Aqoursな日々   作:A×K

101 / 145
相変わらず時系列無視です!
ルビィちゃんハピバ!


黒澤ルビィ誕生日特別編!

「あ、あのっ悠さん!

今度のお休みの日…ルビィとお出かけしてくれませんか!?」

 

────と、言うの聞いたのが2日前のこと。

ルビィ自らがお誘いをするなんて珍しい。

しかもダイヤからも………。

 

【あの子とのお出かけ…ぜひ楽しい思い出にさせてあげてください♪

あぁ、それと…なるべく遅くならないうちに帰るようにお願い致しますわね♪】

 

と、釘を刺された。

 

「…それで、ルビィはどこに行きたいんだろうなぁ…」

「あ、あのぉ~…悠さん…?」

「うわあああっ!?」

「ぴぎぃっ!?」

考え事をしていたらルビィが来ていたことに気がつかなかった。

 

「ご、ごめん!驚かすつもりはなかったんだ!」

「あ、だ、大丈夫ですっ…それで…何を考えてたんですか…?」

「あ、いや…ルビィが行きたい場所はどこなのかなーって…」

 

「…その…東京、です」

「えっ、東京?」

「その…ずっと前から応援してるスクールアイドルの限定ライブがあって…それで悠さんと一緒なら…行きたいな、って…」

「…あーっ、なるほどね…でもダイヤでも良かったのでは…」

「お姉ちゃんにそう言ったんだけど…そしたらね、私ではなく悠さんをお誘いなさいっ!って言われちゃって…」

なるほど、あの時の釘刺されはそういう事だったのか。

 

「俺でよければお供するよ、ルビィ」

「よ、良かった~…ルビィ1人で沼津から先出ること初めてだから…その…緊張しちゃって…」

確かにルビィのような子供っぽい子が一人でいたら危険だよなぁ…これは責任重大だ…。

 

「俺がついてるから…安心してね?」

「うんっ!♪

お兄ちゃんにいっぱい甘えちゃうっ///」

「お、おにぃ…っ?!」

「2人きりだし…そうやって呼んじゃ…ダメ、かな…?」

「…い、いいよ…ルビィがそれで喜ぶなら…」

「……うんっ!♪」

こうして腕に抱きついたままのルビィとともに東京へ向かうのであった。

その道中でも電車の中でも腕に抱きついたまま

【楽しみだねお兄ちゃん♪】とか

【着いたら何食べよっか、お兄ちゃん?】とか言われて正直背中の当たりがこそばゆい感じになった。

……まぁ、悪い気はもちろんしない。

むしろ本当に妹が出来たような感じだった。

 

 

────────────────────

 

「んー!東京にとうちゃーくっ」

「わ、わわわあああっ…!

と、東京だあ~……」

 

戸惑いながら当たりをキョロキョロするルビィ。

「迷子になると大変だから手を握ってなよ?」

「うんっ、お兄ちゃんの手…離さないよっ♡」

満面の笑みに俺のハートは深くダメージを負った…もちろん、いい意味で。

 

 

「東京に来たんだし…何か買っていけば?」

雑貨屋さんを見ながらルビィに質問してみる。

 

「え、ええっ…いいの…?」

「それくらい出させろって…なんでもいいよ?」

「じゃあ……悠さん……///」

「…………?」

「ぴぎっ!……な、なんでもないよって…!///

…あっ、これ可愛い~…♪」

 

何かボソッといたのだろうが…聞き取れなかった。

ルビィが手にしたのは…うさぎの耳の形をしたカチューシャ。

「あー…○ィックトック?で人気になってたやつかぁ」

紐を引っ張ると耳がぴょんと立つ代物。

ルビィには珍しく感じたのか。

 

「えへへっ、どう?お兄ちゃん似合ってる?♪」

「似合いすぎて逆に困ってる」

「えへへっ…これいいなぁ♪」

 

嬉しそうに耳をぴょんぴょん立たせて遊ぶルビィ。

「……」

「わ、わぁっ…!

…お兄ちゃん…どうしたの…?///」

いきなり抱きしめたことに驚きを隠せないルビィ。

 

「ごめん…つい可愛くって…」

「うゅ……///

そ、そろそろライブに行こっか!///」

恥ずかしくて昇天しそうなところだったがわざとらしく話題を変える。

 

「そ、そうだなー!」

ルビィが抱きつく力を少し強めたのは…

恥ずかしさか…それとも愛おしいからなのか。

それはルビィにしか分からない。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

「楽しかったぁ~♪」

ライブ会場を後にするルビィが満足そうに呟いた。

 

「アーライズ…だっけ?凄かったね」

「違うよお兄ちゃん!

A-RISEだよ!」

「お、おう…ごめんごめん」

相変わらずスクールアイドルの事となると熱量がすごい。

 

「それでね、それでねっ♪

このスクールアイドルは────」

 

帰りの電車の中でもスクールアイドルの話は尽きなかった。

俺はその話すことを一つ一つ丁寧に聞いていた。

 

「…なぁ、ルビィ?」

「うゅ…?」

「俺と出かけたかったのって…理由があったの?」

「…えっとね…ルビィ、今日お誕生日なんだ…///」

「えっ!?

なんで先に言ってくれないの!…プレゼントとかあげたのに!」

「ううん!いいの!」

「…え?」

ルビィの言葉に思わず首を傾げる。

 

「…きっと…お兄ちゃんなら…そんなふうに言ってくれるって分かってたよ♪

でも…ルビィにとっては…お兄ちゃんと2人きりで出かけるのが…最高のプレゼント…だから///」

「……ルビィ」

「だ、だからね!一生懸命お誘いしたの…っ!」

「…ありがとな、ルビィ

その…もう1日が終わろうとしてるけど…遅くなってごめんな…お誕生日おめでとう」

「…うんっ!///」

 

この子なりの…幸せの見つけ方…。

今はその余韻に俺も浸っていようと感じた。

ルビィも成長していくが…俺も、何かが変わっている…ような気がした。

 

 

────────────────────

 

 

次の日の朝…。

 

「あっ、おはよう!お兄ちゃん!♪」

「なぁ…っ!??!

な、なな…なーーーんですってぇ!?」

「ずらっ…!?」

「くっくっく…修羅場の予感…」

 

「ぴ、ぴぎぃっ!!///」

(あの呼び方抜けなかったようだな…)

 

また今日も彼の周りは騒がしかった。




シャドバコラボ始まったぞおおお!
スクスタも26日にリリースだああああ!


評価・感想・お気に入り登録よろしくお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。