megmeg−Spirit V−   作:藺草影志(OVERBLOOD)

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log VII.Desolation(coco×rize)

――PM11:20 天々座家――

 

 

 

リゼ「電気消すぞ」

 

 

ここあ「うん!」

 

 

 

リゼ「ふぅ…………」

 

 

ここあ「りぜちゃん、『うでまくら』して?」

 

 

リゼ「いいぞ、ほら」スッ

 

 

ここあ「んっ……//」ポスッ

 

 

リゼ「気に入ったのか?」

 

 

ここあ「りぜちゃんのうでまくら、すき//」

 

 

リゼ「朝起きたらもう新しい年だ、良い夢見られるといいな」ナデナデ

 

 

ここあ「みんなともちつきするんだよ!あとおまいりも」

 

 

リゼ「ああ、だから早く寝よう」

 

 

ここあ「おやすみなさい、りぜちゃん」

 

 

リゼ「おやすみ、ここあ。今年もずっと側にいてくれてありがとう」ギュッ

 

 

 

リゼ(来年もずっと……ずっとお前と一緒にいられるといいな……)

 

 

リゼ(永遠に……ずっと……)

 

 

 

リゼ「……………………」

 

 

ここあ「ぅ…………」Zzz

 

 

 

リゼ「…………」ウツラウツラ

 

 

リゼ「…………すぅ」Zzz

 

 

リゼ「…………」Zzz

 

 

 

 

――

 

――――

 

――――――

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

『りぜちゃんあさだよ、おきてー』

 

 

リゼ「んっ……?」

 

 

『ちこくしちゃうよ?ねぇ、りぜちゃん』

 

 

リゼ(ここあの声……おかしいな、昨日目覚ましセットしてたっけ……)

 

 

『むぅ……えいっ!』ポスッ

 

 

リゼ「!」

 

 

ここあ「りぜちゃん、おきてー!」

 

 

リゼ「ここあ……」

 

 

ここあ「あっ、おはようりぜちゃん。もうあさだよ」

 

 

リゼ「一人で起きられたんだな、偉いぞ」

 

 

ここあ「ふぉぇ?」

 

 

リゼ「それとも今日が楽しみで眠れなかったか?」

 

 

ここあ「たのしみ……?りぜちゃんやみんながいれば、わたしはまいにちがたのしみだよ」

 

 

リゼ「優しいな、ここあは」

 

 

ここあ「りぜちゃんのことだいすきだもん//」ニコッ

 

 

リゼ「よっと……」ヒョイ

 

 

ここあ「わぁ♪」

 

 

リゼ「――んっ?」

 

 

リゼ(おかしいな……何か違和感が……)

 

 

ここあ「どうしたの?」

 

 

リゼ「ここあ、少し身長が伸びたか?」

 

 

ここあ「そんなことないよ?」

 

 

リゼ「でも、いつもなら身体ごと……」

 

 

ここあ「りぜちゃん、まだねぼけてるの?もう幼稚園じゃないよ」

 

 

リゼ「え……」

 

 

ここあ「早くしないと大学おくれるよ、わたしも学校があるからいそごう」

 

 

リゼ「学校!?」

 

 

ここあ「今日のあさごはんは、りぜちゃんがこのまえほめてくれたバタームニエルだよ~」

 

 

リゼ「待て、ここあ。学校って……」

 

 

ここあ「小学校、もう2年生だから一人で行けるよ、心配しないで」

 

 

リゼ「小学校っ!?2年生!?」

 

 

ここあ「早いよね、りぜちゃんももう大学3年生だもん」

 

 

リゼ「わたしが!?いや、まだ大学にすら入って……!」

 

 

ここあ「先に行ってるよ、顔洗って歯磨きしたらダイニングまで来てね」

 

 

リゼ「あっ、ここあ……!」

 

 

ガチャッ バタン

 

 

 

リゼ「……………………」

 

 

リゼ(夢か……それともタイムスリップか)

 

 

リゼ(わたしがここあと過ごした思い出を忘れるはずがない……思い出せ!)

 

 

リゼ(ここあとハグして、一緒に遊んで、ラビットハウスで働いて……)

 

 

 

リゼ(――……あれ?)

 

 

リゼ(毎日してないか、これ……?)

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

――ダイニング――

 

 

 

リゼ「お、おはよう」スッ

 

 

ここあ「おはようりぜちゃん、はやく座って」

 

 

使用人「おはようございます、お嬢」

 

 

メイド「」ペコリ

 

 

リゼ「お前たち……」

 

 

使用人「2年生になってからは小さいお嬢が朝食を作ってくださるので我々も助かります」

 

 

メイド「」コクコク

 

 

リゼ「そ、そうか……はは」

 

 

使用人「お嬢?」

 

 

リゼ「とりあえず食べよう!いただきます」

 

 

リゼ「んっ……?」

 

 

リゼ(なんだ……視界がぼやける……?)

 

 

ここあ「――ぜちゃん」

 

 

リゼ「!」

 

 

ここあ「襟が曲がってるよ、直してあげるからしゃがんで?」

 

 

リゼ「ここあ……あれ、朝食は?」

 

 

ここあ「さっき食べたでしょう、まだお腹すいてる?」

 

 

リゼ「いや、そんなことは……すまない」スッ

 

 

ここあ「今日はツインテールにしたんだね」

 

 

リゼ「えっ、いつもこの髪型じゃ……」

 

 

ここあ「りぜちゃんは何でも似合うから大丈夫だよ~」

 

 

 

ここあ「だって――世界で一番可愛いもん……」

 

 

 

リゼ「へ?」

 

 

ここあ「りぜちゃん、わたしのりぜちゃん……ふふ……」スッ

 

 

リゼ「ここあ……?」

 

 

ここあ「今日も一日頑張ろうね……――んっ」チュッ

 

 

リゼ「っ!?」

 

 

ここあ「いってらっしゃい♪」ニコッ

 

 

リゼ「…………//」

 

 

ここあ「どうしたの?」

 

 

リゼ「い、いや、ここあからキスしてくるなんて……珍しいと思って//」

 

 

ここあ「そんなことないでしょ?毎日10回以上してるよ」

 

 

リゼ「そんなに!?//」

 

 

ここあ「イヤだった……?」

 

 

リゼ「あっ、イヤじゃないぞ、ただ驚いただけで……!」

 

 

ここあ「?」

 

 

リゼ「そろそろ行こうか、なっ?」

 

 

ここあ「いえっさー!」

 

 

リゼ(ここあからキス……毎日10回以上も……どうなってるんだ?)

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

ここあ「りぜちゃん、手繋ごう?」

 

 

リゼ「いいぞ」スッ

 

 

ここあ「ぁ……えへへ//」ギュッ

 

 

リゼ(いつもの可愛いここあだ……良かった)

 

 

ここあ「♪~♪♪」

 

 

リゼ「そのポシェット、まだ使ってくれてるのか」

 

 

ここあ「りぜちゃんからもらった物だもん」

 

 

ここあ「例え破れても、泥に落ちても、バラバラになっても直して使うよ」

 

 

ここあ「わたしの命より大切なもの……」ギュッ

 

 

リゼ「大げさだな、ポシェットくらいまた買ってあげるぞ」

 

 

ここあ「ううん、これがいい」

 

 

ここあ「これを持っているだけで……りぜちゃんと、みんなと、いつでも繋がっていられるから」

 

 

リゼ「……ここあ」

 

 

ここあ「みんな――だいすき」

 

 

??「やっほー」

 

 

リゼ「!」

 

 

??「リゼ先輩、ここあ」

 

 

ここあ「しゃろちゃん!ゆらちゃん!」

 

 

ユラ「ここあちゃんおはよ~今日も可愛いね」ナデナデ

 

 

ここあ「ゆらちゃん、ギュってしよう?」

 

 

ユラ「お安い御用~」ギュッ

 

 

ここあ「んっ……//」

 

 

リゼ「シャロも同じ大学か」

 

 

シャロ「リゼ先輩?」

 

 

リゼ「いや、なんでもないぞ」

 

 

ここあ「シャロちゃんもして?」

 

 

シャロ「ここあはいくつになっても甘えん坊ね」ギュッ

 

 

ここあ「しゃろちゃんすき……//」

 

 

リゼ「さて……それじゃあ、わたしたち3人は大学で?ここあは小学校、か?」

 

 

ユラ「どうして疑問形?変なリゼ~」

 

 

ここあ「じゃあね、リゼちゃん。おうちで待ってるよ」

 

 

リゼ「ああ、ここあも気を付けてな」

 

 

ここあ「んっ……」チュッ

 

 

リゼ「……!//」

 

 

ここあ「いってきます♪」タタタ

 

 

リゼ(シャロたちの前で……さすがにマズいんじゃ……)

 

 

シャロ「リゼ先輩、わたしたちも行きましょう」

 

 

ユラ「相変わらずここあちゃんとラブラブだね~リゼは」

 

 

リゼ「」

 

 

 

リゼ(……んっ?)

 

 

リゼ(あれ……ここ、家の前?)

 

 

ここあ「りぜちゃん、おかえりなさい!」

 

 

リゼ「ここあ……?小学校に行ったはずじゃあ――」

 

 

――ギュッ

 

 

リゼ「っと……」

 

 

ここあ「んっ//」スリスリ

 

 

リゼ(ユラとシャロは……?)キョロキョロ

 

 

ここあ「……ん?」

 

 

ここあ「………………」スンスン

 

 

リゼ「ここあ……わたしたち、さっきまで――」

 

 

ここあ「りぜちゃん……今日、誰かとハグした?」

 

 

リゼ「えっ?」

 

 

ここあ「りぜちゃん以外の匂いがする……ユラちゃんでもシャロちゃんでもない」

 

 

ここあ「知らない匂い……だれ?」

 

 

リゼ(なんだ……ここあの様子が……)

 

 

ここあ「わたしの知らない人と、勝手にハグしたの……?」

 

 

リゼ「いや、まったく身に覚えが……」

 

 

ここあ「……うそ」

 

 

ここあ「わたしがりぜちゃんの匂いを間違えるはずないもん……」ギリッ

 

 

リゼ「!」

 

 

ここあ「正直に言って、リゼちゃん……怒らないから」

 

 

ここあ「嘘つきなリゼちゃんなんて、わたしの好きなリゼちゃんじゃない……」ジッ

 

 

リゼ「……!」ゾクッ

 

 

リゼ「あ……そ、そういえば、今日大学で転びそうになった子をとっさに抱き留めたんだった!」

 

 

リゼ「決してハグしたわけじゃないぞ!」

 

 

ここあ「……ほんとう?」

 

 

リゼ「ああ……」ダラダラ

 

 

ここあ「………………」

 

 

リゼ「…………」ゴクリ

 

 

ここあ「……そっか♪」ニコッ

 

 

リゼ「!」

 

 

ここあ「りぜちゃんは優しいね……//」ギュッ

 

 

リゼ「し、信じてくれるのか?」

 

 

ここあ「りぜちゃんのこと疑うわけないよ」

 

 

ここあ「りぜちゃんはわたしに嘘なんてつかないもん……わたしのこと、裏切ったりしない……」

 

 

ここあ「だって、世界で一番素敵だから……」

 

 

リゼ「ここあ……」

 

 

ここあ「ラビットハウスにいこっか、ちのちゃんが待ってるよ」

 

 

リゼ「あ、ああ、そうだな……」

 

 

リゼ(助かった、のか……?)

 

 

ここあ「ふふっ……//」ギュッ

 

 

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

 

――ラビットハウス――

 

 

 

ここあ「こんにちは」ガチャッ

 

 

チノ「ここあさん、リゼさん」

 

 

千夜「ここあちゃん、こんにちは」

 

 

ここあ「ちやちゃん!きてたの?」

 

 

千夜「甘兎庵が暇だったからお邪魔しちゃったわ」

 

 

ここあ「ゆっくりしていってね」ギュッ

 

 

千夜「ありがとう、ここあちゃんの淹れたコーヒーでも貰おうかしら」

 

 

ここあ「わたしにまかせなさーい!」

 

 

リゼ「コーヒー淹れられるのか?」

 

 

ここあ「チノちゃんに教えてもらったんだよ」

 

 

チノ「この前リゼさんも飲んでいたじゃないですか?」

 

 

リゼ「そ、そうだったな、すまない」

 

 

ここあ「チノちゃん、何でも教えてくれるの//」ギュッ

 

 

チノ「今度は一緒にローストビーフを作りましょうね」ナデナデ

 

 

ここあ「うん、約束」

 

 

 

ザワザワ ガヤガヤ

 

 

 

リゼ(みんな変わってない……やっぱりわたしが変なのか?)

 

 

リゼ(……いや、さっきからなにかがおかしい)

 

 

リゼ(やっぱりこれは夢か!)

 

 

リゼ「そうだ!夢に違いない!」

 

 

チノ「!」ビクッ

 

 

リゼ「千夜、わたしの頬を叩いてみてくれ」

 

 

千夜「リゼちゃん!?どうしたの!?」

 

 

ここあ「りぜちゃん、マゾだったの……?」

 

 

リゼ「ここあにそんな言葉教えたのは誰だ!!?」

 

 

千夜「恐らくユラ先輩じゃないかしら」

 

 

チノ「マゾ……?」キョトン

 

 

リゼ「もういい!自分で叩く!」

 

 

リゼ(頼む!夢なら覚めてくれ……!)

 

 

 

??「――ぜちゃん」

 

 

リゼ「え……?」

 

 

ここあ「今日もお疲れ様、りぜちゃん」

 

 

リゼ「ここは……わたしの部屋?」

 

 

ここあ「やっと二人きりになれたね……この時間が一番幸せ」

 

 

リゼ(電気が消えててベッドの中……ということは就寝前か!)

 

 

ここあ「明日はおやすみだね、ずっと一緒にいられるよ」

 

 

ここあ「りぜちゃん……//」ギュッ

 

 

リゼ「こ、ここあ……//」アセアセ

 

 

ここあ「ずっとこうしていたいな……」

 

 

リゼ「ぅ……えっと、学校楽しくないのか?」

 

 

ここあ「ううん、楽しいよ」

 

 

ここあ「でも、リゼちゃんとこうして一緒にいられる時間に比べたら、学校なんて……」

 

 

ここあ「りぜちゃんは今日も可愛いね……だいすき//」スリスリ

 

 

リゼ「……!//」

 

 

リゼ(違和感の正体がわかった……!)

 

 

リゼ(ここあとわたしの立場が逆転している……!)

 

 

ここあ「りぜちゃん……今日も、しよ?」

 

 

リゼ(するってなにを……!?//)

 

 

ここあ「一緒に寝よ……ねっ?」

 

 

リゼ(どういう意味だ……!?//)

 

 

ここあ「んっしょ……」スッ ウマノリ

 

 

リゼ「!」

 

 

ここあ「りぜちゃんとわたしは、恋人で、家族……」

 

 

ここあ「だからね、りぜちゃんはずっとわたしのもの……」

 

 

ここあ「チノちゃんも千夜ちゃんも、シャロちゃんも、ユラちゃんも……」

 

 

ここあ「みんなのこと、好き……」ハイライトオフ

 

 

リゼ「ここあ、待て!いい子だから落ち着け、なっ?//」

 

 

ここあ「りぜちゃん……ふふ……//」

 

 

ここあ「世界一好きな、わたしのりぜちゃん……」

 

 

ここあ「キスから、するね……」スッ

 

 

リゼ「待ってくれここあ……!まだ心の準備が……!//」

 

 

ここあ「んっ……//」

 

 

リゼ「〇△%$×□~~~っ!!//」

 

 

 

――

 

――――

 

――――――

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

『りぜちゃんあさだよ、おきてー』

 

 

リゼ(……!)

 

 

『まちあわせおくれちゃうよ?ねぇりぜちゃん』

 

 

リゼ(ここあの声……これは……まさか!)

 

 

『むぅ……えいっ!』ポスッ

 

 

リゼ「!」

 

 

ここあ「りぜちゃん、おきてー!」

 

 

リゼ「あ……ぁ……!」ガクガク

 

 

リゼ(やっぱり夢じゃなかったのか……!)

 

 

リゼ「っ……こ、ここあ、おは――……!」

 

 

ここあ「あっ、おきた♪」

 

 

リゼ「」

 

 

ここあ「りぜちゃんおはよう、もうあさだよ~」

 

 

リゼ「……ここあ?」

 

 

ここあ「きょうはりぜちゃんよりもはやくおきれたよ」エッヘン

 

 

リゼ「学校は……?」

 

 

ここあ「がっこう?おしょうがつだからしばらくおやすみでしょう?」

 

 

リゼ「」

 

 

ここあ「はやくおきて、みんなでおまいりにいってもちつきしよう」

 

 

リゼ「」

 

 

ここあ「はやくしないとねぼすけりぜちゃんやっつけるよ~えいえいっ」ポカポカ

 

 

リゼ「…………」プルプル

 

 

ここあ「ふぉぇ?」

 

 

リゼ「ここあぁあぁぁぁ~っ!!!!」ギュッ

 

 

ここあ「わわっ……」

 

 

リゼ「良かった!元のここあだ!わたしの可愛いここあなんだな!」

 

 

ここあ「りぜちゃん、どうしたの?」

 

 

リゼ「なんでもないぞ!良かった……!」グスッ

 

 

リゼ「いつまでも天使のままでいてくれ、ここあぁ……!」スリスリ

 

 

ここあ「えへへ、りぜちゃんもふもふ♪」

 

 

リゼ(あのここあも悪くはないが……)

 

 

リゼ「わたしは今のここあが一番好きだぞ//」ホッペ チュッ

 

 

ここあ「んっ……わたしもりぜちゃんすき//」ニヘラ

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