やはり俺が正義の味方になるのはまちがっている。   作:Seli

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4話

〈八幡 Side〉

 

俺に何点か質問をした時臣さんは、頷きながら言った。

 

 

時臣「色々と驚くことばかりだったが、君は私より優秀な魔術師なようだ。

一番驚いたのは、君が宝石翁の弟子ということに驚いたよ」

 

 

「あのクソジジイが勝手に俺を弟子にしただけですけどね。あの破天荒なじいさんのおかげでどれだけ酷い目にあったことか」

 

 

俺が遠い目をしながら言うと、時臣さんに引かれた。そんなにこの目の影響力ってすごいの?

桜とかにドン引きされたら間違いなく泣くよ、俺が。

 

 

時臣「そ、そうか。

小さい時から苦労ばかりしてきたんだな、君は

大師父は元気にされているか?」

 

 

 

「めちゃくちゃ元気っすよ。

いい加減大人しくなって欲しいんですけどね

あのじいさんの話は置いといて本題に入りましょう。

桜のことについて確認したいんですけど、特殊な体質を持っていますよね?

俺の予想では、『架空元素・虚数』なんですけどどんなですか?

違っていたらすみません」

 

 

時臣「そうだ。

桜の姉も素晴らしい才能を持っており、姉の方に遠坂の魔術を受け継がせ、桜の方は養子に出そうかなと考えている。

桜の魔術の才能を眠らすのももったい無いし、姉妹で殺しあいなどして欲しくないからな」

 

 

なるほどな。魔術はだいだい一子相伝だから、当然の如くそうなるよな。

確認だけはしてみるか。

 

 

「桜は養子に出ることを納得しているんですか?

それとどこに養子に出すつもりなんです?」

 

 

 

「桜は魔術師の家計に生まれた者として納得してくれるはずだ。

盟約により、間桐の家に養子に出そうかと考えている。

君がくる30分前まで間桐の当主と話をしていたのだ。もう帰ったがな………」

 

 

間桐の当主?この屋敷にいたってことは、そいつが一番怪しいな………。桜達を監視している可能性も高そうだ。

このまま、桜を養子に出させると間違いなく良くないことが起きる気がするんだよな。あくまで俺の勘だが………。

 

知り合いが酷い目に合うのは心が痛むし、しょうがねぇか。

 

 

「時臣さんには不躾なお願いになるのですが、桜を養子として俺が引きとり、弟子にするということはできますか? 虚数魔術なら知識もあるので、鍛えることもできますし、俺の弟子にすることにより安全も確保できるかと思います。ダメでしょうか?」

 

 

俺の言葉に対して時臣さんは驚いていた。

 

 

時臣「良いのか?

見た所君は若い。

色々やりたいことなどがあるのでは無いか?

それに、金銭面でもだいぶ負担になるが」

 

 

「俺はボッチなので、誰かと遊ぶとかも無いですし、積極的に動くタイプではないので大丈夫です。

金銭面は、一生遊んで暮らせるぐらいの財産はあるので心配しなくても大丈夫です。

それに桜には、俺みたいに孤独の道を歩ませたくないんですよ。

楽しく幸せに暮らしていって欲しいと思ったのかま一番の理由ですね」

 

 

俺の言葉を聞き、目を瞑り深く深呼吸をした後に彼は言った。

 

 

時臣「…………そうか。

すまないが、桜のことをよろしく頼むぞ、八幡くん。間桐の家には、私が断りを入れておく。

桜にも話をしてみて納得すればよろしく頼むぞ。

桜と話をしたいから結界を解除してもらえるか?」

 

 

俺は周囲の安全を確認した。どうやらアイツは家の前に着いたみたいだな。なら、大丈夫か。

 

 

「分かりました。俺の知り合いも到着したみたいですし、大丈夫でしょう」

 

 

俺は結界を解除した。少しして、部屋の扉が開き桜によく似た大人の女性と少女が慌てて入ってきた。

 

 

???「あなた! 桜が迷子になって大変なの! ってそちらの方はいったい?」

 

 

???「お父様! 桜がいなくなっちゃったの! お父様の魔術で桜を探して!

その人は、誰なの?」

 

さて俺は完全に場違いなので撤退しよう。

別にアイツと会いたくなくて逃げるん訳では無いからな!

 

 

「いえいえ、お構いなく少し用事を思いだしたので失礼………」

 

 

 

俺はそう言い、この場から逃げようとしたら背後から腕を掴まれた。

 

 

 

???「どこへ行くつもりですか、ハチマン?

ようやく、見つけましたよ」

 

 

 

 

俺は冷や汗をかきながらそちらを確認してみると、金髪碧眼の丸顔の整った目鼻立ちで、髪を青いリボンで束ねているスタイルの良い女性がいた。

 

 

「あ、あにょ。ど、どうして貴方がこんな所におられるのでしょうか? 確かイギリスにいるはずじゃなかったのか?」

 

 

あれ? 俺の言葉を聞いた彼女は笑顔が更に怖くなったんだが……………………

 

 

???「何を言っているのですか、貴方は。

私も一緒に日本に行く予定のはずだったのに、ハチマンが私を置いていったのでしょう。

ようやく合流できるかと思ったら、凛達を監視していた術者のテリトリー内にハチマンの気配がして、生きた心地がしなかったのですよ」

 

 

 

「実はあれがあれでして」

 

 

???「ん?」

 

 

笑顔なのに怖いよ!

笑顔でそこまでの圧力かけれるのアンタぐらいですよ?

 

 

 

「す、すみましぇんでした。ご心配をおかけしました」

 

 

???「まったく………

最初から素直に謝れば良いのです。

これから勝手な行動は、謹んでもらいますよ。

ちなみに貴方に拒否権はありません。

分かりましたか?」

 

 

「は、はい! 分かりました」

 

 

俺と金髪の女性がそんなやり取りをしていると、こちらを4人の人物がポカンとしながら見ていた。いつの間にか部屋から出てきていた桜が

 

桜「あっ!お母さんとお姉ちゃんだ!

うわぁー キレイなお姉ちゃんだー

金髪のお姉ちゃん、お名前は何て言うの? お兄ちゃんの知り合い?」

 

 

???「こほん、取り乱してしまいすみませんでした。私はアルと言います。

ハチマンとは長い付き合いになります。

皆さんよろしくお願いします。

ほらハチマンも挨拶をしてください」

 

 

「分かったよ」

 

 

俺とアルは、遠坂家の人達に挨拶をして桜の養子の件について話していくのだった。

 

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