かに楽しめそうだね!!」

「もっと早くだ!八卦炉、今回も無茶苦茶言うが頼むぜ!!」

 

 八卦炉に意志があるはずもないがまるで意志があるかのようにナイトの声に答え、速さが上がった。

 

「はぁぁぁ!!!!」

「ていやぁぁぁ!!!!」

 

 ナイトの突進とガイのカウンターのメタルホーンが激突する。結果は……引き分けだった。

 

「くっ!!」

「いい攻撃だけどそれじゃ俺は倒せない……あれ?」

 

 ガイが気になりカードデッキからカードを抜いて見るとドラグレッダーだけでスターのカードが無くなっていて。

 

「悪いな、私は手癖が悪いんでね」

 

 手に持つスターのカードをひらひらさせる。

 

「何だ、やればできるじゃないか」

「もう一枚も返してもらうぞ」

 

『FINALVENT』

 

 ナイトのマークではなく八卦炉のマークのついたカードを読み込ませる。そして本来なら召喚されるファンタジアハッケロではなく自前の八卦炉を構える。

 

「うおぉぉぉぉ!!!!」

「恋符『マスターウィングスパーク』!!」

 

 ガイがヘビープレッシャーを放ち、ナイトは八卦炉を構えて蝙蝠の形をしたマスタースパークを放つ。

 本来のファンタジアハッケロでのこの技の威力は4000APなのだが

 

「なっ、俺が押し負けてる!?」

 

 あのガイへの怒りを向けた時から溜まりに溜めた魔力を一気に放ったため威力が6000APまで上昇したマスターウィングスパークにヘビープレッシャーが押し負けた。

 そしてその衝撃でドラグレッダーのカードが投げ出される。

 

「私の勝ち……だな」

 

 ナイトが疲れた声でそう言う。

 

「……アハハハハ」

「何が可笑しい!!」

「いやね、君のことを誤解してたよ。……次の戦いも楽しみだよ」

 

 そう言ってガイが戦いの場から去っていく。

 

「何だったんだぜ。……まあ、今は急いで戻るか」

 

魔理沙もミラーワールドから出て病院に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔理沙がライダーへの初勝利をしたころ刑務所では

 

「アァ、これで最後か。ぺっ……」

 

 口に入っていた肌色のぶにょぶにょした物を吐き出してベノスネーカーに声をかける。

 

「次は何を食べる?」

『そうですね……ライダーノニクデスカネ』

「いいだろう。それじゃ行くか」

 

 この日、刑務所の職員全員が全員行方不明になった。




 最後に言っておきます魔理沙はサバイブを手にいれてからが本番です。
 何処かの白い宇宙人で言えば現在第一形態でサバイブ入手で第三形態になると思ってもらえると幸いです。
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