幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

32 / 56
第參拾話

「はあっ!」

「っ!(……やっぱり戦う度に強くなってきてる気がしますね)」

 

 龍騎とシザースがお互いの武器をぶつけ合っている中シザースは内心でそんなことを考え一度距離を取り話始めた。

 

「まったく、貴女もしつこいですよ霊夢さん?」

「そう思うなら大人しく紅葉に会ってくれないかしらね?」

「嫌ですよ。それに……何も知らない癖に偉そうに言わないで欲しいですね」

 

 そう言うとシザースは先ほど清人から貰ったカードを取り出して龍騎に見せた。

 

「……何よそのカード」

 

 そのカードは背景に津波があり羽が蟹の甲羅の翼の絵がかかれていた。

 

「サバイブですよ」

 

『SURVIVE』

 

 シザースがサバイブ―激流のカードを使うとシザースの全身に黒色の装甲が装着されシザースバイザーがハサミとカードを読み込む部分にわかれハサミは二つの刃が合わさりそこに棒のようなものがついた矛に読み込む部分は裏の部分に持ち手がある盾の二つに変化したシザースバイザーツヴァイへとなりデッキケースのマークの周りが橙色へと変化したシザースサバイブへと変化した。

 

「っ!サバイブ……ついに魔理沙以外でも現れたのね」

「そうですよ。さあ決着を……」

 

 シザースSが矛を向けた瞬間唐突に動きが止まった。

 

「……?どうしたのよ突然」

「…………」

 

その頃の現実世界では

 

「どうやら文くんに掛けた能力がサバイブのせいで解けたみたいですね。……まあいいでしょう彼女は十分に働いてくれましたし。後は彼女の意思に任せてみましょう」

 

 そう言うと清人はその場から立ち去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……霊夢、さん?」

 

 いきなりシザースSの気配が変わったのに気づいたのか龍騎は警戒を解いてシザースSに話しかけた。

 

「文、記憶を取り戻したの!?」

「記憶……そうだ確か克也さんに会わせたい人がいるって連れていかれてそれから……駄目です。全然覚えてませんね」

「そんなことはいいわ!思い出したなら今すぐ紅葉の所に行くわよ」

「紅葉?……嫌です」

「何でよ?裏切られたと思ってるから?」

「いえ。そんなことじゃないですよ。ただ……思い出はいい思い出のままでいたいのですよ」

 

 そう言うと文……嫌シザースSは再び矛を構えてきた。

 

「文?」

「戦ってください霊夢さん。嫌龍騎!!」

「……そうね。わかったわよ、あんたを止めるために戦ってあげるわよ」

 

 そう言うと龍騎もドラグセイバーを構えて再度戦闘に入った。

 

「はあっ!!」

「甘いです!そんな攻撃じゃこの装甲は破れませんよ!!」

 

 シザースSが言ったようにドラグセイバーの攻撃を受けたシザースSの体は無傷で逆にドラグセイバーの刃がかけるほどであった。

 

「……(すみませんね霊夢さん。本当は全部覚えていますよ。貴女と戦ってたことも私が誰かを殺したことも。どうして急にあの絶望して目的しか考えてなかった私じゃなくなったのかはわかりませんが清人さんのお陰で今まで生きてきましたし義理立てはさせて貰いますよ。それに……私と霊夢さんは多分相容れることは無いですよ永遠にね)」

 

「だったらこれよ!」

 

『STRIKEVENT』

 

 ドラグクローを装備した龍騎がドラグクロー・ファイアーを放つも……

 

「……この程度ですか?」

 

『STRIKEVENT』

 

 無傷のシザースSが盾の上部についている取手を引っ張りそこにストライクベントを読み込むと手に持つ矛の先が鋭くなりそこから麻痺毒の液が垂れてきた。

 

「デスシザースピンチと言ったところですね。はあっ!!」

「どういう防御力よ!?」

 

 ドラグクローで何とか矛の攻撃を防ぎつつ後ろに下がって新しいカードを読み込んだ。

 

『LIGHTNINGVENT』『SWORDVENT』

 

「それならこれならどうよ!!」

 

 ドラグソードを装備した龍騎が高速で動いてシザースSの肩に攻撃を集中してするも殆ど傷がつかずに逆にドラグソードの刃がボロボロになってしまった。

 

「何よこの防御力は……」

「痒い攻撃は終わりましたか?」

「っ!!だったらこれをくらって見なさい!!」

 

『FAINLVENT』

 

 ドラゴンライダーキックをシザースSに放ったが……少し装甲に傷がついた程度のダメージしか与えることができなかった。

 

「嘘!?」

「いい加減……終わりにしましょうか」

 

 そう言ってデスシザースピンチを降り下ろそうとするが……

 

『ADVENT』

 

「何ですか!?」

「……黒い龍?」

 

 突如現れた黒いドラグレッターが二人の間に割って入ったためシザースSは後ろに下がっていった。

 

「戦いは中止だ」

 

 そして黒いライダーがそのようなことを言いながら現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふんっ!!」

「ちっ!!流石にこの人数差は狡くないか!?」

「悪いけどこれも作戦の内だよ」

 

 タイガのデストクローの攻撃をダークブレードで防ぐも続けて攻撃してきたオルタナティブ・ゼロのスラッシュダガーの一撃を受けて軽く後ろに飛ばされた。

 

「そういうわけだから諦めてくれよ魔理沙?」

「そういう訳にもいかないぜ!」

 

『BRASTVENT』

 

 その先にいたインペラーがガゼルスタッブを魔理沙に突き刺そうとしたが直前でナイトSは体を回転させてその攻撃を回避して即座にブラストベントのカードを使ったが……

 

「させないよ!!」

 

『FREEZEVENT』

 

 タイガのフリーズベントのせいでダークレイダーは突風を繰り出す体勢で止まってしまった。

 

「これが霊夢の奴の言ってた奴かよ!!」

「その通りだよ!!」

 

 タイガが物凄い速さでナイトSに迫ってきたため魔理沙は能力で対応することにした。

 

「(パチュリー技使わせて貰うぜ)燃えろサマーレッド!!」

 

 迫ってきたタイガ目掛けて火球を投げつけてそれをタイガがかわした隙に三人から距離を置いた。

 

「っ!!」

「成る程本当にサバイブを使うと能力の仕様制限が解除されるようだね。……とすると僕の仮説は当たっているようだね」

「何をぶつぶつ言ってるんだぜ?」

「……どうやら君には私達の元に来てもらったほうがいいのかもしれないね。勇儀、彼女のモンスターの凍結を解除してくれ」

「いいのか?」

「構わないよ」

「まあ、お前がいうなら構わないけどな」

 

 そう言って本当にダークレイダーの凍結が解除された。

 

「なっ!?何のつもりだ!!」

「君と少し勝負したくなった。それじゃ不満かな?」

「……後悔するなよ」

 

 そう言って二人がある程度の距離を取るとほぼ同時にカードを読み込んだ。

 

『『FAINLVENT』』

 

 そしてお互いの契約モンスター、ダークレイダーとサイコローグがやって来てどちらもバイクの形態になりナイトSは疾風断をオルタナティブ・ゼロはバイクが回転しながら突進するデッドエンドを放ち両者が激突する瞬間だった……

 

『ADVENT』

 

 空から白鳥型のモンスターが間を通過していきその時の突風で二人は直進できずに左右にそれぞれ曲がって進んでいった。

 

「誰だぜ!?」

「わたくしですか?私は仮面ライダーファム。神埼士郎の使いの者です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いきなり現れて何よ戦いが中止?それ以前にあんた誰よ?」

「……仮面ライダーリュウガ」

 

 一瞬龍騎のほうを見るとすぐに話し出した。

 

「問題が発生したため暫くライダー同士のバトルは禁止させて貰う……これが神埼士郎の命令だ。再開したければその問題を他のライダーと協力してでも解決しろ」

「もし逆らったらどうなると言うのですか?」

 

 シザースSが警戒しながらそう聞くと

 

「この世から消す。私ともう一人のライダーがな」

「もう一人?あんたみたいな奴がもう一人いるって言うの?」

「……以上だ。わかろうがわからまいが決定に従え」

 

 そう言ってリュウガは黒い龍……ドラグブラッカーに乗ってその場を去っていこうとするが

 

「ちょっと待ってください!!」

 

 シザースSの呼び掛けで止まって振り向いた

 

「何だ?」

「その問題というのは何か聞いてないのですが。せめて何か教えてから去ってくれませんかね」

「……いいだろう」

 

 少し思考すると口を開いて……話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成る程ね。それでその問題って言うのは?」

「わかりました。お教えしましょう」

 

 そう言ってファムがリュウガと同じ説明をするとオルタナティブ・ゼロが質問をしてきたのでそれにファムが答えた。

 

 

 

 

 

「「神埼克也の妹の神埼静香……旧名西行寺静香が自らの能力に覚醒し、それによりミラーワールドの存続が危うくなってきた。なので、お前(貴方)達ライダーは速やかにこの者を殺してライダーバトルを再開しろ(してください)」」

 

 

 

 

 

「静香が能力者……?」

「そんな……どうして!?」

 

 霊夢と文が困惑している中リュウガがその場を去った。

 

 

 

 

 

「静香が能力者ってことは……まさか静香もライダー?」

「違うだろうね。それならいつも通りライダーバトルをすれば良い。止めたと言うことはイレギュラーな事態ということだよ」

 

 オルタナティブ・ゼロがそう言いながら三人とともに元居た部屋に戻る途中でそう言いながら振り向いたナイトSに言った。

 

「ついてきたまえ。この世界の真実と本当の姿を教えてあげよう」

「……わかったのぜ」

 

 そう言って魔理沙も三人について元の研究室に戻っていった。

 

「さてと……では話そうかこの世界の真実を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから30分後

 

「嘘……だろ?嫌、嘘と言ってくれよ!!」

 

 明らかに狼狽した様子の魔理沙が英行に掴みかかった

 

「残念だが……真実だ」

「そんな……なら私の今までの戦いは何だったんだよ!?」

「言い方は悪いが……無駄なことでしかない。だからこそ僕達はこの偽物の世界を破壊して本物の世界に……自分達の世界に帰る。君も帰りたいだろう?」

「でも、私はもう……」

「安心したまえ魔理沙。仮説が正しければこの世界の人間(・・)は皆一度死んで生き返っている。だから君も問題なく帰ればいい。自分の世界にね」

 

 そういい終えると立ち上がって魔理沙に手を差し伸べた。

 

「協力してくれるね魔理沙?」

「……わかった。協力するのぜ」

 

 そう言って英行の手を掴み握手をした。

 

「それじゃこれから宜しく頼むよ」

「任せろ(……霊夢、悪いな。もう私はこの世界の人を守ることはできないみたいだ。能裂持……お前との約束も守れそうにないな。……それでも、私は自分の……あの幻想郷に帰りたいんだ)」

 

 そう思った魔理沙の目は狂気を孕んでいた。




 リュウガとファムの正体は暫く秘密です。

 そして魔理沙はある意味闇落ちしました。因みに登場してる人物で真実を知ってるのは
神埼克也、笛木清人、記名丸文、森近秀行、東絛勇儀、佐野水華、そして魔理沙のみと成ります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。