幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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 最近、ミッチの曲がお気に入りになっています。……あの歌の歌詞が完全にミッチと一致してるのが何とも


第肆拾弐話

 ゾルダ達が戦っていた頃、別の場所では戦いが終わっていた。

 

「ふん。もう少しやると思ったんだがなぁ」

「確かに検討外れね。まあ、パワーは凄かったけど」

 

 アビスと王蛇はそんなことを言いながら襲いかかってきた骸骨の上に座っていた。骸骨は最初こそ強かったが戦闘狂と戦闘恐が相手では五分も持たなかったようだ。

 

「……それで、どうする同類?」

「そうね……まずはこれから退きましょうか」

 

 アビスは座っていた骸骨から嫌な予感がしたのか王蛇にそう言った。

 

「いいだろう」

「ありがとu…………可笑しいわね、確かに倒した筈だけど?」

 

 骸骨は確かに胸を貫かれていた。だが、王蛇がどくと、それを気にもしてないのか平然と鎌を構えて来た。

 それと同時に周囲から同じような姿をした骸骨達が幽霊の様に現れた。

 

「不死身と言った奴か……どれだけ雑魚が復活しようが俺を楽しませれるとは思えんがなぁ」

「はいはい、文句何か言ってないでとっとと潰すわよ」

 

 アビスはそう言って二刀のアビスセイバーを再度構えると集団に飛び込んでいった。

 

「…………!!!!」

「……ふんっ」

 

 骸骨の一体が鎌を振り下ろした。王蛇はそれをベノサーベルで強引に弾くとその骸骨の首を左手で掴んだ。

 

「質問に答えろ。貴様らは一体なんだ?断るのは自由だが……俺は我慢強く無いのでな、間違って殺しても責任は取れんぞ?」

 

 王蛇はそう言いながら人外と化した左手から毒を噴出させて骸骨の首を溶かそうとした。しかし、其処に違和感が合った。

 

「……あ?」

 

 その違和感は王蛇が掴んだ首からしており王蛇はそこを注意深く見て気付いた。

 首が溶けた瞬間、首が再生していた。そして、それを何回も繰り返してるようだった。

 

「……ふんっ!」

 

 それには流石の王蛇も気色悪いと思ったのか首を放すと同時に骸骨に蹴りを叩き込んだ。

 

「毒で駄目なら粉々にするか」

 

『FINALVENT』

 

 王蛇はそう言ってヘビープレッシャーを発動させ、骸骨達の集団に突っ込んだ。骸骨達をそれを避けようとするが間に合わずに直撃して殆どの骸骨が胴体を粉砕されていた。

 

「流石にそんな姿になったら満足に動けんだ……ろ。てっ言おうとした瞬間に立ち上がるな骸骨共」

 

 しかし、粉砕された骨は直ぐに修復されてしまい元通りになっていた。それを見た王蛇は彼にしては珍しく面倒だと感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「斬っても斬ってもきりが無いわね」

 

 一方、アビスもアビスセイバーを駆使して骸骨達を斬り刻んでいた。しかし、足や腕をどれだけ斬っても直ぐにくっついてしまう骸骨達にうんざりしていた。

 

「……………………ィ」

「……何か言ったかしら?」

 

 骸骨の一体が呟いた小声が聞こえたアビスは警戒しながら聞いた。そして

 

「イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!!」

 

 唐突に複数の人が同時に話しているかの様な声で苦痛の声を挙げた。

 

「……一般のミラーモンスターも人語を喋れたのね」

『そもそもこいつらがミラーモンスターかどうかが謎だけどな』

「ミラーモンスターの癖に相手がミラーモンスターかも分からないのかしら?」

 

 その苦痛の声に対してアビスは検討外れな事を言い、それに対して契約モンスターの一体が返事を返してきた。

 アビスはその返事を聞いて呆れた声で契約モンスターに言った。

 

『そもそも、俺とハンマーは連中の中でも新参だから詳しくないっての』

「使えないわね」

『やかましい。元より戦闘してた方が俺達は楽しいんだっての』

「なら、望み通り暴れなさい」

 

『ADVENT』

 

 アビスはそう言うとアビスバイザーにカードを読み込ませた。

 すると、何処からともなくシュモクザメ型の胸に砲身がついたアビスハンマーと、ホホジロザメ型の鮫の歯の様な刃の太刀を2つ持ったアビスラッシャーが現れた。

 

『そう言うならしっかりと暴れてやるよ。行くぞハンマー!!』

『……』

 

 ラッシャーに声をかけられたハンマーは言葉を発さずに頷いた。

 そして、開幕の狼煙の代わりなのかハンマーがその砲身を骸骨に向けて放った。

 

「……(痛い、ね。ミラーモンスターにも痛みはあるのでしょうけど、だからと言ってあそこまで痛がるのかしら?あれじゃあまるで……怪我してるのに無理矢理動いてる様に見えるのよね)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「アァ、果てしなくうざいな」

 

 王蛇はヘビープレッシャーで倒せなかった辺りから殺る気が9割位減ってしまっていた。

 

「こうなったらブラックホールにでもぶちこむかぁ」

 

 そう言って王蛇がユナイトベントのカードを取り出そうとした瞬間、彼の目にあり得ない物が写った。

 

「なっ!?……何故此処にこいつが居る?こいつは確かに俺がこの手で……」

 

 それは金髪をロングにして紫のドレスの様な服を着た女性だった。場所が場所なら誰もが振り向く様な美女だった。

 そして、王蛇はその女性を知っていた。

 

「何故八雲縁が骸骨の一部になっている!?」

 

 王蛇の目の前の骸骨の一体の胸の部分の骨が不自然な形で剥がれていた。その下にはかつて八雲威が初めて殺した実の母親である縁が眼を瞑って存在していた。

 彼がそれに気づくと周囲の骸骨達が一斉に複数の音声を合成したかの様な、人を不快にさせる声色で喋りだした。

 

「イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!!」

「ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ!!!!!!」

「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ!!!!!!」

 

 骸骨達は言っている事はバラバラだが全員が全員王蛇に向かって嫉妬の感情を向けていた。

 

「骸骨に死んだはずの八雲縁、そしてこの感じ……まさか本物の骸骨か?」

「……………………!!!!!!」

 

 王蛇の呟きに対して縁が一部になっている骸骨が鎌を構えて接近してきた。

 

「……ふんっ、今更この俺が母親を殺すのに抵抗があるとでも思ったか?」

 

 その骸骨に王蛇は無慈悲にメタルホーンを振るった。

 それをくらった骸骨は体の各部位が損傷したが、直ぐに体が再生した。

 

「まあ死人なら殺しても治るのは普通か。何せ、既に死んでいるんだからな……がっ!?」

 

 王蛇が言葉を発した瞬間、自信の内部が破裂したかの様な痛みが走った。

 

「ぐっ、今のは何だ?」

 

 王蛇は骸骨を観察してみたがどの骸骨も何かをしている様には見えなかった。

 そんな時だ、突然周囲の壁に規則的に映像が映り始めた。

 

「アァ?」

「初めましてかな、八雲威。いや、仮面ライダー王蛇くん♪」

 

 映像に人のシルエットが浮かぶと、そこから中性的な声が聞こえてきた。

 

「何だ貴様は?」

「そうだなーーー、取り敢えずFKとでも名乗っておこうかな。所で今の攻撃だけど、気に入ってくれた?」

「攻撃?……さっきのやつの事なら答えはノーだがなぁ」

「それは残念。じゃあ種明かしをしてあげるよ。あの骸骨にはね、死ぬ度に死人の生前の家族の体内に不可視不物理攻撃を叩き込む様に設定してあるんだよ」

「……何?」

「だから君にダメージが入ったって事。どーゆーあんだーすたんど?」

 

 FKは小馬鹿にする様な声でそう言った。

 

「成る程な。でだ、貴様の目的は何だ?」

「そう言う君こそ何の用事かな?ボクの想定じゃあ君なら他の参加者に襲い掛かると思ってたんだけどー?」

 

 王蛇はその質問を聞くと何故か鼻で笑ってから答えた。

 

「はっ、決まっている。殺るなら一番強い奴以外あり得ん。それに、だ」

 

 そう言うと王蛇はベノバイザーを映像に向けて言い放った。

 

「この俺が貴様や神崎士郎の思い通りになると思うな。確かに俺は狂っている……が、貴様らの様な身一つで戦わん連中の人形に成るつもりはない」

「……あっそ。なら、勝手にしなよ。どうせ君達がそこから先に進むには不死身の骸骨達を殺さないと無理なんだし♪」

 

 FKは少しの間不愉快そうな声だったが少しして何時もの小馬鹿にした声に戻っていた。

 FKは無理だと言った直後遠くの方から骸骨達が何体も吹き飛んで来た。

 

「話は聞かせて貰ったわよ同類」

「……派手にやってるな貴様も」

「あら、貴方はこれで満足なのかしら?」

「だと思うかぁ?」

「いいえ」

 

 その言葉を最後に二人は無言になって各々の獲物に視線を向けた。しかし、王蛇だけは横目で映像があった場所を見たがいつの間にか消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの二人は大丈夫かしら……てっあの二人に対して心配は要らないか」

 

 そして、先に進んだ霊夢は一本道を先程からずっと歩いていた。

 既に5分も歩いているが一向に新しい部屋やら道につかない事に内心霊夢はイライラしていた。

 

「…………漸く出口って、下手したら白玉楼の階段並の長さはあったんじゃないの?」

 

 出口を見つけた霊夢は警戒しながら先に進んだ。そして

 

「あいたっ!?」

「いてっ!?」

「あややっ!?」

 

 横から出てきた誰か二人と頭が激突した。

 霊夢は痛む頭を擦りながら二人を見た。その二人も頭を擦っていて片方は見覚えのある黒い三角帽子に西洋の魔女みたいな格好をした少女、もう一人は黒髪のセミロングに動きやすそうな格好をした少女……魔理沙と文の二人だった。

 

「文、それに……魔理沙?こんな所で何してるのよ」

「霊夢……いや、それはこっちのセリフだからな?」

「というか霊夢さん、その脇丸出しの格好は何なんでしょうか?」

「……巫女服よ」

「……へ?」

「あー、文。霊夢の格好は気にしないでやってくれ」

 

 そんな事を言いながら三人は何処か懐かしい……それこそ10年振りなのではと思える様に話していた。

 

「それで、目的は全員一緒って所かしら?」

「少なくとも静香の所に行くまでは一緒だな」

「私はその過程で用事を済ませてから静香さんの所に行きますよ」

「用事……?それって……」

 

 霊夢が文に用事の内容を聞こうと瞬間、上から雷と共に誰かが降りてきた。

 

「此処に来れたのは三人か……。何というか予想以上に残ってるね」

「……克也さん」

 

 克也の方を向くと文は複雑そうな眼で見ていた。

 

「……そう言うことか」

 

 それを見ていた霊夢は用事の内容を勘でだが分かった。そして、魔理沙はと言うとデッキを取り出して克也に向けた。

 

「神崎克也、何か言い分はあるかだぜ?」

「強いてあげるとしたら……此処から先には行かせる訳には行かないね」

「そう。でも悪いわね、私達はその先に用があるのよ」

 

 デッキを取り出しながら霊夢は文の表情を伺った。その表情は未だに複雑そうだったが決意事態は出来ていると言った雰囲気を出していた。

 そして、視線に気づいた文は霊夢の方を見ずに言った。

 

「大丈夫ですよ霊夢さん。……私の用事はどちらにしろ殴り合わないと意味が無いですし」

「……無理はするんじゃないわよ?」

「肝に命じておきますよ」

「話し合いは終わったかな?」

 

 ずっと待っていた克也は三人にそう言った。

 

「「「当然(よ)(だぜ)(です)」」」

「……そうかい。なら此方も遠慮なく」

 

 そして四人は決まり文句であるあの言葉を言った。

 

「「「「変身!!」」」」

 

 それぞれ龍騎、ナイト、シザース、蒼雷に変身し構えた。




 ……次回、遂に能裂時以来の事が起こってしまう。後、もしかたら二名のライダーがちょっとしか戦えずに終わる可能性が……
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