艦これ世界の艦娘化テイトク達   作:しが

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スレタイが汚さすぎる


総合雑談版 part114514

「司令、おはよー」

 

 

横須賀鎮守府、提督の仮眠室。そこに遠慮なしに扉を開けはなって来たのはこの鎮守府の秘書艦、陽炎である。

 

 

「あれ、司令まだ寝てるの?いつもは馬鹿みたいに早起きなのに。」

 

 

しかし呼び掛けても掛布団から反応はない。

 

 

「起きないと悪戯しちゃうよー?」

 

つんつんと布団越しにつつくがそれでも反応はない。

 

「沈黙は了承で良いのかなー?」

 

顔のあたりの布団を引っぺがすと提督の顔を見た。

 

 

「あれ…?」

 

 

いつもより顔色が悪いような気がした。物は試しと彼の額に手を当てた。そして一気に手のひらが熱で蒸された。

 

 

「うぇぇ!?」

 

そのあまりの熱さに度肝を抜くがすぐに再起動を果たし、今度は額に直接自分の額を当てて熱を確認した。

 

 

「うっそ…凄い熱…じゃなかった!早く医務室へ!」

 

 

陽炎は提督の服装など気にせずに彼を担ぎ、医務室へと駆け込んでいった。

 

 

 

 

 

「過労ですね。」

 

 

「…はい?」

 

 

「過労による発熱ですね。暫くは無理はさせられませんが三日も寝ていれば元気になると思います。」

 

 

「…はぁ。」

 

 

医務官に告げられたのは単純明快な事実だった。提督は働き過ぎたのだ。

 

 

「…確かに思い返してみれば…司令…働き過ぎだなぁ…」

 

 

以前に覗いたときは朝の四時まで仕事をして五時まで寝て六時から走り込みして鍛錬して七時から仕事をしていた。むしろ今までよく倒れなかったというべきだ。

 

 

「勤勉すぎるのも考え物…」

 

その後、今日からの仕事は代わりに私がやっておきますからという大淀の言葉を聞き彼女は手持ち無沙汰になってしまった。そして彼女は考えた。

 

 

「…今の状態で私が出来ることかぁ…」

 

 

陽炎はスマートフォンを開き、いつもの掲示板を開くことにした。

 

 

 

 

 

総合雑談版 part114514

 

 

1.名無し、抜錨します

 

 

このスレは艦娘化してしまったテートク向けの総合雑談版です 荒らしは厳禁です

 

 

 

 

 

507.名無し、抜錨します

 

 

提督が倒れたんだけどこういうときってどうすればいいの?

 

 

 

508.名無し、抜錨します

 

 

ほむ、続けなさい

 

 

509.名無し、抜錨します

 

 

kwsk

 

 

 

510.名無し、抜錨します

 

 

了解。うちの提督は勤勉さで有名なんだけれどいつかぶっ倒れるんじゃないかとは思ってたけれど今日遂にぶっ倒れた。40℃を超える発熱だから無理は厳禁って医官に止められてるから大丈夫だとは思うが、自分が手持ち無沙汰になった。

 

 

 

511.名無し、抜錨します

 

 

コテハンつけた方が分かりやすいぞ。そもそも>510はその提督とどんな関係なん?

 

 

512.長女なんです!

 

 

秘書艦。

 

 

 

513.名無し、抜錨します

 

 

なら仕事だろ。

 

 

 

514.名無し、抜錨します

 

 

書類仕事だな

 

 

 

515.名無し、抜錨します

 

 

 

ハンコ地獄だな

 

 

 

516.長女なんです!

 

 

ありがたいことに大淀が代わってくれた。まあ自分じゃ時間がかかるのは目に見えてるし当然と言われれば当然だとは思う。

 

 

517.名無し、抜錨します

 

 

なるほど、そりゃ恵まれてる。それでやるべきことを探してるわけね。

 

 

518.名無し、抜錨します

 

 

 

ならやることって一つだろ

 

 

 

519.名無し、抜錨します

 

 

 

一つしかないな

 

 

 

520.長女なんです!

 

 

全く見当がつかん…何だ?

 

 

 

521.名無し、抜錨します

 

 

看病だろjk

 

 

522.名無し、抜錨します

 

 

そしてその先にあるアダルトな看病だろ

 

 

 

523.名無し、抜錨します

 

 

憲兵さん、こいつです

 

 

524.長女なんです!

 

 

病人に無理させないでください。ていうか看病なんかやったことないんですけどー!?

 

 

525.名無し、抜錨します

 

 

安心しな、この元医者のワシが教えてやろう。

 

 

 

 

「うわっ胡散臭っ!」

 

 

とはいえ悪いことをするつもりはないだろう、と陽炎は考えた。まずは自分の思う看病の概念を考えることにする。

 

 

 

 

530.長女なんです!

 

 

想像する看病って…こう、額の汗をぬぐったりするもの?

 

 

 

531.医療不敗

 

 

当然汗を拭くことも大切だが…まず初めに患者は水分を求めている。飲ませるものはスポーツドリンクでもお茶でもいいが冷えたものの方がいいぞ

 

 

 

 

「水分補給…」

 

 

提督の自室の冷蔵庫の中に恐らく鍛錬後に飲んでいるであろうスポーツドリンクがあった。そして提督の傍まで寄ってから再び疑問が沸き上がる。

 

 

 

533.長女なんです!

 

 

こういうときって飲ませて良いわけ?なんか詰まったりしない?

 

 

 

534.名無し、抜錨します

 

 

水で大げさな…

 

 

535.医療不敗

 

 

飲み込むことくらいは容易いが鼻の器官に入らない方がいいな

 

 

 

536.長女なんです!

 

 

確かに鼻に入るのは嫌だな…で、どうしたらいいの?

 

 

 

537.名無し、抜錨します

 

 

口移し?

 

 

538.医療不敗

 

 

だからお前は阿呆なのだ————————! 患者の姿勢を頭の位置を高くして飲ませればそれでいいだけだ!口移ししたら得体のしれない何かに感染しても知らんからなぁ!

 

 

 

 

「頭の位置を高く…」

 

はてどうしたものかと思ったがその答えはすぐに見つかった。

 

 

「膝枕ね。」

 

 

かつてあこがれたシチュエーションだが、この際医療行為のため特に感慨はない…筈である。

 

 

 

「…司令、唇固く閉ざしてるし…」

 

まるで結んだかのように固く閉じている。試しにペットボトルの口を当ててみたが動く気配なしである。こじ開けるのでもいいが、さすがにそれだと哀れである。陽炎は何を思ったのか、自分自身の口の中に含み、提督と自分の唇を押し当てた。そして舌で無理やりに唇を開けさせると口の中のスポーツドリンクを流し込んだ。唇を放ち一瞬でボンッと赤面した陽炎はあたりを見回して安堵した。

 

 

「こ、これは医療行為だからセーフよ…」

 

 

 

 

 

545.医療不敗

 

 

当然の如くだが汗をよくかくようになる。だから定期的に汗を拭いてやることだ。勿論、額だけじゃなく胸辺りもだ。

 

 

 

 

「失礼しまーす…」

 

 

額をそっと汗を拭いたら陽炎は本題に入る。遠慮がちに上半身のシャツを剥くとそこには彼の鋼鉄の肉体が露になる。

 

 

「こういうのを肉体美っていうのね…」

 

 

恍惚とした表情でそっと腹筋を撫でていた陽炎は正気に戻ると慌てて汗のにじんだ胸を拭いた。先ほどの行動を思い出し否定するようにふるふると頭を振った。

 

 

 

 

550.医療不敗

 

 

病人食として有名なのは御粥。重湯でもいいぞ。

 

 

 

 

間宮にお願いしていた粥が届いた。さて、どうしたものかと再び掲示板に目を向ける

 

 

 

552.医療不敗

 

 

なお熱いまま口の中に放り込むのは厳禁だからな!

 

 

 

「冷まさせてからってこと…」

 

 

 

「いや、自分で食えるからな。」

 

 

「司令!目が覚めたのね!」

 

「悪いな、変な迷惑かけたみたいだ。」

 

 

「っと、ダメダメ。まだ寝てないと。」

 

起き上がろうとする提督を布団に押し倒し、看病を続けようとする。

 

 

「ほら、あーん」

 

 

「…いや、自分で食えるからな。」

 

 

御粥を十分に冷ました後、彼にへと差し出す。だが気恥ずかしいのか提督はやんわりと拒否の色を示した

 

 

 

「あーん」

 

 

「いや、陽炎」

 

 

「あーん」

 

「陽炎さん…?」

 

 

「あーん」

 

「ハイ。ワカリマシタ。」

 

 

結局折れたのは提督の方だった。その後も抵抗しようとするが有無を言わせない陽炎の猛攻にすぐに武装解除されてしまう提督だった。

 

 

それから再び眠りに落ちた彼の横顔を見ながら陽炎は頭の上へ置いている布を水で濡らし絞り、落とさないように、落とされないように器用に置いた。そして扉越しの戦艦クラスの眼光と目が合った。

 

 

 

「…何やってるの、不知火。」

 

「不知火に何か落ち度でも?」

 

「いや、言いたいだけだよね。それ。」

 

 

「…陽炎がこの人の看病をしていると聞きつけて来たんです。貴方が何をやらかすのか心配で。

 

 

「いや、何もやらないよ?というかやったことなんてないからな?あれ、そんなにわたし信用ない?」

 

 

「信用はしてますが…医療行為という名目であれこれどれそれをするのは関心しませんね…」

 

 

「なっ!?」

 

「では不知火はここで…」

 

 

爆弾を投下するだけ投下していった愉快犯、不知火。再起動を果たした陽炎は困ったように見ていた。

 

 

「不知火ってあんな子だったっけ…」

 

 

もっと、こう…武人染みていたはずだったのだが…と疑問符を浮かべながらも提督の傍に戻った。外を見ればすっかり夜になっていた。

 

 

不意に欠伸をする。そっか…もう、こんな時間なのか…と独り言を流す陽炎

 

 

「もう寝なくちゃ…」

 

 

ちらりと提督を見る。最後の書き込みにあったことを思い出した。

 

 

「た、確か…出来る限り温かくしてあげなきゃいけないんだよね、しかも丁度人肌の温度は適温だって。」

 

 

誰に言うでもなく自分に言い聞かせるように陽炎は自己暗示する

 

 

 

「…これは医療行為…医療行為」

 

ぶつぶつと呟き挙動不審に動くその姿はまさにストレンジャーである。

 

 

「し、失礼しまーす…」

 

 

陽炎は彼の腕を枕のようにすると彼の温度を身で受けた。

 

 

「…あったかい…」

 

 

そして彼女はそのまま睡魔に駆られて眠りに落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

「…あはは…ええぇとこれは寝相で…」

 

 

「お前は随分と特殊な寝相の悪さなんだな。」

 

 

「…お、こってる…?」

 

 

「別に、指輪を渡している相手に対して今更そんなことするなとは言わないさ。ただ…」

 

 

「ただ?」

 

 

「お前は三日三晩寝込むことになるぞ。」

 

 

 

 

陽炎はしっかりと三日三晩寝込むことになった。

 

 

 

 

 

「これはあなたの落ち度ですよ…」

 

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