運悪くインフルエンザになり、寝込んでいました。
久しぶりの投稿となりますが、よろしくお願いします。
⦅Roselia⦆の演奏が終わり、ライブは終了した。
………どうやら今日はワンマンライブだったようだ。観客達の熱は冷めず、歓声を上げながら会場から出ていく。
「それじゃ、控え室に行こっか」
俺はまりなさんに連れられ、控え室へと向かった。
控え室に行くと、⦅Roselia⦆のメンバーがいた。
「お疲れ様」
「あ、まりなさん。ライブどうでした!」
メンバーの性格もほとんど変わってないらしい。………さすがに宇田川あこの中二病は直っているようだ。
「ドーン!で、バーン!って感じ?」
「も、もう、まりなさん!」
「ごめんね、あこちゃん」
しばらくすると友希那さんは俺に気づいたようだ……いや、遅くない?
「光輝、今日のライブはどうだった?」
どうって……決まってるじゃん、そんなこと。
「最高の演奏だった!」
「えぇ、当然ね」
友希那さんは長い髪を手でサッとかきあげてそう言った。相変わらず、自信家なのかストイックなのかわかりづらいなぁ。
「まぁ、あれだけ練習すればねー……」
少し疲れ気味のリサさんはそう言い、
「練習は本番のように、本番は練習のように……。つまり、普段から出来ているのだから当たり前です」
完璧にストイックな母さん。
「そ、そう…ですね……」
「りんりーん!ライブさぁ、すっごく上手くいったよね」
「うん……。そうだ、ね…あこちゃん」
「やったー!」
あこさんと燐子さんはまるで姉妹のように見える。母さんが少し羨ましそうな目で見ている。
「あこ、少し騒がしいわ」
「友希那さん、ごめんなさーい」
「浮かれる気持ちは凄く分かるわ。それじゃあ、後で打ち上げに行きましょうか。久しぶりに焼肉よ」
「さっすが友希那ー、分かってるぅ」
「お肉、お肉だ!バンザーイ!」
「私も、……その、楽しみです」
「まったく、光輝も行きましょう?」
「はーい!」
「…………。」
「ん〜。お肉……最高〜」
「ここのフライドポテト、美味しいわね……。追加で頼まないと……」
「ん、美味しいわ……」
「ねぇ、あこちゃん?私のお肉取るんだー、……へぇ?」
「りんりん、その……ごめんね!」
「なんだ、このカオスは……」
俺が今座っている場所は……リサさんの膝の上だ……。
やっぱり子供がお酒の出る打ち上げに居るのは場違いだ。
「あ、そういえばー、光輝はバンド組んだりしないのー?」
「リサさん……俺はやるよ、バンド」
「……光輝、それは本気なの?」
「うん、⦅Roselia⦆を超えるようなバンドを組むよ」
「できるかしら?」
「俺はやるよ……絶対に超える」
「おー、⦅Roselia⦆のライバル登場だねぇ」
「光輝、一つ質問があります」
「なに?」
「どのパートをしたいのですか?」
「俺は……ギタリストになる」
俺は⦅Roselia⦆の中でも母さんのギターの音に一番引き込まれたんだ。
……まぁ、5歳の体でギターは弾けないけど。だからまずは用語や技術などを教えてもらう。
「ギターはまだ弾けないよね……」
「そうね。まだ小さいもの」
「あ、……あの」
「どうしたの、りんりん」
「キーボードなら…今でも、弾けると思います」
「燐子さん…確かにそうですが」
母さんは少し不服そうにしている。
「あ、だったらさー。この際全部、光輝に弾けるようになって貰おうよ」
「リサさん、それは無理があるとのでは」
「全部……いいじゃん。全部教えて」
「そう…でも、妥協は許さないわ。やるのなら全力でやりなさい」
「そうです、やるなら全力を尽くしなさい、光輝」
「少しずつ……頑張りましょう」
「うん、全部弾けるって凄くカッコいい!」
「だって、光輝。これは期待に応えなきゃいけないね」
「そうですね。……けど、まずはPA(音響)を学びたいんですが」
「「「「「却下」」」」」
否定されちゃった。
「まずはキーボードからね」
「がんば…ろう?光輝君」
「はい……」
こうして俺は全部弾けるようになるという、馬鹿げたことさせられることになった……。
明日からキーボードか……。
頑張ろ。
あ、そういえば機械関係が得意っていう人パスパレに一人いたよな?
今度聞いてみるか……日菜さんに。
どうでしたか?
正直、やり過ぎたかもしれません。結構行き当たりばったりで書いているので……すみません。
この作品を読んでくださっている方々、今後ともよろしくお願いします。