Aqoursな日々   作:A×K(アツシくん)

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μ’sの中では真姫ちゃんが好きどす( 'ω')


第10話

 

【─────スクールアイドルは絶対にやらない】

 

果南さんの言葉がずっと突っかかっていた。

(絶対に………か)

あの言葉には裏がある。それは多分千歌も知らない事だろう。

 

「かと言って千歌にも聞きにくいしなぁ…」

こうなったからには自分の手でどうにかするしかない。

 

「とりあえず…本人はまだ学校お休み中だし…誰か知ってる人なんているかな…」

とは言え、3年生の知り合いなどいるはずも……。

 

「……あ、生徒会長に理事長が居た」

あの2人なら何か知ってるのかもしれない。

(仕方ない、明日聞きに行くか)

 

 

 

コンコン。

「悠くん、今いいかな?」

「ん、千歌?大丈夫だよ」

扉を開けると、千歌が部屋着姿で立っていた。

お風呂に入った後だろう。髪が濡れていた。

 

「何かしてた…?」

「ううん、大丈夫だよ」

こういう時の女の子の勘は鋭い、千歌も例外ではない。

 

「えっとね、明日の朝練の件なんだけど…」

「おっ、それはちゃんと聞いておかなきゃな」

立ち話もなんだったので部屋に入れることに。

 

「とりあえずね、砂浜でダンスの練習しようかなって」

「いい場所って言ってたけど…砂浜の事だったのか」

「うん…今のところはね。

どこか室内借りれたらいいんだけど…」

…現状、部室も(仮)の状態だ。

部として認められなければ明け渡さなきゃいけない。

 

「…不安?」

その一言に千歌はピクっとした。

 

「……うん」

珍しく、元気の無い返事で答えた千歌。

 

「大丈夫かなって…もし、部として認められなかったらって…」

不安になるのも無理はない。

それは多分、千歌だけではないはず。

 

「らしくねぇぞ、千歌

俺たちに出来ることを精一杯しよう」

「悠くん………」

「…なんて、下手くそなフォローでごめんな」

 

「ううん……ありがとうっ」

その笑顔はいつもの千歌の笑顔だった。

 

「そうそう、千歌はその明るさがなきゃな」

「悠くんのおかげだよ」

そう言って手を握る千歌。

お風呂上がりでほのかに温かかった。

 

「…うん、こうしてると…何だか落ち着く」

「なんか照れるな」

気まずくなったのかスっと立ち上がる千歌。

 

「えへへっ、悠くんパワー貰ったし、もう寝るね」

「明日の朝は砂浜な?」

「うんっ、おやすみ悠くんっ」

「おやすみ、千歌」

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

そして、次の日の朝。

 

「ふぁ~……あ…分かってはいたけど…眠いなぁ」

「悠さん、早起きはいい事ずら」

「だ、堕天使的にはこの朝日は厳しいわね…」

「千歌ちゃん、まず最初になにするの?」

「とりあえず完成した曲を聴こうっ、梨子ちゃん!」

「それじゃあ、流すよ?」

 

みんな聴き入るように耳を傾ける。

数分だったが、とても早く感じた。

 

「いい曲ずら~…」

「こ、これルビィ達が歌うの…?」

「くくっ…堕天使のボイスでリトルデーモン達を虜に…!」

「じゃあまず、振り付けだね…どうしよっか、千歌ちゃん?」

「それもまとめてあるよっ」

 

 

 

 

そして、千歌指導の元、振り付けの練習が進められた。

……しかし。

 

(…あの2人…動きが硬いな…)

目に付いたのは花丸ちゃんとルビィちゃんの動き。

どこかぎこちなさが残っていた。

 

「こ、こうずら…?」

「あ、あれ…手の動き逆かな…?」

 

「…2人とも、ちょっといいかな?

他の4人はそのままやってて」

 

 

 

 

2人を呼び、4人とは少し離れたところで話す。

 

「やっぱりダンス難しいかい?」

「…はいずら」

「…はい」

 

「まぁ、いきなりは出来ないもんなぁ…見てても分かるよ」

「…オラ、出来るか不安ずら」

「ルビィも…」

「…じゃあ、質問を変えるね。

2人とも、楽しんでやってるかい?」

 

「えっ…?」

俺の質問に2人は少し困惑していた。

 

「何事もだけど、心から楽しもうって思ったら…少しでも楽になるんじゃないかな?」

 

「心から…」

「…楽しむ」

「2人はどうしてスクールアイドル部に入ったのかな?」

 

「ル、ルビィはスクールアイドルが好きだから…」

「オラは…ルビィちゃんとなら出来るかもって…それにもっと目立ってみたいって…」

 

「ほら、ちゃんと理由があるじゃん。

2人にも楽しむ理由がさ。

不安なのは花丸ちゃんやルビィちゃんだけじゃないさ」

 

「…オラ達だけじゃないずら…?」

「俺も不安さ、でも今やれることを精一杯やろうよ

そのためには楽しまなきゃね、辛かったりいやいやなままやっててもいい事なんかないしさ」

 

「…ルビィ、頑張ってみる!」

「ルビィちゃん…」

 

その言葉と共に千歌のところに走っていくルビィちゃん。

「あ、あのっ!」

「ルビィちゃん…どうしたの?」

「だ、ダンス…教えてくださいっ!」

「うんっ、もちろんだよっ!

どこが分からないの?」

 

 

「…ほらな?楽しもうって思ったら何か変わるんだよ

それはルビィちゃんも花丸ちゃんも同じだと思うよ」

 

 

「…オラも…頑張るずら…!」

「その意気だ」

 

 

 

────────────────────

 

 

「じゃあ、朝練はここまで!

バスに乗り遅れちゃうからね」

「なんか充実した練習だったかも!」

「これもヨハネの恩恵…」

「善子って意外とダンス上手いんだな」

「善子言うな!ヨハネよーっ!」

 

「あ、バスが来たずら!」

 

 

7人でバスに乗り込み、学校へと向かった。

 

 

 

────────────────────

 

 

「…さて、と」

時刻は16時過ぎ。

他の6人には先に練習に行っててくれと伝え、俺は理事長室に向かった。

 

 

 

コンコン。

「2年の冴木です、理事長はいますか?」

「開けていいわよ」

 

重厚な扉を開けると、そこには理事長と……生徒会長もいた。

────これはちょうど良かった。

聞く手間が省けた。

 

「珍しいですわね、理事長室に来るなんて」

「ええ、少し聞きたいことが」

「…何かしら?」

 

「……今、学校を休学してる…松浦果南って人、知ってますか」

その質問に眉を少し動かす理事長と生徒会長。

 

…この2人は何か知っている。

「何か知ってるなら、教え………」

「教えることは何もないわ」

きっぱりと言い切った理事長。

 

「意地悪じゃないわ、でも察して…悠」

「…分かりました。」

これ以上聞いても多分答えないと判断した俺はそのまま理事長室を出た。

 

 

──────────────────

 

 

「悠…果南に会ったのかしら」

「さぁ…まだ分かりませんが…何かの因果関係…でしょうか…。

これも鞠莉さんの計算の内ですか?」

 

「さぁ……どうかしら」




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