生きるとは(仮)   作:こぽ

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私事ですが階段からこけて親指を痛めました。
とても痛いです。
では本編です、どうぞ


第2話

 

 

「さっき理事長が言ってたけど、1年間?だったか忘れたけど試験的に共学に慣れるということで水瀬さんが入学する形になりました。でもってそのクラスがうちのクラスでーす、みんなおめでとー」

 

 

担任のあまりにも軽すぎる発表に周りは唖然とする

その中で日菜は1人だけウキウキとしていた

 

 

「まぁ共学って言っても水瀬さん女の子だし制服ぐらいしかそういう要素ないから普通に過ごしてもらってかまわないよ、水瀬さんもそっちのほうがいいよね?」

 

「そうですね、転校生が来た程度に思っていただければありがたいです」

 

「だってさ皆もかたくならないよーに、その見本として先生は今から水瀬さんのことを光って呼ぼうと思う!!」

 

 

教師の突然の発表に、いや知らねーよと言いたげな雰囲気が流れる

 

 

「えぇ…すごい唐突だなぁ」

 

「あぁ特になんとも思わないのでご自由に」

 

 

冷めているのか本当になんとも思ってないのかこの反応である

 

 

「やった!あ、まだ自己紹介やってなかったね、失敬失敬。じゃあ改めてどうぞ」

 

「先程も言いましたが水瀬光と言います。いろいろ思うことはあると思いますがこれからよろしくお願いします」

 

「まったく光もかたすぎるよ〜もっとラフに行こ〜」

 

「今までこんな感じだったんですけど、善処します」

 

「まぁいっか、じゃあ席はあそこの今井の隣って言ってもわかんないか。あのギャルみたいな子の隣ね」

 

「ちょっと先生!」

 

「ごめんごめん、じゃああの席でよろしく」

 

「分かりました」

 

 

ノリの軽すぎる教師からの紹介が終わり、光は席に向かう

窓際の一番後ろに着席した

 

 

「えーっとアタシの名前は今井リサ、よろしくね。何かわからないことがあったら気軽に聞いてね☆」

 

「こちらこそよろしく」

 

「光くん!あたしの名前は氷川日菜だよ!!」

 

「あぁ…よろしく…」

 

「こら、ヒナ。光がびっくりしてるじゃん」

 

「やぁ私の名前は瀬田薫。君はとても儚いね…」

 

「は、儚い…?」

 

「あーごめん、そこに関してはあんまり気にしないで」

 

「そうか…よろしく」

 

 

個性が強すぎるクラスメイトに囲まれた光は戸惑いを隠せない。進学校と聞かされていたのだが隣の席の茶髪の子はピアスやアクセサリーを普通につけており、その前の席のエメラルドグリーンの髪をした子はるんっときたというよくわからない擬音を発している。光の前の席の紫色の髪をした子は儚いという言葉をずっと言っている。羽丘の生徒は好きな単語を口にしないといけないという決まり事でもあるのか?と光は感じた

 

 

「あはは…2人ともこんな感じだけどいい子だから」

 

「苦労してるんだな…」

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わるとクラスメイトに囲まれ質問責めに光はあっていた。転校生ということもあるが事情が事情なために他クラスはもちろん他学年の人達も野次馬に来ている始末である。そして昼休み

 

 

「人収まりそうにないねー」

 

「悪いな」

 

「大丈夫大丈夫気にしないで、光はお昼どうするの?」

 

「昼に来いって理事長に呼ばれてるんだ、多分それで潰れる」

 

「そっか、いろいろあるもんね。いってらっしゃい☆」

 

 

光はリサに手を振って人が集まる前に理事長室に向かった。その後リサが光の行方についてたくさんの生徒に聞かれたことは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

「どうぞ」

 

「失礼します、水瀬です」

 

「あら、あお…」

 

「光です」

 

「…まったく、まぁいいわ。どう久しぶりの学校生活は?」

 

 

光が向かった先は理事長室。理事長は光の両親の古くからの友人である

 

 

「人が多くて人酔いしてました。当分なれそうにないです」

 

「ふふっ、ゆっくり頑張ってね」

 

「それよりちゃんと説明して欲しいんですけど、どういうことですか?」

 

 

光は、羽丘が少子化で人数が減ってることや共学になりそうになっていることなどかけらも知らなかったのである。しかも自分が試験生として入るなんてことはさっきの式の最中に知ったのであった。あの時は混乱を避けるため普通に挨拶をしたが内心は頭の中がごちゃごちゃしておりなんとかごまかしたのだった

 

 

「まぁいいじゃない。それに説明したら来なかったでしょう?」

 

「…それについてはなにも言えないですけど」

 

「説明しなかったのは申し訳なかったけどこうでもしないと外に出ないと思ってね」

 

「…私は生きていてはいけない人間なんです。充実した人生なんてなおさらだめなんですよ」

 

「はぁ…そう。でも私はあなたが笑顔に生きていけるように手助けをするってご両親と約束したからね、おせっかいは続けるわよ」

 

「そうですか…」

 

 

光の両親はもうすでに亡くなっており、彼女の心の傷の1つになっている

 

 

「改めて聞くんですけどなんで私をこの学校に?高校の課程は終わってますし、なんなら大学まで終わってるんですけど」

 

「終わったと言っても飛び級して卒業したんでしょう?それじゃあ青春を味わえないもの」

 

「青春って…それに私もう日本の法律でも成人してるんですよ。普通に厳しいものがありますよ」

 

「何歳になっても青春は味わえるものよ。それに共学については前から話があってね、どうしようかと思ってたら光の事を思い出してこれは!って思ったのよ」

 

「ようはたまたまなんですね。はぁ…まぁいいんですけど」

 

 

アメリカで大学もすでに卒業している光は高校に通う必要がないのだが青春を知ってもらいたいということで理事長に半ば強引に入学させられたのである。ただ高校の過程は卒業しているため3年間通う必要もなく1番青春ができそうというよくわからない理由で2学年に入った次第である。諸々の理由が重なったというのもあるが理事長が光の事を心配しているのはいうまでもない。

 

 

「で、私はどのように過ごせばいいんですか?試験生としてなんかやっておいた方がいいこととこあるんでしょうか?」

 

「うーん特にないのよね」

 

「は?」

 

「いや本当に考えがないってわけではなくて目的としては男子の耐性をつけるってのが本題だからあまりないのよ」

 

「それに私は共学になんて絶対させないから」

 

「えぇ…そんなことできるんですか?」

 

「なんとかしてみせるわよ。伝統ある女子校だし、そう簡単にさせないわ!」

 

「私の立場がないんですけどね…」

 

「まぁまぁそれは置いといて」

 

 

「光には今を楽しんでほしいの。同年代のことたくさん遊んだり、時にはぶつかったり、いろんなことを体験してほしい」

「あなたは1人じゃない、そのことだけはわかってほしい」

 

「…ありがとうございます。出来るだけ頑張ってみます」

 

「あ!好きな子ができたらちゃんと教えてね。それも後見人の務めだからね」

 

「絶対言わないので大丈夫です」

 

「えー楽しみにしてたのにー。あ、もう昼休み終わっちゃうわ。ごめんね貴重な休みを、また詳しいことは連絡するわね」

 

「いえ、こちらこそ。では失礼します」

 

 

理事長の威厳を感じられない会話が続き、この学校は全体的にゆるゆるなところなんだと思った光なのであった

 

 

 

 

 

 




全然ストーリーが進まなくて自分の語彙力のなさに呆れております。そして文と文の間を結構あけてたんですけどスクロールするのがだるくなったの少なくしました、1話ものちのち変えます。沢山の方に見ていただいてるようでありがとうございます。

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