艦これ世界の艦娘化テイトク達   作:しが

15 / 31
シリアスの合間にぶっこむネタじゃない


【悲報】妹に避けられた

1.名無し、抜錨します

 

 

死にそう。

 

 

2.名無し、抜錨します

 

 

しなないで

 

 

3.名無し、抜錨します

 

 

いきて

 

 

4.名無し、抜錨します

 

 

誰か説明してくれよ!!

 

 

5.名無し、抜錨します

 

 

 

何だってそれは本当かい!?(超速理解)

 

 

 

6.名無し、抜錨します

 

 

まだ何も説明してないんですがそれは…

 

 

 

7.名無し、抜錨します

 

 

1に説明させてしてあげろ

 

 

8.名無し、抜錨します

 

 

妹に急に避けられるようになった 死にたい

 

 

 

9.名無し、抜錨します

 

 

生きて

 

 

 

10.名無し、抜錨します

 

 

何が一体どうしてそうなった

 

 

 

11.名無し、抜錨します

 

 

どういうことなの…

 

 

12.名無し、抜錨します

 

 

もう無理死ぬ

 

 

13.名無し、抜錨します

 

 

馬鹿早まるなやめろ

 

 

14.名無し、抜錨します

 

 

 

話は聞く、だからまずは死にたがりを下ろせ

 

 

 

15.骨

 

 

灰になる…

 

 

16.名無し、抜錨します

 

 

真性の鬱だ…

 

 

17.名無し、抜錨します

 

 

それで妹に避けられている言うてるけれど何か心当たりでもあるん?

 

 

 

18.骨

 

 

ない、至って普通に接してたつもり 無理死ぬ

 

 

19.名無し、抜錨します

 

 

もしかしたら何かにキレらてるのかもしれない

 

 

20.名無し、抜錨します

 

 

原因不明では対処の仕様がないが

 

 

21.名無し、抜錨します

 

 

何か最近環境が変わったことは?

 

 

22.骨

 

 

ない、至って平和

 

 

23.名無し、抜錨します

 

 

こりゃ強敵なんじゃ

 

 

24.名無し、抜錨します

 

 

さりげなく謝るしかねーな

 

 

25.名無し、抜錨します

 

 

テイトク、教えてくれ 次は俺は何をすればいい 妹は答えてくれない…

 

 

26.名無し、抜錨します

 

 

好きな食べ物で誘ってさりげなく原因を聞きだして、さりげなく謝るのだ

 

 

 

 

 

—————————————————

 

 

 

 

 

「ね、姉様とお茶ですか!」

 

 

「…ええ、迷惑だったかしら?」

 

 

「いえいえいえいえいえいえいえ、そんなことは。私で、私なんかでよければ是非。」

 

 

「…なら、良かったわ。ありがとう、山城。」

 

 

鎮守府執務室前の廊下、この鎮守府の秘書艦扶桑が妹に当たる山城にお茶をしないかと誘っていた。一度は暗い顔をしていた扶桑だったが山城の全力の否定と誘いに乗ってくれたことを見て笑った。では行きましょうかと移動した。

 

ついたのは食堂。

 

 

「行ってくるわ、お茶で構わない?」

 

「わ、私がやります。扶桑姉様は座っていてください。」

 

 

「いいのよ、誘ったのは私なんだから。私にやらせて。」

 

 

「…では、姉様のご厚意に甘えさせていただきます。」

 

 

自分がやるという申し出をやんわりと断られた山城は姉の厚意を無下には出来ないと大人しく引き下がった。そして湯飲みを二つ持ってきた扶桑は、茶菓子も持参していた。

 

 

「扶桑姉様、これは…」

 

「あなたが好きだったから…もしかしたら私の誤解だったかしら…」

 

 

「いえ、そんなことはありません、絶対にありえません!むしろもっと好きになりました。」

 

 

姉さまがこんなところまで見ていてくれるなんて感激ですオーラを醸し出している山城に扶桑はよかったと微笑んでいた。それからお茶を呑みながら二人はたわいのない雑談を始める。

 

 

「山城、私を大切に思ってくれているのは嬉しいけれども他の子たちに対して冷淡なのはあまり褒められたことではないわ…」

 

 

「ぬぐっ…申し訳ありません、扶桑姉様…」

 

 

「時雨…あの子も特に悲しがってたわ。同じ鎮守府の仲間なのだからもう少しくらい仲良くしても…」

 

 

それに西村艦隊の時からの付き合いなのだからという扶桑の呟きが山城にグサッと突き刺さった。自覚がある分尊敬する姉に言われると深く突き刺さるのだ。

 

 

「…あら、こんなことを言おうとしていたわけではないのに…ごめんなさい、山城。けれどもあなたが他の子と仲良くなってくれるならば私も嬉しいと思うわ。」

 

 

「…はい、姉様。心に刻んでおきます。」

 

「そこまでじゃなくてもいいのだけれど…」

 

 

それからまたしばらく時間が流れる。途中でお茶のお代わりを淹れてこようと扶桑がしていたが今度は山城がその役目を自ら積極的に買い出た。それに甘えたのかは不明だが扶桑も山城に譲った。お代わりを持ってきた次に彼女たちの話題は移っていく。

 

 

「伊勢に日向、元気にやっているかしら…」

 

 

「大丈夫ですよ、姉様。あの二人ですから。」

 

 

「そうね、あの二人なら上手くやっているでしょうね…余計な心配だったかしら。」

 

 

話題が尽きたのか、重い沈黙が待ち受けていた。それから意を決したのか扶桑がタンと湯呑を置き、切り出した。

 

 

「山城、私はあなたに何か嫌なことをしてしまった?」

 

 

「…………突然どうかしましたか?扶桑姉様。」

 

 

「…最近、あなたは私を避けているわね?」

 

「そ、そのようなことは決して!」

 

 

「いいのよ。…ただ、私はあなたに何かしてしまったのではないかと不安で…それで何かしてしまったのだったらあなたに謝りたいの。」

 

 

「そ、そんな恐れ多いです!それに扶桑姉様は悪くないんです。これは…その私がいけないのですから。」

 

 

「山城が?…どういうこと?」

 

 

「あー…えーと…その…」

 

 

急に目が泳ぎだす山城。そこはかとなく顔が赤みを帯びている。答えづらそうに視線を彷徨わせていた山城とそれを不思議な顔をしてみていた扶桑に声をかける人物がいた。

 

 

「今日は二人で同席か、仲の良いことだ。」

 

 

きっちりと海軍制服を着こなし、顔にあふれ出る疲労を宿らせた長身の男だった。というよりもここの泊地の主である。

 

 

「提督」

 

扶桑が彼に気づき、会釈をした。そんな彼は手にした書類を隣の机にどさっと置くと彼女たちへと近づいてきた。ちっと聞こえないように山城は舌打ちした。

 

 

「相変わらず仲の良いことで安心した。最近は共に行動しているのをあまり見ていなかったが、某の杞憂だったようだ。」

 

 

山城はこの男のことがあまり得意ではない。むしろ苦手である。顔立ちは端正で美丈夫と言えるが常に疲労の色を浮かべているため対面で話すときも威圧されてしまいそうであり、それでいて仕事においては超が付くほどの優秀。カリスマ性も悪くない…だがそれよりも苦手なのは、堅物すぎることである。ドが付くほど真面目で冗談が通じない、融通も利かないと彼女が苦手とする要素はそこにあった。あと扶桑姉様を奪うやつは死ね。

 

 

 

「…提督 その書類の山は?」

 

「ん?…ああ、これか。明石の溜めこんでいた請求書を巻き上げて来た。これで今日も仕事が出来る。」

 

 

転じて、扶桑の雰囲気が笑みこそ浮かべていているが凍り付きそうなほど寒いものになった。山城も震えた。

 

 

「提督…私はあなたに休むように進言したのですが…」

 

 

「嗚呼、確かに言われた。ただ手持ち無沙汰なのも少々困っていてな。どこかに書類が落ちてないものかと探し回っていたがこれ幸いと明石が某にこれを見せた。故に巻き上げて来た。」

 

 

さらに扶桑の怒気が跳ね上がる。

 

 

「あの…提督、私はあなたが働き過ぎているので今日は休むようにと言ったのですが…あなたがそんなに嬉々と仕事を持ってきてどうするんですか。」

 

 

「ふむ、その気づかいはありがたい。だが某はやはりこうしてるのが一番落ち着く。」

 

 

そして、大が付くほどの仕事大好き人間である。書類を見てないと発作で死ぬのではないかくらい仕事大好きである。人間の体には荷が重いと危惧した扶桑によりこのように彼に休みを取って貰おうとしていたのだが…彼は嬉々として仕事を拾いに行っていた。

 

 

「もういっそ提督を縛り付けて寝かした方が楽な気がしてきました。」

 

 

「姉さま、暴走しております。」

 

 

「あら…私としたことが…すいません、提督。」

 

 

「…いや、これは某の身から出た錆。正直に言えば縛られたところで文句は言えまいよ。」

 

 

「…それが分かっているのならば何故休まないのですか?」

 

 

むっーという様子の扶桑に提督は朗らかに笑って答えた。

 

 

「某を求める声があるのだ、裏切るわけにはいかぬさ。」

 

 

「…それはとても立派な心掛けですがあなたが倒れてしまっては事なのです。十分ご自愛ください。」

 

 

「ふむ、では忠告として聞いておこう。」

 

 

そういえばと提督は思い出したかのように聞いた。

 

 

「何か話し込んでいたようだが二人は何を話していたのだ?」

 

 

あっという顔で扶桑も思い出したかのように山城へ向き直った。

 

 

 

「…山城、結局どういうことなの?」

 

 

 

「…あ… えと  その…   私は姉さまを嫌うはずがありません。ただ、気持ちの整理をつける時間が必要だったんです。…ごめんなさい、姉様。私の勝手な都合でご迷惑をおかけして…」

 

 

「…私はあなたに嫌われていない?」

 

 

「…当然です、私は扶桑姉様のことをお慕いしています。」

 

 

「…良かった。」

 

 

心底安心したのか扶桑は安堵の息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

40.肉

 

 

嫌われてなかった 良かった

 

 

 

41.名無し、抜錨します

 

 

良かったじゃん

 

 

 

42.名無し、抜錨します

 

 

一件落着かな?

 

 

43.名無し、抜錨します

 

 

イッチも骨から肉が生えてるし復活したってことやな、えがったえがった

 

 

 

44.名無し、抜錨します

 

 

 

で、結局原因何だったの?

 

 

 

45.体

 

 

それが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…結局、私を避けていた理由は何だったのか教えてくれる。」

 

 

「ふむ、某だけではなく扶桑殿も避けていたか。某だけならばいつものことだと思っていたが扶桑殿まで避けているとは其方らしくもない。如何した。」

 

 

「えっ、提督もですか?」

 

 

「嗚呼。顔を見ると露骨に避けられていたが…どうやら今回ばかりは某だけではなかったようだ。」

 

 

「…山城?流石にそれは良くないことだと思うわ…どうかした?」

 

 

 

 

「…あのー えっと その えと…私、偶然ですが見ちゃったんです。」

 

 

「見た?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督と…姉様の…まぐわいを…」

 

 

 

「「あっ」」

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。