幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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 何故か内容は出来てるのに文章に書く気力が沸かないですね。



第肆拾壱話

「王竜麟?……いえ、それよりもこの声何処かで……」

 

 王竜麟と名乗った人物の声に聞き覚えがあるのかゾルダがそう呟いた。

 

「そうですね。私だけが貴女方の情報を持ってるのは些か不平等ですね。私は笛木清人、現在暴れている二人の知り合いですよ」

「笛木清人?生憎と私は知らないのですが……貴女は知ってますか?」

 

 ゾルダは相手の名前を聞いた事が無いのかインペラーに問い掛けた。

 インペラーはその名前を聞いてから神妙そうな声色で話し出す。

 

「まあ、ね。でも、まさかこんな大物が出てくるのは予想外だねー」

「……簡潔にまとめて下さい」

「そうだなー……人類初死者蘇生に成功した人間」

「はっ?」

「本来なら教科書に載るほどの偉人だったのに今では名前も出すのも危ない学者。知ってるのも私みたいな例外しか知らない人間さ」

「……一体何をしたんですか」

 

 その質問にはインペラーではなく王竜麟が答えた。

 

「簡単ですよ。死者蘇生の理論を抹消し、蘇生した人物を殺し雲隠れをしただけですよ」

「……殺した、ね。それは人を硫酸の詰まったショーケースに入れて爆破する事にも適応されるとでも?」

 

 インペラーにしては珍しくふざけた口調では無く真面目な声で威圧を含めて問いただす。

 だが、王竜麟はそれを物ともせず言った。

 

「もう一度言いましょう。そこを退けば貴女方の終わりが延びますが……答えは?」

 

 その問いに二人は既に決まっていたのか各々の武器を構えて言った。

 

「「断る!!!」」

「……残念です」

 

 それを合図に戦闘が始まった。

 

『SHOOTVENT』『SPINVENT』

 

 ゾルダはギガランチャー、インペラーはガゼルスタッブを構えた。

 

『SWORDVENT』

 

 一方の王竜麟はファンロンバイザーにカードを入れた。すると自らの契約モンスターの尻尾を模したのだろうか、そんな感じの黄金の剣……ファンロンセイバーを構えた。

 

「……ゾルダ、私が前衛をやるから援護よろしく」

「構いませんが……巻き込まれますよ」

「私なら爆風ぐらい避けて戦えるんだよ。というわけで宜しくね」

 

 インペラーは姿勢を低くして王竜麟に接近する。ゾルダは何時でも援護が出来るようにギガランチャーを構えた。

 

「成る程。前衛と後衛に分けるのはいい事です、本来ならばですが」

 

 王竜麟は二人を一瞥すると接近してきたインペラーにファンロンセイバーを振り下ろした。

 

「当たるかそんなもん!!」

 

 インペラーはそれを体を捻って避けるとそのままジャンプをしてガゼルスタッブを振り下ろそうとした。

 

「っ!!」

「うわっ!?いきなり何するんだい!!」 

 

 が、ゾルダが放った砲撃の爆風でインペラーは吹き飛ばされてしまった。

 

「あれを見てもまだ文句が言えますか?」

「はい?……ごめん、何あれ?」

「蛇腹剣とか言うものだったと思いますよ」

 

 インペラーが見た方向には王竜麟が持つファンロンセイバーの刃が柄から伸びてきてそれぞれの刃がワイヤーで繋がれていて、先程までインペラーが居た場所にその剣の先が突き刺さっていた。

 

「おや、外してしまいましたか。まあ、いいでしょう」

「何とも面倒くさい剣だねー」

「そうは言っても何とかするしかありませんよ。それで、何か作戦はあるのですか?」

「ごり押し。以上」

 

『TRICKVENT』『ADVENT』

 

 インペラーは五体に分身し、契約モンスターのギガゼールは複数のレイヨウ型を引き連れてやってきた。

 

「……やれやれですね」

 

 ゾルダはそう言うと目暗ましも兼ねて王竜麟の前の地面に砲撃を打ち込んだ。

 

「むっ……気配を探る真似もいいですが、出来ることをしますか」

「へー、それは楽しみだね」

 

 いつの間に接近したのかインペラー達とゼールモンスター達が襲い掛かってきた。

 

『WAKEUPVENT』

 

「があっ!?」

 

 王竜麟が何かのカードを使うと襲い掛かっていた全員が何かに妨害され吹っ飛んだ。

 

「一体何が……最早何でもありなのでしょうか」

 

 ゾルダが見たのは模様だと思ってた上半身の龍達が体を伸ばして牙を光らせている姿だった。

 

「そう言えば言ってませんでしたね。この模様は全て我が契約モンスターの子供で出来ています」

「私でも神経を疑うだけど……」

「私の知り合いの犯罪者でもしない……いや、しますかね?」

「……さて、そろそろ茶番も終わりですよ」

 

 王竜麟はそう言うとファンロンセイバーを腰に差して別のカードをファンロンバイザーに読み込ませた。

 

『SHOOTVENT』

 

 すると空間を突き破って王竜麟の契約モンスター、ドラグレッダーに良く似た姿をしており、頭に麒麟の角があるマスターファンロンが背後に現れその角の先に火炎球を作って行き、上半身の龍達がその口を開けていた。

 

「穿ちなさい」

 

 その言葉と同時に龍達全ての口から火球が放たれた。

 

「くっ!!」

 

 ゾルダをそれを見るとインペラーを庇うように前に出てカードをマグナバイザーに入れようとした。が、王竜麟が抜くと同時に鞭の様に振るったファンロンセイバーの妨害でガードベントのカードを落としてしまった。

 

「しまっ!?」

「……全く、見てられないねー」

「なっ!?」

 

 インペラーは突然ゾルダに足払いを掛け倒させると、その前に立ち攻撃を身一つで受け止めた。 

 

「インペラー大丈夫ですか!!?」

「……流石に無理だねー。後は任せたよ」

 

 インペラーは変身こそ解除されていたが生きていた。しかし、流石に限界だったのかゾルダに伝言するとその場に気絶してしまった。

 

「ここで終わりにしてもいいですが……あの愚かな二人が先ですね」

「こっから先を通すとでも?」

 

『SURVIVE』

 

 ゾルダはそう言ってデッキからサバイブのカードを取り出すとマグナバイザーツヴァイに読み込ませた。

 

「ほう、その力は興味深いですが……邪魔です」

「邪魔は貴方ですよ笛木清人」

 

 ゾルダSはマグナバイザーツヴァイを構えて王竜麟に接近していく。

 王竜麟はそれに対してファンロンセイバーを横なぎに払った。

 

「容易い攻撃ですね」

 

『SHOTGUNVENT』

 

 ゾルダSは武器の形状をショットガンに変えると迫ってくるファンロンセイバーを攻撃して無理やり軌道を逸らした。

 

「ほぅ」

「これでもくらいなさい」

 

 感嘆の声を挙げている王竜麟に向かってゾルダSはゼロ距離で容赦なくマグナバイザーツヴァイの引き金を引いた。

 

「無駄です」

「……はあ?」

 

 だが、放たれた弾丸は気付けば消滅していて王竜麟に当たった様子も無かった。ゾルダSはそれを不審に思ったが迫ってきたファンロンセイバーに気付きその場を飛びのく。

 

「ショットガンで駄目ならこれです」

 

『MACHINEGUNVENT』

 

 ゾルダSは次に武器をマシンガンに変えるとそれを遠距離から放った。

 

「どんな弾幕も当てなければ意味はありません」

「ちぃ、それならこういうのはどうですか?」

 

 放たれた弾丸は全てファンロンセイバーで弾かれてしまいそれにゾルダSは舌打ちをすると新たなカードをデッキから取り出すとマシンガン状態のマグナバイザーツヴァイに読み込ませた。

 

『SHOOTVENT』

 

 ゾルダの手にギガランチャーをコンパクトにしたボムランチャーが装備された。

 

「むっ、これは……」

「とっとと倒れてください」

 

 そう言ってゾルダSはボムランチャーから栓を抜いたグレネードを数個放った。

 

「またですか……」

 

 ゾルダSが呟いた。放った筈のグレネードが先程のショットガンと同じく消滅していた。

 

「ふむ……そろそろ終わりにしましょう。私のライダーとしてのスペックも分かったので」

「まるで勝者の意見ですね」

「その通り。この戦い貴女の負けです」

「何を馬鹿な……」

 

『――――VENT』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なに、が?」

 

 ファンロンバイザーが何かのカードを読み込んだ瞬間、周囲を光が蔽いそれが晴れるとその言葉と共にゾルダSは変身が解けて倒れてしまった。

 

「幸運でしたね。ここがミラーワールドなら貴女方は死んでいた。まあ、聞こえてはいないと思いますが」

 

 王竜麟はそう言い、変身を解除すると倒れている二人を無視して先に進んで行った。

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