幻想仮面闘争~二人の英雄の闘い   作:紋章

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文才が欲しいですねほんと


第陸話

「ふう……眠いわね」

 

 朝の日差しで目が醒めた霊夢が布団の近くの時計を見た。

 

「ええーと時刻は……九時ね。九時か……今日は学校休みますか」

 

 そう言うとそのままごみ捨て場から拝借した布団をかぶって眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 そして所変わって魔理沙は学校までの道をのんびり所歩いていた。歩いていると後ろから声を掛けられた。

 

「おや、魔理沙さん。珍しいですね一人なんて」

「ん?ああ、文か。いやそりゃ私だって一人で学校行くこともあるんだぜ?」

「霊夢さんは今日来ないんですか?」

「一応、7時頃に電話はしたけど……でなかったから知らん」

「あやや、ひどいですねー」

「ひどくないのぜ?」

 

 二人がそんな他愛の無い会話をしていると反対方向から静香が歩いて来て話しかけてきた。

 

「あ、魔理沙ちゃん、文ちゃんおはよう~」

「あやや、静香さんおはようございます」

「おはようだぜ静香」

 

 三人が学校に向かってる途中で文が突然ある話をし始めた。

 

「そう言えばお二人はこんな噂知ってますか?」

「なになに?」

「何だぜ?」

 

 二人が食いついてるくるのを見た文は得意げに話し出す。

 

「何でも金之宮商事のとこの社長さんが最近、鏡に向かって話しかけてるって噂なんですよ」

 

 金之宮商事と言うのはこの町にある大企業の一つで、主に金融や建物の貸し借りなどをしていたりするところである。

 

「鏡とお話し?その人疲れてるのかな?」

「いや静香、流石にそれはないだろ?(鏡、か。まさかな)」

「あやや、一応私達の新聞部はそれを調べてみますよ」

「調べるのか?それなら気をつけろよ、ああいう会社って怪しい団体と手を組んでても可笑しくないからな」

「分かってますよ」

 

 その後学校につきいつもと変わらない時間を過ごしていると放課後になっていた。

 

「さてと、例の社長について調べますかね」

 

 文が意気込んで教室から廊下に出ていくと入れ違いで遠くの方から何かがやってきた。

 

「ど、どいてください~!!」

「うおっと!!」

 

 それは魔理沙の前を通り過ぎて近くの壁に激突した。

 

「おい、大丈夫か?」

「は、はい!大丈夫です!」

 

 そう言ったのは地毛の白いショートヘアーの赤目の少女で何処と無く犬走椛に似ていた。

 

「てっお前確か……文のとこの部員だっけ?」

「あっ、はい。狛犬紅葉、幻想学園高等部の一年生です魔理沙先輩!!」

 

 そう言って紅葉は元気よく挨拶をした。

 

「あれ、私ってお前と会ったことあったけか?」

「いえ会ったことは無いですけど文先輩から聞いていたので」

「へー。そう言えばお前何で走ってたんだぜ?」

 

 そう言うと紅葉は来た用事を思い出したのか若干早口で喋り出す。

 

「あー!!そうですよ、急いでるんでした!」

「何処に急いでるんだぜ?」

「実は私達のところに大企業の娘さんがいてそのコネで金之宮商事に取材のアポが取れたことを文先輩に伝えにきたんですよ!!」

 

 それを聞いた魔理沙は悪巧みを企んでいる表情で紅葉と話し出す。

 

「というかそれって言ってよかったのか?」

「え?あっ……わ、忘れてください!」

「無理だぜ。というわけで私も連れてけ♪」

 

 そう言った魔理沙に断ることが苦手な紅葉は渋々了承してしまった。

 

「うー、どうしてこんなことに……」

 

 

 

 

 

 そして場所は金之宮商事前に移っていた。

 

「うわー、流石は大企業。ビルもデカイもんだな」

 

 ビルを見上げている魔理沙に紅葉は恨めしそうにしながら注意をする。

 

「くれぐれも邪魔だけはしないでくださいよ?それで怒られるの私なんですから……でも勝手に来たから文先輩のは怒られるだろうなー」

「分かってるって……文には私も一緒に説明してやるよ。私が原因何だしな」

「あっ、ありがとうございます」

 

 紅葉の案内で受付を済まると会議室までエレベーターで向かう。

 

 

 

 

 魔理沙達が会議室について五分ぐらいするとスーツを着たそこそこ顔の整った黒髪のメガネの男が入ってきた。

 

「いやー、お待たせしました。私が金之宮伸之(かねのみやのぶゆき)です」

「い、いえ大丈夫ですよ」

 

 紅葉が緊張しながらそう答えた。

 

「それで今回はどのようなご用件で?」

「はい。貴方が最近よく鏡に向かって話してるという噂が流れていてそれについて聞きたいんですが……」

 

 それを聞いた伸之は先程までの社交的な笑みを止めて困った物を見る時の笑みで語り出す。

 

「確か狛犬さんでしたか?」

「え、はい」

「新聞記者でもないのにでしゃばると……怪我しますよ。こんな風に、ね」

「え?」

 

 紅葉が今の発言に疑問の声を出すと近くにモンスターの気配を感じた魔理沙が紅葉に飛びかかってしゃがませた。

 

「っ!!紅葉、しゃがめ!!」

「ふぇっ!?」

 

 周りから見れば押し倒してる状態になり下にいる紅葉は顔を真っ赤にしながら口をモゴモゴさせていた。

 

「ま、魔理沙先輩!?わ、私には好きな人がいて、その……キュー」

 

 限界だったのか紅葉はその場に気絶してしまい魔理沙は何で気絶したのか分かっていなかった。

 

「今のに気づいた?まさか……」

 

 伸之がそう呟いていると紅葉をソファーに寝かせた魔理沙が問い質す。

 

「おい、あんた。今のはどういうことだぜ!!」

「ふむ……こういうことですよ」

 

 そう言うと伸之は懐からカメレオンのマークが書かれたカードデッキを取り出して見せてきた。

 

「なっ、何でお前がそれを!?いや、そんなことよりもだ。どうして紅葉をモンスターに襲わせようとした!!」

「20年も生きてない餓鬼が偉そうにほざくんじゃねえよ」

 

 魔理沙の発言が終わると伸之は先程までの温和な態度を潜めて乱暴な態度に変わった。

 

「いいから答えろ!」

「はっ!簡単なことだ、今の世の中はなぁ、どこもかしこも争いばかり……まるでライダーの戦いと同じだ。だからこそ……人間は皆ライダーなんだよぉ!!わかったか餓鬼!!」

 

 伸之の発言を聞いた魔理沙は少し考えるもすぐに否定的な言葉を放つ。

 

「確かに分からなくもないが……だが、紅葉は関係ないだろ!」

「二階堂グループを利用してこの私に取材しようとした時点で関係者だ」

 

 因みに二階堂グループとは紅葉が言っていた大企業の娘の親が経営している会社である。

 伸之の発言に怒りが爆発したのか怒鳴る感じで魔理沙は喋る。

 

「アッタマきたぜ!私がその腐った考えを改めさせてやる!!」

「ふん、おもしろい。なら私は貴様を調教してやろう」

 

 二人はそう言い合うとお互いのカードデッキを会議室の窓に写しベルトを腰に巻く。

 

「「変身!!」」

 

 魔理沙はナイトに伸之は緑色のカメレオンを模した騎士風な姿の仮面ライダーベルデに変身し、ミラーワールドに入って行った。

 

 

 

 

 

 

「ふんっ、この私に勝負を挑んだことを後悔しながら死ぬんだな!!」

 

『HOLDVENT』

 

「私がお前みたいな奴に負けるか!!」

 

『SWORDVENT』

 

 ベルデはヨーヨー型の武器、バイドワインダーをナイトはいつものウィングランサーを構えた。

 先に動いたのはナイトだった。

 

「くらえっ!」

 

 ナイトはウィングランサーで斬りつけるもベルデはその攻撃を簡単にかわして、バイドワインダーを投げてくる。

 

「くらいなさい!」

「くっ、このっ!!」

 

 ナイトに攻撃が直撃したがそこまでの威力ではなかったのか我慢してるのか分からないが、攻撃を気にせずにベルデに攻撃を続けるが全てギリギリの所でかわされてしまう。

 

「なら、これだぜ!!」

 

『NASTYVENT』

 

 ナイトはナスティベントを発動しウィングがやって来て超音波を放つ。

 

「ぐっ!コウモリ風情が!!」

 

 それをくらったベルデは堪らずふらつくがすぐに体制を立て直しバイドワインダーをウィングに投げるもかわされてしまった。

 

「隙ありだぜ!!」

 

 その隙をついて、ナイトはウィングランサーでバイドワインダーの持ち手を弾いて遠くに飛ばし続けてベルデを切りつけた。

 

「がっ!!くそ餓鬼がっ!!」

 

 ベルデは攻撃をくらわされた事に怒り、荒々しくデッキから二枚のカードを取り出してバイオバイザーに読み込ませる。

 

『COPYVENT』 『CLEARVENT』

 

 一枚目のカードの効果でベルデの手にコピーされたウィングランサーが握られ二枚目のカードの効果で姿が透明になった。

 

「んなっ!?消えるとか卑怯だぞ!!」

「ふふ、勝てばよかろうなのだ!!」

 

 姿を消したベルデはナイトの背後から何度も斬りつける、それに対してナイトも攻撃をくらった直後、背後に攻撃をするが、その時にはその場から消えていて攻撃を当てられずにいた。

 

「くそっ、男なら正々堂々戦え!!」

「教えてあげましょう。私が嫌いな言葉は正義とか正々堂々なんですよね!!」

「がっ!!」

 

 ベルデがそう言うとナイトの前に突然姿を表し、驚いてるナイトにウィングランサーの突きを放った。

 

「くっ、流石にこれはまずいか?」

「これで終わりだ糞ガキ」

 

 そう言うとベルデはデッキからファイナルベントのカードを取り出してヒラヒラさせていた……その時だった。

 

『ADVENT』

 

 どこからか機械音声が聞こえ、それと同時に蟹の姿をしたモンスターがベルデに襲いかかった。

 

「なっ!?ぐわっ!!」

 

 蟹の攻撃を受けて吹き飛んだベルデだったがすぐに立ち上がってきた。

 

「くっ、何だそのモンスターは!!」

 

 立ち上がるとベルデはすぐにナイトに質問するがナイトの方も困惑していた。

 

「いや、私だって知らないのぜ……」

 

 

 

 

 

 そんな会話をしてる場所から少し離れた場所でオレンジ色の蟹を模したライダーが物陰からベルデとナイトを見ていた。

 

「ふふ、魔理沙さん頑張ってそいつを追い詰めてくださいよ……まっ、止めは私が貰いますがね」

 

 そのライダーは恨みのこもった声でそんなことを呟いた。




因みに魔理沙はまだライダーの本当の意味やライダーバトルについては知りません。
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