IS x W Rebirth of the White Demon 作:i-pod男
「翔太郎、大変な事が分かった。」
「どうした、フィリップ?」
朝に受けた依頼を済ませた一服で探偵小説を読みながらコーヒーを飲んでいる翔太郎は暢気にそう聞き返した。
「織斑一夏からのメールなんだが、どうやらエターナルメモリの影響で大道克己の人格が彼の中に宿ってしまったらしい。」
霧吹きの様に細かいコーヒーの水滴を口から噴き出し、翔太郎は激しく咳き込んだ。コーヒーも作って間も無いのでかなり熱く、舌は疎か食道すらも火傷してしまった可能性が高い。
「何だと?!大道の人格があいつに!?何で?」
「僕にも良く分からない。大道克己とエターナルメモリのシンクロ率はほぼ百パーセントに近かった。恐らく彼の『永遠』に対する異常なまでの執着が彼の意識の一部を永遠と言う言葉その物にリンクしたんじゃないかと考えている。そしてシャッフルメモリを介して複製された織斑一夏のエターナルメモリの起動がトリガーとなり、彼は意識だけが復活した。こう考えれば、大道克己のビジョンや精神世界でのコンタクトも説明がつく。もちろん、前例が無いから検索のしようも無い。それにこれはあくまで仮設の段階だ。だが『意志』と言う物はえてして凄まじい力を発揮する。」
二人はガイアメモリの使用者達が感情や意志でその力を増幅させる光景を今まで何度も見た事があった。
「フィ〜く〜ん〜〜♪」
『Stag』
「フギャッ!」
スタッグフォンの顎に鼻を摘まれてフィリップに抱きつこうとした束は間抜けな悲鳴を上げて足を止めた。
「イニャイイニャイ、イニャニャ!」
フィリップは嘆息してスタッグフォンを束の鼻から引き離してメモリを引き抜くと、ガジェットモードに戻した。
「篠ノ之束、巷で天才とは言われていても君は中々学習しない人間だね。僕はそうされるのは嫌いだと何度も言っているだろう?それとも・・・・・以前検索した時に偶々閲覧した痛みを受ける事に対して快楽を覚える、マゾと言う性癖を持っているのかい?」
「おい、フィリップ。お前何にどう影響されてそれを検索した、この検索馬鹿?」
「実に興味深かったよ。動けば動く程結び目がきつくなる結び方も閲覧した。その内彼女に試してみようかと」
「やめろコラ。」
翔太郎は真顔でとんでもない事をのたまおうとした相棒を慌てて止めた。
「ようやく表を出歩ける様になったのに何でまたワザワザ引き蘢らざるを得ない様な状況を作ろうとすんだオメーは?で、どうしたんだ束?」
「いっくんからメールが来たんだ。臨海学校があるから、海に来いって。」
神妙な顔付きの束を見て、翔太郎も表情が硬くなった。一夏からもフィリップが検索した情報からも分かるのだ。妹の箒と和解させるのがお互いに取ってどれだけ難しい事なのか嫌と言う程見て取れる。
「用件は分かってますよね?最後のチャンスですから、逃げずに来て下さい、って。」
「妹さんと仲直りする最後のチャンス、か・・・・こりゃ本腰入れなきゃなフィリップ。照井と亜樹子にも来て貰いたいから呼んでくれ。休暇がてらだ。」
「了解した。」
「ちょ、ちょっとタンマ!」
束はスタッグフォンのキーを押そうとしたフィリップの腕を掴んだ。困惑した表情を浮かべるフィリップ。
「何で?束さんの事信用してないんじゃなかったの?また何かするかもしれないよ?」
「照井竜が君に対しての認識を改めたかどうかはまだ分からないが、少なくとも翔太郎も僕も、今の所は充分大人しくしてくれていると判断した。故に信用してみてもバチは当たらないだろうと結論づけたまでだ。」
「フィー君・・・・」
「まあ、その判断が間違っていたらリボルギャリ—の格納庫に縛り付けるまでだがね。」
何らかの賛辞の言葉を贈って持ち上げようとした所でまた落とされ、束は盛大にこけた。
「織斑一夏に探偵のいろはを教えた者としてこの依頼は僕も勝手に請け負わせてもらう事に決めたのさ。君に拒否権は無い。以上だ。ほら、早く支度をしたまえ。時は金なり、と言う諺を知らないのかい?」
「ちょっと待て、フィリップ。一夏ってIS学園にいたよな?」
「ああ。」
「つまり99%女子って事だよな?」
「うん、必然的にそうなる。」
「うぉっっしゃあああああああああ!!!!」
「そんな事だろうと思ったよ。」
フィリップは頭痛を覚えたのか、こめかみを揉み始めた。
「だから君はいつまで経ってもハーフボイルドなんだ。翔太郎の背中に燃え盛る煩悩の炎がありありと見えるよ。」
『Luna Maximum Drive!』
「ぎゃああああああああ!!俺の目が・・・・ん目がぁあああああ〜〜〜〜〜!!!」
今日も鳴海探偵事務所は平和である。
「簪、そろそろ・・・・」
「だ〜め♪ん〜〜〜(私だけで一夏を独り占め〜、ウフフフ・・・)」
臨海学校の予定地へ向かうバスの最後部座席で一夏と簪は並んで座っていた。だが一つ問題がある。一夏の左腕に簪がくっ付いたまま離れようとしないのだ。この甘々な雰囲気に犯されて代表候補を除く全員が吐血ならぬ吐糖に見舞われた。
「モテる男は辛いわね、一夏。休暇で外泊したのに余計に疲れて戻って来るなんて。それにまた何か事件解決したそうね?」
前方の席で二人の様子を見ていた鈴が皮肉混じりにそう返した。
「ああ。まあ、あれはあれで楽しかったんだけどな。(問題も山積みなんだけど)」
千代田の事が落着して学園に戻った時に、いつの間にかズボンのポケットに忍ばされた天次郎とかぐやの直筆の手紙が入っていた。どちらも娘二人をよろしく頼むとの旨が書かれており、影から日向から一夏を親として支えるとも書いてあった。それを読んで感極まった一夏は少し泣いてしまい、不覚にもそれを千冬に見られて弄くりのネタにされてしまうが。
「臨海学校に出るって分かったら楯無がマジ泣きしてな。宥めるのにどんだけ手間がかかったか。(押し倒された上に十五分近くも舌が取れる位濃いディープキスさせおってからに・・・・)しかも今は左腕が抱き枕モードだし。で、お前らはさっきから何やってんだ?」
セシリア、鈴、シャルロット、そしてラウラは後ろから二つ目の列の席を占領してWind Scaleのファッション雑誌を読み漁っていた。
「シャルロットやセシリアと一緒にラウラの服を探してるのよ。Wind Scaleだったら家から近いし、ポイントカードで何割かはまけて貰えるし。あ、セシリアこのワンピースなんてどうよ?」
鈴は捲っていた雑誌の一ページに目を留め、フリルが付いた黒を基調とした膝丈ワンピースの上に薄手のチュニックを身に付けたモデルの写真にを指差した。
「良いですわね。このフリルが生地のメインカラーの良いアクセントになっていますわ。ラウラさんは元々肌が白いのでそれを存分に生かしましょう!」
「じゃあ、他には・・・・これとか。下はコンバースとダメージジーンズ、上はタンクトップにフード付きパーカーとワーカーキャップみたいなヒップホップファッション。意外性を狙ってみたんだけど。」
「あ、髪にクリップとか幾つか入れたら良いかも!!」
三人はファッション魂の暴走特急と化していた。だがセシリアやシャルロット、鈴とは裏腹にラウラはあまり乗り気ではない様だ。元々半ば強引に見させられているので当然と言えば当然なのだが。彼女はと言うと寝不足なのか少し疲れた顔をしている。
「水着を買いに行く時にあれだけ人を着せ替え人形の様に扱ったと言うのにまだ足りないのか、お前達は・・・・・む、この服は生地が薄いから防御には向かないし、この靴は踵が高くていざと言う時は動き難いぞ。それにどうやって銃とナイフを隠すと言うのだ?」
出生も出生なので化粧やファッションなどの娯楽に興味が湧かないと言うのは頷けるが軍服と学園の制服しか服が無いと聞くやいなや三人はここぞとばかりにファッション魂が覚醒したのだ。
「お陰で洋服箪笥の整理が大変になってしまったぞ・・・・ハァ・・・・」
「ね?毎回これなのよ。何とか言ってくれない?」
「そうですわ、一夏さんからもなんとか仰って下さいな。クラスメイト以前に一人の女としてファッションに興味が無いと言う言葉を同じ女性から聞くなんて由々しき事態ですわ!」
「そうだよ一夏!たった一人の男子とは言え、一夏は一年のファッションリーダーなんだから。もう動きとか服の選び方とかスピードとか最早プロだよ、プロ?」
三人に詰め寄られて一夏は面食らった。ここまで力説されるとは思わなかったのだろう。改めて女子力と言う物の恐ろしさの片鱗を見た気がした。
「分かった分かった。だから落ち着いてくれ。んで座れ、危ないから。」
一頻りどう説明すれば効果的か考えを纏めると、口を開いた。
「ラウラ、軍人気質なのは仕方無いが、切り替えを覚える事をお勧めする。いつでもどこでも戦時中って訳じゃないんだから。それにほら、同じ訓練を何ヶ月もずーっと続けてたら飽きるだろ?」
「それは、まあ・・・・・確かに。」
「俺は探偵の助手をやってるが、何度か潜り込む必要があってな。潜入捜査って奴だよ。それでウェイターから清掃員、大学の研修生から記憶障害持ちの老人、ヨーロッパ人から黒人にまでなり切る必要があった。その為に、あらゆる服のコーディネーションとメイクアップで今まで独自の研究を重ねて来た。人間の情報は八十パーセント視覚から来る。視覚を完全に欺く事が出来れば、余程のミスをしない限り気付かれる事は殆ど無い。つまりこれも、訓練の一環って奴だ。」
「な、なるほど、そうか。うむ、よし分かった。私も独自に研究するとしよう。」
(流石は一夏ね、鮮やかな口八丁!)
(ナイスフォローですわ一夏さん!)
(一夏、グッジョブ!)
(Yes! Leave it to me! 任せちゃってくんさい!)
グッと親指を立てる三人に同じサインを送り返し、にんまりと笑った。
「ねーねー、おりむー。ダメモトだけど、女の子に変装とかはした事あるのかな〜?」
「ちょ、ちょっと本音!いきなり何聞いてるの?!一夏がそんな事・・・・ねえ?」
「一度だけだがあるぞ?女装の経験は。」
「「「「え!?した事あるの!?」」」」
「以外と面倒だったぞ。ヒールがあそこまで動き難いとは思わなかったぜ。サイズもあわせるの大変だったし、もう二度とやりたくねーよ。これだ。」
プテラップトップで以前亜樹子が送信した画像を開いた。そこには、腰まで伸びた黒髪を生やした美少女が映っている。背景は雪景色であり、厚着出来るのが幸いしたのだろう。うっすらとだが化粧もしてあり、何ら違和感の無い少女の姿があった。
「これ、ホントに一夏・・・・・?」
「わ〜、おりむー、びゅーてぃふぉーだ〜。」
「まあ、とりあえずありがとう、なのかな?ちなみに、この時の偽名は『
簪は驚いていた。どこからどう見ても中学生位の少女にしか見えないのだから。
「シャルロット、何故か分からんがこの画像を見て妙な敗北感を感じるのは私だけなのだろうか?」
「気の所為じゃないよ、ラウラ。それが普通の反応だから。僕なんか・・・・うぅうぅ・・・・・」
ラウラはようやく女として何か決定的に差をつけられてしまった事を無意識の内に悟り、シャルロットは男装の経験があって一夏にあっさりと見破られたので自分が意趣返しにそれを出来なかった事に対してへこんでしまった。
「い、一夏さんが本当に『一夏さん』に・・・・・!?何ですのこの画像からでも分かる肌の光沢は・・・一体何に秘密が?」
セシリアは画面を食い入る様に見つめながら何やらメモ帳を取り出している。
「確かにぱっと見は女装してる男とは思えないわね。でもまあ、実物を見たら私は一発で分かると思うけど。」
「何でぇ〜、リンリン?」
「ん?匂い。」
「「「「「・・・・・・はい?」」」」」
予想の斜め上を行く返答を聞いて全員目が点になった。
「ほら、一緒に潜入した事あったでしょ?最初は分からなかったけど、しばらくしてから汗の匂いとかで分かっちゃうのよ。私料理人の娘だから、味覚と嗅覚はそれなりに鍛えてるしこれ位は出来ないと。」
何気に人外な感覚を持つ鈴。恐るべし。
(けど、問題はアレだよなあ・・・・)
一夏は窓の外を眺めた。一年生達は全員バスに乗って臨海学校の逗留先に向かっているが、千冬と箒の姿は無かった。一番後ろで乗用車に乗っているである。と言うのも、一夏は強引に彼女が引き蘢った部屋のドアを蹴り破って暴れる彼女をそこから引き摺り出した。
箒は、一言で言うなら変わっていた。吊り上がった刃の様な鋭い瞳は鈍らの様に覇気が失せており、虚空を見つめていた。頬はこけ、目の下には隈があり、美しい長髪はボサボサになっていた。碌に清潔にしていないのと定期的な換気が行われなかった所為か部屋からは異臭がする。バスで他の生徒達と同行させて何が起こるか分かった物ではないので、千冬が別の車で逗留先まで行くと率先して言い出し、今の状況に至る。
(糞・・・・やっぱり今日まで放って置くべきじゃあ無かったな。後は束さんに賭けるしか無い、か)
逗留先の旅館『花月荘』は築数十年の和式の建物だ。玄関先で女将が和服姿で待っている。
「ようこそいらっしゃいました。私、この花月荘の女将の清洲景子と申します。」
「従業員の邪魔をしたり余計な仕事を増やすんじゃないぞ?」
部屋割りのプリントを配られ、一夏は目を丸くした。なんと教員用の部屋で過ごす事になるらしい。恐らく就寝時間を無視して押し掛けようとする他の生徒達への対策なのだろう。だが、隣の部屋は簪がいるのだ。千冬の方を見やると、普段は見せない悪戯っぽい微笑を浮かべていた。
「そら、さっさと海に行って来い。女を待たせる男は嫌われるぞ?」
「へーい。けどまあ、本当に俺に先を越されたな、ちー姉。早く男見つけてくれ。願わくば三十路前に。」
「余計なお世話だ、重婚男。高校生で子持ちの数歩手前とは世も末だな。」
姉弟の毒舌大戦が、再び勃発した。
「キスやデートは疎か異性の手も握った事すら無い様な初心な人に言われたくな〜い。あ、握っても解放及び複雑骨折させちゃう上に、引退して尚水戸のご老公様や暴れん坊将軍よりも恐れ多い存在だから仕方無いかな。こりゃ寺にでも入った方が良さそうだ。」
「日本は兎も角ヨーロッパ圏の代表候補並びに代表とも深い交流を持つお前こそ煩悩を捨てて頭を丸めて座禅でも組んだらどうだ?今のお前は質の悪い遊び人にしか見えんぞ?」
「そう見えるけど違いま〜す。それに彼氏いない暦イコール年齢なんて何時の時代の人間ですか?ちー姉の男の見る目を信用してない訳じゃないけど・・・・その、ほら。色々出来ない事あるじゃない?『家事のさしすせそ』とか。」
「最初の二つは兎も角、洗濯と掃除はある程度出来る様になったぞ?だからいい加減部屋に来い。暇な上に、つまらん。」
「同じだよ。書き方も発音も意味も同じだよ。分かった、んじゃ、行って来る。あ、ちー姉がもし結婚出来なかったら、俺が貰ったげる。」
「いちいち癇に障る言い方をする奴だなお前は。とっとと行け。でなければお前の泣いている映像と音声を学園に散撒くぞ。」
一夏は小さく舌打ちをして水着とタオル、そしてサングラスを持って部屋を出た。今回はどうやら千冬が勝った様だ。
「まったく・・・姉が弟と結ばれる事などあるか、馬鹿者が。ん?」
ポケットのスマートフォンが震えた。液晶には久しく見なかった名前がある。
「・・・・・私だ。」
『やあ、織斑千冬。数ヶ月振りだね。少ない休み時間しか無いのは承知の上だから単刀直入に言おう。今近場にいるんだが、ある事で君の手を貸りたい。』
「束と箒の復縁、か?」
『そうだ。頼めるかい?』
「私も親友を見捨てる程薄情になった覚えは無いぞ?」
『なら良い。時間が空いたら砂浜に来て貰いたい。赤と白のパラソルが目印だ。それにしても、あの時に比べて君も随分変わった物だね。声で分かる。』
「お前がそう言うのなら、そうなのだろうな。」
『随分と自信が無さそうだね。度々織斑一夏からメールや電話を貰っているが、今の君は充分姉としての責務を果たしている。では、待っているよ。篠ノ之束と。』
「うーっす、お待たせ。おおう、皆お色気全開だな。すげー綺麗。全員似合ってるぞ。」
既に水着に着替え終わったセシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、そして簪は太陽の下で健康的な肌が更に輝いているかの様に見えた。
「一夏もシンプルながらにカッコいいね。何かマイアミのビーチにでも出てきそう。」
「シャルロット、お前は俺をどう認識しているのかが分かった気がするよ。」
「誉めてるんだよ。それだけ違和感が無いって事。」
少し違うだろうと思いながら一夏は不肖不肖で頷いた。
「しかしどこか、その・・・・危なそうな殿方に見えますわね。」
「お前は俺をポン引きと勘違いしてないか?」
セシリアの言葉に顔を顰めた一夏は拗ねているのか、そっぽを向いた。
「まあ、行く所に行きゃあそう見えなくはないわね。」
「おいこら。沈めるぞ、猫娘。」
今の一夏は膝丈の水着にゴムサンダル、上はボタンを留めずに素肌の上に薄い半袖のワイシャツを羽織っていた。更にサングラスをかけており、胸元ではペンダントトップが日光を反射させている。確かにBGMでラップが聞こえてきそうだ。
「さてと、泳ぐか。」
「私は遠慮しますわ。潮水が長時間浸されると後が大変ですの。日向ぼっこでもしながら景色を眺めていますわ。」
「そっか。」
そう言って背を向けた一夏だが、その顔には悪い笑みが浮かんでいた。悪友の鈴とこの中では一番強かであざといシャルロットに目配せし、小さく頷いた。意味を理解したのか、二人も次第にニヤニヤとし始める。
「確保ォオオオオオオオ!!!!」
そして僅か十五秒でシャルロット、鈴、そして何故かラウラの三人はセシリアを捕まえて文字通りセシリアを海に投げ込んだ。
「い・ち・か・さん?・・・・許しませんわよおおおおお!!!」
「Oh, crap。地雷踏んだな。逃げるべし!」
縦ロールの金髪が角の様に上を向き始めたのを見て一夏はしまったと臍を噛み、走り出した。海の上を。そして逃亡を開始した一夏は人類初の『海上を走った男』となった。
シリアスとギャグが半々のエピソードでした。