俺ガイル×恋染紅葉   作:Oceans

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7話目です。

安定のご都合主義です。

原作を一部変更してお送り致します。

それでは、今回もよろしくお願い致します。


Episode 8

 

 

 

HRが終わるとクラスメイト達は七里の周りを囲み、色々と質問していた。転校生の宿命である。俺は机に突っ伏す。眠いから...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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俺は夢を見た。

 

 

 

 

 

小学校の時の記憶....

 

 

ある女の子が転校してきたシーン

 

その子は可愛くてよく男子にいじられたりして物を隠されたりしているシーン。それを俺が探して、その女の子に返していた。このような事が何回かあり、俺はそれを見かねて男子に注意してその結果喧嘩となっていた。

 

 

 

 

 

 

そして、急に場面は変わり...その女の子と俺が仲良く遊んでいるシーンが流れる。俺が1人で遊んでいると女の子から一緒に遊ばないかと言われ俺は渋々、付き合っていた。

 

 

 

懐かしいいろいろな場面・シーンが俺の夢として流れる....

 

 

 

 

 

 

そして、最後には別れのシーンが流れる....

 

 

「ごめんね。ハチくん。転校することになったの」

 

「転校先でもうまくやれよ。もうイジメとかあうなよ」

 

「うん...またハチくんと私、会えるかな?」

 

「世界は広いからもしかしたら会えるんじゃないか?」

 

「またハチくんに会えたら私、伝えたいことがあるの」

 

「わかった。その時が来たら聞いてやるよ」

 

「約束だよ、ハチくん」

 

「ああ、約束だ」

 

 

 

 

 

 

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くっきりと女の子の姿が現れた。

 

 

ああ、そうか...この時の女の子はあいつだったのか....

 

 

 

 

 

 

 

七里由比...

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の初めて出来た友達だった...

 

 

 

 

 

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---ー

 

 

 

 

 

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「...起きてハチくん」

 

 

俺は誰かに呼ばれ目を覚ます。

 

「ん?ここは?」

 

「教室だよ。ハチくん」

 

「ずっと寝てたのか俺...」

 

「HR終わってから放課後までずっと寝てたよ」

 

「そうか...それより思い出した。お前のこと」

 

「え...」

 

「初めて出会った時の事とかな。夢でだけど」

 

 

「ほんと?」

 

「ああ...小学生の時、よく男子に物とか隠されたりしてただろ」

 

「うん...」

 

「それを俺が見つけてお前に返してた」

 

「うん」

 

「その後は、一緒に遊ぶシーンがあって別れのシーンがあった。急にお前が転校することになった」

 

「ごめん...」

 

「謝んなって、親の転勤なんだから。それで、何か俺に伝えたいことがあるんだろ?」

 

「うん。あの時は本当にありがとう。私が男子に物を隠されたとき、いつも見つけてくれて」

 

「気にすんな。俺は探すのとか、得意だしな」

 

「それとこんな私と仲良くしてくれてありがとう」

 

「どう致しまして」

 

「それでね...ここからが本当に伝えたいことなんだけど...私、ずっと前からハチくんのことが....」

 

 

七里は何か言いかけたが、最後まで言えなかった。なぜなら...

 

 

「今、ここに誰か居なかったか?」

 

「いるわけないだろ。放課後なんだから」

 

「話し声がしたと思ったんだけどな...」

 

教室に男子生徒が2名入ってきたからである。俺は七里に手を引かれ教室内にある空の縦長いロッカーに隠れた。隠れる必要はないと思うんだが...

 

 

それにしてもキツイな...ロッカーはそこまで広くないのでどうしても密着する体勢になってしまう。

 

 

「......」

 

「.......」

 

ロッカー内は密室空間なので、すごく暑い。しかも、汗がダラダラと流れる。七里も同じで汗をかいている。制服の胸の辺りが汗のせいで透けていた。高校生にしては良いものをお持ちのようで、どうやったらここまで成長するのだろうか。由比ヶ浜も凄いがそれよりも七里はヤバいな。雪ノ下は未来に期待だな。うん。

 

とりあえず、俺は見ないように視線を上にあげる。心臓に悪いからな...

 

「どうかしたの?ハチくん」

 

「なんでもない...」

 

視線は上げてはいるが、密着しているのには変わらない。

 

俺は狭い空間で距離を取るが七里が距離を詰める。

 

 

(七里の豊満なアレが当たってる...これはヤバイ。理性が持たんし、心臓の鼓動が早くなってる気がする。七里に聞かれてないといいんだけどな...煩悩退散。理性を保つため戸塚の事を考えよう。戸塚、戸塚、戸塚....逆に理性が崩壊するな...やめよう)

 

(ハチくんが近くにいる...すごく緊張する...ハチくんの心臓の音がドクン、ドクンと伝わってくる...私を意識してくれてるってことかな...そうだと嬉しい)

 

(早く、出てってくんねーかな...もう持たないんだが...)

 

男子生徒はまだ探し物をしているみたいで一向に教室を出る気配はない。

 

 

「ねぇ...ハチくん」

 

「なんだ?」

 

「この前の約束だけど覚えてる?」

 

「役作りのお願いか?」

 

「うん。私もサナちゃんと同じで恋をする女の子の役。でも、私恋愛経験とかないから...」

 

「なるほど。それで俺にお願いしたのか」

 

「うん」

 

「でも、意外だな。彼氏とかいそうな感じがするけど」

 

「出来たことないよ...」(だって、私が好きなのは....ハチくんだから)

 

「ハチくんは彼女とかいるの?」

 

「いないな。出来たこともない」(振られた事はあるがな...)

 

「そっか...それで、引き受けてくれるかな?」

 

お願いする七里には紫之宮とは違った何か強い意志を感じた。役に対する気持ちが強いというのか、新人ということでここでいい活躍が出来れば今後も沢山のオファーが来る。実力主義での世界だから誰もが死ぬ気で俳優や女優業をやるのだろう。

 

「分かった。できる限りは協力はするが、紫之宮の役作りの手伝いを優先する形にはなるがいいか?」

 

3人でやるという手もあるが紫之宮に了承を得ていないのでその提案は保留した。

 

「それでも大丈夫」

 

俺は紫之宮の方の役作りを優先する形で引き受けた。この事を一応、紫之宮に報告する事にした。

 

この話をしている間に、教室内にいた男子生徒はいなくなっていた。

 

「ふぅ...なんとかロッカーから出られた」

 

なんとか、俺は理性を保てた。

 

「それじゃあ、明日からよろしくね。ハチくん」

 

「ああ...」

 

七里は、レッスンがあるらしく教室を出て行った。

 

 

(それより、さっきは何を言いかけたんだろうな...)

 

 

「まぁ、いいか。俺も帰るか」

 

俺も家に帰るため、教室を出るが.....

 

 

「あー!!!ヒッキー、こんなところにいた!!早く部活に行くよ。ゆきのん、怒ってるんだから」

 

由比ヶ浜とばったりと会った。やべぇ....部活、完全に忘れてた。これは雪ノ下の毒舌ショーの開幕だな。行きたくねぇ...

 

「ほら、ヒッキー!!早く!!!」グイッ

 

「分かったから引っ張るな」

 

俺は覚悟を決め雪ノ下の待つ部室へと向かった。

 

 

 

 

「ゆきのん!ヒッキーを連れてきたよ」

 

「ありがとう。由比ヶ浜さん」

 

「うーす」

 

「あら?遅刻谷くん、こんにちは」

 

「遅れてすまん。ずっと寝てた」

 

「まぁ、いいわ。今日も依頼人は来ていないから」

 

今日はそこまで毒舌を吐かれなかった。今日は運のいい日だな。

 

 

 

雪ノ下と由比ヶ浜は世間話を、俺はライトノベルを読むといういつもの部活動を行う。

 

 

 

 

 

 

 

【夢のような.....話でいい.....】

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして俺のスマホに着信が入った。

 

 

「なにかしら?この音楽は」

 

 

「私、違うよ」

 

 

「すまん、俺の着信音だ」

 

 

「え?ヒッキーの?」

 

 

「そうだが、何でそんなに驚いてんだ?」

 

 

「ヒッキーに電話する人がいたのにびっくりしただけ」

 

「そうね。友達の少ない比企谷くんには珍しいことだからそう思うのも仕方ないわね」

 

「俺に電話する相手なら沢山いるぞ、戸塚とか戸塚とか戸塚とか」

 

「全部、さいちゃんじゃん」

 

「どうしようもないわね。それより、早く出た方がいいのではないかしら?」

 

「そうだな。少し席外すわ」

 

俺は部室を出て鳴っているスマホ画面を見る。紫之宮からの着信だった。

 

「もしもし」

 

「やっと出てくれた。今、大丈夫?比企谷くん」

 

「ああ、部活中だったから出るのが遅れた」

 

「こっちこそごめんね」

 

「それで俺に何か用か?」

 

「大した用はないんだけど...その...」

 

「ん?」

 

「比企谷くんの声が聞きたかったから電話したって感じかな...」

 

「そ、そうか...」

 

一瞬、ドキッとしてしまった。言われ慣れてないからかもしれんな。

 

「比企谷くんはまだ部活中?」

 

「そうだけど」

 

「その後にちょっと会えないかな?」

 

「それぐらいならいいが...」

 

話したいこともあったし、ちょうどいいかもしれないな。

 

「ほんとっ!じゃあ、恋ヶ浜駅で待ってるから部活終わったらメールを入れてくれると嬉しいな」

 

「分かった。じゃあ、また後でな」

 

「うん。また後でね」

 

ツー....ツー...

 

「遅くなった」

 

俺は通話終了ボタンを押して、部室に戻った。

 

「電話は小町さんからかしら?」

 

「ああ。買い物を頼まれた」

 

とりあえず、そういうことにしておいた。芸能人と電話していたとは言えないからな...

 

 

「それなら今日は早めに切り上げましょうか。もう依頼人も来ないみたいだし」

 

「そうだね」

 

「比企谷くんは先に帰っていいわよ。部室の鍵は由比ヶ浜さんと一緒に返しに行くから」

 

 

「すまんな。先に帰るわ」

 

「ヒッキー!また明日ね」

 

「比企谷くん、また明日」

 

「おう」

 

 

俺は紫之宮にすぐに向かうとメールを送り、紫之宮の待つ恋ヶ浜駅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

...続く

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでくれた方々、ありがとうございます。

次回もよろしくお願い致します。

ヒロインは誰がいいですか?

  • 紫之宮紗奈
  • 七里由比
  • 春日小鳥
  • 雪ノ下雪乃
  • 由比ヶ浜結衣

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