幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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第弐拾伍話

「まったく……生きててよかったわ。本当に」

『霊夢、すまん。完全に油断していた』

『まさか凍結されるとは思いませんでしたよ……』

 

 霊夢が近くの柱にもたれかかっていた。

 

「タイガ……それにオルタナティブ・ゼロか。まあ、勝つしかないわね」

『次はあの凍結に気を付ければいいからな。少なくとも善戦はできるだろうな』

「そうね」

 

 

 しばらく霊夢がそこで休んでいると魔理沙がやってきた。

 

「あら、魔理沙じゃない。情報は手に入ったの?」

「おう!」

 

 魔理沙から情報を聞いた。

 

「……レイズの正体が男ね。それ騙されたんじゃないの?」

「何でそう思うんだよ?」

「だって前に私が会った時の声はどう考えても女の声だったわよ?」

「でも私が聞いたのは男の声に似てたぜ?」

「そうね……どこか言いにくそうに話してなかった?」

「……あ!確かにそんな感じしたかも……」

「ていうことは普段と話し方を変えてたってことでしょうが。もう少ししっかりしてよね」

「め、面目ないのぜ」

「ま、でもお陰でわかったことが一つあるわ」

「何なんだぜ?」

「レイズに変身してる奴は八雲や金之宮じゃなくて霍みたいなタイプの人間よ。汚いというよりは策士ね」

 

 霊夢が柱にもたれるのを止めて背伸びする。

 

「とにかく今すべきことは休むことよ」

「そうだな。それにしても……世界を破壊するってどうしてそんなことを言い出したんだろうな」

「……分からないわよ」

 

 

 

 次の日

 

「…………ここね」

 

 私は昨日の夜にこっそり情報屋に聞いた廃墟に来ていたわ。

 

「ここの付近で神埼克也を目撃したそうだけど……本当にいるのかしらねー」

 

 私が周囲を散策していると……

 

「っ!?」

「……何用ですか?」

 

 突然前に言峰教会にいた黒いフードを着た……多分女性が襲ってきた。

 

「いきなり危ないわね!」

「龍騎ですか。……やれやれウザイのが来ましたね」

「いきなりウザイとは酷いわね」

「大事でもない人間が死んで悲しんでるような奴はウザイで十分ですよ?」

 

 そう言い切ると私の視界から唐突に彼女の姿が消えた。

 

「なっ!?……上か!」

 

 そう思って私が上を見たけどそこに彼女は居なくて……気づいたら後ろから攻撃を受けていた。

 

「くっ!!何をしたのかしら?」

「言うとでも?」

「まあ言わないわね。それなら力付くよ」

 

 彼女目掛けて弾幕を放ち私自身は空中に浮かぶ。

 これなら彼女が飛べない限りは攻撃は当たらないわ!

 

「……加速」

「……っ!?」

 

 嘘でしょ!?弾幕を余裕でかわして只の跳躍で私の所まで来るとか。

 

「それならこれでもくらいなさい!!」

 

 霊力で両手両足を強化して殴りかかる。

 

「……はっ!」

「霊力で強化してる拳と互角!?」

 

 そのまま結局はつかずに私達は地面に落ちる。

 ……どういうことよ。跳躍はわかるけど残りのあの速さと拳がわからなすぎるわよ!!

 

「……やるしかなさそうね」

「とっとと帰ってくれません?私も暇では無いので」

「帰るわよ。この廃墟を調べたらね!!」

 

 私は【夢想封印】を放ちながら相手に突進する。

 

「くっ!?加速!!」

「逃がさないわよ!!」

 

 今度は【封魔陣】を使って相手の動きを抑える。

 

「これで終わりよ!!」

 

 私は威力を押さえた【夢想封印】で彼女を気絶させようと思って攻撃を繰り出したが……横から体当たりをしてきたボルキャンサーに邪魔されて失敗に終わったわ。

 

「ボルキャンサー……まさか貴女は!?」

「……ボルキャン別に助けなくても何とかなりましたよ?」

『気にするな。それよりも早くその拘束を解除しろ』

「そうでしたね」

 

 彼女がお札を剥がして拘束をといた。

 

「文……なの?」

「そうですが……何で私の名前を知ってるんですかね?」

「私よ、博麗霊夢よ!!わからないの?」

「博麗……霊夢?知りませんねそんな人」

「っ!?ボルキャンどういうことよ!?」

『……失せろ。今なら見逃してやる』

 

 私はレッダーから聞かされた相手の言い分に憤慨した。

 

「はい、そうですか。って帰るわけないでしょうが!!忘れてるなら引きずってでも私達の所に連れ戻す!」

「それならまずは私に勝ってくださいよ」

 

 文がシザースのカードデッキを取り出して見せる。

 

「いいわ。……勝ってあげるわよ」

 

 私も自分のカードデッキを取り出して構える。

 

 

「「変身!!」」

 

 私達はお互いに変身しミラーワールドに入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、気付かれるの早くないか?」

「恐らく誰かに見られたのでしょうね。彼女の探し人は貴方ですし」

「まあ、そうなんだよな。ありがた迷惑ってこういうのを言うのかな?」

「私に聞かないでください。とにかくこの場所ももう使えませんし次の隠れ家に行きますよ。文さんには既に伝えてありますし」

「あー、いや俺はここに残るよ。文が心配だし」

「……普段は嫌そうにしているのにそれですか。ほんとさっさと結婚でもしてくれませんか?」

「いや!清人さん!?何でそうなるんですか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………(文、一体あのあと何があったのよ……)」

 

『『STRIKEVENT』』

 

 龍騎がファンタジアオハライボウをシザースがシザースピンチを装備する。

 

「…………しっ!!」

「……っ!こんなもんかしら文?」

「嘗めないでください!!」

 

 シザースがシザースピンチを振るうと龍騎はドラグバイザーで防御してオハライボウで相手を突く。

 シザースはそれを手で受け止めて逆にシザースピンチを降り下ろそうとするが龍騎が軽くオハライボウを振るうと龍騎の背後に弾幕が現れシザースに放たれ直撃する。

 

「くっ!私が……軽くあしらわれてる?」

「……何やってんのよ文。昔のあんたはそんなにむきになったりなんてしなかったし何より……そんな姿情けないわよ」

「黙ってください……(後……5秒)」

「これで終いにしましょう」

「……終わるのは貴女ですよ。博麗霊夢さん?」

「何ですって?」

 

 シザースがそう言うと周囲からボルキャンサーの色違いのモンスターが7体ほど現れた。

 

「な!この集団は!?」

「私達の研究の協力者の皆さんですよ……後はお願いしますね」

 

 シザースはそう言うと足早にその場を去っていった。

 

「待ちなさいよ文!!」

『霊夢!今はこいつらをどうにかしなければ!』

「ちっ!邪魔するなんて死にたいってことよね?」

『ジュルルル!!』

 

 一体のボルキャンサーが龍騎に突進してきた。

 

「……ふんっ!!」

 

 龍騎は相手のハサミを掴み強引にへし折る。

 

『ジュルル!?』

 

『UNITEVENT』

 

「悪いんだけどあんたらの相手をしている場合じゃないのよ」

 

『FINALVENT』

 

 カイザーの体が真ん中で半分に分裂すると腕と足の部分が胴体の部分にまで収納され尻尾の部分を持ち手にレッダーとスターの顔の口部分から赤と白の刀身が生える。

 

「そうね……カイゼルブレードとカイゼルソードとでも名付けましょうかね」

 

 龍騎はその巨大な刀たちを手に持ちながら軽く振るう。

 

『『ギャッ!?』』

 

 逃げ遅れた2体のボルキャンサーの体がミンチになり片方は燃えもう片方はミンチから更に細かく刻まれて粉状にまでなってしまった。

 

「凄い威力ね……後は5体か」

 

 本能で危険だと感じたのか一体のボルキャンサーが逃げようとするが、それに気づいた龍騎は白い刀身のカイゼルソードを光らせると加速してそのボルキャンサーを切り裂いた。

 

「まさかライトニングベントの効果を自由自在しようとはね……後、四人」

『『グギュュュ!!!』』

 

 一か八か2体のボルキャンサーが突進してハサミを降り下ろしてくるが、今度は赤い刀身のカイゼルブレードを光らすとその刀身に高熱の炎が纏われその刀で2体を一刀両断すると先程のボルキャンサーのように燃えていった。

 

「残り2体か……ならこれで決めましょうかね」

 

 龍騎は刀身同士を擦らせるとライトニングベントを発動させ急接近するとその刀を相手に向ける。

 

「……喰らえ」

 

 龍騎がそう言うと二つの刀から刀身が消えて変わりにレッダーとスターの顔となってボルキャンサーを丸飲みした。

 これこそドラグカイザーのファイナルベント。ドラグカイザーを刀にするドラゴンウェポンとその刀を媒介にして元となった2体のドラゴンに食べさせるドラゴンイーターである。

 

「ふぅ……倒せたけど、文には逃げられたか。でも……生きててよかった」

 

 

 ミラーワールドの外に出ると疲労と文が生きてた安心感で倒れてしまった。

 その後魔理沙が偶然やってきて霊夢はしっかり家へと戻れた。




 次回は新作を書いてからの投稿になりますかね
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