Aqoursな日々   作:A×K

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うおおお!!千歌ちゃん!誕生日おめでとぉ!
今日はいっぱい悠くんとイチャイチャしてねぇ!


高海千歌誕生日特別編!

千歌「あつい~…」

 

7月の終わり、千歌は部屋でごろごろと項垂れていた。

 

「暑いって言っても涼しくはならないよ~」

千歌「だって~…」

 

汗をかいたのかパタパタと胸元を仰ぐ千歌。

…見ないふり見ないふり…。

 

「…どこか出かけるか?…部屋の中にいても気が滅入るだろ」

千歌「私は、悠くんとだったらどこでもいいよっ!♪」

「嬉しいねぇ…とはいえ、どこでもかぁ…」

 

…うーん、果南のとこに行くかぁ?

水族館も行ったし…どこか…。

 

「あ、そうだ!」

千歌「ほえ?」

 

呆気に取られる千歌を横目に俺は支度を始めた。

千歌「ああっ、ちょ、どこを開けてるの~っ!!///」

「いいからいいから!」

 

手にしたのは…千歌の水着。

…え?どうして場所が分かったかって?

そりゃあ…長い付き合いだし…なぁ?

 

「プール行こ!」

千歌「えぇっ…プール~…?」

「海とは違った面白さがあるよっ」

千歌「そっか!じゃあ曜ちゃんや梨子ちゃんも誘って─────」

「ああ、待った待った!…俺は千歌と2人で行きたいんだけど…」

 

千歌「…えっ……あっ、う、うんっ…///」

少し恥ずかしそうに頷く千歌だった。

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

千歌「おぉーい!悠く~ん!次もあれ乗ろ~!」

「…ちょ、ちょっとまって~…」

 

先程の照れくささはどこへやら…。

ウォータースライダーを見るや否やテンションやや高めで千歌が手を引っ張る。

 

(これであのウォータースライダー…4回目なんだけど…)

しかし、嬉しそうに腕に抱きついてくる千歌を見てると悪くは無いかなと感じてきた。

 

 

「…千歌、腕が柔らかさに負ける」

千歌「…へ?……あっ、も、もー!変態~っ!///」

「うわあああ!」

 

突き飛ばされた勢いでプールに落ちる俺。

それを見て恥ずかしそうな顔から笑った表情になった千歌。

千歌「あっはは!やーいやーい!」

「やったなぁ~…!」

 

お返しとばかりに水をかける

不意打ちだったのか慌てて顔を守る千歌。

「おりゃおりゃ~!可愛い水着着やがってこの~!」

千歌「ゆ、悠くんが好きそうな水着だと思ったんだもん!!///」

 

そう言うと1度距離を取りどこからか持ってきたのか水鉄砲を持ってきた千歌。

千歌「おりゃ~!!」

「あぷっ、ちょっ、千歌~っ!」

 

千歌「えへへ、楽しいね♪」

「……だな」

 

お互いどちらからともなく笑い合う。

その時の千歌の表情はスクールアイドル、高海千歌では無く

一人の女の子、高海千歌として俺の目には写っていた。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

千歌「…ありがとうね」

「ん?」

 

プールサイドに腰掛けて呟く千歌。

千歌「私の誕生日の事も考えてお出かけに誘ってくれたんだよね?」

 

「…バレてたか」

千歌「バレるよぉ…悠くんの事はお見通しだもん…///」

「…楽しんで、もらえたかな?」

千歌「もちろん!…えへへ、ホントは悠くんを独り占めできたことが1番嬉しい、かな…?///」

 

「…千歌…」

千歌「…ねぇ、この後…どう、する…?」

 

千歌の質問が何かの合図になっているような気がした。

「そうだな……お腹すいたし、ご飯にしようか!」

千歌「へっ?………あ、あぁー!…うんっ、そうだね…悠くんらしくて、いいと思う、な……とほほ…」

「なんか言ったか?」

 

千歌「なんでもないもーんっ!デザートもちゃんと食べるからね~っ!」

「はいはい、沢山食べなよ?」

 

…ホントは思ってる事と違う事を言っちゃったけど…多分、千歌にはお見通し、なのかな?

 

「……千歌には敵わないなぁ」

千歌「それは私のセリフだよ、悠くん」

「…え?」

 

千歌「悠くんが…私に…スクールアイドルでは分からなかった…ドキドキや…心がぎゅっと苦しくなって…それが人を好きになる事なんだって…悠くんの事を好きになったから…乗り越えられた事もあるし…スクールアイドル活動に役立った部分も、あるんだよ…?」

「…あはは、俺も千歌に好きだっていわれたのが人生で女の子からされた初の告白だったり」

 

千歌「…離れたく、ないな…///」

「離さないよ、絶対

…またこうやって…お祝いさせてよ」

千歌「…うんっ!///」

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

【十千万】

 

美渡「あれっ、志満姉~…バカチカは~?」

志満「あら、悠くんとお出かけしに行ったわよ~?

…帰りは遅くなるけど、心配しないでくださいって」

 

美渡「バカチカめ~…しいたけの散歩当番のことすっかり忘れてたな~…」

志満「まぁまぁ、好きな男の子にお誕生日お祝いしてもらえるのが余程嬉しかったんでしょう?♪」

 

美渡「えぇっ?……あ、そっか」

志満「ふふっ、千歌ったら出かける間際嬉しそうに手を振っちゃって…♪」

美渡「バカチカが恋ねぇ~…未だに受け入れられない」

 

志満「あら、近いうち悠くんが跡取りになるかもしれないわよ~?♪」

美渡「えぇ~、ないない!」

 

 

 

 

この後、正真正銘の恋人となり…悠が十千万の跡取りになるのは…また別なお話。




千歌のセリフで
「大切な事はみんなμ'sから教えてもらった」というセリフ(スクフェスで)ありますが。

僕にとっては「Aqoursから大切なことを教えてもらった」という事がラブライブを知ったきっかけかなぁと思います。
もちろん、μ'sや虹ヶ咲学園も例外ではありません。

千歌ちゃんに最大限のお祝いと敬意を表してお誕生日編を投稿したいと思います。
千歌ちゃんお誕生日おめでとう!!

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