やはり俺が正義の味方になるのはまちがっている。 作:Seli
〈八幡 Side〉
???「何? 桜、それは本当か?」
桜「本当だよ! お兄ちゃんを苛めるなら、お父さんのことを嫌いになるからね!」
???「桜!? わ、分かった。信じよう。急に殺気を向けてしまいすまなかった。私の名は、
ふぅ。何とか命の危険は無くなったか。桜のおかげで命拾いしたな。桜には感謝してもしきれないな。
それに、どこの家でも父親は娘に形無しだな。
「い、いえ。こちらこしょ。
…………こほん。こちらもこの容姿のせいや行動で勘違いさせてしまいすみませんでした。俺は比企谷八幡といいます。娘さんが、街で困っており放っておけなかったので声をかけさせていただきました。それと結界を破壊してしまいすみませんでした。俺に害が無いように、あるものを体に常時施しているため、それが発動してしまいこのような結果となってしまいました。弁償の方は後日させてもらえると助かるのですが………。」
桜の手前魔術って言うわけにはいかないしな。どうやら時臣さんも、俺の意思をくみとってくれたみたいだ。
時臣「……………! 弁償の方は気にしなくていい。娘を助けてもらった恩人に遠坂家当主としてさせる訳にはいかない。
桜、比企谷くんと大事な話がするから自分の部屋で遊んでいてもらえるかな?」
桜「嫌だ! 八幡お兄ちゃんと一緒にいる!」
桜はそう言い俺の手を握り、時臣さんに反発していた。
時臣「こら、桜! わがままを言うんじゃない!」
時臣さんは桜を怒り、桜はビックリしたのか涙目になっていた。
桜「だって………………。ひっぐ。」
ああもう目の前で親子ゲンカするの辞めてもらえませんかね!?
俺は桜の頭を撫でつつ言った。
「桜、後で一緒に遊んでやるから、今は時臣さんの言うことを聞くんだ。」
桜「本当?」
「ああ、約束だ。指切りげんまん嘘ついたら、針千本のーます指切った!
これで、約束したから俺は嘘をつけないぞ。」
桜「分かった! 良い子にして待ってる!」
桜は俺が約束したことにより、笑顔で自分の部屋へと向かっていった。
時臣「比企谷くん、桜がワガママを言ってしまいすまなかった。あんな約束をしても良かったのか?」
「はい。俺自信子供と遊ぶのは嫌いでは無いですからね。イギリスにいた時は、桜ぐらいの年齢の子供達の面倒を見ていましたし、それに桜以上に子供っぽい奴の面倒を見さされていましたからね。」
俺は遠い目をしながら言った。
時臣「そ、そうか。君もその歳で色々あったんだな……………。
そういえば、君は魔術を知っているみたいだが?」
ちっ、見張られてやがるな。あの虫の主か?
気味悪いな……………。
だが残念だったな! 他の人は誤魔化せてもボッチ生活が長く人間観察が趣味の俺は、人の視線に敏感だからそのぐらいでは誤魔化せないぜ!
おっと、変なテンションになったみたいだ。自重しないと。
俺は口に指を当てて魔術を発動し、この部屋と桜の部屋を探りこの二部屋に結界を張った。
これでイギリスにいるあの爺さんか、魔術に長けている英霊しか外から認知出来ないはずだ。
時臣「っ! これは!?」
「急にすみません。誰かに覗かれていたようなので結界を張らさせていただきました。この部屋と桜の部屋に。俺が術を解除しない限り、外から破られることは無いでしょう。念のため、外から屋敷内にも入れないようにしています。
」
時臣「君は一体? それに誰かから覗かれているとは? 私はそんな感じなど全くしなかったが…………。」
「ボッチは視線に敏感なんで分かるんすよ。それにここに来る前にも同じ視線を虫から感じました。恐らく術者が、虫を使って俺か時臣さん、もしくは桜の監視をしているのではなかろうかと。まあ、俺の場合は可能性低いでしょうけどね。迷子の桜と会うまでそのような視線は感じなかったので、時臣さんの家族が監視されている可能性が高そうですね。
あくまで俺の勘ですけど。」
時臣「なっ!? それは本当か? 外にいる葵と凛が危ない! 急いで向かわなくては! くっ、どうしてドアが開かないんだ!」
俺の予測を聞き、時臣さんは慌ててドアを開け始めた。
おい。さっき俺が術を解除しない限り開かないって言っただろ? もう忘れたの? それともうっかりなの?
家族が危険だと分かった瞬間向かおうとする限り、とても大事にしてることが分かるな。
「落ち着いてください、時臣さん。家族は安全のはずです。」
時臣「落ち着いてなどいられるか! 家族に危険が及ぶかもしれないんだぞ!? 私は当主であると同時に、家族を守る義務もあるのだ!」
俺の意見に時臣さんは、大声で反論した。
あー、面倒くせぇな。どうして俺の周りは話を聞かない大人ばかり集まるんだよ………。
少々手荒になるが仕方ない。
俺は殺気を放ちながら言った。
「もう一度言います、時臣さん。落ち着いてください。同じことをこれ以上言わさせないでください。」
俺の殺気にあてられて、時臣は冷静になった。
落ち着いてくれたみたいだな。
時臣「っつ! ごほん。すまなかった。少々取り乱してしたみたいだ。葵と凛が大丈夫とはいったいどういうことかね?」
「俺を追ってきた人物が、おそらく家族の近くにいるはずなので大丈夫でしょう。先ほどからすごい勢いでこちらに向かっているのを感じれますし。どうしてアイツがこんな所にいるか分かりませんが、最強の守護者が奥さんともう一人の娘さんの近くにいるので安心してください。」
ってか何でこの街にアイツがいるんだ?
流石の俺でも予想外なんだが………。
イギリスに残れと命令してきたはずなのに、主人の命令も聞かないときたもんだ。
俺の存在価値無いじゃねーか。
とりあえず後で説教しておかないとな。
離れた位置にいた、俺たちを監視していた魔力を消し去った点だけは誉めてやるとするか。
さてと、こちらも早いとこ話を詰めるとしましょうか。
アイツがここに着いたら間違いなく面倒くさいだろうしな…………。
時臣「分かった。これから幾つか質問をするがよろしいか? 答えにくいことだったら答えなくて良い。」
「分かりました。」
俺は時臣さんの問いに頷き、質問されたことについて答えられる範囲で答えていくのだった…………。