幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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 此方は久しぶりの投稿なのでリハビリも兼ねて少なめでお送りします。ご了承頂けると幸いです。

因みに今回の話で少しだけ出てくる世界はレジェンドライダーさんとのコラボ回なので気になる人はそちらもどうぞ!


第參拾玖話

「神埼克也ですって?それにその姿……何処かで見覚えがあると思ったら文を助けたライダーとそっくりね」

「ああ、文を救ったのも俺だよ」

「其処を退く気は?」

「あると思うのかな?」

「……無さそうね」

 

『SWORDVENT』

 

 蒼雷が退く気が無いのが分かると龍騎Sはドラグバイザーツヴァイをドラグブレードに変えた。

 

「悪いが静香の邪魔をするんだったら今までみたいに手加減するつもりは無いよ」

 

『SWORDVENT』

 

 それに対して蒼雷はジンオウバイザーにカードを入れ、両手に蒼い色をした刺突剣(レイピア)……ジンオウエストックを装備して構えた。

 

「手加減、ね。……親切心で言っといてあげるわ。今の私をこれまでと同じと思わないことね」

「減らず口だね。言葉よりも実力で示したらどうかな?」

「だったら見せてあげるわよ」

 

 龍騎Sが蒼雷にドラグブレードで斬りかかった。

 それを蒼雷は左手のジンオウエストックで捌くとそのまま右手のジンオウエストックで刺突した。が、龍騎Sは直感で読んでいたのかその攻撃を首を振るだけで避けて蒼雷の胴体に拳を叩き込んだ。

 

「ぐっ!?」

「……口ほどにも無さすぎるでしょ」

 

 龍騎Sは予想以上にすんなりと行ったことに呆れていた。

だが、決して蒼雷が弱いのでは無い。今の龍騎Sが強すぎるだけなのだ。元々合った直感は強化され未来予知と言っていいレベルにまでなり、これまで解決してきた異変の過程で相手の攻撃(弾幕)を避けることに慣れている霊夢に取って未来予知は鬼に金棒以上と言ってもいいだろう。

 

「なら……面白い物を見せてあげるよ」

「……?」

 

『THUNDERVENT』

 

 蒼雷がサンダーベントのカードをサブジンオウバイザーに入れると蒼雷の体に雷が纏わり始めた。

 それを見た龍騎Sは怪訝そうな顔になった。

 

「何よそれ?」

「面白い物だよ!!」

 

 蒼雷はそう言うとジンオウエストックで突き攻撃を行った。

 

「こんなもん……っ!?」

 

 龍騎Sはそれをドラグブレードで防ごうとするが、嫌な予感がしたのか横に跳んで攻撃をかわした。かわされた攻撃は龍騎Sの背後の壁を貫通していた。

 

「……そのカードの効果ってこんなのじゃ無かったと思ったんだけど」

「そう言えば説明してなかったね」

 

 蒼雷はそう言うとサブジンオウバイザーを龍騎Sに見えるようにした。そこには何故かカードが残っていた。

 

「カードが残ってる?」

「俺のサブジンオウバイザーに入れたカードは永続的に効果が持続されるんだよ。それこそライトニングベントなどのカードもね」

「成る程ね……で?種が分かれば打つ手ぐらい浮かんでくるけどあんたどうするつもりよ」

「どうするって……こうさせて貰うよ」

 

 蒼雷はそう言うとジンオウエストックを龍騎Sに向かって振るった。するとそこから雷が放たれ龍騎Sの足場を崩した。

 

「んなっ!?……ちっ!!」

 

『ADVENT』

 

 龍騎Sは急いでドラグランザーを召還してその背中に跨ると蒼雷が居た所を見た。しかしその時には既に蒼雷もムラサキも逃げてしまっていた。

 

「逃げられたわね……まあ今回は仕方ないか」

 

 龍騎Sは自分にそう言い聞かせるとミラーワールドから出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数日後、霊夢含む数名は【ある世界】に迷い込みそこから帰ってきていた。

 

「そう言えば……あの世界に言った時に魔理沙を説得してれば良かったかしらね。でも、今言っても後の祭りか」

 

 その世界には魔理沙も迷い込んでおりその事を思い出して霊夢は色々と考えていた。……その為か、背後から近づいて来た気配に気付くことができなかった。

 

「あら、確か霊夢だったかしら?」

「っ!?」

 

 突然声を掛けられ驚いた霊夢は咄嗟に振り向きながらバックジャンプして距離を取り相手の顔を確認して別の意味で驚いた。

 

「誰よ!!……てっあんたは確か……風見優花だったかしら」

「覚えててくれたのね。素直に嬉しいわ。所で……貴女が龍騎かしら?」

「……そうだって言ったらどうするのよ」

「私と戦わないかしら?前回戦ったライダーはちょっと物足りなくてね……。その分貴女なら期待出来そうだわ」

「……………………」

 

 優化はそう言うと懐からアビスのカードデッキを取り出した。それに霊夢は無言でカードデッキを取り出すことで答えた。二人は近くに手頃な鏡を見つけるとそれにカードデッキを翳してベルトを腰に巻いた。

 

「「変身」」

 

 それぞれのライダーに変身すると二人はミラーワールドに入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、魔理沙の所には詠姫が送った手紙などが届いていた。

 

「……今まで死んだ奴等は生きてるのか。こんな手紙を見るとどうしても信じてみたくなるけど……信じられないんだぜ」

 

 魔理沙は一緒に封入されていた真っ白なカードをデッキに入れるとその手紙を握りつぶして魔法で焼却処分した。

 

「……ん?今何してたんだっけ私は?」

 

 焼却を終えると魔理沙は突然そんなことを言い出しながら自分が持っていた手紙が入っていた封筒を不思議そうに見ていた。

 

「これって封筒……なんだろうけど中身は何処に行ったんだか……まあ、いいか。森近の奴の所にでも行こう」

 

 その時、一瞬だが魔理沙の目は赤い光を放っていた。

 

 

 

 

 

「おーい、森近ー。いるかー?」

 

 魔理沙が英行の部屋に入ると

 

「そうか!!そう言う事かっ!!!」

 

 英行が叫んでいた。

 

「い、いきなりどうしたんだぜ?」

「あ、ああ魔理沙か。説明は後だ!兎に角残っている二人を呼んできてくれ!!」

 

 英行は興奮した様子で魔理沙は取り合えず落ち着かせようと声を掛けた。

 

「落ち着けって、一体何が分かったんだぜ」

「そ、そうだね。一度落ち着かせて貰うよ……よし、落ち着いた。それで分かった事だったね」

「ああ」

 

 魔理沙の言葉で落ち着いた英行はゆっくりとした口調で言おうとした

 

「例の彼女が言ってた世界を壊す事の意味だy……!?」

 

 だが、それは突然起きた地震によって妨げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 魔理沙達が話している少し前の事だ。町の中心に克也と静香の二人が立っていた。

 

「それで静香、この後の計画はちゃんと出来てるのか?」

「ええ。……お兄ちゃんは本当にいいの?」

 

 静香は能力に目覚める前の声色で克也に聞いた。

 

「何の事だ?」

「だって……こんな事をしたらお兄ちゃんやお兄ちゃんの仲間は死んじゃうよ」

「気にしなくていいよ。俺はな神崎士郎からお前の正体を知ったからこそライダーになったんだ」

「えっ?どうして……」

「せめて人並みの幸せを妹に与える……それが俺の願いだ。その為なら俺の命や他の人の命なんてどうでもいいんだよ」

 

 克也はそう言うと子供の頃の様に静香の頭を優しく撫でた。

 

「お兄ちゃん……。分かったよ、なら私は絶対に幸せになって見せるね。……それじゃあ始めめましょう、世界の破壊をね」

「ああ(しかし……文。彼女は今頃どうしてるのだろうな)」

 

 静香はまた元の口調に戻ると手に持っていたアドベントカードを破いた。

 そこには『RULEVENT』と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同時刻、龍騎とアビスの二人が戦っていた。

 

「やっぱり予想通りの強さよ霊夢!!」

「私はちっとも嬉しくないんだけど!!」

 

 アビスが振るうアビスセイバーを龍騎はドラグソードで捌いていた。

 

「ほらほら、どんどん行くわよ!!」

「ああ!何でこう私の周りは戦闘狂が多いのよ!!」

 

 龍騎がそう言った直後だった、ミラーワールドの彼方此方に亀裂が生まれだした。

 

「はあっ!?何よこれ……その様子だとあんたの仕業じゃなさそうね」

 

 龍騎は咄嗟にアビスの方を見たが其方も困惑している様子から違うと判断した。

 

「当たり前よ。それよりもあれは何よ?」

「私が知るか。兎に角一旦出るわよ」

「……しょうがないわね」

 

 アビスは戦い足りなかったのか渋々と言った感じで龍騎についていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……出てきたはいいけど何よこれ」

 

 霊夢が外に出ると其処は酷い有様だった。

 地面は殆どが隆起しており、その影響で建物も幾つかは傾いていた。

 

「霊夢……あれを見てみなさい」

「あれって……何じゃありゃ」

 

 優花に言われた方を見ると其処にはかなりの高さがある巨木が合った。

 其処の一番上に突然ディスプレイの様なものが現れ、ある人物が喋り出した。

 

「愚かな仮面ライダーの皆さんへ、後二時間もすればこの世界は私、神埼静香の手によって滅びます。文句がある方はどうぞ私の所まで来るといいですよ。……私なりの歓迎をして差し上げます」

 

 静香は全仮面ライダーに向けてそう宣言した。

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