それではどうぞ!
なんか母さんが仲間たちとライブすると言い出した。多分⦅Roselia⦆でするんだろうな。
「光輝、私のパートはね……」
「ギター、でしょ?」
「……いつから知っていたの?」
「ギターを抱いて寝てるのを見たときから」
「………そ、そう。とりあえず、ライブ会場に行きましょう」
「うーい」
『CIRCLE』は無くなってないみたい。今から行くのが『CIRCLE』だから。………まりなさんいるのかな?
今日の車のBGMは⦅Roselia⦆の『陽だまりロードナイト』だった。
ついに来た!ライブ会場。観客の入り具合が凄い、まぁ⦅Roselia⦆だからかな?
「光輝、ライブの準備にいってくるので楽しみに待ってて」
「わかった、いってらっしゃい」
「いってきます」
母さんはライブの準備に行ってしまった。………5歳児をライブ会場に放置するってどういうつもり?好き勝手にしていいってことかー(違う)
「ん?もしかして、君は……紗夜の子供かな?」
「はい、そうですが……」
いや、誰?どっかで見た気がするような……無いような……。
青と白のストライプ?………もしかして、月島まりな?
「私は月島まりな。ここ『CIRCLE』の"オーナー"だよ。よろしくね?」
「三神光輝です、こちらこそ宜しくお願いします、月島さん」
「あー……、まりなでいいよ」
「じゃあ、まりなさん」
「ま・り・な・」
「よろしく、まりな」
「うん、よろしくねー」
マジかー。年下(5歳児)に名前呼びを強制するショタコンだったのか………。まりなさんだしいっか。それとまりなさん、あんまり変わってないな。若い。
「今日のライブは凄いよ。なんたって、頂点に狂い咲いたあの⦅Roselia⦆なんだから」
………へ?
頂点に狂い咲いた?
「あの時は凄かったよ。世界は⦅Roselia⦆一色に染まったんだから……」
「そうなんですか………」
頂点に立った。⦅Roselia⦆が……母、氷川紗夜が………。
親を超えてみたいというのが子供として当たり前のような想い。
騒がしかった会場は一気に静まった。静まり返っているはずなのに伝わってくる暑すぎる熱気。高まる感情。会場と1つになったような感覚に陥った。
ステージに照明があたり、5人のシルエットが見え始めた。ただそれだけでも視線が、体が、感情が吸い込まれていく。
MCは無く、いきなり演奏に入る。
聴こえてきたのは、初まりの曲。
⦅黒き咆哮⦆
【BLACK SHOUT】
出だしの音から惹きつけられた。身体の中から揺さぶってくるような……。言葉でも映像でも表すことができないだろう。
これが頂点の音……。努力の果てにたどり着いた夢。俺の憧れ、俺の目標。
俺はこの音楽に追いついて……そして越してやる。
初めて聞いた生の⦅Roselia⦆の音楽は、とてもドキドキで輝いていた。
はい、どうでしたか?
まともに書いたつもりですが、変になっていたらごめんなさい。
ありがとうございました!