西野さんちのメ級   作:ユグノート

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第15話 隠し事ばれちゃいました!

 

 

 

 

「行ってきま~す♪」

 

「行ってらっしゃい。」

 

古姫は元気に挨拶をして学校へと行く。

 

 

「はい、西野さんコーヒーです。」

 

「ありがとうナギサ。今日も楽しそうだね。」

 

「ええ、よほど気に入ったのでしょうね。」

 

「私も頑張るかな。あ、そういえば。」

 

「どうかしましたか?」

 

「いや、あんまり気にはしてないけど最近掃除の不良見ないなって思って。」

 

「本当に関係ないですね。」

 

 

 

 

 

「カゾエウタ~♪」

 

古姫が気味よく歌いながら西野の家のあるマンションを出ると今朝も掃除をしているスキンヘッドとピアスがいた。

 

 

「おはようございます!」

 

古姫は二人に向けてとびっきりの笑顔で挨拶をする。

 

 

それで古姫に気がついた二人は挨拶を返そうと振り向く。

 

「おうよ。おはよう‥‥」

 

古姫「ニコッ」

 

 

「‥‥‥ぎゃああああ!!ぐふっ‥」

 

スキンヘッドは今朝も死んだ。

 

「兄貴!?もうまたっすか‥‥」

 

「あ、悪夢が‥‥黒服黒髪は怖い!!」

 

「駄目だこりゃ。完全にトラウマだ。まぁ俺も怖いんすけど。」

 

ピアスは道具を片付けると兄貴を連れて帰る。

日課を終えた古姫は駆け足で学校へと向かった。

 

 

 

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「~♪」

 

古姫は学校に到着。教室の後ろの窓側の角の自分の席へと座る。

 

すると彼女の周りにクラスの女子達が集まってきた。

 

 

「おはよう古姫ちゃん!」

 

「うん、おはよう~♪」

 

「ねえねえ、昨日のテレビ見た?」

 

「ううん。昨日ずっと宿題してた。」

 

「ええ、うっそ!なんでなんで!」

 

「私、途中で来たから付いていけなくて‥‥」

 

嘘である。

本当は宿題なんてすぐに終わったし、勉強も西野に来年の範囲まで教わっているので余裕である。

 

テレビについては西野が録画しているアニメを一緒に見ていたからである。

 

 

「なら、私達が教えてあげるよ。」

 

「うん、任せてよ!」

 

「そう?皆優しいなぁ。じゃあお願い~♪」

 

(何この子かわいい‥‥!)

 

(甘えられたい‥‥!)

 

(抱かれたい!)

 

 

「じゃあ休み時間に教えてあげる。」

 

「あ、勉強と言えば今日の理科は小テストが‥‥」

 

彼女達の話を聞く一方で古姫は頷きながら

 

 

(ああ、勉強できないアピールしたのはまずったかな?)

 

 

と、少し悔やんでいた。しかし、何故かそのせいでこうして友達ができたしこの子らの話を聞くことでこのクラスの事は色々知れたので結果オーライだと思った。

 

 

 

基本的には西野のアニメで見たキャラの真似をして見たのだがここまで好印象を得られるとは。

 

「アニメ‥‥私の艦隊で教材にしようかしら?」

 

「古姫さん?今何か言った?」

 

「はっ!ううん!なんでもないよ!」

 

なんとか誤魔化した古姫。

 

 

しかし、そんな彼女をじっと見ている少女がいた。

 

 

「‥‥。」

 

 

 

 

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休み時間

 

 

「古姫ちゃん~。」

 

古姫の周りにクラスの女子が集まろうとした。

 

ところが

 

「ちょっと。いいかしら?」

 

女子達を遮るように古姫の隣の席の女子が古姫の前に立った。

 

「えっと‥‥誰?」

 

「ふん。隣の席なのに誰とは酷いわね。私は」

 

「北根さん!私達が先約なのよ!」

 

「そうよ!」

 

「ちょっと!自己紹介ぐらいまともにさせなさいよ!」

 

「‥‥じゃあ北根さん?私に何かよう?用がなければその子達と話したいのだけど?」

 

「ふふん。いいのかしら?私と話さなければアナタの秘密をクラスにばらしちゃうわよ?」

 

「!?」

 

この言葉に古姫は反応してしまった。

 

 

(この子‥‥まさか私が深海棲艦だってことを‥‥)

 

 

古姫の反応を見て脈ありと見たのか北根は

 

 

「わかったなら少し付き合って。」

 

「‥‥わかった。」

 

始末するなら人目がなくなってから‥‥

 

 

「古姫ちゃんダメよ!北根さんは目的の為なら汚い手も使う人なんだから!」

 

「そうよ!学級委員だし!」

 

「あんたら!持ち込み禁止物を持ってたのを先生に言われたのどれだけ根に持ってんのよ!!」

 

 

 

 

 

 

廊下の端の方までやって来た。

 

 

「ここまで来ればいいわ。」

 

「そうだね。」

 

「ふん、万が一聞かれたら困るでしょう?」

 

ええ、そうですね。アナタを始末するところなんて聞かれでもしたら!

 

「それで話って?」

 

古姫は北根が余計なことを知っていたら始末するつもりでいつでも艤装を出せるようにした。

 

「アナタ、皆を騙してるでしょう?ホントはアナタ‥‥」

 

やるか!

 

 

「勉強できるんでしょう?」

 

「‥‥へ?」

 

「いやだからね。アナタホントは勉強得意でしょう?なのにできないふりしてるんだもん。気になって仕方なくて。」

 

「なんだ‥‥」

 

古姫は展開しかけていたのを解除した。

 

 

「バレた?」

 

「うん、あの子たちはまだだと思うけど、騙すなんてやめときなさいよ?バレた時大変よ。」

 

「うん、わかった。」

 

「分かればいいわ。じゃあそろそろ授業だから。」

 

北根は教室へ戻ろうとする。

 

 

古姫はほっとした。

 

なんだ。ただのいい奴か。警戒して損をしたと。

 

 

「北根さん。」

 

「なに西野さん?」

 

「ありがとう♪」ニコッ

 

「ドキッ!?」

 

えっ!?なにこの気持ち!?

 

 

「あ、チャイム!戻ろ北根さん。北根さん?」

 

「‥‥‥。」

 

 

「北根さん?」

 

「ほぇぇ‥‥」

 

 

 

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「それで、どうしたの?」

 

「うん、嘘ついてたの正直に打ち明けた。」

 

「そう。」

 

「うん、でも嫌われずには済んだよ。ありがとうね。」

 

「私は何もしてないけど?」

 

「それでも、ありがとうね。」

 

「ほぇ、う、うふん、ならどういたしまして。」

 

「後ね」

 

「まだなに?」

 

「北根さんって友達いるの?」

 

「‥‥いきなりなに?」

 

「だって北根さんずっと本読んでて誰とも話してないから‥‥。」

 

「自分で言うのもなんだけど、真面目な私なんかとつるんでも楽しくないからじゃないの。学級委員だし。」

 

「ふーん。なら私が友達になってあげようか? 」

 

「はぁ!?な、何でそうなるのよ!」

 

「いや、隣のよしみだし、それにね。」

 

「それに?」

 

「私的には北根さんの方が他の子達より気を使わなくていいから。」

 

「え!?‥‥ふん!好きにすれば?」

 

「うん、好きにするね。これからよろしくね。お隣さん♪」

 

「‥‥‥ほぇぇ」

 

 

 

 

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