IS x W Rebirth of the White Demon   作:i-pod男

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お待たせして申し訳無いです。実は予てよりSAOの小説を書いてみようかなと思いまして、そちらの方に多少時間を費やしておりました。と言ってもアニメやwiki等の知識しか無いのですが・・・・・・

そして今回は何と言うか本当にその場凌ぎのエピソードとなってしまいました。ネタありですが。ではどうぞ。


Mの影/深まる謎

フィリップは一夏がメールで送った夢の詳細を昨夜から何度も見直していた。彼が見た物は、大道克己を英雄と主張して憚らないミーナと言う女性が聞かせてくれた物と全く同じ物だったのだ。当然一夏にこの事は話していない。まるで彼が死して尚自分がこの世に己の存在を刻み付けなければならない、そしてその為に運命を改竄しているのではないかとさえフィリップは思った。

 

「織斑一夏がエターナルとNEVERのビジョンを見た・・・・・どう言う事だ?エターナルは確かに大道克己が使っていたメモリだが、メモリ自体は大道克己が所持していたT2ではない・・・・・何らかの理由で彼の記憶が宿った、のか?アレと合わせて調べる必要がありそうだな。」

 

星の本棚に入り、検索を始めた。

 

「キーワードはガイアメモリ、ナスカ、レベル、そして黒。」

 

該当しない記述はかなり消す事が出来たが、それでも数冊の本が残っている。それらを片っ端から読み漁り、本を閉じると頭を抱えた。

 

「何て事だ・・・・こんな事を杞憂と見過ごしていたなんて。しかも、レベル4・・・・義兄さんや姉さんよりも上位のレベルに達している。」

 

「フィー君、どうしたの?昨日の夜からずーっとパソコンと睨めっこしてるけど?」

 

フィリップは一度何かに集中すると周りが全く見えなくなる為、束の呼び掛けにも応じず、更に思考を巡らせる。

 

(ありえないが、そうとしか説明がつかない。大道克己は『永遠』と言う概念自体に運命を感じて、エターナルメモリとの適合率は恐らく100%以上だった。エクストリームですら手も足も出なかったからそうとしか考えられない。紛れも無くそれは事実)

 

「ねえ、フィー君。」

 

(死んだ人間は肉体が細胞すら残さず消滅してしまっては二度と戻らない、それは間違い無い事だ。しかし人間の何かに対する執着心と言うのはそう易々と消え去る物でもない。今までの事件でそれは立証されている・・・・・メモリの中に自分自身の記憶を刻み付けた・・・・?)

 

「フィー君ってば!」

 

再三呼び掛けても応じないフィリップに業を煮やした束はどこから取り出したのか、ハリセンを野球のフルスイングらしい動きで後頭部に叩き付けた。イチ○ー選手も真っ青な程に再現された振り子打法で、スパーンといい音が出る。だが、すぐにライブモードのスタッグフォンとフロッグポッドに制圧されてしまった。

 

「わーわーわー!!!昆虫の逆襲だあああああ!!」

 

「蛙は両生類だ、篠ノ之束。全く、人が考えているのに一々邪魔をしないでくれたまえ。ど忘れしてしまったらどうするんだい?」

 

「だってだって、フィー君が無視するんだもん!束さんは悲しいぞー!」

 

遂には泣き真似を始める束。

 

「これは織斑一夏に関係する重要案件なのだよ。」

 

「いっくんに?」

 

一夏の名前を聞くや否や直ぐに泣き真似をやめた。

 

「ああ。で、どうかしたのかい?」

 

「フィー君、この世界をもう引っ掻き回すなって言ってたでしょ?」

 

「ああ、確かにそう言った。」

 

「でも、実は・・・・・VTシステムを研究所がISに積んで、昨日そのISが昨日動き出したんだ。だからその研究所を昨夜のうちに潰してしまいました。テヘ♪」

 

フィリップは無言で暫く束を見据えていた。そしてやがて口を開く。

 

「バ○ス!」

 

『Luna Maximum Drive!』

 

そしてデンデンセンサーにルナメモリを差し込むと、触覚からLEDのストロボを凌駕する凄まじい光が発せられ、束は目を抑えて転がり回った。

 

「ぎゃあああああああああ!!!!!目が・・・・目がああああああああ!!!」

 

天空の城を破壊する滅びの呪文で視力を失った某大佐の様に、束は顔を抑えて地面を転がり始めた。

 

「どこをどう解釈すればそれが『世界を引っ掻き回すな』に抵触しないと言う結論に至るか、僕は理解に苦しむどころか全く分からないよ。時に篠ノ之束、君は知らないだろうね。分解したクリップ一つでどんな拷問が出来るか。」

 

「やめてやめてやめて!!ラブリィ束さんにクリップで何をするつもり!?でもでも、ちゃんと法的手続きはしました!だってあれ存在自体が違法なんだよ!?ドイツの政府にもこのデータを全部流しました!!死者もゼロですー!!もう逮捕されてる頃だから、だから許してぇええええええ!!」

 

 

「おい、フィリップただい・・・・・どうした?何が起こった?」

 

丁度ペット探しの依頼を終えて、隠し部屋の方が騒がしいのが気になった翔太郎は不機嫌そうなフィリップと顔を抑え未だに地面を転がり回っている束を見て困惑した。

 

「ああ翔太郎、お帰り。で、帰って来て直ぐで悪いが、もう一度出てくれないか?」

 

「あ?何で?どうしたんだ?」

 

「風都で、亜樹ちゃんと買い物をしていた最中、僕はドーパントを見かけた。それも黒いナスカを。」

 

「何だと!?」

 

「すまない、確証が持てなかったから今まで黙っていたんだ。だが、本棚で確認した所、実在すると言う事が分かった。つまり、義兄さんや姉さんよりも更に上のレベル、レベル4へ到達した人間がいると言う事になる。」

 

翔太郎の顔から血の気がみるみる失せて行った。

 

「分かった、すぐに出る。照井にも連絡入れるからな?」

 

「頼むよ。僕はドーパントの居場所を検索して絞り込めたらすぐに連絡を入れる。気を引き締めてくれたまえ、翔太郎。今回も絶対一筋縄で行く様な生半可な相手では無い。エクストリームでも、どうなるか・・・・」

 

「おう、任せろ。」

 

ヘルメットを引っ掴んで翔太郎は外に止めたハードボイルダーに跨がり、車道に飛び出した。フィリップは黒いMナスカの所在を掴む為、再び情報の海へと飛び込んで行った。

 

 

 

 

 

同時刻、一夏は保健室を引き払った後食堂に向かっていた。

 

「あーあ、どうするかなー。」

 

昨日の事があり、タッグ申請書はまだ出していない。早めの朝食を食べ、生徒会長室に向かった。

 

「刀奈〜、いるか?」

 

だが返事は無い。ドアを開くと、楯無がテーブルに突っ伏して眠っていた。どうやら徹夜で書類整理をやっていたのだろう。

 

「あれま、寝てるわ。か〜た〜な〜、朝ですよー。」

 

楯無の肩を優しく揺すり、刀奈を起こした。上体を起こした刀奈は口端から涎を垂らしており、銀色の糸となってテーブルと繋がっていた。

 

「ん〜〜〜、ほぇ・・・・な、にゃに?あひゃ?」

 

「駄目だこりゃ。」

 

刀奈の顔を両手で挟み、ぷにょぷにょと親指で頬を撫で回すと、半開きになっている刀奈の口に舌を捩じ込んだ。そして彼女の舌が取れんばかりの吸引力で吸い付いた。

 

「んぅぅんん!?ぷはぁ・・・・・へ?あ、い、一夏君?!」

 

口元から垂れた涎を慌てて拭い、居住まいを正す楯無を見て一夏は思わずクスクス笑った。

 

「夜遅くまでお疲れ様。」

 

「あ、うん、ありがと・・・・ってそんな事より!!昨日大丈夫だった?!お見舞い行きたかったんだけど、書類が溜まってたから虚ちゃんが行かせてくれなくてぇ〜。」

 

だが一夏は首を横に振って彼女に非は無いと無言で主張した。

 

「生徒会長だし、それによって優先順位はあるんだから、それは別に良い。それに、もう完全に回復したから、大丈夫。今日はモーニングコールに来たのと、後、タッグマッチの事でちょっと。俺まだパートナー決めてないからどうしようかと思って。ほら、俺出来れば簪と組みたいんだが、シャルルの事があるだろ?万一バレたらとんでもない事になるから、どうするべきかと思って知恵を貸して欲しいんだ。」

 

「ん〜、それは良いけど、私も見返りが欲しいな〜。」

 

「え、デートだけじゃ足りないか?」

 

楯無は一夏の抱擁からするりと抜けて体をくねらせた。

 

「デートはデート。コレは別料金なの♪」

 

「何が望み?」

 

「長期休暇、ウチに来て。お父さんとお母さんに会わせたいから。」

 

「・・・・・・え?」

 

一夏は一瞬心臓が止まった。

 

両親に会いに行く+両親へ娘二人と交際している事が露見=二人がキレる=コロサレル

 

何故かその様な図式が一夏の脳内で出来上がってしまった。だが、そうなる事は予想していなかった訳ではない。殴られるどころか何度か殺されても文句は言えない様な事をしているのだから。

 

「・・・・冗談抜きで俺殺されるかもよ?」

 

「大丈夫。お父さんには簪ちゃんの一件があるでしょ?その時から一夏君の事気に入ってるのよ。実家に帰るその都度また会いたいまた会いたいってうるさく言ってるし。お願い、私を助けると思って?」

 

顔の前で小さく手を合わせて首を可愛く傾げる楯無。

 

「・・・・分かった。殺されそうになったら、助けてくれよ?流石にあの人から逃げ切れる様な気がしない。」

 

「んふ、ありがと♪これでお父さんの愚痴を聞かずに済むわ。」

 

一夏に抱きついて頬に唇をつけた。

 

「タッグマッチの事については私が昨日の内に何とかしておいたわ。簪ちゃんにもシャルロットちゃんの事情は話しておいたから、調整は利く。でもねえ・・・・織斑先生や他のクラスの担任の人達とも議論したんだけど・・・・・」

 

余程言い難い事項なのだろうか、楯無は言葉を濁した。

 

「何?」

 

「ごめん、一夏君タッグマッチは一人で出場する事になっちゃったの!」

 

「一人で?」

 

「お、怒らないでね?今までの戦闘データを先生達が見て出した結論は、機体性能の差が圧倒的過ぎるから、他の生徒達とも対等になる様ハンデが必要だって言って聞かなくて・・・・・ホンットにごめん、こればっかりは先生達が譲らなくて、生徒会長の私でも覆せる事項じゃないの・・・・」

 

落ち込む楯無の後ろに回り込み、首回りに腕を回して抱きついた。あすなろ抱きである。

 

「大丈夫。薄々そんな気はしてたから。」

 

「え?」

 

「ここだけの話、あのIS、実は束さんが作ったISだ。」

 

「えええええええええ?!道理でスペックや能力ががチートな訳だ・・・・お姉さんも勝てる気がしないわ。」

 

「あははは・・・それが兎印クォリティーって奴だよ。それもIS学園に入学する前に完成していた。あの人の別名は『チート製造機』や『魔改造博士』なんてのがあるから。俺にタッグパートナー付けても『もうあいつ一人で良いんじゃないか?』って絶対思われる。」

 

「じゃあ、怒らない・・・・?」

 

「俺が怒ってる様に見える?」

 

「見えない・・・・」

 

「なら良い。シャルルの事、ありがとね。近い内にケリをつけなきゃならないから。」

 

「そうね。」

 

「んじゃ、俺は簪の機嫌を直さなきゃな。タッグ組むのがナシになったんだから。」

 

「頑張ってね・・・・私授業が始まる前にシャワー浴びるわ。」

 




そして今回も目標としている最低でも5000文字と言うノルマを達成出来なかった・・・・達成出来なかった(ホントにショックなので二度言いました)orz・・・・・

それはそうと、UAが五万を突破しました。沢山の感想、高評価、そしてご愛読、誠にありがとうございます。今まで頂いた物を全て読み返していると、改めてやる気が出てきます。

それでは、また次回!
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