やはり俺が正義の味方になるのはまちがっている。 作:Seli
後悔はしていない!
〈八幡 Side〉
俺の名は比企谷八幡、年齢は16歳だ。年齢が若いって? それは、俺が一度死んで転生しているからだ。
俺は前の世界で一度死に、今の世界にきて人生をやり直すことになり今まで生きてきた。
そんな都合の良いことがある訳無いって?
残念ながら現実にあったことで全て真実であった。
そして、俺が現在いる世界は、聖杯戦争というものが行われている死亡フラグ満載の「Fate」世界だ。
生前俺がどはまりしていた作品でもあり、まさかこの世界に来るとは思ってもいなかった。
本当どうしてこうなったんだろうな……………。
そして、よくある転生特典で俺は、膨大な魔力を手にいれて、過去の英雄の魔術や宝具の構造等の知識を纏めた魔導書をもらった。
俺はこの2つを特典とした。
なぜ武器とかをもらわなかったって?
武器だけだといずれ限界がくるし、武器は最悪自分でも作れるからな。だから、俺は魔力と知識をもらったわけだ。
そして俺は小さい時から、体を鍛え始めた。協力な魔術に耐えれる体を作る為だ。
そして魔導書を読み、宝具等の構造を理解して具現化して保存できるようにもした。
fateを知っている人は分かると思うが、英霊エミヤの能力みたいなものだ。まあ、俺が出来るのはエミヤの上位互換だ。
働きたくない俺がどうしてここまでするかって? そんなの、この世界で生きぬき、将来楽する為に決まってるだろうが。
俺はこの世界でも専業主婦を目指す。それだけは揺るがない考えだ!
小さい時から、トレーニングばかりしていた影響で俺は友達がおらず、この世界でもボッチとなった。どうやら俺は世界が変わったとしてもボッチとなる運命らしい。
ぐすん…………。おっと、目から汗が出てきたみたいだ。
そんな日常を繰り返しいつの間にか16歳になっていた。この世界で目覚めた時には1人ぼっちだったため家族はいない。
孤独の身で今まで生きてきた。生活費とかは俺が習得した魔術のおかげで工面できており、ぶっちゃけ将来楽ができるぐらいまではお金が貯まっている。
ただ、命の保証がされていない訳だ。この物騒な世界でいつ死ぬか分からないからな。
ちなみに今は、1991年で場所は冬木の町だ。そう、あの第四次聖杯戦争が始まる1年前だ。
聖杯戦争が始まると間違いなく死亡率が高まる為、俺は頑張りたくないのに頑張っているという訳だ。
そして日課のトレーニングの帰りに、迷子の少女と出会ってしまい俺は困っていた。
???「…………ひっぐ、ぐすっ。お母さん、お姉ちゃん、どこ行ったの?」
その女の子は迷子みたいで泣いていた。
黒いショートヘアの可愛らしい女の子だ。
何か俺が言うと変態みたいだな…………。
しかもこの子は、どこかで見たことがあるんだが…………………いったいどこで見たんだ?
って、そんなことしてる場合じゃないな。
周りには人がいるが、遠目で見て見ぬ振りをする連中ばかりだ。
………………はぁ、仕方ねぇか。
俺は意を決してその少女に話しかけた。
「おい、大丈夫か?」
???「ひっぐ……………。え? ひっ!? ぐすっ。」
少女は俺の目を見た瞬間、恐怖を浮かべ更に泣きそうになっていた。
そんな泣きそうになるなよ…………
俺の目は小さい子を怖がらせるほど腐ってますかそうですか。あれれ、おかしいな? 八幡目から汗が出てきたよ……………。
「わ、悪い。泣かせるつもりは無かったんだ。
お母さん達とはぐれたのか?」
俺は少女が怖がらないようにしゃがみ、目線を合わせ右手で頭を撫でながら話しかけた。
???「……………うん。」
「そうか。俺が一緒に母親達を探してやる。もう大丈夫だから安心しろ。」
???「ありがとう。お兄ちゃんの名前は何て言うの?」
少女は俺に慣れ始めた影響か分からないが、泣き止みよく喋るようになり始めた。
「俺の名前は、比企谷八幡だ。お前の名前は?」
???「はちまんおにいちゃんだね。私は遠坂桜っていうの! よろしくね!」
は? 何て言ったこの子は? 聞き捨てならない名前が聞こえた気がするんだが、聞き間違いか?
「すまない。聞き取れなかったから、もう一度名前を教えてもらえるか?」
俺は聞き間違いであることを期待し、少女に再度名前を聞いた。
???「遠坂桜だよ! 桜って呼んでね、お兄ちゃん!」
はい、聞き間違いでは無かったですね………。
どうしてFateのヒロインとここで出会った?
桜はヒロインの1人だった。本編では、魔術の名家から養子に出され、過酷な運命を辿るようになる可愛そうな少女だ。
まさかこんな所で出会うとはな。
この子は、これから酷い目にあっていくのか…………。
俺が中途半端に関わって何ができる?
ここで別れた方が彼女の為になるような気はするが、さすがに見捨てるのは後味悪いし、こんな俺でも出来ることがあるかもしれないな。
それにお兄ちゃんと呼ばれたら、助けない訳にはいかないな……………。
「桜って言うのか。良い名前だな。それじゃあ、お母さん達を探しにいこうか?」
俺がそういうと桜は
桜「うん!」
元気よく返事をして、俺の手を引っ張っていくのだった。
これが俺と遠坂桜との出会いで、全ての始まりでもあったのだ……………。