小説作りは…遊びじゃない!!
時系列はAqoursがSaint Snowに会いに行った辺りです。
(日付がバラバラになりそうですがご了承ください)
「聖良~…あれ?」
朝起きると聖良の姿が居なかった。
居るのは理亞ちゃんだけだった。
「…姉さまに、何か用?」
「ん……いや…(一緒に出掛けようとか思ってたんだけど…)」
また理亞ちゃんに何か言われると思うな……そうだ!!
「理亞ちゃん!一緒に出かけよう!」
「…………………は?」
こめかみの辺りをピクピクと動かす理亞ちゃん。
…しまった、失言だったか…。
「………別に、嫌じゃない…」
「えっ、ほんと…!!??」
「嘘なんか言わないし……ほら、行くならとっとと支度するわよ」
「お、おうっ、まってて!!」
バタバタと用意をし始める俺を見て、やれやれとため息をつく理亞ちゃんだった。
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身支度を済まして…茶房を出ると…
聖良からメッセージが入っていた。
【突然、出掛けてすいません
実は…理亞の誕生日がつい10日ほど前だったのです
…そこで、理亞と悠さんで是非お出かけを…と思いまして
説明不足ですいませんでした、楽しんできてくださいね】
(…なるほど、そういう事だったのね)
「…どうしたの、ニヤついて」
「わ、笑ってないし!…コ、コホン…何か欲しい物とかあるか?…食べたいものとか」
「…えっ…なに?…怖いんだけど…」
「いやいや…こういう時は男がお金出すものだし…」
って言うのは建前で…誕生日を祝いたいって言うのが本音なんだけど…。
「…ん…じゃあそこまで言うなら…」
「おっ、なんだい?」
「着いてきて」
そう言うと足早に向かい始めた理亞ちゃん。
…あ、あれ?…今少し笑ってたような…気のせい?
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「……ここ」
「これは………」
見るからに…キッチンで使うような品々が置いてある。
「…製菓用品店」
「…えっ?」
「お菓子を作る道具が置いてるとこ」
「へぇー!理亞ちゃんってお菓子作り得意とか?」
「…ん、まあよくやる」
「今度食べてみたいなぁ」
「…………………は?」
「いや、なんでもないっす…」
「……覚えてたら、ね」
どこかご機嫌で道具を品定めする理亞ちゃん。
…良かった、喜んでるみたいだ。
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「ホントに…買ってくれたけど…いいの?」
「いいのいいの!(い、意外と掛かったけど…)」
「…ん、今日は…楽しかった…」
「それは良かった。
…その道具は…俺からの誕生日プレゼントってことで…いいかな?」
「えっ……!?
…あっ……………」
じっと、袋を見る理亞ちゃん。
ここでようやく意味に気がついたようだ。
「………ありがと…///」
「いーえっ!」
「……アンタ…意外と…良いとこ…ある、ね……///」
「んー?……なんか言ったか?」
「な、なんもない!!!」
そう言うとツカツカと先に帰ってしまう理亞ちゃん。
…うーん…何を考えているのか分からない…。
…でも、笑顔が増えたから……良しとしよう!
そう思い、急いで後を追いかける俺だった。
後日…Saint Aqours Snowのライブが終わった打ち上げの時に…理亞ちゃんからのお手製お菓子を頂いたのは…別の話。
スクスタでSaint Snowとか出ないかなぁ…。
理亞ちゃんハピバー!!
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