ハーレムのお話   作:とーろ

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初投稿です。よろしくお願いします


最初のお話

「悪いな、こんな場所に呼び出してさ」

 

 ある日の放課後、僕は学校帰りに町はずれで経営しているとある喫茶店にそいつ……伊佐道弘を呼び出していた。

 

「いや、構わないけどさどうしたんだよぐっさん? 別に喫茶店なんて行かないでも帰りながらでも話せたろ?」

 

 道弘とは家も近かったので帰りは一緒に帰っていた。

別に普通に聞くだけなら帰りながら話せば良く、わざわざこんな遠い喫茶店まで行く必要はなかっただろう。

だけど、僕が道弘に聞こうとしているのは気軽にそれこそ他の生徒が行き交う道で言える様な事ではなかったのだ。

 ちなみに話が変わってしまうがぐっさんというのは僕のあだ名だ。

大体、学校の関係者は僕の事をぐっさんと呼ぶ。

僕は自分の名前がどうしても気に入らなく小学校に上がると同時に何とか自分にこのあだ名を定着させることに成功したのだ。

 

「いやさ、帰り道を歩いてる途中に聞かれたら拙いかもしんないからさ、一応な。」

「ふーん、そんな重要な事なのか? だったらぐっさんの家にでも行って話せばよかったじゃないか、ここだって町はずれにあるって言っても今だって周りにお客さんいるし、誰かに聞かれるかもしんないぞ?」

 

 確かに道弘の言ってる事はもっともだ放課後の4時過ぎとはいえ周りにはサラリーマンや1組の若いカップルがいた。

町はずれとはいいやはりお店をきちんとしているのだろう。

この近くに住んでいる人や仕事場が近い人が来て休息を取っているのだろうか。

 

「いや別にいいんだよ、学校の生徒がいなければさ」

「ん? じゃあ学校に関係することなのかよ?」

 

 学校に関係すること……どうなのだろう微妙なラインだ。

一応学校に関係するのかもしれない。

とは言っても僕が道弘に聞く話は委員会などに関係することではないのだが。

 

「いや……、んーまあそうなのかな? 一応学校には関係あるんじゃないか?」

「あるんじゃないか……ってお前、なんでそんな曖昧なんだよ」

「いやなんていうかさ、学校関係の役職……先生とか公務員さんとかじゃないぞ? 俺が話したいのは、委員会とか係の仕事とかそういうのとは全く関係ないんだよ」

「じゃあなんなのさ? つーか委員会とかの話だったら別に誰かに聞かれても困んないしな」

「まあ、取りあえず一回注文しようぜ? 喫茶店に入って何も注文しないで話し続けるのもおかしいだろ? 多分すごい話し合うと思うしさ」

 

取りあえず先伸ばしていた注文をすることにした、一応こっちも心の準備というのも必要なのだ、例え話を聞く側でなくとも。

机の端に立ててある2冊のメニューを取り、一冊を道弘に渡した。

特にお腹が減っているわけではないのでドリンクからホワイトウォーターを注文する。

道弘はコーヒーを頼んだようだ。

暫くして、注文した品が届いた。

どうやら道弘はコーヒーに砂糖やミルクをいれないらしい。

 

「ブラックコーヒーか、苦くないのか?」

「まあ別に、慣れれば普通だよ」

 

慣れればって、どうやら何度もブラックコーヒーを飲んで練習してたらしい。

脳内に一人でコーヒーを淹れて飲みは渋い顔をする道弘の顔が浮かんだ

 

「なに急に笑ってんの?」

 

顔に出てたらしい、何でもないと道弘に返すと向こうから話を切り出してきた

 

「なあ、それで聞きたいことってなんだよ? そろそろ気になって仕方ないんだけど」

「……んじゃあ聞くぞ?」

「いいけど答えられるならな? 生徒会に関係しないなら別に大体答えられると思うし」

「なら多分大丈夫だ。」

 

僕はそういうとホワイトウォーターを口に含みこういった。

 

「お前さ、八神と付き合ってんの?」

「おう」

 

核心に迫る様な言い方だったはずなのに一言で返された。

おかしい、もっと貯めたほうがよかったのだろうか。

顔もちゃんと決めていたはずだ。

即答されたことに少しの悲しみを感じながら僕は質問を続けた

 

「いつぐらいから付き合ってんだよ。」

「おいおい、わざわざここまで呼び出してそれかよ。 別に帰り道でも気にしないっての、それともあれか? もしかして気を使わせちゃったりしたか?」

「いや、聞きたいことはこれだけじゃないし、まあ少し気を使ってるのは確かだけどさ、それにこれは……そうだなボクシングで言うジャブみたいなものだからな」

「そうなのか、所でさこれから聞くのもそういう恋バナってやつなの?」

「まあ恋バナってやつだな、多分その領域に入ると思うぞ」

「何だよ、なら尚更学校帰りでいいだろ。 別に困らないっての」

「いやだからさこの後の質問が学校帰りに聞かれるの困るんだよ。 それでいつから付き合ってんの八神とは」

「んー、二週間ぐらい前だな八神"とは"」

「ふーん……"とは"ね……」

 

そう小さく呟いた、どうやら僕が見て想像していたことは当たっているのかもしれない。

 

「それでさ、違う質問なんだけどさ」

「おう、なんだよ」

 

再度ホワイトウォーターを口に含…

 

「なんで聞くとき毎回飲み物口に含むんだよぐっさん……」

 

…み聞こうとしたら逆に聞かれてしまった。

 

「いや、こうそれっぽい雰囲気出すためみたいな?」

「別に雰囲気出す意味ないだろ……面倒くさいだけだよそれ……」

 

そうだろうか、でもやはり重要な事を言ったりするときは"貯め"というのは必要だと思うんだけど

そう道弘に伝えると

 

「いや、毎回されたら流石に面倒くさいっての。 ああ言うのは本当に重要な事を言うときにするんだよ」

 

そう言われたなるほど確かにそうかもしれない所謂"ギャップ"ってやつだろうか

確かに貯めというのは何度も使われると見飽きてしまうかもな。

 

「まあそれもそうだな、じゃあ聞くけどお前って二股してんの?」

「んぐっ……ぐっさん……それは貯めろよ。 その質問こそ貯めるべきだと俺は思うぞ」

「いや、貯めたら道弘が貯めるなって言ったんだろ」

 

訳が分からない、貯めるなって言われたり貯めるべきだといわれたり。

何なんだろう、天邪鬼? 違うな、まあ道弘も思春期というやつなんだろう。

 

「だから最初の質問で貯めなければ……いやもう貯めてんのか……。」

「まあ貯める貯めないはどうでもいいからさ、二股してんのかよ? 最終的にさ」

「あー見たの? そのデートしてるところ」

「まあそれっぽい現場をな」

「ちなみにいつの?」

「それ聞くってことは二股してるってことでいいのかよ」

「まあ……なんていうか……うん、2人と付き合ってます、はい」

 

やはり二股をしていたらしい何ということだろう。

よりにもよってあの二人を二股するなんて、僕には到底出来そうにもないだろう

まあ彼女を一人も持ってない時点でお察しだろうが……。

 

「怒らないのかよ……」

「いや、まあ少しイラついてるっていうか、煮え切らない思いみたいなのはあるけどさ三股とか四股とかましてや"あの"5人組全員を股いでたら流石に切れてただろうな」

 

まあ流石の道弘でもそれはないだろう、僕は信じてる。

もししていたら道弘を殴り殺してしまうかもしれない、リア充に対しての憎しみと友人に対しての悲しみと道弘自身への怒りによって。

 

「そりゃあ二股でも十分に処刑に値するけどさ、多分謝ればまだ許してくれるさ。 それ以上はしてないだろ?」

 

取りあえず自首するようにアドバイスを送ってみることにした。

 

「…………」

 

道弘は外を見ていた。

5時になり窓から入ってくる光は紅く染まりだしていた。

その光が目に入って眩しいのか目を細めていて……

 

「聞けや」

「おうっ……!」

 

空になったコップに入ってる氷を道弘に投げつけた。

うまく眉間にあたったようだ。

かなり悶絶しているが、真剣に話してるのに聞かないほうがわるい。

 

「それで二股以上してないんだろ? な?」

「……おう……ま、まあそうだな」

 

怪しい、八神と付き合ってるのか聞いたとき、即答したに対してこの返事は怪しすぎる。

なので質問を重ねることにした。

どんな質問をすれば吐きそうだろうか……?

 

「おい、お前が二股してる二人言ってみろ」

「えっ?」

 

急に聞いたせいか驚く道弘のために再度聞く

 

「だからさ、お前が付き合ってる二人言ってみろっていってんの」

「いや、それはお前が見た二人だって八神と……」

 

そういいながら眼を躍らせている道弘。

今考えてるなこいつ……

多分もう黒だろうこれは。

とどめを刺すようにこういった。

 

「八神と……高町か?」

「そう! そうだよなのはとだ! いやー見られてたなんてな恥ずかしいって……」

 

俺の言葉に飛びつき勢いのあまり席を飛び立つ道弘

大げさに言ってるけどごめんな、道弘それ罠なんだよ。

 

「俺が見たのは八神と月村なんだが」

「…………」

「おい、こっち向けや」

 

こいつ……やりやがった!

よりにもよって"あの"五人組だ。

 

「誰と付き合ってんだ道弘、さっさと全員の名前いってスッキリしようね道弘君」

 

口に手を当てたまま未だに固まってる道弘に対して全部自白するように言うと

 

「はやてと……すずかと……」

「はやてとすずかと?」

 

ぽつぽつ言葉を紡ぐ道弘の言葉を復唱する

 

「なのはと……」

「なのはと……?」

 

と……ってまだいるのかよ、道弘もしかしてお前……

 

「フェイトと……アリサだ……!!!」

「取りあえず歯を食いしばれよ道弘!」

「いや待てよぐっさん! 俺の話を聞いてくれ!」

 

殴りかかろうと席を立つと道弘が慌てた声で言い訳をしてきた。

今更言い訳なんか聞くかよ。

 

「うるせぇ! お前五股って……なに? なんなの? 何がお前をそこまでさせるんだよ!!」

「違うんだ! 訳があるんだよこれには!」

 

五股に対する訳って何だよ殺すぞ。

僕がそう思ってると道弘はこっちを見つめながら。

 

「ぐっさん、俺は……ハーレムを作りたいんだ……!!!」

 

そう、言ってきた……だから死ねよお前……




小説を書くのは初めてなので拙いとところがあるとおもいます
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