西野さんちのメ級   作:ユグノート

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皆さん、アンケートありがとうございました。アンケートの結果、作品名が変わりました!今後も何かあれば行う予定なのでよろしくお願いいたします!


第11話 古姫の眺めてるもの

 

 

同居人が増えて数週間ほどが経ちました。

 

 

ナギサに教えられてこっちの常識を覚えた古姫ちゃんは全くトラブルを起こしていない。(もしかするとナギサよりいい子かも)

 

 

それどころか仕事から帰って来ると

 

 

「西野♪お帰り~♪」

 

玄関で待っていてくれてすりよってくるのだ。

 

その可愛いのが何の。1日の仕事の疲れを忘れさせてくれて‥‥。はぁ~子供がいたらこんなかな。

 

ただ、一つ問題があるとすれば古姫ちゃんが私にべったりなのを見るといつもナギサが焼きもちを焼いてはくっついてくるのだ。

 

いや、悪くは無いのだが‥‥

 

一応疲れてるんだから二人にくっかれると動けなくて‥‥ああ、待って!倒れる!

 

 

と、この日も西野は倒れた。

 

 

「西野さん!?」

 

「西野が倒れた!」

 

そして、いつも決まって二人とも慌てるのだ。

 

 

 

 

 

以上、私の最近の悩みを会社で東田さんにして見ましたところ。

 

「いいな~。私も同居人欲しいなー。」

 

「いやこれが両手に花はなかなかキツくて‥‥」

 

「このひとでなし!私だって癒しが欲しい!課金して手に入るならいくらでも課金する!」

 

「ほほう?東田さん欲求不満ですか?なら今晩飲みにいく?」

 

「うーん。それは素敵な提案だけど止めとく。私が西野さん取っちゃったらその二人に狙われそうだから。」

 

「あっはは。東田さんなら返り討ちにしそうだけどね。」

 

「ジョーダンを。その古姫ちゃん、西野さんでも殺られかけたんでしょ?私じゃ殺されるわよ。」

 

そうかな?運動不足の私と違い今も体を動かしている東田さんの方がまだやれると思うけどね。

 

「あ、古姫と言えば。」

 

「どうかしたの?」

 

「最近、朝にベランダからよく外を眺めてるの。何を見てるんだろう?」

 

「朝日とか?」

 

「私が家を出る前とかだから7、8時だよ?それに雨の日も見てるし。」

 

「それは確かに何を見てるのやら。なんなら西野さんも見てみれば?古姫ちゃんが見てる時に。」

 

「なるほどその手があったか。」

 

「いや、最初に気付いてよ。」

 

「いや~いつも出社ギリギリで‥‥」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

翌朝

 

 

「じー‥‥」

 

今日も古姫は外を眺めていた。

 

「ふふ、今日も飽きませんね。」

 

「ナギサ、あの子が何してるか知ってるの?」

 

「え?あの家の前を掃除しているスキンヘッドを見てるのでは?」

 

「え?」

 

私は急いで古姫の隣から下を見ると

 

 

「あ!ハゲの人!おはようございます!」

 

「おいこら!兄貴はハゲじゃねえぞ。」

 

「がははっ!気にせんぞ。今日もがんばれよガキども。」

 

「はーい!」

 

確かに今日もほうきを手に掃除をしながら登校している学生に挨拶しているあの不良達の姿が‥‥

 

 

「‥‥ねえ古姫ちゃん。」

 

「何~西野?」

 

「毎朝何を見てるの‥‥まさかスキン‥」

 

「あの服の人間達を見てた。」

 

古姫が指を指したのはスキンヘッドではなく、スキンヘッド達が挨拶をしている登校中の学生達だ。

 

 

「あれは‥‥近くの中学校の制服だね。」

 

「西野、学校って?」

 

「学校って言ってね、えーと、勉強を教わる所だよ。」

 

「西野も行ったことあるの?」

 

「うん、だいぶ昔に。」

 

「えっ!つまり学生服姿の西野さんが存在していたと!?見たいです!」

ナギサがなぜか興奮した。

 

「残念、私の学生時代の写真は全部実家です。」

 

「えーー。」

 

「あの服、学生服って言うの‥‥ふふ。」

 

あら、この子がずっと何を見てたのかわかった。

 

 

「学生服、来てみたいの?」

 

ぴくっ!

 

「ビンゴかな。」

 

「う、うん。かわいいから来てみたい、かな。」

 

「そうですか?私は艦娘どもみたいな服装であまり好きじゃありませよ。」

 

「おいこら、私の学生服姿見たいと言ったのは誰だよ。」

 

「もちろん西野さんは別です~♪」

 

「着たいのもだけど、その‥‥」

 

「学校、行ってみたいの?」

 

「‥‥‥‥うん。」

 

この子、ナギサよりも常識覚えるの早かったし、もしかすると人間の暮らしに興味があるのかな?

 

 

「うん、いいよ。」

 

「え?今なんて‥‥」

 

「学校、行ってもいいよ。」

 

「ホントに?西野大好きー♪」

 

「おっと、いきなり飛び付かないで!」

 

 

「えへへ~♪」

 

「西野さん、古姫の為にしてくれるのは私も嬉しいのですがお金は大丈夫ですか?」

 

「大丈夫。実はあの中学校の制服持ってる。」

 

「‥‥なぜか別の意味で大丈夫じゃない気が。」

 

「待って!私のじゃない!前に東田さんが資料用とかで買っていらなくなったのを押し付けられたからよ!」

 

 

西野は咳払いをした。

 

 

「まあ、古姫ちゃんを学校行かせるとなると戸籍を作ったり道具揃えたりと色々やんないといけないからすぐには無理だけど。」

 

「うん!わかった。その間、学校行っても大丈夫なよう自習してる!」

 

「うん、頑張ってね。じゃ私は遅刻しそうだからそろそろいくね!」

 

 

西野は走った。次のバスに乗り遅れたら遅刻だ。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「と、言うことで古姫ちゃんを学校に行かせます。」

 

「いいないいな~、メイドの次はリアル学生だなんて。ズルい!」

 

「はいはい、東田さんから貰った制服着ていくからそれで我慢して。」

 

「あら、私のあげたやつを使うの?」

 

「ええ、おかげで私が危ない人って勘違いされかけたけどね。」

 

「ふふ、使ってくれるなら嬉しいわ。でもできれば私は西野さんが着てるところを見たかったけど。」

 

「誰が‥‥まったく。」

 

「ええ~?だって西野さんの学生時代可愛いもん。ほら!こんなに制服も似合ってるし。」

 

「会社に私の昔の写真なんて持ってこないで!!」

 

 

 

 

 

 

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