幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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タイヤなんて飾りなんや!!


第弐拾壱話

「……ふん。確かに貴様のサバイブは予想外だったが私に勝てるかな?」

「ふ。やればわかるさ……」

 

 ライアサバイブが左手の弓を構える。

 

「……(馬鹿め。そんな見え透いた攻撃がオーディンに当たる訳がなかろう)」

 

 そう思いながらオーディンは弓が引かれると同時に瞬間移動をする準備をする。

 

「はあっ!!」

「わざわざ声に出して攻撃とはありがたいことだ!」

 

 そう言いオーディンが瞬間移動をするが

 

「何?」

 

 弓は引かれておらず、ただライアサバイブの声だけだった。そして今度こそ再び現れたオーディンに向けて弓を引く。

 

「言っただろ。俺が運命を変えるとな」

 

 オーディンの手からナイトの剣が落ちるのを確認しながら言う。

 

「くっ、何故わかった?私が瞬間移動をすると……」

「簡単なことだ。見てきたからな運命を」

「何だと?」

「このサバイブを使ってからわかったことだがな……俺の占いが当たるのは未来に定められた運命を見ていたからだ。ようするに俺の占いは能力の絞りカスだったというわけだ」

「馬鹿な……運命を見ることができるだと!?」

「それって……(レミリアの奴と同じ系統の能力か!?)」

「名付けるなら運命を見る程度の能力だろうな」

「……いや、待て。その理屈ならば貴様は最初から私の瞬間移動を見抜いていたと?」

 

 ライアサバイブが首を横に振る。

 

「違うな。このサバイブの力で俺の能力も進化したのさ。運命を見て変えることができる程度の能力にな」

「……ふふふ。成る程な……先程の言葉は訂正しよう。貴様は友人は守れるようだな」

 

 オーディンが何かに気づいたのか薄ら笑いした。

 

「お前はここで倒す。これ以上犠牲者は出させない!」

「いや。私は逃げさせてもらうよ……ゲルニュート!!」

 

 オーディンがそう叫ぶと何処からともなく百匹近いゲルニュート達が現れる。

 

「貴様はこいつと遊んでいるんだな」

 

『UNITEVENT』

 

 オーディンがユナイトベントを発動するとゲルニュート達を白い膜が包み込む。

 その膜が晴れるとそこには全長5メートルのイモリ型のモンスタービッグゲルニュートがいた。

 

「んなっ!?いくらなんでも大きすぎるだろ!!」

「……これは流石に想定外だ」

 

 二人が唖然としている隙にオーディンがその場を去っていった。

 

「くっ、逃がしたか……」

「それでどうするよ能裂持?」

 

 ナイトがビッグゲルニュートを睨みながらそう聞いた。

 

「俺が一人でやろう」

 

 ライアサバイブが迷うことなくそう言う。

 

「いや、大丈夫なのか一人で?」

「ああ、問題ないさ」

 

 ライアサバイブが召喚機にカードを入れる。

 

『SHOOTVENT』

 

 それとともに背中に5本の矢が携われ弓に電気が流れる。そして弓にその中の一本の矢をセットする。

 

「悪いが今日の俺は優しくないぞ、イモリ達よ?」

 

 そして、その矢を放つ。矢はビッグゲルニュートの後ろの片足に当たる、更に当たった場所が一瞬光ったかと思うとそこにプラズマが発生しビッグゲルニュートを構成していたゲルニュートの大半が消し炭になった。

 

「……は?」

「意外と威力があったか。……まあいいか」

 

 そして再び矢を放とうとするがビッグゲルニュートも流石に驚異に感じたのか自らの長い舌を伸ばして妨害してくる。

 

「はあっ!」

 

 しかし、伸びてきた舌を逆に手に持つ矢と弓で斬りつける。ビッグゲルニュートは痛がって暴れだした

 

「そろそろ潮時か……」

 

『FINALVENT』

 

 ライアサバイブがファイナルベントのカードを使うとエグゾダイバーが伸びた尻尾でビッグゲルニュートの全身を捕縛する。そしてライアがその背中に乗るのを確認するとビッグゲルニュートをこちらに勢いよく引き寄せながら自らも突進しエグゾダイバーの口の部分から水が出され、エビルバイザーツヴァイに雷が流れ激突する瞬間にエビルバイザーツヴァイを横向きに振るいながら突進するエレクトリックハイドロを繰り出した。

 

「お前の運命は決した。……死だ」

 

 そう言うとビッグゲルニュートの体が爆発していった。

 

「やったな、能裂持!」

「……ああ」

「ん?どうしたんだ?」

「いや……何でもない。それよりもそろそろ戻るぞ」

 

 そして二人もまた外に出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ライアがサバイブになったころ霊夢のほうでも動きがあった。

 

「これってどういうことかしらね」

 

 そう言った霊夢が見つめる先には【ライダーの秘密が知りたくないか?by蟋蟀の戦士より】と書かれた手紙だった。

 

「魔理沙に相談しようにも今日はいないし、かといって他の連中もなあ……」

 

 霊夢がそうやって思考していると不意に嫌な予感がしてカードデッキを取り出す。

 

「……変身」

 

 そして変身をしてミラーワールドに向かう。

 

「……何これ?」

 

 霊夢が向かったミラーワールド。そこには今まで霊夢が倒したり他のライダーが倒したモンスターが大量に存在していた。

 

「まあ……やりますか」

 

『『SWORDVENT』』

 

 二枚のソードベントを入れてドラグセイバーとドラグソードを手に装備してモンスターの軍勢に突っ込む。

 

 

 まず手近にいたディスパイダー・リボーンのお腹の部分にドラグソードを突き刺してそこに蹴りをねじ込んでソードを抉り混ませる。

 次にゼブラスカル・アイアンをドラグセイバーで顔面中心の攻撃をしていく途中で襲ってきたゼブラスカル・ブロンズには知らぬ間に絶命したディスパイダー・リボーンに刺さってたドラグソードを突き刺して回し蹴りで蹴ったゼブラスカル・アイアンをぶつける。

 

『STRIKEVENT』

 

 手にドラグクローを装備して構える。

 

「上手に焼かれなさい!!」

 

 そして火炎弾をぶつけ爆発させる。

 

「まったく何匹いるのよ……」

 

 そう呟きながらも次の獲物に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後

 

「や、やっと終わったわ……」

 

 ほとんどのカードを使いきった龍騎が疲れながらも怪我はない様子で呟く。

 

「さーてと、帰りますか」

 

 龍騎が帰ろうとした矢先のことだった

 

「ちょっと待ってよ」

 

「……誰?」

 

 聞き覚えのない声がその場に響いたのは。

 

「初めましてだね。ボクは炎凰、君と同じ仮面ライダーで君の知り合いだよ?」

「生憎と私にあんたみたいなボクって言う知り合いはいないわよ」

 

 龍騎がそう言うと、赤い炎がそのまま鎧の形になったような姿で胸の真ん中に不死鳥を禍々しくしたような形の宝石をつけた炎凰は可笑しそうにクスクス笑いながら声の調子を変える。

 

「嫌ですねー、霊夢さん。私ですよ?」

 

 そう炎凰が言うと龍騎が明らかな狼狽を示す。

 

「そんな……だってあんたはあの時!!」

「そう、私はあの時貴女と魔理沙さんのせいで……死んだ東風谷早苗ですよ」

「ほ……本当に早苗なの?」

 

 龍騎が……いや、霊夢が明らかにいつもとは真逆なまるで生まれたばかりの赤ん坊のような声で聞いてくると炎凰は高笑いをした

 

「あははは!!!そんな訳ないよね?そんなのもわからないのかなぁ?……あ、それだけ生きていて欲しかったのかな?それならゴメンねゴメンね~」

 

 馬鹿にしたような笑いを聞いた霊夢の中で何かがきれた。

 

「許さないわよ。炎凰ぅぅぅ!!!」

 

『UNITEVENT』

 

 霊夢が鬼巫女とも言える物の一歩手前までの状態になりドラグカイザーを降臨させ突撃させる……が

 

「邪魔邪魔、今ボクは龍騎と話してるんだからさ」

 

 そう言ってカイザーをデコピンで数メートル吹き飛ばした。

 

「なっ!?カイザー!!」

 

 霊夢が呼び掛けるが完全に延びてしまったためか反応がなかった。

 

「ああ。安心してよ今回は戦う気ないから」

 

 霊夢が何かを言おうとするが気にせず炎凰は自分の用件だけを話した。

 

「今回の用事は君の戦力の確認と覚悟の確認だよ」

「……覚悟ですって?」

「そう。君……東風谷早苗を生き返らせようとは思わない?」

「それは……」

「まあいいや。それじゃボクの用事は終わったからね帰らせてもらうよ」

 

 そう言って炎凰は背中に炎の翼を生やしてその場を去っていった。

 後には呆然と立ち尽くす霊夢の姿だけがあった。




 はい炎凰の次の登場は大分先です。因みにこいつライダースペックだけなら原点のオーディンを50回ぐらい殺せますね。因みにまだ無罪ですが未来ベルデが可愛く思える邪悪さを見せてくれますよ。

 次回……遂にあの男が。皆さん黙祷の準備をお願いします
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