Fang of No Face〜Sword Art・Online alternative〜 作:Mr.bot-8M6N
この死と隣り合わせの世界でーー
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196条 もし人がアウィルムの子の目を潰しときは彼の目を潰す
197条 もし人の骨を折ったときは彼の骨を折る
〜ハンムラビ法典 196条197条より〜
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「クソッ!……なんなんだよ………なんなんだよッお前らはぁッ!!」
1つの集団の中の男が声を荒げる。彼らは、もう1つの……異様な集団に取り囲まれていた。
全員が黒の衣装に黒のフーデッドローブで身を包んだ集団。
「この《顔無し》共がぁッ!!」
そして、全員が何も描かれていない白の仮面で顔を隠した異様極まる集団だ。
「こんな事、しても良いと思ってんのかッ!?」
その集団は何も喋らない。一人の男が罵声も浴びせるも、ただ無言で集団で取り囲んでいた。
「『こんな事をしても良いのか?』だと?……それはコチラのセリフだ。散々犯罪行為を働き、散々何の罪の無い人を殺して奪ってきた連中が……何を今更……」
黒の集団の中から、若干の呆れが混じった落ち着いた声が響いた。
その男は、異様な集団と同じ黒に身を包んだ一人だったが、白の仮面を被っておらず、目深に被ったフードの影から紅の光を二つ灯らせている。
「……馬鹿馬鹿しい。そんな事をしていて許されるとでも思っていたのか?」
フードの男は、腰の両側に一本づつ吊り下げた刀身の短い黒の直剣を引き抜く。
「全員、武器の使用を許可する。………ゴミクズ共は皆殺しだ。」
彼の名は誰も……仲間たちでさえ知らない。ただ、噂が噂を呼びこう呼ばれるようになる『PKKギルド《無貌の牙》の頭目 Mr.0
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ここはVRMMO《ソードアート・オンライン》。通称《SAO》。世界初のVRMMORPGにして、アバターの死が現実の死に直結するデスゲーム。
彼らは、このゲームのプレイヤー。あるいは、このゲームに魅せられ、人生を狂わされた囚人。
約一万人の彼らは、約2年間……731日という膨大な時間を囚われの身で過ごし、その中の約4000人という数の人間が命を落としていった。
SAO製作者茅場晶彦によって引き起こされたこの忌まわしい事件は《SAO事件》と呼ばれるようになる。
この世界で彼らは、死の恐怖と一緒に思い思いの人生を過ごすこととなる。ある者は安全の保障された《圏内》に引き篭もりある者は安全を優先しつつも生活のために《狩り》に出かけ、ある者は大規模な組織に所属しその恩恵を享受し、ある者はデスゲームクリアを目指し最前線に身を置き……ある者はこの狂気の世界で犯罪に手を染めていき……そして、ある者はそんな犯罪者に復讐を誓い人殺しへと狂い変貌していく。
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〜SAO未読者の為の基本知識①〜
・SAOとは
世界初となる
ファンタジー系の世界観に珍しく、魔法を代表とする数々な飛び道具が無く、近接武器での戦闘を主眼におかれている。
舞台は、『巨大浮遊城アインクラッド』。
全百層からなる石と鉄できた城。内部には様々な環境の大地が広がっており、そこで環境に合わせた建造物、動植物、モンスター、人などが存在する。
各層には、迷宮区画と呼ばれる層ごとの全てのモンスターが徘徊する場所があり、そこのどこかに上下の層を行き来する為の階段が設置されている。
プレイヤーたちは、第一層から第百層《紅玉宮》を目指し、己の持つ武器と仲間を頼りに登っていく。
2022年11月6日13時00分 SAOサービス開始
2022年11月6日17時30分 SAO開発者 茅場晶彦 によりこのゲームがデスゲームである事を告げられる。
デスゲームの内容は以下の通り
①このゲームは実質ログアウト不可能。
②このゲームから脱出するには、グランドクエスト「第百層ボスの討伐」が条件。
③各プレイヤーアバターのHPが0となった時、そのプレイヤーは現実でも「死」が与えられる。