幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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 ふぅ……ノートパソコンが欲しいこの頃


第參拾參話

「全く、こいつらどれだけいるんだよ」

 

 ナイトが学校内を探索しながら襲いかかってくるスカルゴースト達をウィングランサーで切り裂きながら呟いた。

 

「……(これだけの量がミラーワールドから来るとは思えないし、何よりこれだけの数がいるなら今まで出てこなかった理由が解らない。となるとこいつら……)」

 

 真実を知ったナイトだからある一つのことが想定できた。

 

「……来世ではちゃんとした人間として生まれてこれるといいな」

 

 そう言いながら襲ってきた最後の一体を切り捨てるとデッキをベルトから外すがベルトをつけたまま遠くの方を見ると廊下に誰かが倒れているのが見えた。

 

「ん?あれは……人か?」

 

 その誰かは遠目からは良く見えないがスカルゴーストには見えず骨格から人間に見えた。

 

「おい、大丈夫……か?」

「あ、姉さん……」

「羽葉……大丈夫か?」

 

 その倒れていた人影は羽葉だった……ただし上半身だけは

 

「は、はい。ただ何か足が可笑しくてさっきから立てなくて……」

「……そうだな。なあ、羽葉」

「何ですか?」

「助かりたいなら目を瞑るんだ」

「……?わかりました」

 

 羽葉は不思議に思いながらも信頼している魔理沙の言葉だったので素直に目を閉じた。

 

「……ごめんな。お前のことは絶対に忘れないんだぜ」

 

 羽葉が目を瞑ると同時にベルトに再度デッキを入れてナイトの姿になった魔理沙は羽葉の心臓をダークバイザーで貫いた。

 貫かれた羽葉は即死だったのかその場に前のめりに目を瞑ったまま倒れた……その下半身は沢山の羽虫が集合したような姿だった。

 

「羽葉がこうなってるってことはあのスカルゴースト達はやっぱり……」

 

 ナイトがそう思考を巡らせていると近くの窓ガラスからシアゴースト達が出てきた。

 

「次はお前たちか……いいぜ、相手にしてやるよ」

 

 そう言うと魔理沙はダークバイザーを構え直し戦闘を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウゥゥゥゥ!!!!」

「くっ、速いわねこのモンスター!」

「っ!確かにそうですね!!」

 

 一方ウルフエッジと交戦している龍騎とシザースはかなり苦戦していた。

 ウルフエッジが速いのもあるが周りに大量にいるスカルゴースト達が邪魔で思うように回避ができないからだ。そして、何より……

 

「何で霊夢さんも武器系の使えるカードをほとんど使いきってるんですか!?」

「あんたに至っては全部使ってるでしょうが!!」

 

 先程の戦闘以降変身を解除していない二人はカードが復活していないのだ。龍騎はソードベント二枚、シザースはストライクベントを。

 他にも武器はあるが派手な物か切り札をきらないと使えない為にどちらも攻撃手段が乏しいためダメージソースがないのである。

 

「変身解除しようにも……」

「あれは許してくれなさそうですからね」

「ウゥゥゥゥ!!!!」

 

 唸りながらウルフエッジは全身の尖った毛を飛ばしてきた。

 

『『GUARDVENT』』

 

「くらわないわよ!」

 

 二人はそれぞれドラグシールドとシェルディフェンスで飛んできた毛を防いだ。

 

「……あ!そうですよ霊夢さん!」

「何がそうなのよ?」

「武器が無いなら……盾で殴ればいいですよ!!」

「文……疲れてるのね」

「疲れてませんが?」

「……(でも、実際に手詰まりなのは確かだしやってみる価値はあるかもしれないわね)いいわ、その作戦で行きましょう」

「そうと決まれば行きますよ霊夢さん!」

「ええ。……はあっ!!」

「ウゥゥ!?」

 

 そう言うとシザースがまずしゃがみ龍騎はドラグシールドを振り回して周囲のスカルゴーストを蹴散らした。それを確認するとしゃがんだ姿勢のまま盾で攻撃したことに驚いてるウルフエッジに肉薄してシェルディフェンスを脳天に叩き込んだ。

 

「ガアッ!?」

「おまけでこれもくらいなさい!!」

 

 その攻撃に怯んだウルフエッジに対して回し蹴りを叩き込んだシザースはそのまま一度後ろに下がる。

 

「以外と盾も攻撃に使えるわね」

「そうですね……霊夢さんここは私に任せてくれませんか?」

「え、何でよ?」

「少し気になることがあるので」

「……わかったわよ。私は他にモンスターがいないか探してくるわ」

「ええ、お願いします」

 

 そう会話を終えると龍騎は変身をといて早歩きでその場を去った。

 

「……せめてこの手で楽にしてあげますよ○○○」

 

 最後に誰かの名前を言うが小声過ぎて本人にしか解らないような声だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「文……何か様子が変だったけどどうしたのかしらね」

 

 霊夢が一度変身を解いて別の場所に向かっていた。

 

「そういえば魔理沙の奴、最近見かけないけど何かあったのかしらね?」

 

 霊夢がそう思っていると近くから戦闘音が聞こえてきた。

 

「……近いわね。変身」

 

 近くの窓ガラスにデッキをかざしてベルトを腰に巻き再度変身した龍騎は音の聞こえた方に歩いて行った。

 

 

「……てっ、魔理沙じゃない」

「その声は霊夢か?」

 

 龍騎がついたのは教室の一つでそこにはナイトが立っていて周囲にはシアゴースト達が倒されていた。

 

「最近見かけなかったけど何かあったの?」

「……ま、色々な。それよりも霊夢は何でここに来てるんだ?」

「静香を探しによ……それどころじゃ無くなったけどね。あんたも静香を探しに?」

「そんなところだぜ。……そうだ、霊夢一つ質問」

「何よ?」

 

 ナイトが手に持っていたダークバイザーを腰にさすと一言言った。

 

「お前はこの世界を守るか幻想郷に帰るかってなったらどうする?」

「いきなり何よ?……そうね、私ならこの世界を守るのも悪くないかしらね。第一今更あっちには戻れないでしょ」

「……やっぱりか」

 

 龍騎の答えを聞くと解ってたかのように頷いた。

 

「何がやっぱりなのよ。さっきからあんた変よ?」

 龍騎が様子の可笑しいナイトを変に思ったのか忠告をするとナイトは腰のダークバイザーを引き抜き龍騎に向けた。

 

「霊夢……確かに私は変だぜ。ただしそれをお前に言われるのだけは嫌だね」

「……冗談やってる場合じゃないでしょ?」

「冗談だと思ってるなら……死ぬまでそう思ってろ」

 

 そう言うとナイトは手のダークバイザーをレイピア(もしくはフェンシング)のように構えると龍騎のベルト目掛けて突きを放った。

 

「っ!?魔理沙、何があったのか知らないけど流石に今のは冗談ですまされないわよ」

 

『SWORDVENT』

 

 ナイトに攻撃を止める気が無いのが解った龍騎は寸前の所で攻撃を回避してドラグソードを装備した。

 

「……それでいい。お前を殺せばもう後には引けなくなるからな!!」

 

 ナイトのダークバイザーと龍騎のドラグソードがお互いにぶつかり戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方文の方では

 

「……お休みなさい○○じ」

 

『FAINLVENT』

 

 龍騎が去るとシザースは即座にファイナルベントを使うと同時にサバイブのお陰で変身中でも使えるようになった速度を変える程度の能力でウルフエッジの速度を亀と同じ位まで落とした。

 そしてウルフエッジはかわすことも出来ずにシザースアタック改をくらった。

 爆発する直前にウルフエッジが口を動かしていたがシザースはそれには気づかなかった。

 

「ふぅ、さて静香さんを探しましょうかね」

 

 シザースが変身を解いて校舎内を移動しようとすると近くにあった階段の方から声が聞こえてきた。

 

「あら、悪いけどそれは駄目よ」

「誰ですか!」

 

 この校舎に生きた人間がいないと思いきってた文は突然の声に驚いて声が大きくなってしまった。

 

「誰ねえ。私は風見優花よ、ついでに言えばこれでもあるわね」

 

 そう言うと階段から降りてきた……何故か剣道着と袴を着た優花は既に装着されていたベルトにデッキを入れ込んだ。

 

「なっ新しい仮面ライダー!?くっ、変身!!」

 

 優花が新しい仮面ライダー……アビスになるのを見た文はすぐにシザースに変身した。

 

「仮面ライダーアビス。これが初戦となるけど正々堂々行きましょう」

 

 そう言うと鏡を指差す。

 

「……解りましたよ。確かにミラーワールドでやるべきですね」

 

 そう言うとシザースとアビスはミラーワールドに入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、可笑しいね」

 

 一方ナイトと別れたインペラーは校長室にいた。だが、可笑しいと言っているのは校長室が可笑しいからではなく

 

「何でこんなことになってるのに周囲の人は騒がないんだろうね?」

 

 そう不思議なことに周囲の家に人の気配はあるのにこの学校の惨状に気づいてないのだ。

 

「仕方ないね。ここはあいつの指示でも待とうかな」

 

 そう言って校長室の椅子に座ろうとするが(※まだ変身してます)唐突に後ろに跳んだ。

 するとその校長室の椅子を下の地面ごと貫いたベノスネーカーが飲み込んでしまった。

 

「お前は確か……王蛇だったけ?」

「……あの時の借りを返させて貰おうか」

 

 ベノサーベルを構えた王蛇が穴の空いた地面から跳んできてベノサーベルをインペラーに向けてそう宣言するとインペラーに斬りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校の校門前

 

「どうやらいい具合に人はいるみたいですね。早く試してみたいですねあの神埼士郎が使おうとしていた力」

 

 校門前に立った静香が手に持っていた真っ黒な真ん中がずっと渦を巻いているデッキを校門に当てながらそう呟いた。




 次回(予定通りに行けば)霊夢もこの世界の秘密を遂に知ります。
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