転生してみませんか? 作:RyuRyu(元sonicover)
ガルパ、デレステ、ミリシタ、プリコネ、シャニマス、そしてプロセカ……。
時間、眠気、そしてIPadのストレージとの闘い。
ゲーミング用で買った訳じゃないのにどうしてこうなった。どうも、性欲よりゲーム欲のRyuRyuです。
あとがきの方でお知らせしたい事があるので、まずはしっかり本編を見てくださいお願いします。
では、本編です。
後日談、というか今回のオチ。
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──
「Would you like something to drink?」
(お飲み物はいかがですか?)
「こ、コーヒープリーズ?」
「Okay. What do you do next to?」
(隣の方は?)
「Ah……Can I have coffee too? And them……may I have a blanket? A little chilly」
(えっと……コーヒーを貰えますか? ……それと、ブランケットも。少し寒くて)
「え、……えっ?」
「Understand. Wait a minute please」
(わかりました。少々お待ち下さい)
「Okay. Thanks.……ふぅ。やっと落ち着けるよ」
「そうだな。……あ、コーヒーの砂糖頼むの忘れた」
「わかるわ。なんだかこういうのってテンパって肝心な事忘れるよね」
「マジでそれ。つか、なんでそんなに英語話せんの? そんな設定いらないと思うんだけど」
「何よ、設定って。……別に、勉強しただけよ。必要最低限の英語は話せなくちゃって思ったから。とりあえず英検二級は取っといた」
「とりあえずで英検二級は普通は取れないんだけどなぁ。そんな設定俺知ら、な……い………」
「だから、何よ設定って」
「…………」
「な、何。そんな見て」
「………………」
「ちょ、ちょっとそんなに見られると、恥ずかしいんだけど」
「………………なんで牛込がいるの?」
「……え、今更?」
「……えっ、待って待ってちょっと待って整理させてウェイトアンアワープリーズ」
「うん、すごい待たされるんだね私。じゃあそれまでゆっくりしてるね」
「えーと、俺こと羽沢斗真は去年の夏にすったもんだがあった末にイギリスにギター留学に行く事を決めて、三月から向こうのインターナショナルスクールに通うために今こうして二月の半ばに単身イギリスに向けて飛び立ったわけだが」
「うん、そうだね。これまでのあらすじだね」
「……その飛行機に、更に隣の席に何故か牛込がいる。俺も最初は見間違いかと思ったが、どうやら本物の牛込ゆりの様だ。その声音も、整った顔立ちも、何もかもが俺がこれまで関わってきた牛込ゆりそのものであった」
「と、整った顔立ちって……。というかその言い方、小説家にでもなるつもり?」
「……と、まあ状況整理はこのくらいにして、ホントになんでいんの? ストーカー?」
「違うわよ。……私もイギリスに留学するの」
「え、何それ聞いてない。……やっぱりストーカー?」
「だから違うっての。まあ、留学の事は内緒にしてくれとは先生とか家族にも話してたけど。都築さんからも『やりたい事ならやってこい』って言われたし」
「オーナーも知ってたのかよ。じゃあ知らなかったのって俺だけ……?」
「まあ……、そうなるのかな」
「えぇ……。俺ってばハブられてたの? 泣ける」
「あ、あはは……」
「はぁ……で、なんでわざわざお前も留学?」
「いや、そりゃあ、ほら……」
「……?」
「私も、羽沢君みたいにギターが上手くなりたいし。留学したらなにか開けるんじゃないかって思って」
「……いくらなんでも無鉄砲すぎないか」
「それは私もわかってる。家族にも、りみにも、友達にもたくさんお願いして迷惑をかけた自覚はある」
「じゃあ、なんで……」
「君に負けたくないから」
「……は?」
「私の技術が斗真君より劣ってるのはわかってる。わかってるから、君とバンドを組んでからそれまで以上に練習を頑張ったの。必ずいつか君の隣で君の全力を引き出せるような演奏をしてみせるって」
「でも君は更なるレベルアップの為にイギリスに留学に行くと言う。……私、怖くなったんだ。置いてかれちゃう、このままでいいのかって思ったらいてもたってもいられなくて」
「牛込……」
「少しでも斗真君に追いつきたい。ギタリストとして、斗真君の隣で胸を張って立っていたい。そう都築さんに言ったらマンチェスターのステイホーム先を斡旋してくれたの」
「……へぇ、そうだったのか」
「うん。三ヶ月だけだけど、しっかりギターを学んで、絶対に、斗真君に追いついてみせるから」
「……そか。まあ、その。なんだ……」
「ん?」
「……頑張れよ。俺も、その、……頑張るから」
「いや、斗真君が頑張ったら私が追いつけないから君は頑張らなくてもいいよ。寧ろサボり倒してヨーロッパ旅行でもしてて」
「えぇ……。食い気味に否定されちゃったよ。今絶対に互いに健闘を祈る場面だったじゃん……」
既に飛行機は愛しの我が国を離れて、未だ見ぬ異国の地へと向かう。
人生何が起こるかわからないもので、異世界に転生したと思ったらイギリスにギター留学に行く事になった、だなんて一体誰が想像できただろうか。
人生何が起こるかわからないからこそ、人は未来に幸あれと願い、将来の見通しに悲喜交々する。
だから、だからこそ、唐突にやってくる人生の選択肢に俺は悔いのないジャッジを下したい。
そんな事を思いながら窓の外を見ると、眼下には雲海が広がり、白いカーペットの様に見えた。
遥か上空の太陽が、新しい一歩を踏み出した俺達を祝福するかのように、眩しすぎるくらいに光輝いている。
未だ見ぬ未来に期待を巡らせて、目を閉じる。
瞼の裏に焼き付くのは、空港で別れた家族、友人達の姿。
みんな、俺のわがままを聞いてくれて、快く送り出してくれた。泣くまいと気丈に振る舞うつぐみと蘭は見ていて微笑ましかったし、なんとオーナーまで見送りに来てくれた。ただ一言、「やりきってこい」という言葉で、更に心身共に引き締まった思いがする。
死神さんは来月のゴールデンウィーク辺りにこころを連れて来るって言うし、こころはこころで別れるギリギリまで俺にくっついて離れなかった。
……やっぱり寂しかったんじゃねぇか。
こころのそんな所も可愛いなぁ、と思いながら、最後に脳裏に浮かんできたのは、親友の顔だった。
『行ってらっしゃい。頑張れ』
『……おう』
それだけのやり取りで分かり合えた様な気になれたのは俺の単なる思い込みなのだろうか。
けれど……それでも、これ以上の言葉はいらない。どちらからともなく合わせた拳から、言葉以上の激励の意を感じたから。
「……ねえ、斗真君」
牛込の呼びかける声がして、半目を開けながらそちらの方を向く。
「ん、どした」
「私……頑張るから。絶対、頑張るから」
強い決意が籠ったその言葉は、ともすれば自分に言い聞かせた様にも聞こえた。
「……おう、そうか」
俺達を乗せた飛行機は見渡す限りの雲海の上を未知なる異国へと進む。
新たなる出会い。体験した事の無い文化。そのどれもが糧になる事を願って、俺はまた、静かに目を閉じた──。
40話でした。
作者も旅行したい一人旅したいイギリス行ってサッカー観たい。
ドイツ行ってビール飲みながらサッカー観たい。
スペイン行ってパエリア食べながらサッカー観たい。
それよりもまずモニカとポピパのライブ行きたい。
……という事で(どういう事だ)、はい。お知らせです。
まず一つ目。近いうちにこの作品プラス書き溜めた幾つかをpixivの方でも投稿を始めたいと思います。
まだいつからかは確定してはいませんが、投稿を始める際にはこちらの方でもご報告をさせていただきます。
少し修正を加えるので、pixivも見てるよ〜って方は是非そちらの方でも読んでください。
そして二つ目。
こっちはお知らせと言う程ではないかもしれませんが、
今回の話を以て、『転生してみませんか』の中学生編を終了とし、次回から高校生編を始めます。
まあ、不定期投稿なので次回がいつになるのかは作者にもわからないのですが、なるべく早く投稿できるように頑張りますので、読者の皆様にはしばし待っていただけると幸いです。
ではまた高校生編、41話で。