幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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 遅れてすいませんの他にもう一つ、今回の話しはグロ注意と文が絶望した時の感じが混ざっています読み際は大変気をつけてお読みください。
 詠姫様ファンにとってはかなり辛いです。

 そして城乃内さん、第二のオリキャラの流華はこんな感じで良かったでしょうか?それが一番心配です


第參拾弐話

「先生もっと早く走って・・・・!!」

「これでも全力で走ってますよ!!」

 

 静香から逃げている二人。鎌華は背後からシアゴーストが追ってきているの確認すると詠姫に向かって急ぐように言うが普段そこまで運動をしていなかった詠姫に小距離とは言え全力疾走はかなり答えたようでかなり苦しそうだった。

 

「(……仕方ない・・・・)先生、ごめんなさい・・・・」

「何です……か!?」

 

 このままでは詠姫が途中でばてると思った鎌華は一言謝ると詠姫の背中に手をかけ膝の部分を持ち抱っこする……世に言うお姫様抱っこをして先程まで詠姫に合わせていた走りを止め自分に出せる全力疾走で走り出した。

 

「お、下ろしてください!!」

「文句なら後で聞かせて貰うさ・・・・」

 

 詠姫が顔を真っ赤にしながら抗議をするも鎌華はそう言った後は文句を全部スルーした。

 

「ウホ(あの二人って逃げてるんだよな?)」

「ウホホ(そのはずだ……明らかに逢い引きにしか見えんが)」

 

 追いかけてきてるシアゴースト達がそんなことを言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……鎌華、何か最後に言うことはありますか?」

「許してくれないか・・・・?」

「駄目です……と本来なら言うのですが質問に答えたら許してあげますよ」

「……何・・・・?」

「静香さんが言っていた蟷螂とは何のことですか?」

「それは……」

 

 鎌華が言い淀んでいるとそいつはやってきた。

 

「やれやれ、詠姫さん。あまり言いにくいことを聞くのは感心しないですわよ?」

「……っ!この声は……」

「貴女は流華さんじゃないですか!」

「……え・・・・?先生、こいつと知り合いなの・・・・?」

「ええ。まだ私が駆け出しの頃に色々と支援してくれた私の恩人ですよ」

「そういうことですわ」

「それはそうと鎌華、流華さんのことをこいつと呼ぶのは止めなさい」

「嫌だ・・・・」

「鎌華!!」

 

 鎌華が嫌だと言ったのでそれを叱ろうとした詠姫を微笑を浮かべた流華が遮った。

 

「別にいいですわよ詠姫さん。彼女とは長い付き合いですから、このぐらいならいつものことですわ」

「そうなんですか?」

「ええ」

「……何しにきた・・・・?」

「前の質問の答え、そろそろ決まったころだと思ったのでこちらから出向いたのですわ」

「何度来ても同じだ・・・・。お前の所になんて行かないさ・・・・」

「そうですわね……でしたら貴女の大事な者から痛めつけましょう(説得しましょうか)か」

 

 そう言うと流華の纏う雰囲気が変わった……瞬間、周囲からシアゴーストの大群が現れた。

 

「なっ、いつの間に!?」

「全く邪魔な連中ですわね。鎌華……殺しなさい」

「……はい・・・・」

 

 鎌華が考えるよりも早くに体が勝手に動き、周りのシアゴースト達の首を隠し持ってたサバイバルナイフではねた。

 

「え・・・・?」

「ふふ、まだ体は覚えているのですわね。これなら再教育は無くても良さそうですわね」

「……流華さん、再教育とは流石に聞き捨てなりませんよ」

「私に意見をするとは詠姫さんも随分と偉くなった者ですわね」

「そんな逆らうなんてことじゃないですよ。ただ、鎌華に向かってそう言っているのなら訂正してください」

 自分に対して意見をした詠姫に対して軽く微笑で返していた流華の表情が変わった。 先程までの誰もが魅了されるような笑みではなく心の弱いものならそれだけで心臓が止まりかねない、そんな獰猛な笑みをしながら流華が言った。

 

「私の行動に訂正を求めるような人は悪ですわ。よって死んでくださる?」

「なっ!何をするんですか!!」

 

 唐突に流華が詠姫の心臓部分に拳を放つもライダーバトルの経験のお陰か咄嗟の回避が間に合い攻撃は当たらなかった。

 

「殺すのですわよ?でもどうせなら完膚なきまでに叩き潰したいですし、ゾルダに変身しなさい」

「何故それを!?」

「駄目・・・・!!先生が戦うぐらいなら私が戦う・・・・」

「貴女は黙ってそこに座ってなさい。一度屈服した貴女では私の相手には相応しくありませんわ」

 

 流華がそう言うと流華の能力によって本当に鎌華が黙って……正確に言えば口を動かそうとしても体がそれに逆らって声が出せないでいた。

 

「さあ、鎌華を助けたいのなら私と戦うことですわ」

「……恩人と戦いたくはありませんでしたが、鎌華のためなら仕方ありませんね」

 

 そう言うと詠姫と流華はお互いのデッキを近くの鏡にかざした。

 

「変身!!」「変身ですわ」

 

 詠姫はいつも通り声を大きくして言い流華は自然体の声のまま静かにデッキをベルトに差し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それが貴女のライダーとしての姿ですか流華さん」

 

駐車場のような所にたどり着いたゾルダがそう言った。

 

「そうですわ。仮面ライダーシェル、そう呼んで下さいな」

 

そう言うとロイヤルブルーのスーツに翡翠色の亀の甲羅を模した鋭い刃の様な装飾の付いた装甲を両肩や胸、両足や両腿・右腕に纏い、その右腕の装甲はメリケンサックの様になっており、仮面はドラゴンゾディアーツの物をライダーらしくした物で目の色は深紅だった。

 

「仮面ライダーシェル……ですか。ならば、改めてこちらも言いましょうか。仮面ライダーゾルダです。……手加減はしませんので死んでも恨まないでください」

「その言葉、そっくりそのまま返しますわ」

 

『SHOOTVENT』

 

 ゾルダはギガランチャーを召喚し構える。一方のシェルは左腕に装備した盾とガンドレッドが合体した様な召喚機ガーディアンバイザーを悠然と構えただけだった。

 

「……何のつもりですか?」

「ご自分で考えることですわね」

 

 そう言ってまるで挑発するかの様にガーディアンバイザーを装備した手でコイコイと言った風な挑発をした。普段の詠姫なら未だしも神埼静香の殺害令、その静香の強襲、そして恩人が自らの友人に向かって再教育などと言った。これだけの事があったせいか思考能力が低下していて安易に挑発に乗ってしまった。

 

「だったらお望み通りくれてあげますよ!!」

 

 ゾルダがギガランチャーから放った砲撃は見事にシェルの所にまで行き、当たったのか砲撃が当たった時特有の爆発が起こった。

 

「やりましたか?」

 

 ゾルダが確認をしようと前に出ようとすると声が聞こえた

 

「……弱いですわね。想像以上に」

「なっ!?」

 

 爆風がはれ、そこから出てきたシェルはガーディアンバイザーを前にした状態だった。

 

「この盾に傷をつけれない様な存在にやはり鎌華は任せてられませんわ」

 

 そう言うとシェルはデッキから一枚のカードを取りだしガーディアンバイザーに読み込ませた。

 

『SWORDVENT』

 

「っ、地震ですか?」

「ふふ、来なさいミズチガーディアン」

 

 シェルがそう言うとシェルの背後の土が盛り上がりそこから翡翠の色をしたガメラをスタイリッシュにし、メカニックな装甲を纏った両腕と頭部を機械的なロイヤルブルーの蛇に変えた玄武型モンスターのミズチガーディアンが現れた。

 そしてそのミズチガーディアンの尻尾が光るとそこからシェルの手にその尻尾を模した鋸のような形をした大剣ミズチセイバーが握られた。

 

「良い声で鳴いてくださいですわ。悪に落ちた詠姫さん♪」

「っ!!」

 

 シェルが上機嫌な声でそう言うと危険を感じたのかゾルダはギガランチャーを放った。

 しかし……

 

「無駄ですわ!」

「なっ!?くっ!!」

 

 シェルは何と砲撃をガーディアンバイザーで強引に横に殴り飛ばして重そうな装甲をつけてるとは思えない速さで走りかかってゾルダに斬りかかる。

 それをゾルダはマグナバイザーで防ぐも、その際にギガランチャーは落としてしまった。

 

「そんな防御で勝てるとでも?」

「がっ!!」

 

 しかし、防げたのもほんの一瞬で遠距離型のゾルダではシェルのパワーには勝てずにマグナバイザーごと背後の柱にぶつけられた。

 

「まだやりますか。今ならまだ見逃しても宜しいですわよ?当然鎌華は貰っていきますが」

「そんな……ことは……させません!!」

 

『FAINLVENT』

 

 息も絶え絶えになりながらも最後を言い切るとファイナルベントのカードを使いマグナギガの背に銃をセットする。

 

「いくら貴女が強くてもこの一撃は耐えられないでしょう?それに……この場所なら避けても避けきれません」

 

 ゾルダが言うようにこの狭い駐車場では避けたところでエンドオブワールドの射程内だろう。それが解っている筈なのに……シェルは仮面の内側に笑みを浮かべていた。

 

「そうですわね…………だから?」

「何ですって?」

「だから……この程度でこの私を本気で殺せると……そう思ってらっしゃるのですか?」

「……なら受けてみなさい!!」

 

 そう言いゾルダは引き金を引いた。その銃弾が襲いかかる瞬間シェルは一枚のカードをゆっくりとそれこそ自分は負けないという絶対の自信があるかのような動きで入れた。

 

『REFLECTVENT』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう……して?」

「その疑問に答えるほど私は優しくないのですわ」

 

 銃弾が止んだ後にはシェルが真上からゾルダを見下ろし、ゾルダとその後方にいるマグナギガは倒れていた。……そう、まるで自分達の攻撃が跳ね返ってきたかのようなダメージをおっていた。

 

「くっ……」

「ふふ、さあショータイムですわ」

 

 そう言うとシェルは先ほど刃を自ら潰したミズチセイバーをゾルダの左腕に降り下ろす。

 

「きゃっ!」

「……良いですわ」

 

 いくら刃が潰れてるとはいえその形は鋸のような大剣。そんなものを手加減なく降り下ろされたためゾルダ……いや詠姫は弁護士になる際に捨てた女性の様な悲鳴をあげた。

 それを聞いたシェルは上機嫌になり、その後も何回も何回もミズチセイバーを、降り下ろした。

 

「ほらほら!次は貴女自身の武器も加えてあげますわ!!」

 

 ゾルダが途中で手から離してしまったマグナバイザーを拾うと降り下ろした箇所に最低でも50発の弾を放った。それだけでは足りなかったのかその行程を何度も何度も繰り返し時折

 

「この程度で願いを叶えるなんて傲慢ですわね詠姫さんも。まるで貴女が裁いてきた罪人達の様ですわ♪」

 

 と言ったような言葉で詠姫の心までズタズタにしていった。

 

「ああ、そうですわ。詠姫さん、もしこのまま負けたなら貴女のご家族の皆さん、どうなるかわかってますわね?」

「な……何を?」

 

 既に声を出すのも辛いのか苦し気にそう言うとシェルは最悪の事を言った。

 

「私の家のお陰で今もまだ裁判の日時が延びているいるんですから負けたなら当然貴女の家族は明日には死んでしまいますわね」

「ふざ……けないで下さい……」

「そう思うならかかってきたらどうですか?」

 

 そう言うとゾルダが立ち上がり殴りかかってくるも奪ったマグナバイザーを放ち無理矢理後退させるとミズチセイバーを横凪ぎに振り払いゾルダをミズチガーディアンに投げるとミズチガーディアンは手でゾルダをまるでバレーボールの様にシェルに打ち返す。それをシェルが再びミズチガーディアンに返す。

 

「抵抗しないと本当に貴女の家族死んでしまいますわよ?」

 

 

 その結果ゾルダの意識はかなり朦朧としていた。体の方は右腕は変な方向に完全に曲がっており、右足に至っては感覚がないほどのダメージを受けていた。更にライダーとしての装甲やスーツも半壊していてその下の生身は青アザや血で変色していた。

 精神に関してはもう何も考えられない廃人一歩手前で目のハイライトも半分ほど消えていた。

 

「楽しかったですがそろそろ終わりですわ」

 

 シェルが止めをさそうとした瞬間だった。

 鎌華が強引に流華の能力を破り変身してミラーワールドに来たのは。

 

「先生!!」

 

 ゾルダのあまりの悲惨な状態を間近で見て口調を荒げながらそう呼ぶとゾルダが反応を起こした。

 

「……そ……の声は……鎌華?」

「何の様ですの?今私は久しぶりに最高の気分何ですわよ。丁度貴女と一緒にいたときと同じくらいに」

「だったら……丁度良い・・・・」

「……?」

「貴女の所に戻る・・・・。だから先生を見逃して下さい・・・・」

 

 レイズのその台詞を聞くとシェルはミズチセイバーを何処かにぶん投げてレイズに近寄った。

 

「本当に戻ってくるんですわね!?」

「はい・・・・。だからお願い、先生は見逃して・・・・」

「ええ!良いですわよ!!貴女さえ入ればあんな出来損ないの雑魚なんて無視ですわ!!!」

 

 その嬉しがりようだけを見ればさっきまで人の悲鳴を楽しんでいた人間と同一人物とは到底思えなかった。

 

「……先に現実世界に戻ってて・・・・」

「ええ、わかりましたわ」

 

 漸く落ち着いたのか冷静に返しながらシェルは現実世界に帰っていった。

 

「……先生、一つだけ言わせて下さい・・・・。私は貴女や古町に会えて本当に良かったと思います・・・・。だから……もう私を探したりはしないで下さい・・・・。……今までお世話になりました・・・・」

 

 そう言うとレイズは立ち上がってミラーワールドから出ていった。

 

「……何が仮面ライダーゾルダですか……何がスーパー弁護士ですか……何が……両親を救うですか。こんな自分の友人さえ守れない私が何を守れるって言うんですかぁぁぁ!!!!」

 

 一人残されたゾルダは自分の無力さが許せないのか無事なほうの手で地面を叩き続け人知れず泣き続けた。




 次回こそは学校側の話しとなるはずです。
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